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美少女を仲間にできそう
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デビルトロールが7人の冒険者を追いかけてダンジョンの奥へと消えていった。
「改めてよろしく、ソラさん」
「うん、よろしくねレオ君」
「さて、現状について俺が知る限りのことをソラさんに話したい」
俺はダンジョンの構造変化についてソラに説明した。その上で提案した。
「俺はこの状況でもダンジョン攻略を目指したいと思っている。理由はダンジョンの構造変化によって出現する魔獣が恐ろしく強くなったとしても、ここがA等級ダンジョンであることに変わりはない。つまりボスに関しては変更がないんだ」
「レオ君、ダンジョンに詳しいのね。そうね、私もその方がいいと思う。レオ君の気配を消せるスキルがあれば安心して前に進めるし、それにダンジョンの奥へと走って行ったみんなのことも気になるから」
「それもそうだね、ところでお互いの魔法属性くらいは把握しといた方がいいと思う。俺は土魔法で砂での攻撃を得意としている」
「私は水魔法で雪での攻撃が得意なの、それとスキルは回復系のもの。詳しくはステータス画面を見て」
そう言うとソラは躊躇なくステータス画面を見せてくれた。
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【ソラ・クリア】 魔法属性:水 クラス:癒し 年齢:14
〈ステータス〉
Lv :23
HP :80/80
MP :140/140
魔法力:210
攻撃力:90
防御力:160
回避力:170
〈スキルポイント〉
・氷雪の息吹 23/100
・身体の治癒 23/100
・魔力の回復 23/100
〈獲得した水魔法のスキル〉
・粉雪 ・雪原
〈獲得した癒しのスキル〉
・治癒の左手 ・回復の右手
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同い年ね……回復系のクラスは助かるな。ぜひともパーティに加えたい女の子だ。
俺とソラはダンジョンの奥へと歩き出した。四階層へと続く砂利道を下っていると、ダンジョンの奥へと走っていったルシドが大きな岩を背にして座り込んでいた。
「やあ!さっきは俺も指示して悪かったよ。ここからは力を合わせてダンジョン攻略を目指そう」
「……」
俺が呼びかけたが返答がない。〈学級閉鎖〉を使っていても声は聞こえるはずなんだが。
「レオ君よく見て……全身が紫色に変色していて意識がないみたい」
「神経毒だな、魔獣にやられたか」
これはもう助からないな、そう思いながらも俺はバッグからキーラ渓谷で採取した毒消し草を取り出した。少しでも毒の濃度を薄めて楽にしてあげたいと思った。
「う……え」
その時、ルシドが消え入りそうな声を出した。
俺が上を見上げると巨大な蜘蛛のような魔獣がいた。どうやら、〈学級閉鎖〉の効果で俺とソラには気づいていないみたいだ。
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【サバンチュラ】 等級:S 種族値:223 個体値:78
HP:850/850 MP:1100/1200
――蜘蛛の魔獣。黄色の全身に紫色の斑点模様がある。
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この種族値ならば勝てるかもしれない。俺は〈学級閉鎖〉を解いて土魔法を発動した。
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〈土魔法・砂塵暴風〉
消費MP:20 残MP620/720
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〈水魔法・粉雪〉
消費MP:10 残MP130/140
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強力な砂の暴風が魔獣を襲い140ダメージを与えた。
ソラもスキルを発動した。両方の掌から放たれた粉雪が敵に直撃すると10ダメージを与えた。
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【サバンチュラ】
HP:700/850 MP:1050/1200
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突然現れた俺達からの攻撃に魔獣は明らかに動揺しているが、さすがは種族値200越えの魔獣だけあって俺の初級魔法ではあまり効いていない。
「今回は俺がメインで戦うからソラは援護を頼む」
「わかった!」
魔獣は身を縮こまらせると全身の体毛が針となり、一斉に勢いよく針を飛ばしてきた。
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〈土魔法・砂塵竜巻〉 消費MP:50 残MP:570
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砂の竜巻で敵の針が弾き飛ばされた。針が洞窟の岩に触れると音を立てて溶け出した。どうやら強力な毒針だったみたいだ。
毒持ち相手に無暗な接近戦はないな。俺は少し間合いをとると土魔法を発動した。
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〈土魔法・砂漠津波〉 消費MP:75 残MP:495
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地上の石や土を砂に変えると、砂の大津波がサバンチュラを勢いよく襲った。だが、魔獣は糸を口から吐いて天井につけると、その糸を伝って天井に張り付き俺の攻撃を回避した。
だが想定内だ。俺は砂の大津波を乗りこなしてて猛スピードでサバンチュラに迫ると爺さんの短剣を急所に突き刺した。
サバンチュラは呻き声をあげて地面に落下すると静かに消えていき、黄土色の魔石だけが残された。
レベルアップのファンファーレが頭の中で響いた。すぐにステータス画面を確認すると数値が少し増えていた。
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【レオ・グリフォン】
〈基本ステータス〉
Lv :71
HP :345/345
MP :495/725
魔法力:845
攻撃力:435
防御力:355
回避力:395
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【ソラ・クリア】
〈基本ステータス〉
Lv :26
HP :90/90
MP :150/150
魔法力:220
攻撃力:100
防御力:170
回避力:180
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俺はレベルが1アップしたことにより新たに〈土魔法・砂雲〉のスキルを獲得した。
ソラもレベルが3つ上がって新たに〈水魔法・氷靴〉のスキルを獲得した。
俺とソラはすぐにルシドの状態を確認したが既に息を引き取っていたから供養した。
俺は〈学級閉鎖〉を発動して三階層の更に奥へと歩みを進めた。
「改めてよろしく、ソラさん」
「うん、よろしくねレオ君」
「さて、現状について俺が知る限りのことをソラさんに話したい」
俺はダンジョンの構造変化についてソラに説明した。その上で提案した。
「俺はこの状況でもダンジョン攻略を目指したいと思っている。理由はダンジョンの構造変化によって出現する魔獣が恐ろしく強くなったとしても、ここがA等級ダンジョンであることに変わりはない。つまりボスに関しては変更がないんだ」
「レオ君、ダンジョンに詳しいのね。そうね、私もその方がいいと思う。レオ君の気配を消せるスキルがあれば安心して前に進めるし、それにダンジョンの奥へと走って行ったみんなのことも気になるから」
「それもそうだね、ところでお互いの魔法属性くらいは把握しといた方がいいと思う。俺は土魔法で砂での攻撃を得意としている」
「私は水魔法で雪での攻撃が得意なの、それとスキルは回復系のもの。詳しくはステータス画面を見て」
そう言うとソラは躊躇なくステータス画面を見せてくれた。
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【ソラ・クリア】 魔法属性:水 クラス:癒し 年齢:14
〈ステータス〉
Lv :23
HP :80/80
MP :140/140
魔法力:210
攻撃力:90
防御力:160
回避力:170
〈スキルポイント〉
・氷雪の息吹 23/100
・身体の治癒 23/100
・魔力の回復 23/100
〈獲得した水魔法のスキル〉
・粉雪 ・雪原
〈獲得した癒しのスキル〉
・治癒の左手 ・回復の右手
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同い年ね……回復系のクラスは助かるな。ぜひともパーティに加えたい女の子だ。
俺とソラはダンジョンの奥へと歩き出した。四階層へと続く砂利道を下っていると、ダンジョンの奥へと走っていったルシドが大きな岩を背にして座り込んでいた。
「やあ!さっきは俺も指示して悪かったよ。ここからは力を合わせてダンジョン攻略を目指そう」
「……」
俺が呼びかけたが返答がない。〈学級閉鎖〉を使っていても声は聞こえるはずなんだが。
「レオ君よく見て……全身が紫色に変色していて意識がないみたい」
「神経毒だな、魔獣にやられたか」
これはもう助からないな、そう思いながらも俺はバッグからキーラ渓谷で採取した毒消し草を取り出した。少しでも毒の濃度を薄めて楽にしてあげたいと思った。
「う……え」
その時、ルシドが消え入りそうな声を出した。
俺が上を見上げると巨大な蜘蛛のような魔獣がいた。どうやら、〈学級閉鎖〉の効果で俺とソラには気づいていないみたいだ。
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【サバンチュラ】 等級:S 種族値:223 個体値:78
HP:850/850 MP:1100/1200
――蜘蛛の魔獣。黄色の全身に紫色の斑点模様がある。
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この種族値ならば勝てるかもしれない。俺は〈学級閉鎖〉を解いて土魔法を発動した。
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〈土魔法・砂塵暴風〉
消費MP:20 残MP620/720
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〈水魔法・粉雪〉
消費MP:10 残MP130/140
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強力な砂の暴風が魔獣を襲い140ダメージを与えた。
ソラもスキルを発動した。両方の掌から放たれた粉雪が敵に直撃すると10ダメージを与えた。
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【サバンチュラ】
HP:700/850 MP:1050/1200
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突然現れた俺達からの攻撃に魔獣は明らかに動揺しているが、さすがは種族値200越えの魔獣だけあって俺の初級魔法ではあまり効いていない。
「今回は俺がメインで戦うからソラは援護を頼む」
「わかった!」
魔獣は身を縮こまらせると全身の体毛が針となり、一斉に勢いよく針を飛ばしてきた。
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〈土魔法・砂塵竜巻〉 消費MP:50 残MP:570
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砂の竜巻で敵の針が弾き飛ばされた。針が洞窟の岩に触れると音を立てて溶け出した。どうやら強力な毒針だったみたいだ。
毒持ち相手に無暗な接近戦はないな。俺は少し間合いをとると土魔法を発動した。
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〈土魔法・砂漠津波〉 消費MP:75 残MP:495
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地上の石や土を砂に変えると、砂の大津波がサバンチュラを勢いよく襲った。だが、魔獣は糸を口から吐いて天井につけると、その糸を伝って天井に張り付き俺の攻撃を回避した。
だが想定内だ。俺は砂の大津波を乗りこなしてて猛スピードでサバンチュラに迫ると爺さんの短剣を急所に突き刺した。
サバンチュラは呻き声をあげて地面に落下すると静かに消えていき、黄土色の魔石だけが残された。
レベルアップのファンファーレが頭の中で響いた。すぐにステータス画面を確認すると数値が少し増えていた。
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【レオ・グリフォン】
〈基本ステータス〉
Lv :71
HP :345/345
MP :495/725
魔法力:845
攻撃力:435
防御力:355
回避力:395
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【ソラ・クリア】
〈基本ステータス〉
Lv :26
HP :90/90
MP :150/150
魔法力:220
攻撃力:100
防御力:170
回避力:180
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俺はレベルが1アップしたことにより新たに〈土魔法・砂雲〉のスキルを獲得した。
ソラもレベルが3つ上がって新たに〈水魔法・氷靴〉のスキルを獲得した。
俺とソラはすぐにルシドの状態を確認したが既に息を引き取っていたから供養した。
俺は〈学級閉鎖〉を発動して三階層の更に奥へと歩みを進めた。
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