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夕食会での誓い
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平原の木陰で俺達3人は一休みしていた。
「ところでベル、クラスや魔法属性の情報はパーティで共有しといた方がいいと思う」
「ああ、そうだな。私のステータス画面を確認してほしい」
俺の意見をベルは快く受け入れてくれた。
---------------------------------
【ベル・フィオーレ】 魔法属性:雷 クラス:テレポート 年齢:15
〈基本ステータス〉
Lv :32
HP :150/150
MP :220/220
魔法力:390
攻撃力:275
防御力:230
回避力:305
〈スキルポイント〉
・雷電の奥義 32/100
・物体瞬間転送 32/100
・生物亜空間移動 32/100
〈雷魔法の獲得したスキル〉
・雷弾 ・閃光 ・雷流波
〈テレポートの獲得したスキル〉
・移動玄関
------------------------------------
見事なまでに大当たりの魔法属性とクラスだ。ベルが王族出身なら間違いなく次期国王だろう。
「レオ、できれば私と一戦交えてくれないか。お互いの実力を把握しといた方が良いと思う」
「それもそうだな、よろしく頼むよ」
俺としてもベルの実力は気になってたから願ったり叶ったりの提案だ。
俺はベルに短剣を渡してから平原で向き合った。
「二人共、怪我しないようにね」
ソラが心配そうに言った。
「ベル、本気でかかってきてくれ、でなきゃ戦う意味がない」
「わかってる、いくぞレオ!」
------------------------------
雷魔法・雷弾 消費MP:10×3 残MP:190/220
------------------------------
ベルは雷弾を三発放ってきた。
かなり速い弾速だが俺は二発を回避すると試しに最後の一つは剣で弾いた。
すると俺の全身が痺れた。
なるほど、こういう効果か。
俺が痺れてる間にベルが距離を詰めて接近戦にもちこもうとしてきた。
-----------------------------
土魔法・砂弾 消費MP:10 残MP:715/725
-----------------------------
俺が砂弾を放つとベルがスキルを発動した。
--------------------------
移動玄関 消費MP:50 残MP:140/220
--------------------------
ベルが木の幹に張ったゲートに入り視界から消えた。
俺は〈無断欠席〉は発動せずにベルが現れるのを待った。
ベルは俺の足下に張ったゲートから現れると剣術で接近戦を挑んてきた。
なかなかに筋がいい剣捌きではあったものの俺の敵ではなかった。俺はベルの短剣を弾きとばした。
するとベルが右手を前に伸ばしてきた。
「レオ、完敗だ。私より強い同世代には初めて会ったよ」
「ありがとう、ベルも強くて焦ったよ」
俺達はお互いの健闘を称えあい握手した。
その後、俺達3人は宿場町トルドを訪れて夕食を共にしていた。
「話し合うべきことが山ほどあるが、まずはパーティのリーダーを誰にするか決めよう」
俺が話を切り出した。
「私は命を救われた身だからリーダーには相応しくない。2人で話し合って決めてくれ」
「それなら、私はレオがリーダーに相応しいと思うよ」
「ありがとう、ソラ。とりあえずは俺がリーダーということでギルドに登録するよ」
「では、次にパーティ名を決めようと思う。ちなみに俺は“漆黒の牙”を提案したい」
道中でずっと考えていた最高にクールなパーティ名だ。
「それは断る。なんだか恥ずかしい」
ベルが即答した。
「私ももう少し落ち着いたパーティ名の方がいいかな」
ソラが申し訳なさそうに言った。
「べ、べつに俺だって思い付きで言ってみただけだし、カッコイイとか全然思ってないからね」
「レオ、パーティ名に関しては今すぐ決めることでもないんじゃないか?」
ベルがもっともなことを言った。
「それもそうだな、ではいよいよ本題に入ろうと思う。これからのパーティとしての目的についてだ。ソラとベルには冒険者としての目的が何かあるのかい?」
「私の故郷は貧困に苦しんでいて、それで私が幸運にもクラスと魔法を授かったから冒険者として稼いだお金で故郷の人達を豊かにしてあげたいの」
ソラの清らかな心に胸を打たれた。
「私はレオとソラに生かされた命だから、二人の目的を達成させてあげたいと心底思っている」
「そうか、では俺の目的だが二つある。一つ目が幻のSSS等級ダンジョンを攻略すること。二つ目が国王軍が抱えている闇を暴き祖父でもある国王と対峙することだ」
二人が静かに頷いた。俺からしたら一世一代の大発表だった訳だが意外と反応が薄い。
「王族だろうとは思ってた。同世代にこれだけ強い冒険者がいて今まで知らなかったというのは無理があるからな。無論、力を貸す」
ベルが毅然とした態度で言った。
「私もなんとなくだけど察してたよ。レオの目的を一緒に達成したいな」
ソラが優しく微笑みながら言った。
「ありがとうソラ、ベル。まずはパーティとしてソラの目的を達成して、次に俺の目的に取り掛かろう!」
「ところでベル、クラスや魔法属性の情報はパーティで共有しといた方がいいと思う」
「ああ、そうだな。私のステータス画面を確認してほしい」
俺の意見をベルは快く受け入れてくれた。
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【ベル・フィオーレ】 魔法属性:雷 クラス:テレポート 年齢:15
〈基本ステータス〉
Lv :32
HP :150/150
MP :220/220
魔法力:390
攻撃力:275
防御力:230
回避力:305
〈スキルポイント〉
・雷電の奥義 32/100
・物体瞬間転送 32/100
・生物亜空間移動 32/100
〈雷魔法の獲得したスキル〉
・雷弾 ・閃光 ・雷流波
〈テレポートの獲得したスキル〉
・移動玄関
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見事なまでに大当たりの魔法属性とクラスだ。ベルが王族出身なら間違いなく次期国王だろう。
「レオ、できれば私と一戦交えてくれないか。お互いの実力を把握しといた方が良いと思う」
「それもそうだな、よろしく頼むよ」
俺としてもベルの実力は気になってたから願ったり叶ったりの提案だ。
俺はベルに短剣を渡してから平原で向き合った。
「二人共、怪我しないようにね」
ソラが心配そうに言った。
「ベル、本気でかかってきてくれ、でなきゃ戦う意味がない」
「わかってる、いくぞレオ!」
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雷魔法・雷弾 消費MP:10×3 残MP:190/220
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ベルは雷弾を三発放ってきた。
かなり速い弾速だが俺は二発を回避すると試しに最後の一つは剣で弾いた。
すると俺の全身が痺れた。
なるほど、こういう効果か。
俺が痺れてる間にベルが距離を詰めて接近戦にもちこもうとしてきた。
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土魔法・砂弾 消費MP:10 残MP:715/725
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俺が砂弾を放つとベルがスキルを発動した。
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移動玄関 消費MP:50 残MP:140/220
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ベルが木の幹に張ったゲートに入り視界から消えた。
俺は〈無断欠席〉は発動せずにベルが現れるのを待った。
ベルは俺の足下に張ったゲートから現れると剣術で接近戦を挑んてきた。
なかなかに筋がいい剣捌きではあったものの俺の敵ではなかった。俺はベルの短剣を弾きとばした。
するとベルが右手を前に伸ばしてきた。
「レオ、完敗だ。私より強い同世代には初めて会ったよ」
「ありがとう、ベルも強くて焦ったよ」
俺達はお互いの健闘を称えあい握手した。
その後、俺達3人は宿場町トルドを訪れて夕食を共にしていた。
「話し合うべきことが山ほどあるが、まずはパーティのリーダーを誰にするか決めよう」
俺が話を切り出した。
「私は命を救われた身だからリーダーには相応しくない。2人で話し合って決めてくれ」
「それなら、私はレオがリーダーに相応しいと思うよ」
「ありがとう、ソラ。とりあえずは俺がリーダーということでギルドに登録するよ」
「では、次にパーティ名を決めようと思う。ちなみに俺は“漆黒の牙”を提案したい」
道中でずっと考えていた最高にクールなパーティ名だ。
「それは断る。なんだか恥ずかしい」
ベルが即答した。
「私ももう少し落ち着いたパーティ名の方がいいかな」
ソラが申し訳なさそうに言った。
「べ、べつに俺だって思い付きで言ってみただけだし、カッコイイとか全然思ってないからね」
「レオ、パーティ名に関しては今すぐ決めることでもないんじゃないか?」
ベルがもっともなことを言った。
「それもそうだな、ではいよいよ本題に入ろうと思う。これからのパーティとしての目的についてだ。ソラとベルには冒険者としての目的が何かあるのかい?」
「私の故郷は貧困に苦しんでいて、それで私が幸運にもクラスと魔法を授かったから冒険者として稼いだお金で故郷の人達を豊かにしてあげたいの」
ソラの清らかな心に胸を打たれた。
「私はレオとソラに生かされた命だから、二人の目的を達成させてあげたいと心底思っている」
「そうか、では俺の目的だが二つある。一つ目が幻のSSS等級ダンジョンを攻略すること。二つ目が国王軍が抱えている闇を暴き祖父でもある国王と対峙することだ」
二人が静かに頷いた。俺からしたら一世一代の大発表だった訳だが意外と反応が薄い。
「王族だろうとは思ってた。同世代にこれだけ強い冒険者がいて今まで知らなかったというのは無理があるからな。無論、力を貸す」
ベルが毅然とした態度で言った。
「私もなんとなくだけど察してたよ。レオの目的を一緒に達成したいな」
ソラが優しく微笑みながら言った。
「ありがとうソラ、ベル。まずはパーティとしてソラの目的を達成して、次に俺の目的に取り掛かろう!」
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