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チームプレー

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 キングレックス 魔獣等級:SS 種族値:740 個体値:90
 HP:2500/2500 MP:2000/2000
 ティラノサウルスのような魔獣。口から灼熱の光線を放つ。
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「俺が最前線で戦うからソラとベルは援護を頼む」
「了解!」
「わかった!」

 等級SSの魔獣との戦いは初めてだ。心して臨もう。

 キングレックスは俺の様子をうかがっている。まるで挑戦者を待ち構える絶対王者のような貫禄がある。
 
 俺は最初から全力でいこう。

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 土魔法・砂漠津波 消費MP:75 残MP:585/730
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 砂塵の大暴流がキングレックスに襲いかかった。だが、キングレックスに砂の暴流を真正面から受け止められてダメージも少ししか入っていない。

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 キングレックス HP:2300/2500
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 キングレックスはそんなものかと言わんばかりに俺を見下ろしている。
 
 そして大きな咆哮をあげるや否や俺は金縛りにあったみたいに身動きがとれなくなった。

 まずい!俺はすぐさま〈無断欠席エスケープ〉を発動した。

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無断欠席エスケープ〉 消費MP:30 残MP:555/730
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 キングレックスは突然消えた俺に動じることなく、頭部を地面に近づけて索敵を開始した。どうやら嗅覚に長けているらしい。

 俺はその瞬間にスキルを解除するとソラとベルが俺の異常に気付く。

 ベルはすぐにスキル〈移動玄関〉を発動して身動きがとれない俺を助けにきた。ベルは俺を回収するとソラのいるゲート入り口へと戻った。

「どうしたレオ、大丈夫か?」

「大丈夫だ、ありがとう。どうやらこの魔獣の咆哮には敵の動きを止めるデバフが付与されているみたいだ」

「うかつに近づけないね」

 ソラが言った。

10秒ほどでデバフが解除されて動けるようになった。

「ベル、危険だが敵をかく乱する役を頼めるか?」
「了解!」

「ソラはベルが攻撃を受けた時の治療やMPの回復ができるポジションにいてほしい」
「わかった!」

「俺はできる限り敵に近づいて上級魔法を叩き込む」

 ベルが〈移動玄関〉と雷魔法で敵のかく乱を開始した。キングレックスは瞬間移動しながら雷魔法で攻撃してくるベルを煩わしそうにしている。
 
 俺はその隙にキングレックスの懐に潜り込み魔法力全開でスキルを発動した。

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 土魔法・砂塵地獄 消費MP:50 残MP:505/730
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 キングレックスの立つ地面が流砂となって巨大な蟻地獄みたいになった。この上級魔法は強いが避けられるリスクも高い。だが敵はベルに気を取られて俺の魔法に気づくのが遅れた。
 
 キングレックスはようやく足下の異変に気付いたが既に時遅し。流砂を駆け上がろうとすればする程に地下へと落ちて行く。
 
 勝負あったかに思えたが、キングレックスは自らの足下に大きな口から光線を発してその反動で流砂から飛び出そうとした。

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 土魔法・五重砂塵壁 消費MP:20×5 残MP:405/730
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 俺は砂塵地獄に砂塵壁の分厚い蓋をした。キングレックスが勢いをもって砂塵壁に激突すると砂塵壁を四つ破壊したが五つ目で跳ね返された。
 
 キングレックスは再び砂塵地獄へと落下すると光線の反動なのか動きが鈍っている。そのまま地中へと沈んでいくと魔石が地表に現れた。

 3人の力でダンジョンを攻略して、魔法の永続効果を持つ魔石を入手することに成功した!
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