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二章 地下格闘技復讐編
3,実際、自分にバッシングがない事に安堵する久島。
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反響というのは、思ったよりある物なのかもしれない。今の時代、SNSで何かをやらかせば一般の人間すら炎上し、特定されて、被害に遭う事も珍しくないわけで……。その発生源が、原因が元から巨大だとその拡散力というか……広がっていくスピードも凄まじい。
二時限目終えての休憩時間、僕はスマホでYouTubeのアプリを開き、ブレイキングケイジや、クリアユースの切り抜きを探していた。
ブレイキングケイジでの衝撃は、さながらウィルスの様に全国へ飛散していき……スクロールした先にある様々な、場末の酒場の裏にある落書きの様な動画タイトルとなって現れていた。
『久島秀忠が見せた!三発の蹴り、そのKOへのプロセス』
『痴情のもつれ!?ブレイキングケイジで組まれた久島と秋山の因縁、恋人を寝取られた久島秀忠!?』
『"全治数年!?"脱糞失禁YouTuber、クリアユースの秋山千才の今がやばすぎる"顔面崩壊"』
『秋山千才、聞け』
『“糞アー"秋山千才失禁脱糞MAD』
あるわあるわ、ガチに検証している格闘技チャンネルに、有る事無い事騒ぐチャンネル。
どこでその話知ったんだ逆に怖いよって言うチャンネルに、完治したらパチンコ演者になれと誘うチャンネル。
決してそんな音は鳴ってないはずの脱糞音とダウン、実況、秋山の声で作り上げた才能の無駄遣いMAD。
人の不幸は蜜の味、かつてこのまま透き通る青春をお送りして、YouTuberの高みを目指していた『クリアユース』は『透き通る青春』から『糞塗れの青春』として全世界に恥を晒した。
全ての人間が高潔で優しい訳がなく、こういった事にスカッとする者、かつてのイケメン学生YouTuberの没落にコメントして貶める者、これもまた再生数稼ぎと考察動画を挙げる者が群がり、煽り、囃し立てる。
秋山くん……ぶちのめして顔面を砕いた張本人は僕だけど、開示請求はしてもいいと思うぞ。特に最後のは……なんて頭の中で呟く。
対して、僕に対するバッシングの類は少なかった。結構身構えていたのだ『本気になりすぎ』だとか『素人相手に』だとか『ブサメンによるイケメン制裁でしかない』とか。その辺りがYouTubeのコメントや、Xにインスタグラムで載るかなと思ったら違った。
というのも、やはり『この動画』があるからだろう。クリアユースの、今は更新されてないチャンネルにて、生放送リストの一番上。
『キックボクサーのクラスメイトに、喧嘩売ってブレイキングケイジ参戦させてみた』
この生放送だ、コメントは大半が彼のファンによるものばかりだった。
『頑張れ千才くん!』
『相手陰キャ過ぎww』
『矜持ww誇りww』
『格闘系主人公自認陰キャじゃんy』
などと、リアルタイムコメントを遡って見えたが、その中には常識があったり僕を知る人のコメントもあった。
『いや、迷惑考えろよ』
『そりゃ素人殴れるわけないじゃん』
『あ……(察し)』
『※相手は日本一のキックボクサーの右腕を砕いたダークホースです』
『久島に腕折られてしまえ、マジで』
『そいつに喧嘩売るのはやめろーー!』
あのネットの渦の中にも、ちゃんとした人は居るんだなと少しだけホッとする。この、迷惑極まりない生放送もあり、ブレイキングケイジの切り抜き名シーンに僕の試合もあるのだが、秋山を擁護するコメントは1割あるかないかだった。
まぁ、なるよなと僕はスマホをポケットにしまう。
こうまであの勝負が反響するあたり、今後彼の……そして『クリアユース』の面々は一生ネットの中で笑われるのかもしれない。
申し訳ない気持ちもある、しかし謝る気は無かった。というか……ここで逆に僕が謝ったりしたら、それこそ『煽り』にしかならないのだから。だから僕は、黙って時がこの炎上を洗い流していくのを待つしかない。
残ったクリアユースの彼女達、比嘉出さんに東城さんも……今まで女子達と語らってた楽しい休憩時間は、一人ただ座って耐えるしかできない。
そして……秋山の彼女である柳は、僕が浦和くんと前池くんと喧嘩してから、学校には姿を現していなかった。
この時は、ただ時間だけがこの暗くなったクラスを解決してくれると、僕は願う他なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「久島、お前呼ばれとるぞ?」
「うん?」
三時限目終えてすぐの事、伊佐美くんが何やら、教室前で誰かが僕を呼んでいると伝えたてきた。クラスメイト以外に……僕を呼ぶとなると、先生くらいしか居ないようなと、僕は入り口に目を向けた。
黒い短髪な、ボーイッシュな女子生徒であった。どちら様だ?知らない人だが、僕はとりあえず立ち上がってその人の前まで近づいた。
「久島くんだよね?」
「はい……貴方は?」
「私は、内藤令奈……一応クリアユースのメンバーの一人で、三年」
先輩だったか……しかし、この人もクリアユース?つまり秋山のグループのメンバーなのかと思うも、さっき切り抜きやらチャンネルの動画には彼女の姿は無かったようなと首を傾げた。
「えっと……すいません、動画内で貴女をみた事が……」
「たまにゲスト扱いでしか出てないからね、それで……話をしたいんだけどいいかな?」
ゲスト、あれか?サポートメンバーか、カメラマンとかADをたまにテレビ番組でも出したりするから、多分彼女が出てる動画までは確認できてないなと理解し、話がしたいというので、僕は頷いた。
「分かりました」
「じゃあ、ちょっと教室から離れていい?二人の事もあるし」
二人、比嘉出さんに東城さんか、聞かれたくない話かと僕は内藤先輩に頷いて、彼女の後についていく。
離れる、と言っても関係者に聞かれないためだけか、教室二つ離れた廊下の窓際で、内藤先輩は止まった。
「それで……お話って?可愛い後輩になにしてくれてんだ、とかですか?」
「いや、違くて……まぁ、メンバーの一人だからそう思われて仕方ないよね」
早とちりで僕は、先輩の立場から秋山くんの事や後輩の件で文句を言いに来たのかと、嫌味ったらしいことを言ってしまい、しまったとなった。だが、内藤先輩は自分もメンバーの一人である以上、そう考えられて仕方ないとフォローしてくれたのであった。
「話というのは……その、お礼というか……」
「お礼?」
「うん、秋山くんを止めてくれて、ありがとう……」
お礼とはまた奇怪な……僕は疑念を彼女に抱きつつ目を細め身構える。
「秋山くん、YouTuberとして一気にチャンネル登録と再生数が上がってさ、浮かれてたんだよね……結構危ない事や、周りを考えない企画やりそうになってて……特に去年三学期から再生数伸び悩みしてて、あんな事しでかしたんだと思う……」
「なんともありがちな……」
YouTuber負のスパイラルに陥ってたわけか、秋山くんは。最初はチヤホヤされ、数字が増える様に歓喜していたが、勢いを失い焦りを感じた結果、危ない、過激な、安易に目を引く方向に舵を切った。
その行き着いた先が、あの金網の中での失神脱糞だったというわけか。怖いな、承認欲求……だったらそのまま野球続けて甲子園目指しとけばまだ健全だったろうになと、僕は腕を組みため息を吐いた。
「話は聞いたの、もしも……キミがあの時と目に入っていなかったら、もっと酷い事になってたかもしれない……そして、クリアユースは……学校で視聴者って力を持っちゃったからさ、止まるに止まれなかったんだ……先輩として私も、止めるべきだった筈で……壊してくれて、ありがとう」
内藤先輩から、頭を下げられた。僕は窓を見ながら、その礼に返答した。
「あいつらが、勝手に壊れただけですよ……僕はただ、煽られて戦っただけ、虚しさしかのこりませんでしたし、礼を言われる事もしてないです」
「それでも……ありがとう」
そうだ、勝手に秋山が喧嘩売ってきただけ、僕はぶちのめしただけだ。何もしてない、あいつらクリアユースが登録者と再生数のためにやらかしただけだと、礼なんて貰える事してないと言うも、内藤先輩は頭を下げ続けた。
「話はそれだけ、じゃあね久島くん」
これで用は済んだと、内藤先輩は自分の教室に帰って行った。あの先輩も、少ししか出てないけどメンバーなら、叩かれてるのだろうか……僕は少し心配になりながら、廊下の壁に体を預けながら、先輩が曲がり角に消えるのを見送った。
二時限目終えての休憩時間、僕はスマホでYouTubeのアプリを開き、ブレイキングケイジや、クリアユースの切り抜きを探していた。
ブレイキングケイジでの衝撃は、さながらウィルスの様に全国へ飛散していき……スクロールした先にある様々な、場末の酒場の裏にある落書きの様な動画タイトルとなって現れていた。
『久島秀忠が見せた!三発の蹴り、そのKOへのプロセス』
『痴情のもつれ!?ブレイキングケイジで組まれた久島と秋山の因縁、恋人を寝取られた久島秀忠!?』
『"全治数年!?"脱糞失禁YouTuber、クリアユースの秋山千才の今がやばすぎる"顔面崩壊"』
『秋山千才、聞け』
『“糞アー"秋山千才失禁脱糞MAD』
あるわあるわ、ガチに検証している格闘技チャンネルに、有る事無い事騒ぐチャンネル。
どこでその話知ったんだ逆に怖いよって言うチャンネルに、完治したらパチンコ演者になれと誘うチャンネル。
決してそんな音は鳴ってないはずの脱糞音とダウン、実況、秋山の声で作り上げた才能の無駄遣いMAD。
人の不幸は蜜の味、かつてこのまま透き通る青春をお送りして、YouTuberの高みを目指していた『クリアユース』は『透き通る青春』から『糞塗れの青春』として全世界に恥を晒した。
全ての人間が高潔で優しい訳がなく、こういった事にスカッとする者、かつてのイケメン学生YouTuberの没落にコメントして貶める者、これもまた再生数稼ぎと考察動画を挙げる者が群がり、煽り、囃し立てる。
秋山くん……ぶちのめして顔面を砕いた張本人は僕だけど、開示請求はしてもいいと思うぞ。特に最後のは……なんて頭の中で呟く。
対して、僕に対するバッシングの類は少なかった。結構身構えていたのだ『本気になりすぎ』だとか『素人相手に』だとか『ブサメンによるイケメン制裁でしかない』とか。その辺りがYouTubeのコメントや、Xにインスタグラムで載るかなと思ったら違った。
というのも、やはり『この動画』があるからだろう。クリアユースの、今は更新されてないチャンネルにて、生放送リストの一番上。
『キックボクサーのクラスメイトに、喧嘩売ってブレイキングケイジ参戦させてみた』
この生放送だ、コメントは大半が彼のファンによるものばかりだった。
『頑張れ千才くん!』
『相手陰キャ過ぎww』
『矜持ww誇りww』
『格闘系主人公自認陰キャじゃんy』
などと、リアルタイムコメントを遡って見えたが、その中には常識があったり僕を知る人のコメントもあった。
『いや、迷惑考えろよ』
『そりゃ素人殴れるわけないじゃん』
『あ……(察し)』
『※相手は日本一のキックボクサーの右腕を砕いたダークホースです』
『久島に腕折られてしまえ、マジで』
『そいつに喧嘩売るのはやめろーー!』
あのネットの渦の中にも、ちゃんとした人は居るんだなと少しだけホッとする。この、迷惑極まりない生放送もあり、ブレイキングケイジの切り抜き名シーンに僕の試合もあるのだが、秋山を擁護するコメントは1割あるかないかだった。
まぁ、なるよなと僕はスマホをポケットにしまう。
こうまであの勝負が反響するあたり、今後彼の……そして『クリアユース』の面々は一生ネットの中で笑われるのかもしれない。
申し訳ない気持ちもある、しかし謝る気は無かった。というか……ここで逆に僕が謝ったりしたら、それこそ『煽り』にしかならないのだから。だから僕は、黙って時がこの炎上を洗い流していくのを待つしかない。
残ったクリアユースの彼女達、比嘉出さんに東城さんも……今まで女子達と語らってた楽しい休憩時間は、一人ただ座って耐えるしかできない。
そして……秋山の彼女である柳は、僕が浦和くんと前池くんと喧嘩してから、学校には姿を現していなかった。
この時は、ただ時間だけがこの暗くなったクラスを解決してくれると、僕は願う他なかった。
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「久島、お前呼ばれとるぞ?」
「うん?」
三時限目終えてすぐの事、伊佐美くんが何やら、教室前で誰かが僕を呼んでいると伝えたてきた。クラスメイト以外に……僕を呼ぶとなると、先生くらいしか居ないようなと、僕は入り口に目を向けた。
黒い短髪な、ボーイッシュな女子生徒であった。どちら様だ?知らない人だが、僕はとりあえず立ち上がってその人の前まで近づいた。
「久島くんだよね?」
「はい……貴方は?」
「私は、内藤令奈……一応クリアユースのメンバーの一人で、三年」
先輩だったか……しかし、この人もクリアユース?つまり秋山のグループのメンバーなのかと思うも、さっき切り抜きやらチャンネルの動画には彼女の姿は無かったようなと首を傾げた。
「えっと……すいません、動画内で貴女をみた事が……」
「たまにゲスト扱いでしか出てないからね、それで……話をしたいんだけどいいかな?」
ゲスト、あれか?サポートメンバーか、カメラマンとかADをたまにテレビ番組でも出したりするから、多分彼女が出てる動画までは確認できてないなと理解し、話がしたいというので、僕は頷いた。
「分かりました」
「じゃあ、ちょっと教室から離れていい?二人の事もあるし」
二人、比嘉出さんに東城さんか、聞かれたくない話かと僕は内藤先輩に頷いて、彼女の後についていく。
離れる、と言っても関係者に聞かれないためだけか、教室二つ離れた廊下の窓際で、内藤先輩は止まった。
「それで……お話って?可愛い後輩になにしてくれてんだ、とかですか?」
「いや、違くて……まぁ、メンバーの一人だからそう思われて仕方ないよね」
早とちりで僕は、先輩の立場から秋山くんの事や後輩の件で文句を言いに来たのかと、嫌味ったらしいことを言ってしまい、しまったとなった。だが、内藤先輩は自分もメンバーの一人である以上、そう考えられて仕方ないとフォローしてくれたのであった。
「話というのは……その、お礼というか……」
「お礼?」
「うん、秋山くんを止めてくれて、ありがとう……」
お礼とはまた奇怪な……僕は疑念を彼女に抱きつつ目を細め身構える。
「秋山くん、YouTuberとして一気にチャンネル登録と再生数が上がってさ、浮かれてたんだよね……結構危ない事や、周りを考えない企画やりそうになってて……特に去年三学期から再生数伸び悩みしてて、あんな事しでかしたんだと思う……」
「なんともありがちな……」
YouTuber負のスパイラルに陥ってたわけか、秋山くんは。最初はチヤホヤされ、数字が増える様に歓喜していたが、勢いを失い焦りを感じた結果、危ない、過激な、安易に目を引く方向に舵を切った。
その行き着いた先が、あの金網の中での失神脱糞だったというわけか。怖いな、承認欲求……だったらそのまま野球続けて甲子園目指しとけばまだ健全だったろうになと、僕は腕を組みため息を吐いた。
「話は聞いたの、もしも……キミがあの時と目に入っていなかったら、もっと酷い事になってたかもしれない……そして、クリアユースは……学校で視聴者って力を持っちゃったからさ、止まるに止まれなかったんだ……先輩として私も、止めるべきだった筈で……壊してくれて、ありがとう」
内藤先輩から、頭を下げられた。僕は窓を見ながら、その礼に返答した。
「あいつらが、勝手に壊れただけですよ……僕はただ、煽られて戦っただけ、虚しさしかのこりませんでしたし、礼を言われる事もしてないです」
「それでも……ありがとう」
そうだ、勝手に秋山が喧嘩売ってきただけ、僕はぶちのめしただけだ。何もしてない、あいつらクリアユースが登録者と再生数のためにやらかしただけだと、礼なんて貰える事してないと言うも、内藤先輩は頭を下げ続けた。
「話はそれだけ、じゃあね久島くん」
これで用は済んだと、内藤先輩は自分の教室に帰って行った。あの先輩も、少ししか出てないけどメンバーなら、叩かれてるのだろうか……僕は少し心配になりながら、廊下の壁に体を預けながら、先輩が曲がり角に消えるのを見送った。
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