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三章 クラス派閥闘争編
エピローグ 誕生、久島秀忠委員長
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土日を超えてーー翌週月曜日、朝のホームルーム。
岩田先生が出欠を取り終え、そしてクラスにお話をする事になった。
「えー、土日の話なんだけど……周防真琴さんが、先週の件の責任を取り、クラス委員長を辞めると私に電話してきました、私はこれを承諾し……新しい委員長を、ここに指名する事にします」
周防委員長が、体育祭不参加の決定による責任を取る為辞任する。余程堪えたらしいかつての明るさは消え失せた中で、岩田先生は新たなクラス委員長を指名すると宣言した。
「というわけで紹介しましょう……久島秀忠くん、前に!」
「「「えっ」」」
クラスの誰もが……いや『体育祭参加陣営』は驚いただろう……僕は返事も無しに、ゆっくり立ち上がり……壇上に上がった。
「というわけで、新たにクラス委員長へ就任しました、久島秀忠です……よろしくお願いします」
思考が真っ白だろう体育祭参加陣営だったが、一番にやはりこの男は噛み付いてきた。
「久島テメェ!周防へのあてつけか!?そこまでゲスな事すんのかよテメェ!!」
中村くんだ、僕は……その中村くんに思いっきりガンを飛ばしてやった。
「静かに」
「はうっ」
あっ、一瞥でびびった!もっと噛み付いてくるかなと思ったのだが、根性無いな中村くんはとなりつつも、僕は自己紹介をそこそこに……早速動いた。
いや本当に……ありかよこんな手段。だけど、軽はずみでクラスを乱した責任を取る為に、僕は早速クラス委員長として最初の仕事に手をつけた。
「というわけで、僕が委員長になって、早速だけど……一つ決めたい事があるので、多数決を行います……賛成の方は起立していただきたい」
こいつ、何する気だよ?ろくな事しないんじゃあないのか?参加派閥が騒ぐ中で……僕は皆に言い放った。
「先週決定した、2年2組の体育祭不参加、それを取り下げるか、否かです……取り下げる方は起立をお願いします」
「えっ」
「なにっ」
「な、なんだぁ!?」
禁断の『不参加取り下げ』という提案に、今日二度目の衝撃を受ける参加派閥。さらにーー。
「は、はぁ!?」
「ちょっと……どういう事?」
「えっ……」
中村くんも、櫻井さんも、周防さんも驚くのも無理はない……鳥風率いる文化部派閥5名、さらに不参加に降った女子9名、そして……。
「あ?どうした中村ぁ、櫻井?体育祭やらねーの?」
伊佐美くん、山城くん、本田くん……そして、小山くん、前池くん、比嘉出さん、東城さんまで立ち上がり……過半数が不参加取り下げに賛成したのだった?
「締め切るよー?5……4……」
僕のカウントダウンを聞いた、立ってない話を理解してない参加派閥も次々に立ち上がり、中村くんも櫻井さんも、そして周防さんもはっとして立ち上がった。
「満場一致をもって、体育祭不参加取り下げを決定とします、よろしいですか?岩田先生」
「ええ、受理しました」
あれだけの騒動の果てに決まった、不参加が……朝のHRのたった数分で撤回されてしまった。これにより、波浜高校2年2組は、体育祭を通常通り参加する事が決まったのである。
「さて……体育祭参加も決まったので、クラス委員長として皆に、委員長権限として、ある約束をして貰います……」
畳み込め、僕はチョークを取るや黒板にその決まり事をしっかり書き記し皆に突きつけた。
『リスペクト』
たった五文字、それを守って欲しいと、皆に願ったのだ。
「体育祭、これを守って参加して貰いたい、負けた子を責めない、帰ってきたら結果がどうであれ、よくやったと、お疲れさまと労う……そう皆で迎えられるチームとして、体育祭に参加して欲しい」
決まり事として、皆に僕は提案した。勝敗に関わらず、賛辞で、やり切った同輩を迎え入れよう。罵倒も、叱責も……僕が委員長として立つ以上、決して許さないと皆に伝える。
「これすらもできない奴には……ICU送りのペナルティがあるから気をつけるように!それだけ!以上!!」
僕はそう皆に宣告し、自らの窓際最後列へ戻り着席したのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『久島くん、貴方がクラス委員長になりなさい、そして不参加派に月曜日のホームルームで、多数決で不参加を取り下げさせなさい』
岩田先生が提案した最後の一手は、盤面破壊どころか、対戦相手を射殺する手段だった。
『周防さんは今回の件で委員長を降りるでしょうね、自分から電話かけるか、この後職員室に来るか……私が土日に電話してそう誘導するか、そうして空いた席に貴方が座りなさい』
『つまり……僕に槍玉となれと?』
周防委員長が退陣した後釜に、僕が委員長として座る。それはつまり……批判の的になる事だ。
頭がいいやつならば、岩田先生が僕に委員長の座を座らせる為の当て馬に、周防さんを座らせた……と想像してしまう。実際今、その流れになっているのだ。
『委員長になった貴方は、最初に不参加撤回を提案して、文化系派閥に根回しして立たせて、取り下げさせればいい……そして、貴方が体育祭におけるクラスのスローガンでも、約束でもいいから『負けた子を責めない』という決まりを張り出して守らせれば……体育祭も参加できて、文化系も要求が通りハッピーハッピー、という寸法よ』
『やってる事がクーデターじゃねぇかよえーーーーーっ!?これが教師のやり口かぁ!?本田だめだ、岩田先生が火炎瓶持った革命派に見える!!』
この教室やべぇよ、全力でぶつかってきてくれるのは、ブレーキも倫理観も無いからだと本田くんの背後に隠れる伊佐美くん。対して、僕は懸念があるのでそれを岩田先生に尋ねる事にした。
『僕が委員長になったとして……恨んでる体育会系が言う事聞くと思いますか?』
『聞かせるでしょ、貴方なら』
『恐怖政治を、先生が許すんですか?』
『私は最悪の民主政治より、最良の専制政治を選ぶ派だから』
岩田先生は、僕の懸念すらも、私が許そうとはっきり、怖いほどにキッパリと言い切った。そして……さらに僕へこう言い渡すのだった。
『……秋山くんの時に、山城くんの件を隠匿されるような教室より、だいぶマシだと思うわ』
陰湿な隠匿とコネクションが支配する教室より、分かりやすい恐怖の下にある教室がましだと。岩田先生もそう言えば被害者の一人だったなと、僕は笑った。
『分かりました、やりますよ……担がれた身ですが、責任は果たします』
こうして……僕は、密約を交わして、周防さんの後釜としてクラス委員長になる事を決めたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
席に戻り、椅子へ座った僕に、伊佐美くんは悪戯に笑いながら僕へ囁いた。
「気分はどうよ、窓際から委員長になった気分は……」
他人事だな、キミも僕の友達だから、巻き込まれる事もあろうに能天気なと、僕は眉間に皺寄せながら呟く。
「気が重いよ……重圧がすごい……何せ、人気な皆の委員長じゃない、皆の敵な委員長だならね」
そもそものタイプから、かつてクラスを束ねた秋山とは違うのだ。彼は人気者、僕は嫌われ者、そして今恐怖でこのクラスを率いる事になってしまったのだから。
「皆じゃねぇぞ……敵はよ……少なくとも俺や山城、本田はな」
けど、これでなんとかやって行こう……僕はそう決めた。
秋山千才という委員長をぶちのめし、そして周防真琴を追い詰め退陣させた、その責任と罪悪感を抱えて、僕はこの2年2組の新たなクラス委員長の席に座ったのであった。
6月半ば、波浜高校2年2組
久島秀忠による、恐怖政治が発足した。
岩田先生が出欠を取り終え、そしてクラスにお話をする事になった。
「えー、土日の話なんだけど……周防真琴さんが、先週の件の責任を取り、クラス委員長を辞めると私に電話してきました、私はこれを承諾し……新しい委員長を、ここに指名する事にします」
周防委員長が、体育祭不参加の決定による責任を取る為辞任する。余程堪えたらしいかつての明るさは消え失せた中で、岩田先生は新たなクラス委員長を指名すると宣言した。
「というわけで紹介しましょう……久島秀忠くん、前に!」
「「「えっ」」」
クラスの誰もが……いや『体育祭参加陣営』は驚いただろう……僕は返事も無しに、ゆっくり立ち上がり……壇上に上がった。
「というわけで、新たにクラス委員長へ就任しました、久島秀忠です……よろしくお願いします」
思考が真っ白だろう体育祭参加陣営だったが、一番にやはりこの男は噛み付いてきた。
「久島テメェ!周防へのあてつけか!?そこまでゲスな事すんのかよテメェ!!」
中村くんだ、僕は……その中村くんに思いっきりガンを飛ばしてやった。
「静かに」
「はうっ」
あっ、一瞥でびびった!もっと噛み付いてくるかなと思ったのだが、根性無いな中村くんはとなりつつも、僕は自己紹介をそこそこに……早速動いた。
いや本当に……ありかよこんな手段。だけど、軽はずみでクラスを乱した責任を取る為に、僕は早速クラス委員長として最初の仕事に手をつけた。
「というわけで、僕が委員長になって、早速だけど……一つ決めたい事があるので、多数決を行います……賛成の方は起立していただきたい」
こいつ、何する気だよ?ろくな事しないんじゃあないのか?参加派閥が騒ぐ中で……僕は皆に言い放った。
「先週決定した、2年2組の体育祭不参加、それを取り下げるか、否かです……取り下げる方は起立をお願いします」
「えっ」
「なにっ」
「な、なんだぁ!?」
禁断の『不参加取り下げ』という提案に、今日二度目の衝撃を受ける参加派閥。さらにーー。
「は、はぁ!?」
「ちょっと……どういう事?」
「えっ……」
中村くんも、櫻井さんも、周防さんも驚くのも無理はない……鳥風率いる文化部派閥5名、さらに不参加に降った女子9名、そして……。
「あ?どうした中村ぁ、櫻井?体育祭やらねーの?」
伊佐美くん、山城くん、本田くん……そして、小山くん、前池くん、比嘉出さん、東城さんまで立ち上がり……過半数が不参加取り下げに賛成したのだった?
「締め切るよー?5……4……」
僕のカウントダウンを聞いた、立ってない話を理解してない参加派閥も次々に立ち上がり、中村くんも櫻井さんも、そして周防さんもはっとして立ち上がった。
「満場一致をもって、体育祭不参加取り下げを決定とします、よろしいですか?岩田先生」
「ええ、受理しました」
あれだけの騒動の果てに決まった、不参加が……朝のHRのたった数分で撤回されてしまった。これにより、波浜高校2年2組は、体育祭を通常通り参加する事が決まったのである。
「さて……体育祭参加も決まったので、クラス委員長として皆に、委員長権限として、ある約束をして貰います……」
畳み込め、僕はチョークを取るや黒板にその決まり事をしっかり書き記し皆に突きつけた。
『リスペクト』
たった五文字、それを守って欲しいと、皆に願ったのだ。
「体育祭、これを守って参加して貰いたい、負けた子を責めない、帰ってきたら結果がどうであれ、よくやったと、お疲れさまと労う……そう皆で迎えられるチームとして、体育祭に参加して欲しい」
決まり事として、皆に僕は提案した。勝敗に関わらず、賛辞で、やり切った同輩を迎え入れよう。罵倒も、叱責も……僕が委員長として立つ以上、決して許さないと皆に伝える。
「これすらもできない奴には……ICU送りのペナルティがあるから気をつけるように!それだけ!以上!!」
僕はそう皆に宣告し、自らの窓際最後列へ戻り着席したのであった。
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『久島くん、貴方がクラス委員長になりなさい、そして不参加派に月曜日のホームルームで、多数決で不参加を取り下げさせなさい』
岩田先生が提案した最後の一手は、盤面破壊どころか、対戦相手を射殺する手段だった。
『周防さんは今回の件で委員長を降りるでしょうね、自分から電話かけるか、この後職員室に来るか……私が土日に電話してそう誘導するか、そうして空いた席に貴方が座りなさい』
『つまり……僕に槍玉となれと?』
周防委員長が退陣した後釜に、僕が委員長として座る。それはつまり……批判の的になる事だ。
頭がいいやつならば、岩田先生が僕に委員長の座を座らせる為の当て馬に、周防さんを座らせた……と想像してしまう。実際今、その流れになっているのだ。
『委員長になった貴方は、最初に不参加撤回を提案して、文化系派閥に根回しして立たせて、取り下げさせればいい……そして、貴方が体育祭におけるクラスのスローガンでも、約束でもいいから『負けた子を責めない』という決まりを張り出して守らせれば……体育祭も参加できて、文化系も要求が通りハッピーハッピー、という寸法よ』
『やってる事がクーデターじゃねぇかよえーーーーーっ!?これが教師のやり口かぁ!?本田だめだ、岩田先生が火炎瓶持った革命派に見える!!』
この教室やべぇよ、全力でぶつかってきてくれるのは、ブレーキも倫理観も無いからだと本田くんの背後に隠れる伊佐美くん。対して、僕は懸念があるのでそれを岩田先生に尋ねる事にした。
『僕が委員長になったとして……恨んでる体育会系が言う事聞くと思いますか?』
『聞かせるでしょ、貴方なら』
『恐怖政治を、先生が許すんですか?』
『私は最悪の民主政治より、最良の専制政治を選ぶ派だから』
岩田先生は、僕の懸念すらも、私が許そうとはっきり、怖いほどにキッパリと言い切った。そして……さらに僕へこう言い渡すのだった。
『……秋山くんの時に、山城くんの件を隠匿されるような教室より、だいぶマシだと思うわ』
陰湿な隠匿とコネクションが支配する教室より、分かりやすい恐怖の下にある教室がましだと。岩田先生もそう言えば被害者の一人だったなと、僕は笑った。
『分かりました、やりますよ……担がれた身ですが、責任は果たします』
こうして……僕は、密約を交わして、周防さんの後釜としてクラス委員長になる事を決めたのだった。
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席に戻り、椅子へ座った僕に、伊佐美くんは悪戯に笑いながら僕へ囁いた。
「気分はどうよ、窓際から委員長になった気分は……」
他人事だな、キミも僕の友達だから、巻き込まれる事もあろうに能天気なと、僕は眉間に皺寄せながら呟く。
「気が重いよ……重圧がすごい……何せ、人気な皆の委員長じゃない、皆の敵な委員長だならね」
そもそものタイプから、かつてクラスを束ねた秋山とは違うのだ。彼は人気者、僕は嫌われ者、そして今恐怖でこのクラスを率いる事になってしまったのだから。
「皆じゃねぇぞ……敵はよ……少なくとも俺や山城、本田はな」
けど、これでなんとかやって行こう……僕はそう決めた。
秋山千才という委員長をぶちのめし、そして周防真琴を追い詰め退陣させた、その責任と罪悪感を抱えて、僕はこの2年2組の新たなクラス委員長の席に座ったのであった。
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