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四章 体育祭編
6.ダイジェストで送る、玉入れ、パン食い競争、ペイントボール
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第一種目『障害物競走』、2年2組は見事、運と二人の女の子のダイエット計画をノックアウトし、勝利した。
そして、一年生、三年生もこの阿鼻叫喚な障害物競走を走り切ったのだが……。
「第1種目から死屍累々やんけ!これ最後まで今日体育祭やり切れるのかよあーーー!?」
「しかも一年と三年は紅組が勝っちゃったし…
…」
と、伊佐美くんの叫びが響き渡る程に、紅組白組双方、参加者がローションによる転倒、吐くほど不味いビーンズの嘔吐、バレーボールマシンで失神、カロリー爆弾シェイクにダイエットを破壊され、リスクを選んで岩田先生に蜂の巣にされ死屍累々であった。
しかも、二年団は白組が勝ったものの一年、三年団は紅組が勝利して結果的にポイントは紅組がリードしてしまった。なお、敗因の8割が『ビーンズの味の引き』という、第二障害の運要素だった為、来年以降は新たな障害に切り替えられる事となるのは、また別の話である。
「お、お疲れ様…………大丈夫?」
戻って来た前池くんと東城さん、他二人の参加者を迎え入れた僕だったが……前池くんはもうグロッキーだし、東城さんは『体重が、計画が……』と、勝ちはしても失ったものが大きすぎたらしい、どんよりとしていた。
「何で体育祭でバラエティ芸人みたいなことやらなきゃいけないんだよぉ……」
「1500キロカロリー……糖類、脂質……コレステロール……」
秋山千才よ、お前は楽しい体育祭を目指して提案した、このYouTuberあるある障害物競走は、屍山血河を築き上げてさらには残った仲間すらも、そこに引き摺り込んで積み上げるという誰も幸せにならない競技になってしまったぞ。
軽はずみに思った事を採用した生徒会にも、批判行くよなと目を閉じて僕は、やはり秋山千才をぶちのめして正解だったと再認識したのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とは言え、体育祭は始まったばかり、まだまだ競技は続く。
続いての競技『玉入れ』は、一年から三年全学年参加者による総力戦……なのだが、特に変わり映えもなく普通の玉入れである為、結果だけ語れば白組勝利により差を詰めた。
3種目目『パン食い競争』は、意外な事にだが女子の参加者が多かったりする……というのもこのパン食い競争、毎年波浜にある名店のパン屋から仕入れて、それを使うのでめちゃくちゃ美味しい。
並ばねば買えない人気のパン屋を食べれるとなれば倍率も人気に、そして男子たちは是非そのパンを女子たちに味わってもらうために、その枠を譲るのだーー。
「ん、あ、取れないぃ」
食べてもらうために。
「ああ、んぁあ」
美味しいパンを。
「た、高い、もう少しでぇ」
食べてもらう、ために……。
女子たちが吊り上げられたパンに、手を使わず口だけで噛みつき取ろうとする。その為に、必死に跳ねる。
ぱいんぱいん
ぷるんぷるん
ばるんばるん
たぷんたぷん
揺れる……彼女らの焼成前の高加水パン生地二つずつが揺れる……女子たちが応援する最中、その熾烈な戦いを紅白両陣営男子たちは黙して邪魔せず、この戦いの結末を武士の死合の如く見届けるのであった。
結果白組はここで一年、二年団が勝ちを挙げ、逆転した。
しかし『パン生地の高加水率』は、紅組に軍配が上がったように思える……高加水パン生地持ちは1組側が多いらしい。
若干、紅白どちらの女子から幾らかは、嫉妬や羨望の眼差しが向けられていたが、男子がそれを知る由もなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして……ある意味で参加希望が多かった、新しく取り入れられた競技……秋山公安、最近海外で流行っているペイント弾の使われるサバイバルゲーム『ペイントボール』が、ついに行われる!
これもルールは簡単、4対4の銃撃戦。審判団と自己申告というルールにて、先に相手を撃って全滅させれば勝ちというシンプルなものだった。
運動場トラック内をフィールドとして、壁が設置されて……それぞれ学年代表4名同士が、1回ずつ戦う3本勝負!
「……何でペイントボールの玉を赤色で買ったんですかね」
見る分には面白いってあるんだなと、僕は初めて体感したかもしれない。乱射されるペイントボール、壁や地面に当たり砕け散り散乱するインク……が、赤いせいで酷い有様だった。完璧に撃たれて死んだみたいになっていた。
せめて青とか用意しとけよ、軽いスプラッターになってるんだがと、新しい競技ペイントボール銃撃戦は、紅組によってその野蛮人じみた気迫で全学年で勝たれてしまい、また得点は逆転されたのであった。
そして、一年生、三年生もこの阿鼻叫喚な障害物競走を走り切ったのだが……。
「第1種目から死屍累々やんけ!これ最後まで今日体育祭やり切れるのかよあーーー!?」
「しかも一年と三年は紅組が勝っちゃったし…
…」
と、伊佐美くんの叫びが響き渡る程に、紅組白組双方、参加者がローションによる転倒、吐くほど不味いビーンズの嘔吐、バレーボールマシンで失神、カロリー爆弾シェイクにダイエットを破壊され、リスクを選んで岩田先生に蜂の巣にされ死屍累々であった。
しかも、二年団は白組が勝ったものの一年、三年団は紅組が勝利して結果的にポイントは紅組がリードしてしまった。なお、敗因の8割が『ビーンズの味の引き』という、第二障害の運要素だった為、来年以降は新たな障害に切り替えられる事となるのは、また別の話である。
「お、お疲れ様…………大丈夫?」
戻って来た前池くんと東城さん、他二人の参加者を迎え入れた僕だったが……前池くんはもうグロッキーだし、東城さんは『体重が、計画が……』と、勝ちはしても失ったものが大きすぎたらしい、どんよりとしていた。
「何で体育祭でバラエティ芸人みたいなことやらなきゃいけないんだよぉ……」
「1500キロカロリー……糖類、脂質……コレステロール……」
秋山千才よ、お前は楽しい体育祭を目指して提案した、このYouTuberあるある障害物競走は、屍山血河を築き上げてさらには残った仲間すらも、そこに引き摺り込んで積み上げるという誰も幸せにならない競技になってしまったぞ。
軽はずみに思った事を採用した生徒会にも、批判行くよなと目を閉じて僕は、やはり秋山千才をぶちのめして正解だったと再認識したのであった。
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とは言え、体育祭は始まったばかり、まだまだ競技は続く。
続いての競技『玉入れ』は、一年から三年全学年参加者による総力戦……なのだが、特に変わり映えもなく普通の玉入れである為、結果だけ語れば白組勝利により差を詰めた。
3種目目『パン食い競争』は、意外な事にだが女子の参加者が多かったりする……というのもこのパン食い競争、毎年波浜にある名店のパン屋から仕入れて、それを使うのでめちゃくちゃ美味しい。
並ばねば買えない人気のパン屋を食べれるとなれば倍率も人気に、そして男子たちは是非そのパンを女子たちに味わってもらうために、その枠を譲るのだーー。
「ん、あ、取れないぃ」
食べてもらうために。
「ああ、んぁあ」
美味しいパンを。
「た、高い、もう少しでぇ」
食べてもらう、ために……。
女子たちが吊り上げられたパンに、手を使わず口だけで噛みつき取ろうとする。その為に、必死に跳ねる。
ぱいんぱいん
ぷるんぷるん
ばるんばるん
たぷんたぷん
揺れる……彼女らの焼成前の高加水パン生地二つずつが揺れる……女子たちが応援する最中、その熾烈な戦いを紅白両陣営男子たちは黙して邪魔せず、この戦いの結末を武士の死合の如く見届けるのであった。
結果白組はここで一年、二年団が勝ちを挙げ、逆転した。
しかし『パン生地の高加水率』は、紅組に軍配が上がったように思える……高加水パン生地持ちは1組側が多いらしい。
若干、紅白どちらの女子から幾らかは、嫉妬や羨望の眼差しが向けられていたが、男子がそれを知る由もなかった。
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そして……ある意味で参加希望が多かった、新しく取り入れられた競技……秋山公安、最近海外で流行っているペイント弾の使われるサバイバルゲーム『ペイントボール』が、ついに行われる!
これもルールは簡単、4対4の銃撃戦。審判団と自己申告というルールにて、先に相手を撃って全滅させれば勝ちというシンプルなものだった。
運動場トラック内をフィールドとして、壁が設置されて……それぞれ学年代表4名同士が、1回ずつ戦う3本勝負!
「……何でペイントボールの玉を赤色で買ったんですかね」
見る分には面白いってあるんだなと、僕は初めて体感したかもしれない。乱射されるペイントボール、壁や地面に当たり砕け散り散乱するインク……が、赤いせいで酷い有様だった。完璧に撃たれて死んだみたいになっていた。
せめて青とか用意しとけよ、軽いスプラッターになってるんだがと、新しい競技ペイントボール銃撃戦は、紅組によってその野蛮人じみた気迫で全学年で勝たれてしまい、また得点は逆転されたのであった。
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