7 / 15
第1章
悪役令嬢は家族会議に参加する。
しおりを挟む
「というわけで、家族会議を行います。」
夕食を終えた後、お風呂を出てから再び友梨の家族と絵里の4人がテーブルを囲んで座った。
エリザベスにとって、異世界のお風呂は衝撃だった。その狭さに驚いたのも束の間、お湯がすぐに出ることに唖然とした。「ひとりでできる?」と友梨に心配そうに聞かれたが、シャワーというのがかなり便利で、絵梨の髪はそれほど長く無かったお陰で全てひとりでできた。
気持ちの良いシャワーを堪能しながら、鏡に映る自分を見る。
(まさか、同じ歳だったなんて。)
艷やかな、肩までしかない黒髪。驚くほどシンプルな身体。
2つ歳下だという友梨を少年と思い込んでしまった理由は、このスタイルにもあるだろうと思いながら、エリザベスは少し曇り気味な鏡をそっと擦った。
髪を洗うシャンプーもコンディショナーも良い香りだったし、体を洗うための石鹸は、泡となって出て来るし、風呂は驚くことばかりだった。
エリザベスにとって、それは初めて魔法を理解した時の感動に似ていた。あまりに興奮して、裸のまま風呂場を出て友梨に声をかけそうになったのは内緒だ。風呂を出てから興奮したように友梨に話せば、友梨は苦笑しながら、そんな「魔法のようなこと」が、ここの世界ではどこの家でも当たり前に享受できることだと教えてくれた。
「ツルペタだったっしょ?」
風呂上がり、友梨にそう言われ、意味がわからず首を傾げたエリザベスの返答を待たずに、「友梨ちゃんだって、変わらないでしょう。」と母親がケラケラと笑った。「まあ、遺伝ですからね。」と友梨が母親に目線を向けると、母親が「はいはい、すみませんねぇ。」と怒ったように言った。
どうやら、この家族はみな「ツルペタ」というものらしいと、エリザベスは新しい言葉を憶えた。意味は…なんとなく理解した。
足を出すのが恥ずかしいというエリザベスのために、長いズボンの寝衣を出してくれて、今はそれを履いている。ズボンを履くなど、乗馬や剣術の練習以外では初めての経験だったが、薄い生地にも関わらず、それは案外着心地の良いものだった。
「それでは、明日以降のエリたんの学校についてどうするか、話し合いたいと思います。」
友梨の一言で始まった家族会議は、エリザベスの学校についてだ。エリザベスも向こうの世界では、貴族が通う学園に当然の如く通っていた。エリザベスがこちらにやってきた時は、まさにその卒業パーティーの最中であった。
「エリザベスさんと絵梨が入れ替わっているのはわかったけれど、いつか絵梨は戻ってくるのよね?」
未だ夢見心地のエリザベスは、この状況をしっかりと受け入れているそんな母親の言葉に驚きつつ、「戻る」という言葉に思わずビクリとする。もしかして、このまま帰れないなんてこともあるのだろうか。
(帰ったところで、自分の居場所があるとは思えないけれど…。)
「さっき、『JK転生』の外伝を読み直してみたんだけど、それの終わりが皇太子とマーガレットの結婚式だから、きっとその時に帰って来るんじゃないかなと思ってる。」
友梨の発した『皇太子とマーガレットの結婚』という言葉に、エリザベスの中でズクリと何かが鈍く響いた。自分が生きていた世界の小説を読ませてもらって理解したつもりでいたが、どこかでまだ未練でもあるのかもしれない。
表情を表に出さないことに慣れているつもりでいたが、そんな心情を汲み取ったのか、友梨はとても心配そうにエリザベスを見て、そっと笑いかけてくれた。
「エリたんは、何も悪くないよ。エリたんは皇太子妃になるためにとても頑張ったし、マーガレットに対してもあの世界の常識を教えてあげただけなんだから。自分の元婚約者と妹の結婚なんて、嫌な気持ちになっても良いんだよ。」
友梨の優しい言葉に、エリザベスはぐっと喉が詰まる。涙が出そうになって目を瞑れば、「ぐすっぐすっ」とひどく鼻をすするような声がして、エリザベスは思わず涙の溜まったままの目を開けた。
「エリたんはツンデレなだけで、悪いのは全部皇太子なんだからぁ。———って、お姉ちゃんがここにいたら大泣きしただろうね。」
それは、友梨の泣き真似だった。エリザベスは、思わず笑ってしまいそうになったが、友梨の隣にいるお父さんが、まさか本当にぐずぐずと泣きそうになっていた。
え?と思わず引き気味のエリザベス。
「父さん、通勤中にあの本読んだもんね。」という友梨の言葉に、「うんうん」と頷きながら、父親はティッシュを探し、「エリたんは、何も悪くない。何も悪くないよ。」と言いながら、びぶぶぶーっと思い切り鼻をかんだ。
そんな父親を見る母親の顔は、呆れるを通り越してひどく蔑んだ表情だ。
「エリザベスさんがこっちに来たのが婚約破棄のときなら、結婚式までは少し時間があるわよね。てことは、絵梨が戻るのには時間がかかるかもしれないってことね。」
母親は、顎に手を当てて言った。エリザベスの中で絵梨がしばらく帰ってこない可能性があることに「申し訳ない」という気持ちと、「なんでこんなことに…」という気持ちがわきあがる。
しかし、母親の論点はそこではなかったらしい。
「じゃあ申し訳ないけど、エリザベスさんには学校に行ってほしいの。皆勤賞だけが、絵梨の自慢だったから。」と、情けないこととでも言うように、母親が言った。
「だよねぇ。お姉ちゃんの自慢、それしかないもんねぇ。そしたら、健太郎に協力してもらおうか。今同じクラスだし。」
「美知ちゃんにも、連絡した方がいいかしら。連絡先わかる?」
「わかるよ。同じ部活だもん。」
友梨は、何やら四角い板のようなものを取り出して、その表面を擦る。聞き慣れない名前ではあったが、どうやら絵梨の友人であろうことはわかった。見も知らぬ自分の面倒を、なんの見返りもなくみてくれるものだろうかとエリザベスは不安になるが、なんらかの貸しが既にあるのかもしれない。それを、今使わせてしまうことは、非常に心苦しいことではあったが。
「あの、ご迷惑ではありませんか。どのようにすれば良いか教えていただければ、私は目立たないよう、静かにしておりますから。」とエリザベスが言えば、「絵梨が静かにしていれば、かえって目立っちゃうんだよね。」と、友梨が肩を竦めて言った。
「まあ、あの性格だから、急にお嬢様風になっても、みんな『またか』でどうにかなるよ。」
お風呂あがりだからと再びビールを飲んでいる父親は、先ほどまでの涙目が嘘のように真っ赤な顔で笑って言った。一瞬呆れたような表情をしていた友梨と母親も、一理あると言わんばかりに頷いている。
(絵梨とは、一体どんな人物なのかしら。)
エリザベスは、入れ替わった向こう側の自分が少し不安になった。絵梨が入ったエリザベスは、入れ替わった瞬間に婚約破棄されているはずだ。絵梨は、そこで何を思うのだろう。———そんなことを考えながら、皇太子の本性を知ってしまった今となっては、婚約破棄も仕方の無かったことなのかもしれないと、エリザベスは思った。
「では。」と、4人で食卓を囲みながら、中身が入れ替わってしまっている(本当に入れ替わったかどうかは、確認できないけれど。)状況で起こりうる問題点を出し合った。学校までの道程は友梨がいるから良いけれど、学年が違うため教室は違う。
「クラスに誰か事情を知る人がいれば、安心だよね。」
友梨はそう言いながら、手元にある板を再び擦る。そうこうしている内に、絵梨と友梨にとっての幼馴染である健太郎と、絵梨の友人である美知と連絡がとれたと友梨が言った。
距離のある人と会話をする念話は、奇跡に近い魔法だ。呆然と友梨の持つ板を見れば、「現代版魔法の杖みたいなものかな。」と言ってそれを持ちあげてみせた。
「エリたんも、学校に行くときはスマホ持って行ってね。」
友梨の言葉に、「暗証番号とか、わかるの?」と母親がそれを覗き込む。友梨は全く気にした様子もなく、「お姉ちゃんの番号なんて、昔から誕生日に決まってる。」と言った。
途中、友梨の母親がお茶を淹れてくれた。それは、ティーパックと言われるとても簡易なもので、それなのに香りも味もとても良かった。夜だからとミルクを足してくれ、向こうの世界では貴重な砂糖も入れてくれたことが、エリザベスにはとても驚きだった。
明日からどうするかの話し合いを終えると、先ほどまでいた絵梨の部屋へと案内された。小さいが柔らかな布団の上に寝そべると、その日は疲れていたのか、眠り慣れないはずの部屋で、エリザベスはあっという間に眠ってしまった。
夕食を終えた後、お風呂を出てから再び友梨の家族と絵里の4人がテーブルを囲んで座った。
エリザベスにとって、異世界のお風呂は衝撃だった。その狭さに驚いたのも束の間、お湯がすぐに出ることに唖然とした。「ひとりでできる?」と友梨に心配そうに聞かれたが、シャワーというのがかなり便利で、絵梨の髪はそれほど長く無かったお陰で全てひとりでできた。
気持ちの良いシャワーを堪能しながら、鏡に映る自分を見る。
(まさか、同じ歳だったなんて。)
艷やかな、肩までしかない黒髪。驚くほどシンプルな身体。
2つ歳下だという友梨を少年と思い込んでしまった理由は、このスタイルにもあるだろうと思いながら、エリザベスは少し曇り気味な鏡をそっと擦った。
髪を洗うシャンプーもコンディショナーも良い香りだったし、体を洗うための石鹸は、泡となって出て来るし、風呂は驚くことばかりだった。
エリザベスにとって、それは初めて魔法を理解した時の感動に似ていた。あまりに興奮して、裸のまま風呂場を出て友梨に声をかけそうになったのは内緒だ。風呂を出てから興奮したように友梨に話せば、友梨は苦笑しながら、そんな「魔法のようなこと」が、ここの世界ではどこの家でも当たり前に享受できることだと教えてくれた。
「ツルペタだったっしょ?」
風呂上がり、友梨にそう言われ、意味がわからず首を傾げたエリザベスの返答を待たずに、「友梨ちゃんだって、変わらないでしょう。」と母親がケラケラと笑った。「まあ、遺伝ですからね。」と友梨が母親に目線を向けると、母親が「はいはい、すみませんねぇ。」と怒ったように言った。
どうやら、この家族はみな「ツルペタ」というものらしいと、エリザベスは新しい言葉を憶えた。意味は…なんとなく理解した。
足を出すのが恥ずかしいというエリザベスのために、長いズボンの寝衣を出してくれて、今はそれを履いている。ズボンを履くなど、乗馬や剣術の練習以外では初めての経験だったが、薄い生地にも関わらず、それは案外着心地の良いものだった。
「それでは、明日以降のエリたんの学校についてどうするか、話し合いたいと思います。」
友梨の一言で始まった家族会議は、エリザベスの学校についてだ。エリザベスも向こうの世界では、貴族が通う学園に当然の如く通っていた。エリザベスがこちらにやってきた時は、まさにその卒業パーティーの最中であった。
「エリザベスさんと絵梨が入れ替わっているのはわかったけれど、いつか絵梨は戻ってくるのよね?」
未だ夢見心地のエリザベスは、この状況をしっかりと受け入れているそんな母親の言葉に驚きつつ、「戻る」という言葉に思わずビクリとする。もしかして、このまま帰れないなんてこともあるのだろうか。
(帰ったところで、自分の居場所があるとは思えないけれど…。)
「さっき、『JK転生』の外伝を読み直してみたんだけど、それの終わりが皇太子とマーガレットの結婚式だから、きっとその時に帰って来るんじゃないかなと思ってる。」
友梨の発した『皇太子とマーガレットの結婚』という言葉に、エリザベスの中でズクリと何かが鈍く響いた。自分が生きていた世界の小説を読ませてもらって理解したつもりでいたが、どこかでまだ未練でもあるのかもしれない。
表情を表に出さないことに慣れているつもりでいたが、そんな心情を汲み取ったのか、友梨はとても心配そうにエリザベスを見て、そっと笑いかけてくれた。
「エリたんは、何も悪くないよ。エリたんは皇太子妃になるためにとても頑張ったし、マーガレットに対してもあの世界の常識を教えてあげただけなんだから。自分の元婚約者と妹の結婚なんて、嫌な気持ちになっても良いんだよ。」
友梨の優しい言葉に、エリザベスはぐっと喉が詰まる。涙が出そうになって目を瞑れば、「ぐすっぐすっ」とひどく鼻をすするような声がして、エリザベスは思わず涙の溜まったままの目を開けた。
「エリたんはツンデレなだけで、悪いのは全部皇太子なんだからぁ。———って、お姉ちゃんがここにいたら大泣きしただろうね。」
それは、友梨の泣き真似だった。エリザベスは、思わず笑ってしまいそうになったが、友梨の隣にいるお父さんが、まさか本当にぐずぐずと泣きそうになっていた。
え?と思わず引き気味のエリザベス。
「父さん、通勤中にあの本読んだもんね。」という友梨の言葉に、「うんうん」と頷きながら、父親はティッシュを探し、「エリたんは、何も悪くない。何も悪くないよ。」と言いながら、びぶぶぶーっと思い切り鼻をかんだ。
そんな父親を見る母親の顔は、呆れるを通り越してひどく蔑んだ表情だ。
「エリザベスさんがこっちに来たのが婚約破棄のときなら、結婚式までは少し時間があるわよね。てことは、絵梨が戻るのには時間がかかるかもしれないってことね。」
母親は、顎に手を当てて言った。エリザベスの中で絵梨がしばらく帰ってこない可能性があることに「申し訳ない」という気持ちと、「なんでこんなことに…」という気持ちがわきあがる。
しかし、母親の論点はそこではなかったらしい。
「じゃあ申し訳ないけど、エリザベスさんには学校に行ってほしいの。皆勤賞だけが、絵梨の自慢だったから。」と、情けないこととでも言うように、母親が言った。
「だよねぇ。お姉ちゃんの自慢、それしかないもんねぇ。そしたら、健太郎に協力してもらおうか。今同じクラスだし。」
「美知ちゃんにも、連絡した方がいいかしら。連絡先わかる?」
「わかるよ。同じ部活だもん。」
友梨は、何やら四角い板のようなものを取り出して、その表面を擦る。聞き慣れない名前ではあったが、どうやら絵梨の友人であろうことはわかった。見も知らぬ自分の面倒を、なんの見返りもなくみてくれるものだろうかとエリザベスは不安になるが、なんらかの貸しが既にあるのかもしれない。それを、今使わせてしまうことは、非常に心苦しいことではあったが。
「あの、ご迷惑ではありませんか。どのようにすれば良いか教えていただければ、私は目立たないよう、静かにしておりますから。」とエリザベスが言えば、「絵梨が静かにしていれば、かえって目立っちゃうんだよね。」と、友梨が肩を竦めて言った。
「まあ、あの性格だから、急にお嬢様風になっても、みんな『またか』でどうにかなるよ。」
お風呂あがりだからと再びビールを飲んでいる父親は、先ほどまでの涙目が嘘のように真っ赤な顔で笑って言った。一瞬呆れたような表情をしていた友梨と母親も、一理あると言わんばかりに頷いている。
(絵梨とは、一体どんな人物なのかしら。)
エリザベスは、入れ替わった向こう側の自分が少し不安になった。絵梨が入ったエリザベスは、入れ替わった瞬間に婚約破棄されているはずだ。絵梨は、そこで何を思うのだろう。———そんなことを考えながら、皇太子の本性を知ってしまった今となっては、婚約破棄も仕方の無かったことなのかもしれないと、エリザベスは思った。
「では。」と、4人で食卓を囲みながら、中身が入れ替わってしまっている(本当に入れ替わったかどうかは、確認できないけれど。)状況で起こりうる問題点を出し合った。学校までの道程は友梨がいるから良いけれど、学年が違うため教室は違う。
「クラスに誰か事情を知る人がいれば、安心だよね。」
友梨はそう言いながら、手元にある板を再び擦る。そうこうしている内に、絵梨と友梨にとっての幼馴染である健太郎と、絵梨の友人である美知と連絡がとれたと友梨が言った。
距離のある人と会話をする念話は、奇跡に近い魔法だ。呆然と友梨の持つ板を見れば、「現代版魔法の杖みたいなものかな。」と言ってそれを持ちあげてみせた。
「エリたんも、学校に行くときはスマホ持って行ってね。」
友梨の言葉に、「暗証番号とか、わかるの?」と母親がそれを覗き込む。友梨は全く気にした様子もなく、「お姉ちゃんの番号なんて、昔から誕生日に決まってる。」と言った。
途中、友梨の母親がお茶を淹れてくれた。それは、ティーパックと言われるとても簡易なもので、それなのに香りも味もとても良かった。夜だからとミルクを足してくれ、向こうの世界では貴重な砂糖も入れてくれたことが、エリザベスにはとても驚きだった。
明日からどうするかの話し合いを終えると、先ほどまでいた絵梨の部屋へと案内された。小さいが柔らかな布団の上に寝そべると、その日は疲れていたのか、眠り慣れないはずの部屋で、エリザベスはあっという間に眠ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された氷の令嬢 ~偽りの聖女を暴き、炎の公爵エクウスに溺愛される~
ふわふわ
恋愛
侯爵令嬢アイシス・ヴァレンティンは、王太子レグナムの婚約者として厳しい妃教育に耐えてきた。しかし、王宮パーティーで突然婚約破棄を宣告される。理由は、レグナムの幼馴染で「聖女」と称されるエマが「アイシスにいじめられた」という濡れ衣。実際はすべてエマの策略だった。
絶望の底で、アイシスは前世の記憶を思い出す――この世界は乙女ゲームで、自分は「悪役令嬢」として破滅する運命だった。覚醒した氷魔法の力と前世知識を武器に、辺境のフロスト領へ追放されたアイシスは、自立の道を選ぶ。そこで出会ったのは、冷徹で「炎の公爵」と恐れられるエクウス・ドラゴン。彼はアイシスの魔法に興味を持ち、政略結婚を提案するが、実は一目惚れで彼女を溺愛し始める。
アイシスは氷魔法で領地を繁栄させ、騎士ルークスと魔導師セナの忠誠を得ながら、逆ハーレム的な甘い日常を過ごす。一方、王都ではエマの偽聖女の力が暴かれ、レグナムは後悔の涙を流す。最終決戦で、アイシスとエクウスの「氷炎魔法」が王国軍を撃破。偽りの聖女は転落し、王国は変わる。
**氷の令嬢は、炎の公爵に溺愛され、運命を逆転させる**。
婚約破棄の屈辱から始まる、爽快ザマアと胸キュン溺愛の物語。
これで、私も自由になれます
たくわん
恋愛
社交界で「地味で会話がつまらない」と評判のエリザベート・フォン・リヒテンシュタイン。婚約者である公爵家の長男アレクサンダーから、舞踏会の場で突然婚約破棄を告げられる。理由は「華やかで魅力的な」子爵令嬢ソフィアとの恋。エリザベートは静かに受け入れ、社交界の噂話の的になる。
婚約破棄? 国外追放?…ええ、全部知ってました。地球の記憶で。でも、元婚約者(あなた)との恋の結末だけは、私の知らない物語でした。
aozora
恋愛
クライフォルト公爵家の令嬢エリアーナは、なぜか「地球」と呼ばれる星の記憶を持っていた。そこでは「婚約破棄モノ」の物語が流行しており、自らの婚約者である第一王子アリステアに大勢の前で婚約破棄を告げられた時も、エリアーナは「ああ、これか」と奇妙な冷静さで受け止めていた。しかし、彼女に下された罰は予想を遥かに超え、この世界での記憶、そして心の支えであった「地球」の恋人の思い出までも根こそぎ奪う「忘却の罰」だった……
婚約破棄された公爵令嬢エルカミーノの、神級魔法覚醒と溺愛逆ハーレム生活
ふわふわ
恋愛
公爵令嬢エルカミーノ・ヴァレンティーナは、王太子フィオリーノとの婚約を心から大切にし、完璧な王太子妃候補として日々を過ごしていた。
しかし、学園卒業パーティーの夜、突然の公開婚約破棄。
「転入生の聖女リヴォルタこそが真実の愛だ。お前は冷たい悪役令嬢だ」との言葉とともに、周囲の貴族たちも一斉に彼女を嘲笑う。
傷心と絶望の淵で、エルカミーノは自身の体内に眠っていた「神級の古代魔法」が覚醒するのを悟る。
封印されていた万能の力――治癒、攻撃、予知、魅了耐性すべてが神の領域に達するチート能力が、ついに解放された。
さらに、婚約破棄の余波で明らかになる衝撃の事実。
リヴォルタの「聖女の力」は偽物だった。
エルカミーノの領地は異常な豊作を迎え、王国の経済を支えるまでに。
フィオリーノとリヴォルタは、次々と失脚の淵へ追い込まれていく――。
一方、覚醒したエルカミーノの周りには、運命の攻略対象たちが次々と集結する。
- 幼馴染の冷徹騎士団長キャブオール(ヤンデレ溺愛)
- 金髪強引隣国王子クーガ(ワイルド溺愛)
- 黒髪ミステリアス魔導士グランタ(知性溺愛)
- もふもふ獣人族王子コバルト(忠犬溺愛)
最初は「静かにスローライフを」と願っていたエルカミーノだったが、四人の熱烈な愛と守護に囲まれ、いつしか彼女自身も彼らを深く愛するようになる。
経済的・社会的・魔法的な「ざまぁ」を経て、
エルカミーノは新女王として即位。
異世界ルールで認められた複数婚姻により、四人と結ばれ、
愛に満ちた子宝にも恵まれる。
婚約破棄された悪役令嬢が、最強チート能力と四人の溺愛夫たちを得て、
王国を繁栄させながら永遠の幸せを手に入れる――
爽快ざまぁ&極甘逆ハーレム・ファンタジー、完結!
『龍の生け贄婚』令嬢、夫に溺愛されながら、自分を捨てた家族にざまぁします
卯月八花
恋愛
公爵令嬢ルディーナは、親戚に家を乗っ取られ虐げられていた。
ある日、妹に魔物を統べる龍の皇帝グラルシオから結婚が申し込まれる。
泣いて嫌がる妹の身代わりとして、ルディーナはグラルシオに嫁ぐことになるが――。
「だからお前なのだ、ルディーナ。俺はお前が欲しかった」
グラルシオは実はルディーナの曾祖父が書いたミステリー小説の熱狂的なファンであり、直系の子孫でありながら虐げられる彼女を救い出すために、結婚という名目で呼び寄せたのだ。
敬愛する作家のひ孫に眼を輝かせるグラルシオ。
二人は、強欲な親戚に奪われたフォーコン公爵家を取り戻すため、奇妙な共犯関係を結んで反撃を開始する。
これは不遇な令嬢が最強の龍皇帝に溺愛され、捨てた家族に復讐を果たす大逆転サクセスストーリーです。
(ハッピーエンド確約/ざまぁ要素あり/他サイト様にも掲載中)
もし面白いと思っていただけましたら、お気に入り登録・いいねなどしていただけましたら、作者の大変なモチベーション向上になりますので、ぜひお願いします!
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
P.S. 推し活に夢中ですので、返信は不要ですわ
汐瀬うに
恋愛
アルカナ学院に通う伯爵令嬢クラリスは、幼い頃から婚約者である第一王子アルベルトと共に過ごしてきた。しかし彼は言葉を尽くさず、想いはすれ違っていく。噂、距離、役割に心を閉ざしながらも、クラリスは自分の居場所を見つけて前へ進む。迎えたプロムの夜、ようやく言葉を選び、追いかけてきたアルベルトが告げたのは――遅すぎる本心だった。
※こちらの作品はカクヨム・アルファポリス・小説家になろうに並行掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる