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討伐命令
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まれに魔物と呼ばれるものが一ヶ所に大量発生することがこの世界にはあり、国から討伐隊が組まれることがあった。発生した場所が人の住む近くであれば緊急を問われ、国の戦力である騎士達などがすぐに向かい、人里離れた場所の場合はギルドを経由した一般の冒険者込みの早急な討伐に変わる。
城の中が騒がしく、私の今いるここ、騎士たちが集うこの棟も同様に慌ただしく人が行き来し騒々しかった。もちろん私もその仲間で急ぎ足で自室に戻っている。理由は今朝方、人里から離れた山間部で魔物の大量発生が確認され、城のいくつかの団に討伐命令がおりたのだ。私としては選ばれたくなかったが主戦力である第一騎士団は問答無用で選ばれているようでこうして準備に忙しかった。
自室に着いた私は実質遠征のようなものだと考え、それに伴い必要な物をトランクへ詰めていく。すぐに出発する予定か用意された準備の時間はあまりなく、荷物を詰め終わると私は最後に腰の剣を確認して部屋を飛び出る。
そして集合場所に向かえば、すでに沢山の人で溢れていた。私は人の波を進み、自分の騎士団が集まる所へ行くと荷物を兵士に預かられ隊列に加わる。
なんとか間に合ったと小さく息を吐けば、右肩をトントンと叩かれ、突然でびっくりしてしまうがそちらへ振り返るとよく見知った顔であるディアがいた。
「準備は万全そうかい?」
目の前の彼は私と違い余裕そうに佇み、そう聞いた。
「なんとかね、それにしても急だから気持ちがついていかないな……」
強制的に準備させられたがこの討伐命令はお気楽なものではなく、当たり前に命の危険があるものだ。騎士になったからには覚悟していたがいざ現実になると……。
「そうだね、私もあまり気が進まないよ」
彼の返答に私は意外だと思った。それなりに頑張る意気込みかと予想していたが彼もこの討伐命令は嫌なようだ。しかしここで私も同調し嫌だと盛り上がるわけにも周りに他の騎士などがいるなか出来ず「でも一緒に頑張ろうね」と無難に返す。彼は一度静かに瞬きをすると「ああ、一緒に頑張ろう」と言い、頷く。
それから少しして今回の討伐について騎士団長直々に説明がされ、これから討伐に赴く私達騎士へ最後に激励を贈り、出発となった。あまり見る機会のない団長だったがさすがそこに至るだけあって人を率いる人物だという印象を自然と受けた。そのことに私は素直に団長を尊敬しながら割り当てられた馬車へ乗り、討伐の地へ向かった。
城の中が騒がしく、私の今いるここ、騎士たちが集うこの棟も同様に慌ただしく人が行き来し騒々しかった。もちろん私もその仲間で急ぎ足で自室に戻っている。理由は今朝方、人里から離れた山間部で魔物の大量発生が確認され、城のいくつかの団に討伐命令がおりたのだ。私としては選ばれたくなかったが主戦力である第一騎士団は問答無用で選ばれているようでこうして準備に忙しかった。
自室に着いた私は実質遠征のようなものだと考え、それに伴い必要な物をトランクへ詰めていく。すぐに出発する予定か用意された準備の時間はあまりなく、荷物を詰め終わると私は最後に腰の剣を確認して部屋を飛び出る。
そして集合場所に向かえば、すでに沢山の人で溢れていた。私は人の波を進み、自分の騎士団が集まる所へ行くと荷物を兵士に預かられ隊列に加わる。
なんとか間に合ったと小さく息を吐けば、右肩をトントンと叩かれ、突然でびっくりしてしまうがそちらへ振り返るとよく見知った顔であるディアがいた。
「準備は万全そうかい?」
目の前の彼は私と違い余裕そうに佇み、そう聞いた。
「なんとかね、それにしても急だから気持ちがついていかないな……」
強制的に準備させられたがこの討伐命令はお気楽なものではなく、当たり前に命の危険があるものだ。騎士になったからには覚悟していたがいざ現実になると……。
「そうだね、私もあまり気が進まないよ」
彼の返答に私は意外だと思った。それなりに頑張る意気込みかと予想していたが彼もこの討伐命令は嫌なようだ。しかしここで私も同調し嫌だと盛り上がるわけにも周りに他の騎士などがいるなか出来ず「でも一緒に頑張ろうね」と無難に返す。彼は一度静かに瞬きをすると「ああ、一緒に頑張ろう」と言い、頷く。
それから少しして今回の討伐について騎士団長直々に説明がされ、これから討伐に赴く私達騎士へ最後に激励を贈り、出発となった。あまり見る機会のない団長だったがさすがそこに至るだけあって人を率いる人物だという印象を自然と受けた。そのことに私は素直に団長を尊敬しながら割り当てられた馬車へ乗り、討伐の地へ向かった。
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