異世界魔法と力にて。

ひつじ屋

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神のエンチャント

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音も、風もない野原にいた。なぜかはわからいけど。
 景色は絵の具のようで、空の青と草原の緑しかなかった。辺りは平行で、地平線まで見えた。自分はなぜここにいるのか?どう考えてもわからなかった。記憶を辿っても、心当たりがない。夢だろうか、そう信じたいが日の光による眩しさ、草原の草の感触が夢でないことを伝えていた。
 夢ではなく現実、そう気付いた時だった。大きく、空気を振動させる声が聞こえた。
「君が、500人目か・・・」
どこからか聞こえた自分は答えた。
「ここはどこなんだ。いいからこの気持ちが悪いところから出してくれないか。」
「では手短に話そう。」
自分は目を細めて、
「そうしてくれ。」
大きな声がため息を付き。
「君は、死んだのだ。前にいた世界から。」
 冗談だろ。死んだなんて。信じたくはなかった。だがここが夢ではない何かであってそこで起きている現象なら、辻褄が合う。大きく呼吸をした。現実を受け止めるために。
「死因は?」
聞くことが思いつかず、今、この状況に関係のないことを聞いた。
「心臓麻痺だ。」
そのことは自分を安心させる結果だった。殺されたのではないということは。自分には死ぬ前に残した未練は感じられなかった。今一番の恐怖は未来だった。死後どこに行くかだ。輪廻転生をするのか、それとも天国か、地獄か。はたまたは神にでも仕えろというのか。聞きたいことはそれでこの状況に一番あっていた。
 その問に対する答えはこうだった。
「別の世界に行ってほしい、そして、あるものを倒して、私の娘を助けてほしい。」
いきなり過ぎて自分はついていけなくなった。」
「娘?あるもの?それは誰なんだ?倒せなど救えなど、そんなことはできる奴じゃあないぜ。俺は。」
「そうだろう。だからこそお前に力を授けるために来た。
申し遅れて申し訳ないが、儂は力の神。ドゥラコーン。」
その神らしきものがそう伝えると景色が一瞬にして変化をした。
 地は荒野となり、天から足元にかけては赤い霧が覆い、音のない世界に大太鼓の様な雷の音がなった。その景色が変わった瞬間に四足の、西洋の絵で見るような竜が現れた。その竜は大きいどころではなく背は天で届き、体は地平に尻尾が見えるぐらいだ。彼の大きな首がこちらに向かった。その向いたときの風は嵐を超えている。
「1年の時と、270名の犠牲、20名の戦意喪失、私たちは大きな犠牲を払った。
その理由はあまり力を渡さなかったからだろう。暴走した力は身をも暴走させるから。君は私達、神々と変わりない力を与えよう。
 さあ、汝に力あれ!そして願わくは、魔王を魔神を倒し、我が娘を救ってみせよ!」
地平線を見失った時、自分の視界は真っ暗になった。
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