星霜の戒に

ひつじ屋

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目覚め

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何時の日かわからぬ春。自分は目を覚ました。
頭はぼんやりとしたいた。不快感は無く昼寝から目が覚めた様な感覚だった。
自分の目はぼやけ、緑が広がっていた。まばたにを2、3回すれば、それが草原が拡がる大地だった。

俺は驚いた。辺り一面が草原なのだ。地平線すら見える。草原以外には、樹齢は永いのであろう大木が、数100メーター先にあるぐらいだった。辺りは人の影一つなかった。日本にこんなところはあるのか。そもそも、ここは日本なのだろうか、俺は今、何処にいるのだろうか。不安が募ってきた。
俺は呼吸を整え、この状況から現実逃避するかのように、あの大木に向かい歩いた。
その木の幹は図鑑でも、見ることはないほど大きく、葉は青々く、美しく感じた。
「おお。」と、驚きを隠せずため息を付いた。
そしてその木はこの場所真実を伝えてくれた。
「ここはお前の知る世界ではない。」と
木はそう伝えたら、大木は光輝き、俺の瞳を白く塗りつぶした。

俺はまた目を覚ました。
そこは美しい草原ではなく。ネズミの宿の様な不衛生で汚れた下水道だった。なぜ宿と思ったか、それはかすかに生活の跡が見えたからだ。鼻腔は下水道の臭さだけでなく、残飯のような異臭もしたからと。
皿のようなものにいかにも不味そうな、いや、不味そうというよりは、体を悪くしそうな腐ったりんごが落ちていた。
ほかは下水道の水のみだった。地面は苔がはえていた。俺は苔の地面に手を付け、外に出る方法を考えた。
やっと2本の足で立ち上がったと思う時自分以外のため息と足音が聞こえた。
ため息の方を見ると2メーターありそうな大きな初老の大男がいた。
その男は目の堀が深いブロンドの髪の無精髭の男だった。
「目が覚めたか。」
そう言い、俺の目を見た。彼の影が掛かった瞳は黒質色の輝いた目立った。
大男は唇を舐め、
「お前は、若い。」
男は指で男の後ろを指し。
「選択できる。鼠か悪魔か。」
それだけ言って私とすれ違った。



意味がわからない。いきなり目が覚め、男が鼠か悪魔かなど。夢だろう。
しかし、夢だが匂いは不快だった男が指した。道をたどりたくなった。
臭い匂いが消えればいいと向かっていった。その道をたどれば鉄の梯子があった。
その鉄の梯子を上りマンホールを開けた。
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