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第二部 旅のはじまり~小さな娼婦編~
小さな娼婦編 第三十九話
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助け出した残念な冒険者二人を連れて、雷砂が戦っている場所へと戻ると、いきなり衝撃的な光景が目に飛び込んできた。
まず最初に目を引いたのは全く動かない大蜘蛛の巨体。
その体は一振りの剣に縫い止められていた。
恐らく、雷砂が成したことだろう。
では戦いはもう終わったのだろうか?
そんなことを思いながら雷砂の姿を探したアリオスは目をむいた。
雷砂が、地面に倒れているのだ。
いや、正確には組み伏せられているといった方が正しいのかもしれない。
うつ伏せになった雷砂の背に乗るのは、さっき見た白い髪の少女だ。
彼女は雷砂に密着したまま、その首もとに顔を埋めている。
「雷砂!!」
反射的に、名前を呼ぶ。
その声に反応した雷砂が顔を上げ、強いまなざしでアリオスの介入を拒む。
大丈夫だから来るなと、その瞳が語っていた。
「あー、吸われてますわね……」
「そうにゃね。見事なまでの吸われっぷりにゃ……」
「吸われてって……は?」
アリオスの背後から恐る恐る様子を伺った二人の冒険者が口々に言った言葉に、アリオスは目を丸くした。
「アレは大分お腹が空いてたんですのねぇ」
吸われてる方は大丈夫かしら、などとおっとり首を傾げたヴェネッサを、アリオスはぐりんと首を回して見た。
「吸うとか、腹を空かせてるとか、そりゃどういうことなんだい?」
「言葉の通りの意味ですわよ?アレがあの子の食餌なんですの。私達も散々吸われましたわ。ほら」
言いながら、ヴェネッサは長い髪をかきあげて、白い首筋をアリオスに見せた。
顔を寄せて見てみれば、確かにそこには赤く残った牙の跡。
「血を、吸うのか?ヤツは」
「血、というか、そこに含まれた魔力ですわね。血を通して魔力を取り込んでいるようですわ。糸を使えば血を介さなくてもいけるらしいんですけど、そうすると相手の存在を抹消してしまうらしくて」
不便な能力ですわよねぇ、とヴェネッサがのんきな感想を漏らす。
血を吸われすぎるとだるくて、地味~につらかったんですのよ?などと言いながら。
そんな彼女から目を離し、アリオスは再び雷砂の方を見る。
雷砂はまだ少女の下だ。
抜け出そうとはしているようだが、思うように抜け出せなくてもがいている。
本気の力を出せばなんとかならないこともないんだろうが、雷砂はどうやら手加減をしているようだ。
その様子は、異形である白い少女を、殺したくないと言っているかのように見えた。
雷砂が殺せないならば、自分が殺してやるべきだろうかーほんの一瞬そんな考えが頭をよぎる。
敵を殺せないなどと甘い事を言っていたら、冒険者など勤まらない。
魔物には、巧妙に人間に擬態をしてこちらの心に訴えかけるようなモノもいるのだ。
だが、甘くてもいいじゃないかと思う。
雷砂はまだ10歳なのだ。
世間一般的に考えれば、まだまだ子供で、大人に甘えていていい年齢のはずなのだから。
その甘い部分は、周囲の大人がフォローすればいい。それこそ自分の様な。
いつか雷砂が十分に成長し、その甘さがそぎ落とされる日まで。
助けに入るべきか、入らざるべきかー迷うようなアリオスの横顔を見上げて、
「そんなに心配しなくても大丈夫ですわよ。糸を使ってないんですから、殺す気はないんですわ。あの子がその気になれば、糸を巻き付けて一瞬で補食してしまう事なんて簡単ですもの」
「そうにゃ。無謀にも喧嘩を仕掛けてきた怖くて強そうにゃ魔物を、あのちみっこい体で一瞬で塵にする光景を何度見せられた事かにゃ……」
そんなフォローをする二人。
アリオスは、雷砂と少女の攻防から目をそらさずに、
「アレは、何であんた達を殺さなかった?」
ふと心に浮かんだ疑問をそのままぶつけた。
人間の冒険者など、殺して喰った方が楽だったはずだ。
それなのに、あの異形の少女はわざわざ連れ帰った。
目立った怪我をさせることもなく、恐怖で心を折ることもせずに。
それは殺すより、よほど面倒な事だったはずだ。
「はっきりとは分かりませんけど、人間を殺したく無いみたいでしたわよ?」
「取りあえず、うちらを殺さないでいてくれたのは確かにゃ。なんて言うか、魔物っぽくない子だったにゃよ」
「人間を、殺したくない、か。じゃあ、雷砂も殺されないと思うか?」
「雷砂って、あの子ですわよね?金色の髪の」
ヴェネッサが妙に熱のこもったまなざしで雷砂の姿を見つめながら言った。
「まぁな」
短く答えると、ヴェネッサはアリオスの顔を見上げ、
「絶対とは言えませんけど、多分、大丈夫じゃないかと思いますわ」
小首を傾げてそんな返答を返す。
「なんで、そう思う?」
「だって」
そこで言葉を切って、ヴェネッサはくすりと笑った。
なにか微笑ましいものを見るような目で、2人の子供を見つめながら。
「なんだかあの二人、子猫がじゃれ合っているように見えませんこと?」
言われて再び件の二人に目を移す。
じたばたもがく雷砂と、それを押さえつけ絡みつく少女。
確かに、小さな子猫達が遊んでいるようにも見える。
(子猫っていうか、中身は猛獣のはず、なんだけどねぇ)
そんなことを思いつつ、アリオスは手を出すなとの雷砂の言葉に素直に従うことにした。
少なくとも、今の段階で命の危険は無さそうだと判断した上で。
(子供の喧嘩に大人が口を出すのも、野暮ってもんか)
散々暴れ回った結果、何とか少女を押し退けた雷砂が体を起こす様子を眺めながら、アリオスはほんのりと唇の端に笑みを刻む。
戦いの終わりまで、もう少し時間がかかりそうだった。
まず最初に目を引いたのは全く動かない大蜘蛛の巨体。
その体は一振りの剣に縫い止められていた。
恐らく、雷砂が成したことだろう。
では戦いはもう終わったのだろうか?
そんなことを思いながら雷砂の姿を探したアリオスは目をむいた。
雷砂が、地面に倒れているのだ。
いや、正確には組み伏せられているといった方が正しいのかもしれない。
うつ伏せになった雷砂の背に乗るのは、さっき見た白い髪の少女だ。
彼女は雷砂に密着したまま、その首もとに顔を埋めている。
「雷砂!!」
反射的に、名前を呼ぶ。
その声に反応した雷砂が顔を上げ、強いまなざしでアリオスの介入を拒む。
大丈夫だから来るなと、その瞳が語っていた。
「あー、吸われてますわね……」
「そうにゃね。見事なまでの吸われっぷりにゃ……」
「吸われてって……は?」
アリオスの背後から恐る恐る様子を伺った二人の冒険者が口々に言った言葉に、アリオスは目を丸くした。
「アレは大分お腹が空いてたんですのねぇ」
吸われてる方は大丈夫かしら、などとおっとり首を傾げたヴェネッサを、アリオスはぐりんと首を回して見た。
「吸うとか、腹を空かせてるとか、そりゃどういうことなんだい?」
「言葉の通りの意味ですわよ?アレがあの子の食餌なんですの。私達も散々吸われましたわ。ほら」
言いながら、ヴェネッサは長い髪をかきあげて、白い首筋をアリオスに見せた。
顔を寄せて見てみれば、確かにそこには赤く残った牙の跡。
「血を、吸うのか?ヤツは」
「血、というか、そこに含まれた魔力ですわね。血を通して魔力を取り込んでいるようですわ。糸を使えば血を介さなくてもいけるらしいんですけど、そうすると相手の存在を抹消してしまうらしくて」
不便な能力ですわよねぇ、とヴェネッサがのんきな感想を漏らす。
血を吸われすぎるとだるくて、地味~につらかったんですのよ?などと言いながら。
そんな彼女から目を離し、アリオスは再び雷砂の方を見る。
雷砂はまだ少女の下だ。
抜け出そうとはしているようだが、思うように抜け出せなくてもがいている。
本気の力を出せばなんとかならないこともないんだろうが、雷砂はどうやら手加減をしているようだ。
その様子は、異形である白い少女を、殺したくないと言っているかのように見えた。
雷砂が殺せないならば、自分が殺してやるべきだろうかーほんの一瞬そんな考えが頭をよぎる。
敵を殺せないなどと甘い事を言っていたら、冒険者など勤まらない。
魔物には、巧妙に人間に擬態をしてこちらの心に訴えかけるようなモノもいるのだ。
だが、甘くてもいいじゃないかと思う。
雷砂はまだ10歳なのだ。
世間一般的に考えれば、まだまだ子供で、大人に甘えていていい年齢のはずなのだから。
その甘い部分は、周囲の大人がフォローすればいい。それこそ自分の様な。
いつか雷砂が十分に成長し、その甘さがそぎ落とされる日まで。
助けに入るべきか、入らざるべきかー迷うようなアリオスの横顔を見上げて、
「そんなに心配しなくても大丈夫ですわよ。糸を使ってないんですから、殺す気はないんですわ。あの子がその気になれば、糸を巻き付けて一瞬で補食してしまう事なんて簡単ですもの」
「そうにゃ。無謀にも喧嘩を仕掛けてきた怖くて強そうにゃ魔物を、あのちみっこい体で一瞬で塵にする光景を何度見せられた事かにゃ……」
そんなフォローをする二人。
アリオスは、雷砂と少女の攻防から目をそらさずに、
「アレは、何であんた達を殺さなかった?」
ふと心に浮かんだ疑問をそのままぶつけた。
人間の冒険者など、殺して喰った方が楽だったはずだ。
それなのに、あの異形の少女はわざわざ連れ帰った。
目立った怪我をさせることもなく、恐怖で心を折ることもせずに。
それは殺すより、よほど面倒な事だったはずだ。
「はっきりとは分かりませんけど、人間を殺したく無いみたいでしたわよ?」
「取りあえず、うちらを殺さないでいてくれたのは確かにゃ。なんて言うか、魔物っぽくない子だったにゃよ」
「人間を、殺したくない、か。じゃあ、雷砂も殺されないと思うか?」
「雷砂って、あの子ですわよね?金色の髪の」
ヴェネッサが妙に熱のこもったまなざしで雷砂の姿を見つめながら言った。
「まぁな」
短く答えると、ヴェネッサはアリオスの顔を見上げ、
「絶対とは言えませんけど、多分、大丈夫じゃないかと思いますわ」
小首を傾げてそんな返答を返す。
「なんで、そう思う?」
「だって」
そこで言葉を切って、ヴェネッサはくすりと笑った。
なにか微笑ましいものを見るような目で、2人の子供を見つめながら。
「なんだかあの二人、子猫がじゃれ合っているように見えませんこと?」
言われて再び件の二人に目を移す。
じたばたもがく雷砂と、それを押さえつけ絡みつく少女。
確かに、小さな子猫達が遊んでいるようにも見える。
(子猫っていうか、中身は猛獣のはず、なんだけどねぇ)
そんなことを思いつつ、アリオスは手を出すなとの雷砂の言葉に素直に従うことにした。
少なくとも、今の段階で命の危険は無さそうだと判断した上で。
(子供の喧嘩に大人が口を出すのも、野暮ってもんか)
散々暴れ回った結果、何とか少女を押し退けた雷砂が体を起こす様子を眺めながら、アリオスはほんのりと唇の端に笑みを刻む。
戦いの終わりまで、もう少し時間がかかりそうだった。
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