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第一部 幼年期
第十二話 ミフィーの目覚め
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それは決して心地いいとは言えない目覚めだった。
我慢できない排尿感に襲われて、ミフィーは目を開けた。
見覚えの無い天井に、しばし混乱する。
周囲から漂う臭気も強烈だった。
何の匂いか分からないが、とにかく生臭い。胃の内容物を思わず吐いてしまいたくなるような、そんな匂いだった。
ミフィーは片手を持ち上げて、自分の鼻と口を覆う。
それだけの動作なのに、なんだかとても身体が重く、怠かった。
自分は今目覚めたのだから、ゆっくり休んだはずなのになんでーそんな風に思いながら、ふと自分の胸の上の重みに気が付いた。
目を落とすと、そこに何よりも愛おしい息子の姿を見つけ、ほっと口元を緩める。
だが、なぜか息子の綺麗な銀髪が赤いもので汚れていた。それ以外の場所も、赤黒い汚れがかなりこびりついている。
なんでだろうー再びそう考えた瞬間、昨日の記憶が蘇ってきた。
突然飛び込んできた矢。首を怪我した自分。自分に息子を託し、襲ってきた何者かを迎え撃つため出て行った夫ーそんな記憶が、次から次へと浮かび上がってきた。
もしや、息子も怪我をしているのではないかと、ミフィーはあわててシュリの身体を両手で持ち上げた。
途端に息子の菫色の瞳がぱちっと開く。
その瞳がミフィーの顔を認め、それから本当に嬉しそうに可愛い顔が笑み崩れた。
「みー!(ミフィー!)」
可愛らしい声をあげて手を伸ばしてくる息子に、どうやら怪我はなさそうだと安心し、胸に抱きしめた。
息子は無事だった。
だが、他の人達はどうなのか。
考えるのは恐ろしかったが、漂う匂いにミフィーは半ば覚悟を決めていた。
目を閉じて、息子を胸に抱きしめたまま、そろそろと身体を起こす。
覚悟を決めて、目を開けた。
飛び込んできた光景は、思っていた以上の地獄絵図だった。
たくさんの人が、折り重なるように死んでいた。
しかも、獣か何かに死肉を漁られたのだろう。どの遺体も、あまり綺麗な状態では無かった。
よく、自分と息子が無事だったものだと思う。
きっと神様が守って下さったのだと、そう思うことにした。
そう思うより他に自分達だけが生き残れた理由が見つからなかった。
ミフィーはこみ上げる吐き気を何とか飲み込んで、それだけが頼りだと言うように、息子を抱きしめた。
「みー、だぁ?(ミフィー、大丈夫?)」
息子は無邪気にぺたぺたとミフィーの顔に手を当ててくる。
この子だけはなんとしても守らないと、ミフィーは唾を飲み込みながら決意する。
兎に角、まずはこの馬車から出ようーそう思って、震える足で立ち上がった。
するとシュリがなにやら身を乗り出すようにして床を示すので、ちらりと見るとそこに水が入っているらしい皮袋が見えた。
なんでこんなところに水袋が落ちてたんだろう?-とやや疑問に思いつつも腰を屈めて拾い上げる。
水は貴重だ。これから先、どこで水場を見つけられるか分からないのだから。
水袋と息子を胸に抱きしめたまま、ミフィーはそろそろと前へ進んだ。
途中、通路をふさぐように倒れている遺体を、心の中で謝罪しながら乗り越えて。
馬車の出入り口で一度足を止め、外の様子を伺った。
人の気配も、それ以外の生き物の気配も無いように思えた。思い切って、外に足を踏み出す。
馬車の外は、馬車の中よりは酷くないように思えたが、やはりたくさんの人が死んでいた。
確かめるのは怖かったが、恐らく馬車の周りで倒れている人の中にジョゼがいるのだろう。
見回すが、特徴的な赤毛は見あたらない。
彼は、もしかして助かったのだろうかーそう思いかけたとき、それは目に飛び込んできた。
それは、1本の腕だった。
特徴的な革紐の腕飾りをつけたその手はジョゼのもの。
腕飾りは、彼の誕生日にミフィーが作って贈ったものだった。
それを贈った時、彼はとても喜んですぐにその場で身につけてくれた。
その腕飾りをつけた手が、無造作にごろんと転がっていた。
ミフィーに、自らの死を教えるように。ミフィーが無駄な希望を抱いてしまわないように。
気が付くと、その腕の傍らにぺたんと座り込んでしまっていた。
残された腕に、そっと手を伸ばす。それはとても冷たくて、そして固かった。
感情が麻痺してしまったように動かない。
だが、ふと、一生懸命に自分の顔に触れる小さな手に気が付いた。
シュリの手だ。
シュリは小さなその手で、懸命にミフィーの頬を撫でていた。
(何をしてるのかしら?)
そう思って、初めて気づく。自分が泣いていることに。
シュリはミフィーの涙を拭っていた。小さな手で、何度も何度も。
自分が胸に抱く、小さな息子の顔を見下ろす。
シュリも、泣いていた。声も出さずに涙を流して、まるで子供らしくない泣き方で。
だが、それを見て、シュリも悲しんでいるんだと分かった。シュリも父親の死をきちんと理解し、それを悲しんでいるのだと。
それに気づいた瞬間、心が少し軽くなった。
もちろん、悲しみはまだ胸にあるが、それを分かちあえる息子がまだいるのだ。
ここで泣きくれて、息子を危険な目に遭わせるわけにはいかなかった。
ミフィーはかすかに微笑み、夫の腕にもう一度手を滑らせた。
誰よりも愛した男に、別れを告げるように。
「ジョゼ?私、行くわね。シュリと一緒に。あなたと私の息子を、絶対に守ってみせるから、見守っていて」
そっとささやき、立ち上がった。
「みー(ミフィー)」
息子の心配そうな声に、笑顔を返す。
「シュリ、大丈夫よ。父様の分まで、母様があなたを守って見せるわ」
力強くそう言って、ミフィーは歩き始めた。
まずは街道をたどるつもりだった。この街道は、アズベルグまで続いているはずだ。
それに、街道であれば、それなりに旅人も通るだろうし、昼は獣の襲撃も無いに違いない。
兎に角、シュリを守ってアズベルグにたどり着かなければーそんな使命感にも似た思いを強く胸に抱き、ミフィーは震える足で一歩一歩前に進み続けるのだった。
我慢できない排尿感に襲われて、ミフィーは目を開けた。
見覚えの無い天井に、しばし混乱する。
周囲から漂う臭気も強烈だった。
何の匂いか分からないが、とにかく生臭い。胃の内容物を思わず吐いてしまいたくなるような、そんな匂いだった。
ミフィーは片手を持ち上げて、自分の鼻と口を覆う。
それだけの動作なのに、なんだかとても身体が重く、怠かった。
自分は今目覚めたのだから、ゆっくり休んだはずなのになんでーそんな風に思いながら、ふと自分の胸の上の重みに気が付いた。
目を落とすと、そこに何よりも愛おしい息子の姿を見つけ、ほっと口元を緩める。
だが、なぜか息子の綺麗な銀髪が赤いもので汚れていた。それ以外の場所も、赤黒い汚れがかなりこびりついている。
なんでだろうー再びそう考えた瞬間、昨日の記憶が蘇ってきた。
突然飛び込んできた矢。首を怪我した自分。自分に息子を託し、襲ってきた何者かを迎え撃つため出て行った夫ーそんな記憶が、次から次へと浮かび上がってきた。
もしや、息子も怪我をしているのではないかと、ミフィーはあわててシュリの身体を両手で持ち上げた。
途端に息子の菫色の瞳がぱちっと開く。
その瞳がミフィーの顔を認め、それから本当に嬉しそうに可愛い顔が笑み崩れた。
「みー!(ミフィー!)」
可愛らしい声をあげて手を伸ばしてくる息子に、どうやら怪我はなさそうだと安心し、胸に抱きしめた。
息子は無事だった。
だが、他の人達はどうなのか。
考えるのは恐ろしかったが、漂う匂いにミフィーは半ば覚悟を決めていた。
目を閉じて、息子を胸に抱きしめたまま、そろそろと身体を起こす。
覚悟を決めて、目を開けた。
飛び込んできた光景は、思っていた以上の地獄絵図だった。
たくさんの人が、折り重なるように死んでいた。
しかも、獣か何かに死肉を漁られたのだろう。どの遺体も、あまり綺麗な状態では無かった。
よく、自分と息子が無事だったものだと思う。
きっと神様が守って下さったのだと、そう思うことにした。
そう思うより他に自分達だけが生き残れた理由が見つからなかった。
ミフィーはこみ上げる吐き気を何とか飲み込んで、それだけが頼りだと言うように、息子を抱きしめた。
「みー、だぁ?(ミフィー、大丈夫?)」
息子は無邪気にぺたぺたとミフィーの顔に手を当ててくる。
この子だけはなんとしても守らないと、ミフィーは唾を飲み込みながら決意する。
兎に角、まずはこの馬車から出ようーそう思って、震える足で立ち上がった。
するとシュリがなにやら身を乗り出すようにして床を示すので、ちらりと見るとそこに水が入っているらしい皮袋が見えた。
なんでこんなところに水袋が落ちてたんだろう?-とやや疑問に思いつつも腰を屈めて拾い上げる。
水は貴重だ。これから先、どこで水場を見つけられるか分からないのだから。
水袋と息子を胸に抱きしめたまま、ミフィーはそろそろと前へ進んだ。
途中、通路をふさぐように倒れている遺体を、心の中で謝罪しながら乗り越えて。
馬車の出入り口で一度足を止め、外の様子を伺った。
人の気配も、それ以外の生き物の気配も無いように思えた。思い切って、外に足を踏み出す。
馬車の外は、馬車の中よりは酷くないように思えたが、やはりたくさんの人が死んでいた。
確かめるのは怖かったが、恐らく馬車の周りで倒れている人の中にジョゼがいるのだろう。
見回すが、特徴的な赤毛は見あたらない。
彼は、もしかして助かったのだろうかーそう思いかけたとき、それは目に飛び込んできた。
それは、1本の腕だった。
特徴的な革紐の腕飾りをつけたその手はジョゼのもの。
腕飾りは、彼の誕生日にミフィーが作って贈ったものだった。
それを贈った時、彼はとても喜んですぐにその場で身につけてくれた。
その腕飾りをつけた手が、無造作にごろんと転がっていた。
ミフィーに、自らの死を教えるように。ミフィーが無駄な希望を抱いてしまわないように。
気が付くと、その腕の傍らにぺたんと座り込んでしまっていた。
残された腕に、そっと手を伸ばす。それはとても冷たくて、そして固かった。
感情が麻痺してしまったように動かない。
だが、ふと、一生懸命に自分の顔に触れる小さな手に気が付いた。
シュリの手だ。
シュリは小さなその手で、懸命にミフィーの頬を撫でていた。
(何をしてるのかしら?)
そう思って、初めて気づく。自分が泣いていることに。
シュリはミフィーの涙を拭っていた。小さな手で、何度も何度も。
自分が胸に抱く、小さな息子の顔を見下ろす。
シュリも、泣いていた。声も出さずに涙を流して、まるで子供らしくない泣き方で。
だが、それを見て、シュリも悲しんでいるんだと分かった。シュリも父親の死をきちんと理解し、それを悲しんでいるのだと。
それに気づいた瞬間、心が少し軽くなった。
もちろん、悲しみはまだ胸にあるが、それを分かちあえる息子がまだいるのだ。
ここで泣きくれて、息子を危険な目に遭わせるわけにはいかなかった。
ミフィーはかすかに微笑み、夫の腕にもう一度手を滑らせた。
誰よりも愛した男に、別れを告げるように。
「ジョゼ?私、行くわね。シュリと一緒に。あなたと私の息子を、絶対に守ってみせるから、見守っていて」
そっとささやき、立ち上がった。
「みー(ミフィー)」
息子の心配そうな声に、笑顔を返す。
「シュリ、大丈夫よ。父様の分まで、母様があなたを守って見せるわ」
力強くそう言って、ミフィーは歩き始めた。
まずは街道をたどるつもりだった。この街道は、アズベルグまで続いているはずだ。
それに、街道であれば、それなりに旅人も通るだろうし、昼は獣の襲撃も無いに違いない。
兎に角、シュリを守ってアズベルグにたどり着かなければーそんな使命感にも似た思いを強く胸に抱き、ミフィーは震える足で一歩一歩前に進み続けるのだった。
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