132 / 545
第二部 少年期のはじまり
第百三十一話 後処理と治療、そして旅立ち①
しおりを挟む
その後、ついつい(?)怪我をさせてしまったマッスリー君を医務室に連れて行こうとしたが、泣きわめいていてどうにもならず、シュリの予言通りにちょっぴりお漏らしもしていたので、ここは学校側に任せることにした。
そっちの対応はヴィオラに任せたが、正当防衛を主張するために、自己治癒能力を向上させるスキル[自動回復]を無効にしておく。
そうしないと、有無をいわせずに、せっかくあえて受けた傷が、きれいさっぱり治ってしまうから。
少なくとも、事情を聞きにきた学校側の職員がシュリの怪我の具合を改めるまでは残しておく必要があるだろう。
ということで、ジャズが心配そうに見つめる中、シュリはだらだらと血を流したまま、先生達をお待ちしたのだった。
そうして駆けつけたのは、学校側のそこそこ偉い人だったらしい。
その人は、王都の冒険者ギルドでもかなりの要職のようで、ヴィオラとも顔見知りだった。
彼は、ヴィオラから事情を聞き、泣きわめくマッスリー君とシュリを見比べた後、深々とため息をついた。
そして、シュリに向かって頭を下げて、学校の生徒が申し訳なかったと謝ってくれた。
中々立派な人である。
見た目もロマンスグレーで中々イケメンだ。
ジャズも、頼れるタイプが好きなら、こういう人を好きになればいいのになぁと思いつつ、ご結婚はと聞いたら、まだ独身だと返された。
その時に、ちらりとヴィオラに向いた眼差しを見て、彼の想い人を知る。
彼をジャズに紹介することは出来なそうだが、とりあえず、スキルの影響を気にせずおつき合いは出来そうだと、シュリは愛想良く彼の質問に答えた。
彼曰く、どうやらマッスリー君はそれなりに問題児だったらしく、正当防衛も認められ、シュリがとがめられることはないようだった。
「これを機に、彼も少しは更生してくれるといいんだがなぁ」
彼はやれやれと大きくため息をつきつつ、マッスリー君を引きずっていった。
学校運営も苦労するねと同情しつつ彼を見送っていると、おずおずと近づいてくる人の気配を感じて、シュリは振り向いた。
そこにいたのは、マッスリー君の取り巻き3人衆。
マッスリー君の敵討ちか、と身構えたが、どうやらそういう訳でもないらしく、彼らから妙に熱い眼差しを受けて、ちょっぴり背筋がゾワゾワした。
「き、君の戦いぶりに惚れた!!」
「お、お兄さまと、呼ばせて下さい!!」
「俺の兄貴になってくれ!!」
目をキラキラさせてお願いされたが、間に合ってますのでいりません、と丁重にお断りして、ジャズの手を引っ張ってヴィオラの元へ避難した。
そんなシュリ達を、ヴィオラはにやにやしながら出迎える。
「モテモテねぇ、シュリ。よっ、この色男!!」
かけられたそんな言葉に、シュリは心底いやそうに顔をしかめる。
「男にモテても嬉しくも何ともないよ」
「ふぅん。じゃあ、女の子になら嬉しいんだ?」
「ん~? まぁ、反射的に拒否反応が出ることはないと思うけど」
別に嬉しいも嬉しくないもないよ、と正直に答えかけて、隣から突き刺さる視線に気がついた。
ちらりと横目でそちらを見れば、明らかにどきどきしながらシュリの答えを待つジャズがいる。
(ここで嬉しくないなんていったら、ジャズが悲しんじゃう、ような気がする!)
まずいと思って慌てて軌道修正。
「えーっと、嬉しいか嬉しくないかといわれたら、どちらかといえば嬉しい、かも、しれない、よね?」
「はぁん。やっぱりシュリも男の子ねぇ」
この女ったらし、とヴィオラから人差し指でほっぺたをうりうりされつつ、シュリはちらりとジャズを確認。
よし、悲しそうな顔はしてないから、答えの選択は間違えていないようだ。
「そっかぁ。相手が女の子なら、嬉しいんだぁ。わ、私も一応女だし、大丈夫、だよね?」
斜め上から聞こえてくる小さな声。
丸聞こえだけど、聞こえてない振りをしてあげつつ、
(っていうか、今の答えはまんまジャズに向けて言ったようなものだけどね)
心の中で呟いて苦笑。
そんなシュリとジャズの様子を、ヴィオラはちょっと複雑そうに見つめた。
ジャズが変な男に引っかからなくて良かったのは嬉しいが、その次に恋心を向けた存在が問題だ。
自分の孫が、とにかく異性を引きつける存在だと言うことは大分わかってきたが、目の前で純粋な恋心が孫に向いている様を見せつけられると、なんだか胸の辺りがもやもやするのだ。
ちょっと前から、感じていたことではあるが、少しずつその感じが強くなってる気がして、ヴィオラは困惑する。
(う~ん。孫バカすぎるのかしらねぇ? でも、それもこれもシュリが可愛すぎるのがいけないのよ~?)
唇を尖らせ、シュリのほっぺたをむにっと痛くない程度に摘んだり揉んだりして弄びつつ、シュリの身につけていたグリフォンの着ぐるみに目を落とした。
さっきの戦闘で、見事にぼろぼろで血塗れである。流石にこれ以上着続けるのは難しいと思った。
どうしようかなぁと考えつつ、シュリで遊んでいると、
「あの、ヴィオラさん?」
ジャズから呼びかけられて、やっとシュリを解放する。
「どうしたの? ジャズ?」
小首を傾げて返せば、
「あの、シュリの治療をして上げたいので、医務室に連れて行こうと思うんですけど、いいですか?」
返ってきたのはそんな質問。
ヴィオラは1も2もなく承諾し、
「あ、そうしてくれると助かるわ。なら、私はひとっ走り、シュリの着替えを確保してくるから、それまでシュリの事をよろしくね?」
シュリもジャズの言うことを聞いていい子にね、そう言ってシュリの頭を撫でて、彼女はすごい勢いで教練場を飛び出していってしまった。
それを2人そろってぽかんと見送り、目を見合わせる。
そしてどちらからともなく笑いだし、
「じゃあ、シュリ。治療、しにいこう?」
言いながら差し出されたジャズの手と手を繋ぎ、シュリはにっこり微笑んで、
「うん」
と素直に頷いた。
そっちの対応はヴィオラに任せたが、正当防衛を主張するために、自己治癒能力を向上させるスキル[自動回復]を無効にしておく。
そうしないと、有無をいわせずに、せっかくあえて受けた傷が、きれいさっぱり治ってしまうから。
少なくとも、事情を聞きにきた学校側の職員がシュリの怪我の具合を改めるまでは残しておく必要があるだろう。
ということで、ジャズが心配そうに見つめる中、シュリはだらだらと血を流したまま、先生達をお待ちしたのだった。
そうして駆けつけたのは、学校側のそこそこ偉い人だったらしい。
その人は、王都の冒険者ギルドでもかなりの要職のようで、ヴィオラとも顔見知りだった。
彼は、ヴィオラから事情を聞き、泣きわめくマッスリー君とシュリを見比べた後、深々とため息をついた。
そして、シュリに向かって頭を下げて、学校の生徒が申し訳なかったと謝ってくれた。
中々立派な人である。
見た目もロマンスグレーで中々イケメンだ。
ジャズも、頼れるタイプが好きなら、こういう人を好きになればいいのになぁと思いつつ、ご結婚はと聞いたら、まだ独身だと返された。
その時に、ちらりとヴィオラに向いた眼差しを見て、彼の想い人を知る。
彼をジャズに紹介することは出来なそうだが、とりあえず、スキルの影響を気にせずおつき合いは出来そうだと、シュリは愛想良く彼の質問に答えた。
彼曰く、どうやらマッスリー君はそれなりに問題児だったらしく、正当防衛も認められ、シュリがとがめられることはないようだった。
「これを機に、彼も少しは更生してくれるといいんだがなぁ」
彼はやれやれと大きくため息をつきつつ、マッスリー君を引きずっていった。
学校運営も苦労するねと同情しつつ彼を見送っていると、おずおずと近づいてくる人の気配を感じて、シュリは振り向いた。
そこにいたのは、マッスリー君の取り巻き3人衆。
マッスリー君の敵討ちか、と身構えたが、どうやらそういう訳でもないらしく、彼らから妙に熱い眼差しを受けて、ちょっぴり背筋がゾワゾワした。
「き、君の戦いぶりに惚れた!!」
「お、お兄さまと、呼ばせて下さい!!」
「俺の兄貴になってくれ!!」
目をキラキラさせてお願いされたが、間に合ってますのでいりません、と丁重にお断りして、ジャズの手を引っ張ってヴィオラの元へ避難した。
そんなシュリ達を、ヴィオラはにやにやしながら出迎える。
「モテモテねぇ、シュリ。よっ、この色男!!」
かけられたそんな言葉に、シュリは心底いやそうに顔をしかめる。
「男にモテても嬉しくも何ともないよ」
「ふぅん。じゃあ、女の子になら嬉しいんだ?」
「ん~? まぁ、反射的に拒否反応が出ることはないと思うけど」
別に嬉しいも嬉しくないもないよ、と正直に答えかけて、隣から突き刺さる視線に気がついた。
ちらりと横目でそちらを見れば、明らかにどきどきしながらシュリの答えを待つジャズがいる。
(ここで嬉しくないなんていったら、ジャズが悲しんじゃう、ような気がする!)
まずいと思って慌てて軌道修正。
「えーっと、嬉しいか嬉しくないかといわれたら、どちらかといえば嬉しい、かも、しれない、よね?」
「はぁん。やっぱりシュリも男の子ねぇ」
この女ったらし、とヴィオラから人差し指でほっぺたをうりうりされつつ、シュリはちらりとジャズを確認。
よし、悲しそうな顔はしてないから、答えの選択は間違えていないようだ。
「そっかぁ。相手が女の子なら、嬉しいんだぁ。わ、私も一応女だし、大丈夫、だよね?」
斜め上から聞こえてくる小さな声。
丸聞こえだけど、聞こえてない振りをしてあげつつ、
(っていうか、今の答えはまんまジャズに向けて言ったようなものだけどね)
心の中で呟いて苦笑。
そんなシュリとジャズの様子を、ヴィオラはちょっと複雑そうに見つめた。
ジャズが変な男に引っかからなくて良かったのは嬉しいが、その次に恋心を向けた存在が問題だ。
自分の孫が、とにかく異性を引きつける存在だと言うことは大分わかってきたが、目の前で純粋な恋心が孫に向いている様を見せつけられると、なんだか胸の辺りがもやもやするのだ。
ちょっと前から、感じていたことではあるが、少しずつその感じが強くなってる気がして、ヴィオラは困惑する。
(う~ん。孫バカすぎるのかしらねぇ? でも、それもこれもシュリが可愛すぎるのがいけないのよ~?)
唇を尖らせ、シュリのほっぺたをむにっと痛くない程度に摘んだり揉んだりして弄びつつ、シュリの身につけていたグリフォンの着ぐるみに目を落とした。
さっきの戦闘で、見事にぼろぼろで血塗れである。流石にこれ以上着続けるのは難しいと思った。
どうしようかなぁと考えつつ、シュリで遊んでいると、
「あの、ヴィオラさん?」
ジャズから呼びかけられて、やっとシュリを解放する。
「どうしたの? ジャズ?」
小首を傾げて返せば、
「あの、シュリの治療をして上げたいので、医務室に連れて行こうと思うんですけど、いいですか?」
返ってきたのはそんな質問。
ヴィオラは1も2もなく承諾し、
「あ、そうしてくれると助かるわ。なら、私はひとっ走り、シュリの着替えを確保してくるから、それまでシュリの事をよろしくね?」
シュリもジャズの言うことを聞いていい子にね、そう言ってシュリの頭を撫でて、彼女はすごい勢いで教練場を飛び出していってしまった。
それを2人そろってぽかんと見送り、目を見合わせる。
そしてどちらからともなく笑いだし、
「じゃあ、シュリ。治療、しにいこう?」
言いながら差し出されたジャズの手と手を繋ぎ、シュリはにっこり微笑んで、
「うん」
と素直に頷いた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる