251 / 545
第三部 学校へ行こう
第二百十七話 エリザベスは見た!?⑦
しおりを挟む
イルルの膨大なコレクションからブラシを選び、二人そろってシュリの部屋へ戻ると、そこにはまだ部屋の主の姿は見あたらなかった。
どうやらまだ、呼び出された用事が終わっていないようだ。
「むぅ~、シュリはまだ戻っておらんのぅ。仕方ないから、何かして遊んでおるか?二人で寂しければポチやタマを呼んでも良いぞ??」
ほっぺを可愛く膨らませたイルルのその提案を聞きながら、エリザベスは足をきゅっと内股にしてもじもじした後、そっとイルルの服の袖を引いた。
「その、遊ぶのも別にかまいませんけれど、その前に、お手洗いに……」
「む?おしっこか??」
「ちょ、こ、声が大きいですわ」
「じゃが、妾達以外誰もおらんぞ?じゃったら声が大きかろうと小さかろうとかまわんじゃろ?」
「ま、まあ、そうですけれど……レディーはそう言うことを大きな声で言ったりしないものなんですのよ?貴方は少し、でりかしーに欠けますわ!」
「うにゅ?そういうものか??人間の考えることは色々小難しいのぅ」
ぷりぷりするエリザベスの顔を不思議そうに見上げ、イルルは小首を傾げる。
なんで怒るのかまるでわからないという様にきょとんとするイルルになんだか毒気を抜かれ、エリザベスは小さく息を吐き出してから改めてイルルに道案内をお願いした。
「うむっ。任せておくのじゃ」
とまっ平らな胸を叩き、請け負うイルル。
「にゅーがくしきの時とは反対じゃ。今度は妾がしっかり案内してやるからの」
シュリの部屋を出たイルルは、にこにこしながらエリザベスを案内して歩く。
シュリの部屋からトイレへの道のりはそう遠いわけではなく、あっという間にたどり着くはずだった。
……何事もなければ。
「……っふ……んっ、んんっ……」
押し殺したような、そんな艶声が聞こえたのはその時だった。
「ぬっ!?いかん!!」
曲がり角の直前で、イルルは慌てたようにエリザベスの手を引き、壁にぺったりとへばりついた。
「ちょ、な、なんですの!?きゅ、急に手を引っ張ったりして??ぎ、ぎりぎりなんですから、色々と考慮して頂けないかしら!?」
「しっ!!静かに、なのじゃ」
残された片手で、とっさにお股を押さえたエリザベスがイルルに抗議する。
が、イルルは即座にその口をふさいでそっと曲がり角の先の様子を伺った。
「……どうやら、気づかれなかったようなのじゃ」
ほっと息をつき、
「気づかれたら危険なのじゃ。くるくる、大人しくしておるのじゃぞ?」
そう言いながらエリザベスを解放してくれた。
「うう~……ちょ、ちょっと出てしまいましたわぁ」
「ん?どうしたのじゃ??」
涙目で呟くエリザベスの顔を、イルルが不思議そうに見上げる。
エリザベスは慌ててぶんぶんと首を横に振り、
「な、何でもありませんわ。ワタクシがお漏らしをするなんて事、あるはずがございませんでしょう!?そっ、それより、一体なにごとですの??」
隠しきれない動揺を誤魔化すように、そう質問した。
「んむ?気になるなら、ほれ、ちょっとのぞいてみればいいのじゃ」
気づかれんように気をつけるのじゃぞ~?と注意を受けつつ、エリザベスはそうっと廊下の角の先を覗き見する。
すると、その目に飛び込んできたのは何ともハレンチな光景だった。
廊下の先にはシュリがいた。
だが、そこにいたのはシュリだけではない。
シュリの前に膝を突き、顔の位置を彼と同じ高さにしている人物が居る。
その人物に、エリザベスは見覚えがあった。
そこにいたのはこの屋敷を訪れて、最初に顔を合わせた人物。
シュリの秘書と自ら名乗った女性、ジュディスだった。
彼女は、知的で美しい顔をうっとりとさせて、主であるシュリに己の顔を寄せていた。
遠目に見ても、その唇と唇はしっかりばっちりくっついている様に見え、更に言うなら大分深く繋がりあっているようにも見える。
それはどう見ても、口づけをしているようにしか見えなかった。
だが、幼いシュリといい大人なジュディスが口づけを交わすなど、常識的にあり得ない。
意外と常識人なエリザベスはそう思い、まずは己の目を疑った。
(ワ、ワタクシの見間違いかしら……)
あり得ない現実を受け入れられず、エリザベスはこしこしと己の目をこする。
だが、そうしたところで目の前の光景が変わるはずもなく、エリザベスはがばりと振り向くと、イルルの肩をがっとつかんだ。
「なっ、なっ、なっ……な、なんなんですのぉ!?あれは!?」
出来るだけ小声で、だが激しい剣幕でイルルに迫る。
だが、イルルの方は至ってのんびりした顔だ。
「ん?なにかと言われてもの~。見ればわかるじゃろ??」
「わ、わ、わ、わからないから聞いてるんじゃありませんの!?」
「うにゅ?わからんのか??くるくるは見た目と違って結構ウブなんじゃの~」
「見た目と違ってってどういうことですの!?ワタクシは見た目も中身も純情そのものですわっ」
むきぃっとなったエリザベスをどうどうとなだめつつ、イルルもちらりと廊下の先に目をやる。
そこでは相も変わらずシュリとジュディスが熱烈なキスを交わしている真っ最中で。
幸せそうにとろけているジュディスの顔を見て、イルルは思う。
(ちゅ~というものは、それほどいいものかのう?)
と。
イルルに言わせれば、口と口をくっつけるより、シュリにブラッシングをして貰う方がよほど気持ちいい。
とはいえ、イルルはまだ、シュリとキスをしたことなどないのだが。
(妾は、いつでもどこでも発情をする輩とは違うのじゃぞ~)
むふんと鼻息を吐き出しつつ、イルルはそんなことを思う。
まあ、海千山千のお姉様方から言わせれば、何も知らない子供の戯れ言だと、鼻で笑われてしまうだろうが。
「あれはの~、いわゆる、ちゅーというものなのじゃ」
「ちゅー……やはり、あれは口づけ……接吻という事なのですわね」
「接吻……お主、やけに古くさい言い回しをするのう。じゃが、まあ、その通りじゃな。ジュディスはシュリとちゅーするのが好きでのぅ。暇さえあればちゅっちゅしておるのじゃ。恐らくさっきの呼び出しも、色々理由をこさえてシュリと二人っきりになりたかっただけなのじゃろ。ずっこいジュディスがよく使う手なのじゃ」
「ひ、暇さえあればちゅっちゅ……は、はれんち……ですわっ」
エリザベスはぷるぷる震えて拳を握る。
そんな彼女を、イルルはおもしろそうに眺め、それからふと気がついたように口を開いた。
「そう言えばお主、おしっこはもうよいのか??」
「あ!!!!」
イルルの事ですっかり忘れていた尿意を思い出したエリザベスは大事な場所を押さえてへなへなと座り込んでしまう。
「わ、忘れてましたわ。ま、まずいですわ……も、もう限界ですの……」
真っ青な顔をしてうめくエリザベス。
一歩でも自力で動こうものなら、なんとか決壊を押しとどめているダムが突き崩されてしまいそうだった。
そんなエリザベスを、やれやれとあきれ顔で見下ろすイルル。
だが、さすがにお漏らしをさせるのも可哀想だと思った彼女は、エリザベスをひょいと抱え上げると、シュリとジュディスがいちゃついているのとは別のルートでトイレへと向かう。
「はえ?ちょ、あの!?」
「漏れそうなんじゃろ?妾に任せておくのじゃ。超特急でトイレに一直線なのじゃ!!」
そう言って、ものすごい勢いで移動し始めるイルル。
それは完全に親切心から出た行動。
だが、自分で歩くのと同じくらい、他人に持ち上げられて運ばれる振動は、膀胱にきた……。
「ちょ、まっ!?お、おおおお、お気持ちは嬉しいのですけれど、もう少しゆっくり……し、振動は危険っ……危険ですわ……で、ですから、そ、そんなに揺らさないで……揺ら……あーーーー!!!!」
遠く、廊下の先から、エリザベスの悲痛な悲鳴が響く。
「んぉ?どうしたのじゃ?そんな悲鳴をあげ……ぬぉぉぉっ!!生ぬるいっっ!?なにやら生ぬるい液体が流れてぇぇぇっ!?」
更に、イルルのそんな、切ない悲鳴も聞こえてきて。
夢中でキスをしていたシュリは、ふと顔を上げて後ろを振り向いた。
「……シュリ様?」
急にキスを中断した愛しい人を、ジュディスの潤んだ瞳が見つめる。
どうしたのか?と問うように。
後ろをうかがっていたシュリは小首を傾げ、それからジュディスの方へ再び向き直ると、その頬を撫でてなんでもないよと柔らかく微笑んだ。
(なんだかエリザベスとかイルルの声が聞こえた気がしたけど、気のせいだよね、きっと……)
シュリは己の中の疑念をそんな風に片づけ、ジュディスに望まれるまま再び彼女の唇に己の唇を重ね合わせるのだった。
どうやらまだ、呼び出された用事が終わっていないようだ。
「むぅ~、シュリはまだ戻っておらんのぅ。仕方ないから、何かして遊んでおるか?二人で寂しければポチやタマを呼んでも良いぞ??」
ほっぺを可愛く膨らませたイルルのその提案を聞きながら、エリザベスは足をきゅっと内股にしてもじもじした後、そっとイルルの服の袖を引いた。
「その、遊ぶのも別にかまいませんけれど、その前に、お手洗いに……」
「む?おしっこか??」
「ちょ、こ、声が大きいですわ」
「じゃが、妾達以外誰もおらんぞ?じゃったら声が大きかろうと小さかろうとかまわんじゃろ?」
「ま、まあ、そうですけれど……レディーはそう言うことを大きな声で言ったりしないものなんですのよ?貴方は少し、でりかしーに欠けますわ!」
「うにゅ?そういうものか??人間の考えることは色々小難しいのぅ」
ぷりぷりするエリザベスの顔を不思議そうに見上げ、イルルは小首を傾げる。
なんで怒るのかまるでわからないという様にきょとんとするイルルになんだか毒気を抜かれ、エリザベスは小さく息を吐き出してから改めてイルルに道案内をお願いした。
「うむっ。任せておくのじゃ」
とまっ平らな胸を叩き、請け負うイルル。
「にゅーがくしきの時とは反対じゃ。今度は妾がしっかり案内してやるからの」
シュリの部屋を出たイルルは、にこにこしながらエリザベスを案内して歩く。
シュリの部屋からトイレへの道のりはそう遠いわけではなく、あっという間にたどり着くはずだった。
……何事もなければ。
「……っふ……んっ、んんっ……」
押し殺したような、そんな艶声が聞こえたのはその時だった。
「ぬっ!?いかん!!」
曲がり角の直前で、イルルは慌てたようにエリザベスの手を引き、壁にぺったりとへばりついた。
「ちょ、な、なんですの!?きゅ、急に手を引っ張ったりして??ぎ、ぎりぎりなんですから、色々と考慮して頂けないかしら!?」
「しっ!!静かに、なのじゃ」
残された片手で、とっさにお股を押さえたエリザベスがイルルに抗議する。
が、イルルは即座にその口をふさいでそっと曲がり角の先の様子を伺った。
「……どうやら、気づかれなかったようなのじゃ」
ほっと息をつき、
「気づかれたら危険なのじゃ。くるくる、大人しくしておるのじゃぞ?」
そう言いながらエリザベスを解放してくれた。
「うう~……ちょ、ちょっと出てしまいましたわぁ」
「ん?どうしたのじゃ??」
涙目で呟くエリザベスの顔を、イルルが不思議そうに見上げる。
エリザベスは慌ててぶんぶんと首を横に振り、
「な、何でもありませんわ。ワタクシがお漏らしをするなんて事、あるはずがございませんでしょう!?そっ、それより、一体なにごとですの??」
隠しきれない動揺を誤魔化すように、そう質問した。
「んむ?気になるなら、ほれ、ちょっとのぞいてみればいいのじゃ」
気づかれんように気をつけるのじゃぞ~?と注意を受けつつ、エリザベスはそうっと廊下の角の先を覗き見する。
すると、その目に飛び込んできたのは何ともハレンチな光景だった。
廊下の先にはシュリがいた。
だが、そこにいたのはシュリだけではない。
シュリの前に膝を突き、顔の位置を彼と同じ高さにしている人物が居る。
その人物に、エリザベスは見覚えがあった。
そこにいたのはこの屋敷を訪れて、最初に顔を合わせた人物。
シュリの秘書と自ら名乗った女性、ジュディスだった。
彼女は、知的で美しい顔をうっとりとさせて、主であるシュリに己の顔を寄せていた。
遠目に見ても、その唇と唇はしっかりばっちりくっついている様に見え、更に言うなら大分深く繋がりあっているようにも見える。
それはどう見ても、口づけをしているようにしか見えなかった。
だが、幼いシュリといい大人なジュディスが口づけを交わすなど、常識的にあり得ない。
意外と常識人なエリザベスはそう思い、まずは己の目を疑った。
(ワ、ワタクシの見間違いかしら……)
あり得ない現実を受け入れられず、エリザベスはこしこしと己の目をこする。
だが、そうしたところで目の前の光景が変わるはずもなく、エリザベスはがばりと振り向くと、イルルの肩をがっとつかんだ。
「なっ、なっ、なっ……な、なんなんですのぉ!?あれは!?」
出来るだけ小声で、だが激しい剣幕でイルルに迫る。
だが、イルルの方は至ってのんびりした顔だ。
「ん?なにかと言われてもの~。見ればわかるじゃろ??」
「わ、わ、わ、わからないから聞いてるんじゃありませんの!?」
「うにゅ?わからんのか??くるくるは見た目と違って結構ウブなんじゃの~」
「見た目と違ってってどういうことですの!?ワタクシは見た目も中身も純情そのものですわっ」
むきぃっとなったエリザベスをどうどうとなだめつつ、イルルもちらりと廊下の先に目をやる。
そこでは相も変わらずシュリとジュディスが熱烈なキスを交わしている真っ最中で。
幸せそうにとろけているジュディスの顔を見て、イルルは思う。
(ちゅ~というものは、それほどいいものかのう?)
と。
イルルに言わせれば、口と口をくっつけるより、シュリにブラッシングをして貰う方がよほど気持ちいい。
とはいえ、イルルはまだ、シュリとキスをしたことなどないのだが。
(妾は、いつでもどこでも発情をする輩とは違うのじゃぞ~)
むふんと鼻息を吐き出しつつ、イルルはそんなことを思う。
まあ、海千山千のお姉様方から言わせれば、何も知らない子供の戯れ言だと、鼻で笑われてしまうだろうが。
「あれはの~、いわゆる、ちゅーというものなのじゃ」
「ちゅー……やはり、あれは口づけ……接吻という事なのですわね」
「接吻……お主、やけに古くさい言い回しをするのう。じゃが、まあ、その通りじゃな。ジュディスはシュリとちゅーするのが好きでのぅ。暇さえあればちゅっちゅしておるのじゃ。恐らくさっきの呼び出しも、色々理由をこさえてシュリと二人っきりになりたかっただけなのじゃろ。ずっこいジュディスがよく使う手なのじゃ」
「ひ、暇さえあればちゅっちゅ……は、はれんち……ですわっ」
エリザベスはぷるぷる震えて拳を握る。
そんな彼女を、イルルはおもしろそうに眺め、それからふと気がついたように口を開いた。
「そう言えばお主、おしっこはもうよいのか??」
「あ!!!!」
イルルの事ですっかり忘れていた尿意を思い出したエリザベスは大事な場所を押さえてへなへなと座り込んでしまう。
「わ、忘れてましたわ。ま、まずいですわ……も、もう限界ですの……」
真っ青な顔をしてうめくエリザベス。
一歩でも自力で動こうものなら、なんとか決壊を押しとどめているダムが突き崩されてしまいそうだった。
そんなエリザベスを、やれやれとあきれ顔で見下ろすイルル。
だが、さすがにお漏らしをさせるのも可哀想だと思った彼女は、エリザベスをひょいと抱え上げると、シュリとジュディスがいちゃついているのとは別のルートでトイレへと向かう。
「はえ?ちょ、あの!?」
「漏れそうなんじゃろ?妾に任せておくのじゃ。超特急でトイレに一直線なのじゃ!!」
そう言って、ものすごい勢いで移動し始めるイルル。
それは完全に親切心から出た行動。
だが、自分で歩くのと同じくらい、他人に持ち上げられて運ばれる振動は、膀胱にきた……。
「ちょ、まっ!?お、おおおお、お気持ちは嬉しいのですけれど、もう少しゆっくり……し、振動は危険っ……危険ですわ……で、ですから、そ、そんなに揺らさないで……揺ら……あーーーー!!!!」
遠く、廊下の先から、エリザベスの悲痛な悲鳴が響く。
「んぉ?どうしたのじゃ?そんな悲鳴をあげ……ぬぉぉぉっ!!生ぬるいっっ!?なにやら生ぬるい液体が流れてぇぇぇっ!?」
更に、イルルのそんな、切ない悲鳴も聞こえてきて。
夢中でキスをしていたシュリは、ふと顔を上げて後ろを振り向いた。
「……シュリ様?」
急にキスを中断した愛しい人を、ジュディスの潤んだ瞳が見つめる。
どうしたのか?と問うように。
後ろをうかがっていたシュリは小首を傾げ、それからジュディスの方へ再び向き直ると、その頬を撫でてなんでもないよと柔らかく微笑んだ。
(なんだかエリザベスとかイルルの声が聞こえた気がしたけど、気のせいだよね、きっと……)
シュリは己の中の疑念をそんな風に片づけ、ジュディスに望まれるまま再び彼女の唇に己の唇を重ね合わせるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる