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第三部 学校へ行こう
第二百三十話 お見舞いとお料理教室
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翌週から中等学校へしばらく授業体験に通うことが決まっている週末。
シュリは、ルゥのお父さんのお見舞いのために、彼女の家を訪れていた。
食材は準備してきた。
今日はこの食材を使って、ルゥのお父さんに胃にも心にも優しい料理を食べてもらう。
ルゥの料理の、見た目は悪くないのに味が劇的な部分を、こっそり矯正しながら。
予定しているお料理は、相手が病人な事もあってごく簡単なもの。
下町では良く食べられている米を仕入れてきたので、それを使ってお粥を作る。
といっても、ただのお粥ではない。
色々な野菜をぶち込んで一緒に煮込む、中華風のお粥である。
前世では、風邪をひくといつもこれを作って食べていた。
米も野菜も柔らかくて消化にいいし、生姜も入れておけば体も温まる、体調の悪い体に優しい一品なのだ。
果たしてお粥でルゥの料理の練習になるのか疑問に思う人もいるかもしれないが、彼女の場合、野菜を切ったり刻んだりという、下拵えの部分の技術は特に問題は見あたらない。
彼女の料理の問題点は味付けという一点と、味見の習慣が身につかないという部分にある……シュリはそう睨んでいた。
なので、料理行程が複雑でないお粥であっても、十分にお料理教室の教材になるはずである。
いつもなら、街へ出るシュリの傍らには、愛の奴隷の誰かが必ずいるのだが、今日はその姿はない。
いつものようにお供を決めるためのじゃんけんを始めようとした三人に、友達の家へ遊びに……というかお見舞いにいくのだから、付き添いはいらないと断ったからだ。
そんなシュリの意見は、少々渋られたもののなんとか受け入れられ、受け入れた代わりに馬車を押しつけられた。
街中を一人で歩くのは危険だという理由からだが、体の中に五人の精霊が住んでいる上に、呼べばすぐに来てくれる眷属という名のペットが三人もいるシュリに、どんな危険があると言うのだろう。
そう思いはしたが、シュリの事を心配して言ってくれているのだから、とそのおせっかいを受け入れ、シュリは今、食材を入れた袋を膝の上に抱えて馬車に揺られている。
乗り込んでからそれなりに時間もたつから、もうじき馬車も目的地に着くことだろう。
そんなことを思っている間に、馬車は徐々に速度をゆるめ、ゆっくりとその動きを止めた。
御者のおじさんが外で動き回る気配を感じつつ、シュリは大人しく呼ばれるのを待つ。
別に、降りるための段をつけてくれなくても降りられるけど、貴族とはそう言うものだというのだから仕方がない。
貴族というものは、とにかく色々な人の世話になって生きる生き物なのだ。
「シュリ様、お待たせしました」
御者のおじさんの、そんな言葉と共に馬車の扉が開かれる。
シュリは差し出されたおじさんの手をとって、馬車から外の地面へと降り立った。
にこにこと、優しげな笑顔で見守ってくれるおじさんを、横目でちらりと見る。
なんというか、微妙にフェミニンになっていると思うのは気のせいだろうか。
御者服の基本はそのままに、おそらく自らつけたのであろう綺麗なレースが至る所にあしらわれていた。
仕事が終わった後、自室でチクチクと裁縫仕事をするおじさんの様子が目に浮かぶようである。
そんなことを思いながらじぃっとおじさんのを見上げていると、主の視線に恥じらうようにその頬がぽっと染まる。
なんというか、妙に可憐なのがなんとも言えない。
シュリは、ツヤツヤでお手入れのいいおじさんの顔を半眼で見つめ、ふぅと小さく息をついた。
そして思う。
まあ、似合ってるからいいか、と。
そんな可愛らしくマイナーチェンジしたおじさんに、
「いってらっしゃいませ」
と見送られ、シュリはルゥの家の前に立つ。
背伸びをして、ノッカーに手を伸ばすが、いかんせん身長が足りない。
むぅ、と唇を尖らせたシュリの小柄な体を後ろから誰かがひょいと抱き上げてくれた。
「さ、シュリ。遠慮なく叩いて来訪を知らせるといい」
そう言って凛々しくも優しく笑うのは大地の精霊・グランスカ。
じゃあ、遠慮なくとノッカーに手を伸ばし、自分の訪問を告げた。
「ありがとう、グラン。助かったよ」
地面に降ろされた後、彼女を見上げて礼を言うと、チョコレート色の肌の、凛々しくも美しい精霊は、嬉しそうにその表情を緩め、
「今日のシュリ当番は私だからな。これくらいは役得というものだ。ではな、シュリ。困ったらいつでも私を呼べ」
そう言って姿を消した。そんな彼女の残像を見上げたまま、シュリは首を傾げる。
(シュリ当番って、なに?)
と。
だが、この間から何度か聞く機会のあった言葉の謎をとく時間もなく、
「いらっしゃい、シュー君」
そんな言葉と共に目の前の扉が開いた。
そこにいたのは、淡いピンクのワンピースに身を包んだ、お嬢様っぽい姿のルゥと、
「ようこそ。シュリ君……だったかしら?よく、来てくれたわね」
彼女の傍らに立つ、優しげな美人さんの姿。
数年前、一度だけ会ったことのあるルゥのお母さんだが、以前の印象と変わらず若々しくて綺麗な人だ。
大きな瞳におっとりとした垂れ目は、ルゥの大きいけれど切れ長の目とは違っていて、ルゥの顔立ちはお父さん譲りなんだなぁと連想させる。
(ルゥはお父さん似かぁ。でも、まあ、うん)
二人の顔を見比べた後、シュリの視線はわずかに下へと流れる。
(似てるところも、無くはないのかぁ)
育ちのいいお母さんの遺伝もあってか、ルゥも順調に成長させているようだ。
まあ、どことは言わないが。
そんな風に、シュリの視線が一瞬下に流れたことで、
(やっぱり、シュー君はおっきい方が好きなんだね)
ルゥの、そんな誤解を促進させた事は言うまでもない。
ルゥは、ちょっと胸元が開きすぎじゃないかな?とお父さんが難色を示したという曰く付きのワンピース姿で、ぐっと拳を握った。
が、当のシュリはそんなルゥの内心など伺い知るすべはなく、にこにこと愛らしい笑顔で二人の顔を交互に見上げ、
「こんにちは。お邪魔します」
と丁寧に頭を下げるのだった。
シュリは、ルゥのお父さんのお見舞いのために、彼女の家を訪れていた。
食材は準備してきた。
今日はこの食材を使って、ルゥのお父さんに胃にも心にも優しい料理を食べてもらう。
ルゥの料理の、見た目は悪くないのに味が劇的な部分を、こっそり矯正しながら。
予定しているお料理は、相手が病人な事もあってごく簡単なもの。
下町では良く食べられている米を仕入れてきたので、それを使ってお粥を作る。
といっても、ただのお粥ではない。
色々な野菜をぶち込んで一緒に煮込む、中華風のお粥である。
前世では、風邪をひくといつもこれを作って食べていた。
米も野菜も柔らかくて消化にいいし、生姜も入れておけば体も温まる、体調の悪い体に優しい一品なのだ。
果たしてお粥でルゥの料理の練習になるのか疑問に思う人もいるかもしれないが、彼女の場合、野菜を切ったり刻んだりという、下拵えの部分の技術は特に問題は見あたらない。
彼女の料理の問題点は味付けという一点と、味見の習慣が身につかないという部分にある……シュリはそう睨んでいた。
なので、料理行程が複雑でないお粥であっても、十分にお料理教室の教材になるはずである。
いつもなら、街へ出るシュリの傍らには、愛の奴隷の誰かが必ずいるのだが、今日はその姿はない。
いつものようにお供を決めるためのじゃんけんを始めようとした三人に、友達の家へ遊びに……というかお見舞いにいくのだから、付き添いはいらないと断ったからだ。
そんなシュリの意見は、少々渋られたもののなんとか受け入れられ、受け入れた代わりに馬車を押しつけられた。
街中を一人で歩くのは危険だという理由からだが、体の中に五人の精霊が住んでいる上に、呼べばすぐに来てくれる眷属という名のペットが三人もいるシュリに、どんな危険があると言うのだろう。
そう思いはしたが、シュリの事を心配して言ってくれているのだから、とそのおせっかいを受け入れ、シュリは今、食材を入れた袋を膝の上に抱えて馬車に揺られている。
乗り込んでからそれなりに時間もたつから、もうじき馬車も目的地に着くことだろう。
そんなことを思っている間に、馬車は徐々に速度をゆるめ、ゆっくりとその動きを止めた。
御者のおじさんが外で動き回る気配を感じつつ、シュリは大人しく呼ばれるのを待つ。
別に、降りるための段をつけてくれなくても降りられるけど、貴族とはそう言うものだというのだから仕方がない。
貴族というものは、とにかく色々な人の世話になって生きる生き物なのだ。
「シュリ様、お待たせしました」
御者のおじさんの、そんな言葉と共に馬車の扉が開かれる。
シュリは差し出されたおじさんの手をとって、馬車から外の地面へと降り立った。
にこにこと、優しげな笑顔で見守ってくれるおじさんを、横目でちらりと見る。
なんというか、微妙にフェミニンになっていると思うのは気のせいだろうか。
御者服の基本はそのままに、おそらく自らつけたのであろう綺麗なレースが至る所にあしらわれていた。
仕事が終わった後、自室でチクチクと裁縫仕事をするおじさんの様子が目に浮かぶようである。
そんなことを思いながらじぃっとおじさんのを見上げていると、主の視線に恥じらうようにその頬がぽっと染まる。
なんというか、妙に可憐なのがなんとも言えない。
シュリは、ツヤツヤでお手入れのいいおじさんの顔を半眼で見つめ、ふぅと小さく息をついた。
そして思う。
まあ、似合ってるからいいか、と。
そんな可愛らしくマイナーチェンジしたおじさんに、
「いってらっしゃいませ」
と見送られ、シュリはルゥの家の前に立つ。
背伸びをして、ノッカーに手を伸ばすが、いかんせん身長が足りない。
むぅ、と唇を尖らせたシュリの小柄な体を後ろから誰かがひょいと抱き上げてくれた。
「さ、シュリ。遠慮なく叩いて来訪を知らせるといい」
そう言って凛々しくも優しく笑うのは大地の精霊・グランスカ。
じゃあ、遠慮なくとノッカーに手を伸ばし、自分の訪問を告げた。
「ありがとう、グラン。助かったよ」
地面に降ろされた後、彼女を見上げて礼を言うと、チョコレート色の肌の、凛々しくも美しい精霊は、嬉しそうにその表情を緩め、
「今日のシュリ当番は私だからな。これくらいは役得というものだ。ではな、シュリ。困ったらいつでも私を呼べ」
そう言って姿を消した。そんな彼女の残像を見上げたまま、シュリは首を傾げる。
(シュリ当番って、なに?)
と。
だが、この間から何度か聞く機会のあった言葉の謎をとく時間もなく、
「いらっしゃい、シュー君」
そんな言葉と共に目の前の扉が開いた。
そこにいたのは、淡いピンクのワンピースに身を包んだ、お嬢様っぽい姿のルゥと、
「ようこそ。シュリ君……だったかしら?よく、来てくれたわね」
彼女の傍らに立つ、優しげな美人さんの姿。
数年前、一度だけ会ったことのあるルゥのお母さんだが、以前の印象と変わらず若々しくて綺麗な人だ。
大きな瞳におっとりとした垂れ目は、ルゥの大きいけれど切れ長の目とは違っていて、ルゥの顔立ちはお父さん譲りなんだなぁと連想させる。
(ルゥはお父さん似かぁ。でも、まあ、うん)
二人の顔を見比べた後、シュリの視線はわずかに下へと流れる。
(似てるところも、無くはないのかぁ)
育ちのいいお母さんの遺伝もあってか、ルゥも順調に成長させているようだ。
まあ、どことは言わないが。
そんな風に、シュリの視線が一瞬下に流れたことで、
(やっぱり、シュー君はおっきい方が好きなんだね)
ルゥの、そんな誤解を促進させた事は言うまでもない。
ルゥは、ちょっと胸元が開きすぎじゃないかな?とお父さんが難色を示したという曰く付きのワンピース姿で、ぐっと拳を握った。
が、当のシュリはそんなルゥの内心など伺い知るすべはなく、にこにこと愛らしい笑顔で二人の顔を交互に見上げ、
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と丁寧に頭を下げるのだった。
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