中毒症状と薬

喫煙者

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白夜

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早い訪れだった
まだ夜も明けていない
白く輝く月が街明かりに溶け込んでいた

窓を叩く音に目を覚ました慎也は
窓から外を見る

「?!詩珠くん?!」

詩珠は窓に寄り添うように生えている
木の枝に跨り窓を叩いていた

「どうしたの?こんな夜中に」

詩珠は何も言わずただそのにいた
とりあえず寒いからと、慎也は詩珠を招き入れる

「あの、先生。学校では僕に構わないで下さい」

学校以外で詩珠に先生と初めて呼ばれ
慎也はぱちくりと目を瞬かせる

「学校以外では敬語も先生呼びもしないでいいよ」

詩珠は頷くと話を続けた

「慎也さんは…僕に関わらない方がいい。…関わらないで、、僕は貴方のことが大切だから」

話の脈も展開も、意味すらわからない慎也は

「そんな訳には、僕は君の担任だし…」

心配そうな慎也の声に詩珠は苦しそうな顔をする

「必要以上に関わらないで…」

そんな事言われても…と慎也は心の内に秘めたが
詩珠の表情を察し、安心させるために

「わかった、学校では必要以上関わらない。」

と答えた

詩珠は約束だよ、と言い残すと窓から出ようとした

「いやいや、詩珠くん、流石に玄関から出よう。もう深夜だし送るよ」

慎也の言葉に詩珠は頷き靴を持って玄関に降りた

「送らなくていい」

「親御さんと来たの?」

「……そんなところ」

詩珠は目を伏せる
玄関から出る時にもう1度

「約束だよ」

と麗しげに言うのだった
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