ひさめんとこ

zausu

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9章 ~ひさめんとこと京都からの使者、スパイ(ry~

その2

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「どこからてにいれたのそんな情報」
「今時のネット社会の繋がりを甘く見たらいけないよ。こりゃおちおち個人情報もかけないわな」
「ふーん」
「で、今はもし亡くなったときの跡継ぎで色々もめてるらしいよ」
「めんどくさいね~」
「色々あるんだよ、なんかいくらなんでも後を継がせるには若すぎるとか」
「つまり家としては年齢の高いのを持ってきたいのかな」
「そゆこと。そしてその一番年上が…」
「…うん」 
「今その子を連れ戻すために一人こっちに来てるらしいよ」
「…そっか」

一方その頃…
「やっとついた…登別…姐さんの家…」
「さぁ…連れて帰るからね…絶対に後をついでもらうから…」
インターホンを押した。
5分後
「…なんで誰もいないの…」
「全く人のいる気配がしない…心がおれそう…」
もう涙目である。
「ううん!僕には使命がある!絶対に姉さんを連れて帰るという使命が! 」
と、その時。ちょうど北風が吹いてきた。
「…ホテル探そう…」
北海道は寒すぎる。


「夕飯の買い物終了~♪っと。ただいまーっす!ってあれ?」
「ポストを見る」
「手紙…?」
『姉さんへ
なんで家にいなかったのかはしりませんがいつかきっと捕まえます。よろしく』
「…明日は早く学校行こう」
逃げの一手。

翌日
「おはよー」
「お早うございます」
「おはよう」
「おはよっす 」
いつも通りの日常だった。彼が来るまでは…。
「ようやく…見つけた…」
「?この声…」
「ずっと探してたんだよ?」
「知り合いの声ですか?」
「うーん…?」
教室のドアが開いた。
「…やっと会えたね…姉さん?」
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