ひさめんとこ

zausu

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11章 ~ひさめんとこの旅行~

その7

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二日目
「突然だけど清水寺に来てます」
「ホントに突然だな」
「おー高い」
「トシ兄、飛び降りて良い?」
「ダメだ」
(清水の舞台から飛び降りるという諺がある)
「ていうかこの清水寺ってどんなとこなんすか?アリスちゃんは何かしってるっすか
?」
「そういうことはそこにいる公式チートに聞けば良いんじゃない?」
「なるほど、では呼ぶっすよ。せーの」
「「テレビのジョーン!」」
「誰がジョンだよ…」
「懐かしい」
「まぁジョンはおいといて清水寺は…「宝亀ほうき9年。西暦778年に延鎮えんちんによって開山(寺を建てる事)されたと言われています」…あれ?」
「誰だ…?」
「封建当初は北観音寺と呼ばれていました。が、境内に涌き出る水が黄金延命水として神聖化され、清めの水として“清水”が知られるようになり、清水寺に名前が変えられました。その清水が現在の音羽の滝です」
「お、お前は!」
「只のチョイキャラだったはずの!」
「でも動かしやすくて気に入られて!」
「何故か妙に出番が多いッ!」
「「「菊地舞!」」」
「Yes I am!」
「なんだこのテンション」
「まぁそれはおいといて皆さんこんにちは。清く正しい菊地舞です」
「誰デスカ?」
「うん。初対面の人が多いよね」
「私の事をよく知らない人は第8賞のその14辺りを読んでください」
「無茶言うな。っていうかなんでここにいるってわかった?」
「飛行機の顧客リストにハッキングしたところ貴方たちの名前があったので。あとはなんとなくここに来るかなーっという勘です」
「案外あやふやだね。ご都合主義か」
「ていうかお前だけなのか?姫路ぐらいは居そうなものだが」
「姉御が隼輝さんを見た瞬間脱走、お父さんは修学旅行生達をナンパに。おばあちゃんがめんどくさいと言って下で待機。あと愛美路さんと屋井さんが那由多さんを見た瞬間同時に逃げ出す様はいとおかしでした」
「どこに趣があるんだ」
(いと=とても  おかし=趣がある)
「まぁそれはさておき京都及び大阪の案内ならこの私にお任せください」
「いや、もう行き先は決まってるから… 」
「ならば行く先々でそこの事についていろいろお話いたしましょう。っていうかぶっちゃけ暇だし話が進まないから連れてけです」
「ぶっちゃけたね」
「でも案内とか出来るのか?」
「ご安心下さい。こう見えても頭は良いんですよ。あの東大に行きたいぐらいですから」
「行く訳じゃないのか」
「まぁ良いんじゃね?」
「あぁちっちゃくてかわいい撫で回したい髪の毛いじりたいハァハァ(私もいいわよ)」
「考えてることと言ってること逆になってるぞ(気を付けろ)」
「いや、そこ言葉にしないとダメじゃない?(ていうかなんで皆当たり前のように心を読んでいるんだろうね)」
「ちくわ大明神(ちくわ大明神)」
「お前は何を考えてるんだ」
「数名の許可を頂いたので残りの意見は省略させていただきます。では先程の続きですが、音羽の滝というのは先程いった通り清水寺境内にある小さな滝のことです。三本の細い滝になっていましてそれぞれ学業・恋愛・健康の願いを叶える。と、なっています。あそこの奴がそうです」
「うん。滝っていうより打たせ湯だけどね」
「あの水は結構冷たいです。水をのみすぎて腹を壊す人が年に二~三人は居ます」
「大丈夫?健康ってなかった?」
「その二~三人の内の一人が姉御です。毎年懲りもせずに恋愛を飲みまくります」
「姫路…」
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