ひさめんとこ

zausu

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11章 ~ひさめんとこの旅行~

その10

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「着きました。ここが鹿苑寺ろくおんじです」 
「ろくおんじ?きんかくじじゃないのか?」
「性格には金閣寺ではありません。舍利殿しゃりでんである金閣が有名なため金閣寺と呼ばれていますが、ここら辺一体は鹿苑寺ということになります」
「へーすげー」
「多分理解してませんねこれ」
(舍利殿…仏舍利ぶっしゃりを安置する場所
仏舍利…お釈迦様の遺骨の事)
「それよりもさ~流石に有名なスポットなだけあって外国人の人が多いね~」
「あれ?外国人で思い出したけどメグちゃんは?」
「あぁ…メグちゃんなら…」
「…」パシャパシャパシャパシャ 
「清水寺の時からあまりの感激に真顔でシャッター押し続けてるっす」
「なんかシュールだなぁ」

「っていうか金閣寺ってこれだけじゃないんだ。これしかないと思ってた」
「そうですよ。先程もいったように鹿苑寺の一部が金閣寺ですから」
「それにこれだけで参拝料400円も持っていかれるのは流石にあれじゃろう?」
「金に関しては勘弁してあげようよ」

「そういえば舞さん。金閣寺のご利益ってなんなのかしら?」
「綾香さん。残念ですが金閣寺にはご利益はありません」
「あら、そうなのですか?」
「はい。金閣寺は臨済宗のという宗派のお寺です。臨済宗は禅宗です。禅宗は修行によってお釈迦様と同じ悟りを開くことを目的としているのです。修行でお釈迦様と同じところへ行く事を第一に考えているので神からの施しは受けないと考えているんです」
「そうなの…でもあっちの売店ではお守りがたくさん…」
「そう言う社会なんですよ。今は」
「世知辛いわねぇ…」
「そうですねぇ…」

「…」
「姉御、なに買ってるんですか?」
「な!?なんでもええやろ!」
「また恋愛のお守りですか。そろそろあきらめたらどうです?」
「しっかり見とるやないか!ウチは絶対あきらめへん!」
「…なんでそこまでするんですか?」
「…そんなん決まってるやろ!…そりゃ…好き…やから…」
「もっと大きい声で!」
「…好きやから…!」
「まだまだ!」
「ええい!しつこい!好きで好きでたまんないからや!文句あるんか!?」
「…だそうですよ王子さま」
「…なるほど」
「ほぇ?」
「お前の気持ちはよくわかった」
「…あ…あのー…お、王子?いつからそこに?」
「最初から」
「…あー…えっと…さ、さっきのはですね…」
「…気持ちは嬉しいが…悪いな」
「えっと…えっと…」
「俺、婚約者いるから」
「そ、そうなんですか…婚約者が…婚約…こ…え?」
「だからお前の気持ちには答えられない。悪いな」
「…」バタッ 
「あ、姉御が倒れた」
「誰かAED持ってこい」
「スタンガンならあるっす」
「おお、それでいいです」
「なんか前もこんなことあったような気がする…那由多さんは?」
「奇遇ですね…私もです…」
「よし、やっておしまい!っす」
「はい!ファイヤー!」
「サンダーだけどな」

数分後 
「気絶したな」
「気絶しましたね」
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