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第四章
雨音に包まれて
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「やべ・・・もうこんな時間じゃねえか!」
3人で談笑していると急にスマホ片手に雄大が声を上げた。
雄大は少し離れたところに住んでいるから電車に乗らないと帰れない。
時刻は23時半。
気が付けば2時間ほど経っていたようだ。
「終電間に合うのか?」
俺が買ったチョコレートを頬張りながら諒太が問いかける。
「走ったら間に合うと思う!龍、帰ろうぜ!」
「はいはい」
俺は携帯をポケットに突っ込んで、ずっと俺の隣に座っている諒太に声をかける。
「明日はちゃんと来なよ」
「誰かさんが寂しがるからしゃーなしで行ってやるよ」
大きな掌が俺の頭を撫でる。
「俺頭悪いから誰かさんが誰かわかんない」
「相変わらずつれねえなぁ」
そう言いながら立ち上がる諒太。
俺も立ち上がる。
部屋を出て玄関へ。
「また明日な!」
「じゃあな」
見送ってくれた諒太に交互に声をかける。
「お前ら今日は───ありがとな」
穏やかに手を振る諒太に見送られ、来た道を歩き出す。
「なんともなさそうで良かったな!」
「うん、そうだね。・・・てか歩いてて終電間に合うのか?」
「もう諦めた。ジョギングがてら走って帰るわ」
その時、頬にぽつりと何かが落ちてきた。
一滴が二滴、二滴が三滴とどんどん増えてくる。
ものの数秒で土砂降りになった。
「・・・ほんとついてねえわ」
恨めしそうに空を睨む雄大。
「とりあえずあのコンビニまで走るよ!」
俺は50メートル程先に見えているコンビニを指差して走り出す。
「おう!」
───コンビニの入口の前についた俺は息を荒げながら制服に落ちている雨粒を払いのける。
「はあ・・・はあ・・・ほんと最悪」
雄大はと言うとまるで平気な顔をしている。
さすがソフトボール部、この程度ウオーミングアップにもならないと言ったところか。
「止みそうにねえな」
遠くを見つめながらぽつりと呟く雄大。
「こんな雨の中走って帰ったら風邪ひくよ。───親御さんに電話して迎えに来てもらったら?」
「どっちも朝早いからこの時間はもう寝てんだよ。雨の中試合することもあるし平気だって!」
白い歯を見せてにかっと笑う雄大。
それとこれとは少し話が違うような気がするが。
「俺んち泊まる?」
「───えっ!?」
あからさまに驚いたように目を見開く雄大。
「嫌なら別にいいけど」
「い、嫌なんかじゃねぇよ!・・・迷惑じゃねえの?」
「走って帰って風邪ひかれる方が迷惑だって」
「そうか・・・。じゃあ頼むわ」
そう言って少し頭を下げた。
「ん。じゃとりあえず傘買って帰ろっか」
2人でコンビニに入り傘を探す。
急に雨が降ってきたからだろう、傘は1本しか残ってなかった。
俺はそれを手に取りレジに向かう。
「俺払うよ」
俺の手から傘を奪い会計を済ませる雄大。
「ありがとう」
「これくらいどうってことねえって」
コンビニを出て一つの傘に2人で入る。
雨はさっきよりかはマシになったようだ。
傘に当たる雨音が心地いい。
ふと雄大の方を見ると、体の半分が雨に晒されている。
傘を俺の方に傾けてさしてくれていたから。
「───濡れてる」
雄大が握りしめている傘の柄を雄大の方に傾ける。
「俺はいいから!」
そう言った雄大は先ほどよりもさらにぐっと俺の方に傘を傾けた。
3人で談笑していると急にスマホ片手に雄大が声を上げた。
雄大は少し離れたところに住んでいるから電車に乗らないと帰れない。
時刻は23時半。
気が付けば2時間ほど経っていたようだ。
「終電間に合うのか?」
俺が買ったチョコレートを頬張りながら諒太が問いかける。
「走ったら間に合うと思う!龍、帰ろうぜ!」
「はいはい」
俺は携帯をポケットに突っ込んで、ずっと俺の隣に座っている諒太に声をかける。
「明日はちゃんと来なよ」
「誰かさんが寂しがるからしゃーなしで行ってやるよ」
大きな掌が俺の頭を撫でる。
「俺頭悪いから誰かさんが誰かわかんない」
「相変わらずつれねえなぁ」
そう言いながら立ち上がる諒太。
俺も立ち上がる。
部屋を出て玄関へ。
「また明日な!」
「じゃあな」
見送ってくれた諒太に交互に声をかける。
「お前ら今日は───ありがとな」
穏やかに手を振る諒太に見送られ、来た道を歩き出す。
「なんともなさそうで良かったな!」
「うん、そうだね。・・・てか歩いてて終電間に合うのか?」
「もう諦めた。ジョギングがてら走って帰るわ」
その時、頬にぽつりと何かが落ちてきた。
一滴が二滴、二滴が三滴とどんどん増えてくる。
ものの数秒で土砂降りになった。
「・・・ほんとついてねえわ」
恨めしそうに空を睨む雄大。
「とりあえずあのコンビニまで走るよ!」
俺は50メートル程先に見えているコンビニを指差して走り出す。
「おう!」
───コンビニの入口の前についた俺は息を荒げながら制服に落ちている雨粒を払いのける。
「はあ・・・はあ・・・ほんと最悪」
雄大はと言うとまるで平気な顔をしている。
さすがソフトボール部、この程度ウオーミングアップにもならないと言ったところか。
「止みそうにねえな」
遠くを見つめながらぽつりと呟く雄大。
「こんな雨の中走って帰ったら風邪ひくよ。───親御さんに電話して迎えに来てもらったら?」
「どっちも朝早いからこの時間はもう寝てんだよ。雨の中試合することもあるし平気だって!」
白い歯を見せてにかっと笑う雄大。
それとこれとは少し話が違うような気がするが。
「俺んち泊まる?」
「───えっ!?」
あからさまに驚いたように目を見開く雄大。
「嫌なら別にいいけど」
「い、嫌なんかじゃねぇよ!・・・迷惑じゃねえの?」
「走って帰って風邪ひかれる方が迷惑だって」
「そうか・・・。じゃあ頼むわ」
そう言って少し頭を下げた。
「ん。じゃとりあえず傘買って帰ろっか」
2人でコンビニに入り傘を探す。
急に雨が降ってきたからだろう、傘は1本しか残ってなかった。
俺はそれを手に取りレジに向かう。
「俺払うよ」
俺の手から傘を奪い会計を済ませる雄大。
「ありがとう」
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コンビニを出て一つの傘に2人で入る。
雨はさっきよりかはマシになったようだ。
傘に当たる雨音が心地いい。
ふと雄大の方を見ると、体の半分が雨に晒されている。
傘を俺の方に傾けてさしてくれていたから。
「───濡れてる」
雄大が握りしめている傘の柄を雄大の方に傾ける。
「俺はいいから!」
そう言った雄大は先ほどよりもさらにぐっと俺の方に傘を傾けた。
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