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第三章
球児の勲章
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風呂から上がった後、2人が寝ている自分の部屋に戻る気がしなかった俺はそのまま着替えて朝食の用意をすることにした。
4合分の米を洗い炊飯器のスイッチを入れた俺は時計に目をやる。
6時半だ。
窓の外はもう明るくなっていた。
外ではすずめが可愛らしい旋律を奏でている。
差し込む朝日が煌めいて眩しい。
一緒にリビングにいた智也は腕を組んでテレビのニュース番組を観ているようだ。
「今日の朝飯なに?」
智也の声が聞こえた。
「とりあえず炊飯器のスイッチは入れたけど・・・。なに食いたい?」
「お前が作るもんならなんでもいい」
「じゃあお前だけ白飯と梅干な」
「やだ」
「冗談だよ」
俺は冷蔵庫と冷凍庫の中を漁る。
冷蔵庫の中に数日前にスーパーで買っておいた鮭があった。
「───焼き鮭好き?」
「お前そんなのも作れるのか?」
「焼き鮭なんてちょっと塩まぶしてグリルに入れるだけだから簡単だよ。───焼き鮭でいいな?」
「ああ。ありがとう」
鮭をまな板に並べ、キッチンペーパーで優しく水分をふき取り塩をまぶし、皿に移して冷蔵庫に戻す。
焼くのはもう少し後にした方がいいだろう。
俺は脱衣所の洗濯機から智也と雄大のユニフォームを取り出し、テレビの前のソファーに座っている智也の横に座った。
「もう乾いてんのか?」
「うちんくの洗濯機、乾燥機付きだから乾いてるよ。天日干しの方が良かった?」
「いや、大丈夫だ」
「そ」
俺は乾いて柔軟剤のいい香りがするユニフォームを畳むため、智也のそれに手にかける。
洗濯する前に下洗いしたとは言え、汚れ全て綺麗にとはならないようだ。
ところどころ泥汚れが染みついて茶色くなってしまっていた。
「洗っても落ちないんだ。汚いだろ?」
笑いながら智也は言う。
「・・・そんなことないよ。この汚れはお前が頑張ってる証じゃねえか。勲章もんだよ」
智也は少し顔を赤くして俯いた。
「はい」
手早く畳んだユニフォームを智也に手渡し、残った雄大のユニフォームも畳み終わった俺は座ったまま伸びをした。
体を伸ばしてすっきりした俺は立ち上がり、再びキッチンに立つ。
炊飯器の中の米はあと10分ほどで炊けるようだ。
冷蔵庫から先ほどの鮭と食材を取り出し、冷たい鮭をグリルの中に放り込んでスイッチを入れる。
食材に包丁を入れ、淡々と調理をこなしていく。
鍋の中の味噌汁が煮詰まる前に火を止め、リビングから出ようとすると低い声が聞こえた。
「どこに行くんだ?」
「もう朝飯できるから2人を起こしてくる」
「・・・」
「なに?」
「───別に」
それだけ言うと智也は俺から顔を反らしてテレビに視線を移した。
智也がなにを考えているのかは手に取るようにわかった。
俺は小さく息を吐きリビングを出て階段を上り、俺の部屋の前に立つ。
入るのが少し躊躇われた。
望んでもいないのに昨日の事が鮮明に蘇る。
『入れるぞ。……お前の処女は俺が貰うからな』
『……あ…ぁぁ───龍、イくぞ!!!……俺の子種をナカで全部受け取れッ!!』
雄大と諒太の声の中でこだまする。
俺は頭をぶんぶんと振り、意を決してドアノブに手を差し伸べた。
4合分の米を洗い炊飯器のスイッチを入れた俺は時計に目をやる。
6時半だ。
窓の外はもう明るくなっていた。
外ではすずめが可愛らしい旋律を奏でている。
差し込む朝日が煌めいて眩しい。
一緒にリビングにいた智也は腕を組んでテレビのニュース番組を観ているようだ。
「今日の朝飯なに?」
智也の声が聞こえた。
「とりあえず炊飯器のスイッチは入れたけど・・・。なに食いたい?」
「お前が作るもんならなんでもいい」
「じゃあお前だけ白飯と梅干な」
「やだ」
「冗談だよ」
俺は冷蔵庫と冷凍庫の中を漁る。
冷蔵庫の中に数日前にスーパーで買っておいた鮭があった。
「───焼き鮭好き?」
「お前そんなのも作れるのか?」
「焼き鮭なんてちょっと塩まぶしてグリルに入れるだけだから簡単だよ。───焼き鮭でいいな?」
「ああ。ありがとう」
鮭をまな板に並べ、キッチンペーパーで優しく水分をふき取り塩をまぶし、皿に移して冷蔵庫に戻す。
焼くのはもう少し後にした方がいいだろう。
俺は脱衣所の洗濯機から智也と雄大のユニフォームを取り出し、テレビの前のソファーに座っている智也の横に座った。
「もう乾いてんのか?」
「うちんくの洗濯機、乾燥機付きだから乾いてるよ。天日干しの方が良かった?」
「いや、大丈夫だ」
「そ」
俺は乾いて柔軟剤のいい香りがするユニフォームを畳むため、智也のそれに手にかける。
洗濯する前に下洗いしたとは言え、汚れ全て綺麗にとはならないようだ。
ところどころ泥汚れが染みついて茶色くなってしまっていた。
「洗っても落ちないんだ。汚いだろ?」
笑いながら智也は言う。
「・・・そんなことないよ。この汚れはお前が頑張ってる証じゃねえか。勲章もんだよ」
智也は少し顔を赤くして俯いた。
「はい」
手早く畳んだユニフォームを智也に手渡し、残った雄大のユニフォームも畳み終わった俺は座ったまま伸びをした。
体を伸ばしてすっきりした俺は立ち上がり、再びキッチンに立つ。
炊飯器の中の米はあと10分ほどで炊けるようだ。
冷蔵庫から先ほどの鮭と食材を取り出し、冷たい鮭をグリルの中に放り込んでスイッチを入れる。
食材に包丁を入れ、淡々と調理をこなしていく。
鍋の中の味噌汁が煮詰まる前に火を止め、リビングから出ようとすると低い声が聞こえた。
「どこに行くんだ?」
「もう朝飯できるから2人を起こしてくる」
「・・・」
「なに?」
「───別に」
それだけ言うと智也は俺から顔を反らしてテレビに視線を移した。
智也がなにを考えているのかは手に取るようにわかった。
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入るのが少し躊躇われた。
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『入れるぞ。……お前の処女は俺が貰うからな』
『……あ…ぁぁ───龍、イくぞ!!!……俺の子種をナカで全部受け取れッ!!』
雄大と諒太の声の中でこだまする。
俺は頭をぶんぶんと振り、意を決してドアノブに手を差し伸べた。
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