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第四章
すれ違う想い
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「え・・・いや・・・え?」
動揺を隠しきれず意味のない単語が意図せず口から勝手に出てくる。
諒太はいつになく真剣な顔で俺の目を見つめたままなにも言わない。
「───じゃ、じゃあバスの中で言ってた好きなやつって・・・」
「あぁ。お前だ」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。いきなりそんなこと言われても───俺どうしたらいいんだよ・・・」
それが本心だった。
まさか諒太が俺のことを好きだなんで思ってもみなかったし、そもそもなんで俺なんかのことを?
こいつならもっと俺よりももっとお似合いの人がいるだろう。
頭の中をいろんなものがぐるぐる回っている。
「俺、は・・・」
「・・・」
「お前と付き合うことは・・・でき、ない」
「なんで?」
表情を変えることなくすかさず諒太は聞き返してきた。
「・・・お前のことは友達としてしか見れない」
「なんで?」
「なんでって・・・それは・・・」
「まさかお前───。加藤のこと好きとか言うんじゃねえよな?」
「・・・」
「どうなんだよ。なんとか言えよ」
静かな口調ではあるものの、どこか凄みを感じた。
「───お前にはほんとに感謝してる。転校してきて一番最初に仲良くしてくれたのは諒太、お前だった。宿泊訓練の時も雨の中一人で俺を探し出してくれたこともほんとに嬉しかったんだ。でも・・・お前と付き合うことはできない」
わざと智也の名前は出さようにして話をすり替えた。
「言いたいことはそれだけか?」
「・・・ごめんな。これからもずっと友達でいてくれねえか?」
俺は頭を下げて懇願した。
こんなことで諒太と友達の縁が切れるのは嫌だ。
諒太は俺にとって大事な友達なのだから。
「・・・なあ龍」
「なに?」
俺は下げていた頭を上げた。
「俺がどんな男かわかってるよな?」
「?」
言葉の意味が理解できない。
「俺はな───」
嫌な予感がしたがもう遅かった。
「モノにしたいと思ったやつは必ず手に入れる主義なんだよ!」
視界が変わる。
諒太はソファーに座ったままの俺を押し倒した。
諒太の瞳から読み取れるのは───怒り。
「やめてくれよ諒太・・・。俺は───」
絞り出すように出した声が乱暴なキスによって遮断される。
「………んん…ッ……りょ…───!」
言葉を出させまいとするようなキス。
力の限りで暴れようともがくも空しく、筋骨隆々の諒太には何の効果もない。
「うぅ───ッ……マジ、で……やめてくれ……んんッ」
意味のないこととわかっていながらも、必死に抵抗し続ける。
とうとう堪忍の緒が切れたのか、諒太は俺の髪を鷲掴みにして頭を固定した。
「あんまり俺を怒らせるな。お前には手荒なことはしたくねえんだよ」
依然俺の髪を鷲掴みにしながら優しくそう言った諒太に恐怖を感じた。
言っていることとやっていることが違うのは明白。
今俺の上に覆い被さっている諒太は、俺の知っている諒太ではなかった。
諒太は怯える俺の顔を無表情で見つめてから俺の制服のボタンを上から外していく。
「諒太・・・ちゃんと話そ「お前ネックレスはどうしたんだ?」」
諒太の声が俺の声を遮った。
俺のネックレスは智也に預けてある。
ここでそれを言ったら諒太の怒りに火を注ぐことになるだろう。
「答えろ」
「・・・今日は家に置いてきたんだ」
諒太の眉間にぴくりと皺が寄る。
「なんで嘘つくんだ?」
「嘘じゃ・・・ない」
「今朝お前がいつも通りあのネックレスを付けてたの見てる」
「!!!」
「ネックレスはどうしたんだ?」
再び同じ質問をする諒太。
「智也に・・・預けたんだ」
絞り出すように言った俺を茫然と見つめる諒太。
「なんで・・・ッ───なんでなんだよ!!!」
諒太の怒声が2人だけの部屋に響いた。
動揺を隠しきれず意味のない単語が意図せず口から勝手に出てくる。
諒太はいつになく真剣な顔で俺の目を見つめたままなにも言わない。
「───じゃ、じゃあバスの中で言ってた好きなやつって・・・」
「あぁ。お前だ」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。いきなりそんなこと言われても───俺どうしたらいいんだよ・・・」
それが本心だった。
まさか諒太が俺のことを好きだなんで思ってもみなかったし、そもそもなんで俺なんかのことを?
こいつならもっと俺よりももっとお似合いの人がいるだろう。
頭の中をいろんなものがぐるぐる回っている。
「俺、は・・・」
「・・・」
「お前と付き合うことは・・・でき、ない」
「なんで?」
表情を変えることなくすかさず諒太は聞き返してきた。
「・・・お前のことは友達としてしか見れない」
「なんで?」
「なんでって・・・それは・・・」
「まさかお前───。加藤のこと好きとか言うんじゃねえよな?」
「・・・」
「どうなんだよ。なんとか言えよ」
静かな口調ではあるものの、どこか凄みを感じた。
「───お前にはほんとに感謝してる。転校してきて一番最初に仲良くしてくれたのは諒太、お前だった。宿泊訓練の時も雨の中一人で俺を探し出してくれたこともほんとに嬉しかったんだ。でも・・・お前と付き合うことはできない」
わざと智也の名前は出さようにして話をすり替えた。
「言いたいことはそれだけか?」
「・・・ごめんな。これからもずっと友達でいてくれねえか?」
俺は頭を下げて懇願した。
こんなことで諒太と友達の縁が切れるのは嫌だ。
諒太は俺にとって大事な友達なのだから。
「・・・なあ龍」
「なに?」
俺は下げていた頭を上げた。
「俺がどんな男かわかってるよな?」
「?」
言葉の意味が理解できない。
「俺はな───」
嫌な予感がしたがもう遅かった。
「モノにしたいと思ったやつは必ず手に入れる主義なんだよ!」
視界が変わる。
諒太はソファーに座ったままの俺を押し倒した。
諒太の瞳から読み取れるのは───怒り。
「やめてくれよ諒太・・・。俺は───」
絞り出すように出した声が乱暴なキスによって遮断される。
「………んん…ッ……りょ…───!」
言葉を出させまいとするようなキス。
力の限りで暴れようともがくも空しく、筋骨隆々の諒太には何の効果もない。
「うぅ───ッ……マジ、で……やめてくれ……んんッ」
意味のないこととわかっていながらも、必死に抵抗し続ける。
とうとう堪忍の緒が切れたのか、諒太は俺の髪を鷲掴みにして頭を固定した。
「あんまり俺を怒らせるな。お前には手荒なことはしたくねえんだよ」
依然俺の髪を鷲掴みにしながら優しくそう言った諒太に恐怖を感じた。
言っていることとやっていることが違うのは明白。
今俺の上に覆い被さっている諒太は、俺の知っている諒太ではなかった。
諒太は怯える俺の顔を無表情で見つめてから俺の制服のボタンを上から外していく。
「諒太・・・ちゃんと話そ「お前ネックレスはどうしたんだ?」」
諒太の声が俺の声を遮った。
俺のネックレスは智也に預けてある。
ここでそれを言ったら諒太の怒りに火を注ぐことになるだろう。
「答えろ」
「・・・今日は家に置いてきたんだ」
諒太の眉間にぴくりと皺が寄る。
「なんで嘘つくんだ?」
「嘘じゃ・・・ない」
「今朝お前がいつも通りあのネックレスを付けてたの見てる」
「!!!」
「ネックレスはどうしたんだ?」
再び同じ質問をする諒太。
「智也に・・・預けたんだ」
絞り出すように言った俺を茫然と見つめる諒太。
「なんで・・・ッ───なんでなんだよ!!!」
諒太の怒声が2人だけの部屋に響いた。
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