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四
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四
僕は学校の敷地を出て、繁華街の方へと歩を進めた。
友人たちはみんな部活や塾で忙しいが、僕は帰宅部で、塾にも行っていない。自由な時間はあるが、一人暮らしなので彼らがやらないことをする必要はある。
とりあえず、買い出しを、と駅に近いところに出来た大きなスーパーへ向かう。
駅を通り越していくと、同じ高校の制服を着た少年少女は少なくなり、代わりに大学生らしき若者や、主婦だろう中年女性が増えてくる。
昔からる駅に近い商店街が、半分以上、シャッターが降りている。その間を抜ければ、スーパーの建物が見えてくる。
が、目の前にふらっと男が立った。
反射的にその目を見て、やっと気付いた。
背命者だ。
反動の悪魔は第一次人魔大戦の時から存在して、人間に力を貸してきた。
しかし、その中には人間と契約を結ぶが、逆に人間を乗っ取る悪魔も存在した。悪魔はまず一人の人間を支配し、それを足がかりに、次々と人間を取り込んでいくこともある。
二度の人魔大戦を経て、人間はその勢力圏を維持しているものの、その内部には無数の悪魔が隠れ潜んでいる。
悪魔を包む、人の姿をした皮。
彼らが今の世界での、背命者と呼ばれる存在だった。
僕は周囲を見る。女性が二人、いるだけだ。その二人は背命者とは無関係なようだけど、巻き込まれるのは避けたい。
僕が取れる行動を考えつつ、まず、人のいない方へ駆け出した。
背命者はアオと同じように、異常な身体能力を有する。僕では安直に逃げようと思っても、無理だろう。
歩道を走りながら、隣の車道の車の位置を把握する。
そしてギリギリのタイミングで、車の目に飛びだし、すり抜ける。クラクションが鳴り響くが、僕は立ち止まらないし、振り返ることすらしない。
余裕なんて、ない。
全力で二本の車線を渡り、歩道さえも横切り、民家の間の路地へ飛び込む。
止まることは考えず、走り続ける。
前に、線路が見えてくる。しかし、フェンスで遮られていて、横断はできない。フェンスに突き当たり、仕方なく線路と並走する道を駆ける。
急に肩を何かに掴まれた、と思った時には、両足が空を蹴っていた。
さらに体が振りまわされ、フェンスに投げつけられた。いや、投げつけられたと気付いたのは、フェンスに肩から衝突し、体が跳ねかえされてからだった。
痛みにこらえて顔を上げると、そこにさっきの男が立っていた。
やっぱり、逃げ切れない。
「ア、ア、ア」
男が、ぎくしゃくとした発音で、何かを言おうとする。
僕を睨み、男が言う。
「あ、ベ、阿倍野、凪、か?」
僕は答えずに、背を向けた。
背後から攻撃されるかもしれない、という恐怖は一瞬で、僕は自分がぶつかった衝撃で出来た、フェンスとその支柱の隙間をすり抜けていた。
線路の上で、背後を振り返ると、背命者は軽々とフェンスを飛び越えて、僕へ向かって落ちてくる。
まずい!
身を翻すよりも、悪魔に押し倒される方が早い。
レールの間に倒れ、男に押しつぶされる。
レールの向こうを確認する。
電車は、来ない。
男を見ると、もう会話の必要はないと判断したのか、拳を振り上げたところだった。
次に来る痛みを想像した瞬間、背中に触れていた地面の感触が消え、重力さえも消えたような気がした。
そして何かが背中に衝突し、息が詰まったと思ったのと同時に、肩から畳に墜落していた。
「うわ!」
悲鳴はアオのものだった。
何が起こったのか、周囲を見ると、そこは僕がクラスアパートの一室だった。
畳に倒れている僕の隣には、ちゃぶ台がある。さっきの背中への衝撃はちゃぶ台にぶつかったからか。
線路から、一瞬で数キロを移動したことになる。
現実的じゃないが、夢ではない、これは間違いなく現実。
なら、可能性は一つ。
「匠子さんか……」
魔法使いの行使した魔法なのだと考えれば、今の超常現象を起こせて、それを僕の救助に使うのは、斎宮匠子以外にはいない。
「なんだ、凪。匠子に送ってもらったのか?」
僕は答えようとして、肩の激痛に息を詰まらせた。
肩を抑えている僕を見て、アオは首を傾げ、
「どこかで転んだのか? 制服が泥だらけだ」
と、呑気に言っている。
「襲われたんだよ。イテテ……」
どうにかそう言いながら、僕は肩の痛みの様子を探りながら、まず履いたままの靴を脱ぎ、続いて制服を脱いだ。
上半身裸になると、片方の肩には掴まれた時に出来たのだろう、人の五本指の跡が残っちる。逆の肩は、フェンスの網目の跡がくっきりと出ていた。
「悪魔か? 背命者か?」
「一応、背命者。でも、もう人間じゃないな、あれは」
僕は痛みを堪えつつ、制服から部屋着に着替えた。アオはぼんやりと僕を見ていた。
とりあえず、と僕は思う。こうして怪我はしたものの、命は落とさずにいる、それで御の字としようじゃないか。
それにしても、匠子が僕を助けたとして、今まで彼女は僕を守る方策を講じていたはずだ。それが機能しなかったのは、なぜか。新しい、今まで以上の策を匠子は持っているのか、いないのか、それが気になる。
しかし、今、目の前に匠子がいるわけではないから、すぐには聞けない。部屋には固定電話があるから、電話は可能だけど、これは面と向かって話をしたかった。
呼び出すか、出向くか。
そんなことを考え、どうにか心が落ち着いたところで、やっと思い至った。
通学カバン、置き去りだ。
どこで失くしたか思い出そうとしたけれど、思っていた以上に冷静ではなったのか、あるいはさっきの空間転移の衝撃のせいか、いつの時点までカバンを持っていたか、それさえも分からなかった。
学校に置いてきたのならどんなに良いだろう。
でも、それはない。
「アオ、ちょっと良い?」
ぼんやりしているアオは、僕の言葉に緩慢な動作で顔を向けた。
「なんだ?」
「カバンを探しに行きたいんだけど」
「どこかに忘れたのか?」
どこかにね、と僕は苦りきった答えをするしかない。
「一人じゃいけないのか?」
「……あの、アオ、本気で僕がどこかで土にまみれて遊んだんだって、思ってる?」
「違うのか?」
僕は反射的にアオの頭を叩き、反動で肩に走った痛みで息を飲んだ。アオは何もなかったような様子だ。
「もう良いよ」
一人で探しに行こう。悪魔もいつまでも同じところを見張ってはいないだろうし、もう僕を見失っているはずだ。この部屋の出入りを監視されている可能性は、完全には否定できないが、さっきの悪魔程度の力では、抵抗できるわけがないアオの近くにやってくることはない、と思おう。
とりあえず、制服にポケットに入っていた財布を部屋着のポケットに押し込む。
アオは僕が部屋を出る時も何も言わなかった。
僕はどこかで、アオが僕をずっと守ってくれるように思っていたけれど、それは僕の願望であって、アオの考えとずれることも、あるのかもしれない。
でも、とも思う。
でも、今くらい、ついてきてくれたっていいじゃないか。
これが、淋しい、いや、心細い、という気分か。
階段の段を降りるたびに肩に痛みが走るのを感じながら、やっと地上に足をつける。
「凪!」
顔を上げると、僕の住む部屋の窓が、見えた。
そこから、アオがを身を乗り出している。
そして、ふわっと飛び出したかと思うと、僕のすぐ隣に着地した。背中には物干し竿として使われている処刑刀を背負っている。薄手の上着の下には拳銃があるかもしれない。
「な、なんだよ、アオ」
「一緒に行こう」
そう言って、アオは先を歩きだした。
ゆらゆらとした歩調。穏やかな気配。
その背中を見て、アオは僕の考えや気持ちを理解したのかな、とも思う。
でもそれをアオは筋道を立てた考えの積み重ねや連結からじゃなくて、感覚だけでやっていて、結局、何も理解なんかしてないんだろうな、と僕は思った。
それでも、と僕はもう一回、自分の考えを否定し直す。
それでもアオはそこにいて、僕と一緒に歩こうとしてくれている。
それで、良いじゃないか。充分じゃないか。
僕はアオの背中を追った。
「待ってよ、アオ。どこに行くか、分かってないだろ!」
僕は大きく見える彼の背中を正面に、走り寄る。
僕は学校の敷地を出て、繁華街の方へと歩を進めた。
友人たちはみんな部活や塾で忙しいが、僕は帰宅部で、塾にも行っていない。自由な時間はあるが、一人暮らしなので彼らがやらないことをする必要はある。
とりあえず、買い出しを、と駅に近いところに出来た大きなスーパーへ向かう。
駅を通り越していくと、同じ高校の制服を着た少年少女は少なくなり、代わりに大学生らしき若者や、主婦だろう中年女性が増えてくる。
昔からる駅に近い商店街が、半分以上、シャッターが降りている。その間を抜ければ、スーパーの建物が見えてくる。
が、目の前にふらっと男が立った。
反射的にその目を見て、やっと気付いた。
背命者だ。
反動の悪魔は第一次人魔大戦の時から存在して、人間に力を貸してきた。
しかし、その中には人間と契約を結ぶが、逆に人間を乗っ取る悪魔も存在した。悪魔はまず一人の人間を支配し、それを足がかりに、次々と人間を取り込んでいくこともある。
二度の人魔大戦を経て、人間はその勢力圏を維持しているものの、その内部には無数の悪魔が隠れ潜んでいる。
悪魔を包む、人の姿をした皮。
彼らが今の世界での、背命者と呼ばれる存在だった。
僕は周囲を見る。女性が二人、いるだけだ。その二人は背命者とは無関係なようだけど、巻き込まれるのは避けたい。
僕が取れる行動を考えつつ、まず、人のいない方へ駆け出した。
背命者はアオと同じように、異常な身体能力を有する。僕では安直に逃げようと思っても、無理だろう。
歩道を走りながら、隣の車道の車の位置を把握する。
そしてギリギリのタイミングで、車の目に飛びだし、すり抜ける。クラクションが鳴り響くが、僕は立ち止まらないし、振り返ることすらしない。
余裕なんて、ない。
全力で二本の車線を渡り、歩道さえも横切り、民家の間の路地へ飛び込む。
止まることは考えず、走り続ける。
前に、線路が見えてくる。しかし、フェンスで遮られていて、横断はできない。フェンスに突き当たり、仕方なく線路と並走する道を駆ける。
急に肩を何かに掴まれた、と思った時には、両足が空を蹴っていた。
さらに体が振りまわされ、フェンスに投げつけられた。いや、投げつけられたと気付いたのは、フェンスに肩から衝突し、体が跳ねかえされてからだった。
痛みにこらえて顔を上げると、そこにさっきの男が立っていた。
やっぱり、逃げ切れない。
「ア、ア、ア」
男が、ぎくしゃくとした発音で、何かを言おうとする。
僕を睨み、男が言う。
「あ、ベ、阿倍野、凪、か?」
僕は答えずに、背を向けた。
背後から攻撃されるかもしれない、という恐怖は一瞬で、僕は自分がぶつかった衝撃で出来た、フェンスとその支柱の隙間をすり抜けていた。
線路の上で、背後を振り返ると、背命者は軽々とフェンスを飛び越えて、僕へ向かって落ちてくる。
まずい!
身を翻すよりも、悪魔に押し倒される方が早い。
レールの間に倒れ、男に押しつぶされる。
レールの向こうを確認する。
電車は、来ない。
男を見ると、もう会話の必要はないと判断したのか、拳を振り上げたところだった。
次に来る痛みを想像した瞬間、背中に触れていた地面の感触が消え、重力さえも消えたような気がした。
そして何かが背中に衝突し、息が詰まったと思ったのと同時に、肩から畳に墜落していた。
「うわ!」
悲鳴はアオのものだった。
何が起こったのか、周囲を見ると、そこは僕がクラスアパートの一室だった。
畳に倒れている僕の隣には、ちゃぶ台がある。さっきの背中への衝撃はちゃぶ台にぶつかったからか。
線路から、一瞬で数キロを移動したことになる。
現実的じゃないが、夢ではない、これは間違いなく現実。
なら、可能性は一つ。
「匠子さんか……」
魔法使いの行使した魔法なのだと考えれば、今の超常現象を起こせて、それを僕の救助に使うのは、斎宮匠子以外にはいない。
「なんだ、凪。匠子に送ってもらったのか?」
僕は答えようとして、肩の激痛に息を詰まらせた。
肩を抑えている僕を見て、アオは首を傾げ、
「どこかで転んだのか? 制服が泥だらけだ」
と、呑気に言っている。
「襲われたんだよ。イテテ……」
どうにかそう言いながら、僕は肩の痛みの様子を探りながら、まず履いたままの靴を脱ぎ、続いて制服を脱いだ。
上半身裸になると、片方の肩には掴まれた時に出来たのだろう、人の五本指の跡が残っちる。逆の肩は、フェンスの網目の跡がくっきりと出ていた。
「悪魔か? 背命者か?」
「一応、背命者。でも、もう人間じゃないな、あれは」
僕は痛みを堪えつつ、制服から部屋着に着替えた。アオはぼんやりと僕を見ていた。
とりあえず、と僕は思う。こうして怪我はしたものの、命は落とさずにいる、それで御の字としようじゃないか。
それにしても、匠子が僕を助けたとして、今まで彼女は僕を守る方策を講じていたはずだ。それが機能しなかったのは、なぜか。新しい、今まで以上の策を匠子は持っているのか、いないのか、それが気になる。
しかし、今、目の前に匠子がいるわけではないから、すぐには聞けない。部屋には固定電話があるから、電話は可能だけど、これは面と向かって話をしたかった。
呼び出すか、出向くか。
そんなことを考え、どうにか心が落ち着いたところで、やっと思い至った。
通学カバン、置き去りだ。
どこで失くしたか思い出そうとしたけれど、思っていた以上に冷静ではなったのか、あるいはさっきの空間転移の衝撃のせいか、いつの時点までカバンを持っていたか、それさえも分からなかった。
学校に置いてきたのならどんなに良いだろう。
でも、それはない。
「アオ、ちょっと良い?」
ぼんやりしているアオは、僕の言葉に緩慢な動作で顔を向けた。
「なんだ?」
「カバンを探しに行きたいんだけど」
「どこかに忘れたのか?」
どこかにね、と僕は苦りきった答えをするしかない。
「一人じゃいけないのか?」
「……あの、アオ、本気で僕がどこかで土にまみれて遊んだんだって、思ってる?」
「違うのか?」
僕は反射的にアオの頭を叩き、反動で肩に走った痛みで息を飲んだ。アオは何もなかったような様子だ。
「もう良いよ」
一人で探しに行こう。悪魔もいつまでも同じところを見張ってはいないだろうし、もう僕を見失っているはずだ。この部屋の出入りを監視されている可能性は、完全には否定できないが、さっきの悪魔程度の力では、抵抗できるわけがないアオの近くにやってくることはない、と思おう。
とりあえず、制服にポケットに入っていた財布を部屋着のポケットに押し込む。
アオは僕が部屋を出る時も何も言わなかった。
僕はどこかで、アオが僕をずっと守ってくれるように思っていたけれど、それは僕の願望であって、アオの考えとずれることも、あるのかもしれない。
でも、とも思う。
でも、今くらい、ついてきてくれたっていいじゃないか。
これが、淋しい、いや、心細い、という気分か。
階段の段を降りるたびに肩に痛みが走るのを感じながら、やっと地上に足をつける。
「凪!」
顔を上げると、僕の住む部屋の窓が、見えた。
そこから、アオがを身を乗り出している。
そして、ふわっと飛び出したかと思うと、僕のすぐ隣に着地した。背中には物干し竿として使われている処刑刀を背負っている。薄手の上着の下には拳銃があるかもしれない。
「な、なんだよ、アオ」
「一緒に行こう」
そう言って、アオは先を歩きだした。
ゆらゆらとした歩調。穏やかな気配。
その背中を見て、アオは僕の考えや気持ちを理解したのかな、とも思う。
でもそれをアオは筋道を立てた考えの積み重ねや連結からじゃなくて、感覚だけでやっていて、結局、何も理解なんかしてないんだろうな、と僕は思った。
それでも、と僕はもう一回、自分の考えを否定し直す。
それでもアオはそこにいて、僕と一緒に歩こうとしてくれている。
それで、良いじゃないか。充分じゃないか。
僕はアオの背中を追った。
「待ってよ、アオ。どこに行くか、分かってないだろ!」
僕は大きく見える彼の背中を正面に、走り寄る。
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