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幼少時代。
ペランス師匠の就任。
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「ペランスー、来たよー」
ドルトを伴って庭にでる。ドルトはそのまま見ていくようだ。僕はペランスの元に駆け寄る。
「よく来たな。坊ちゃん、改めて挨拶を。俺はペランス。獣人族、貂(てん)族の戦士だ。剣も得意だが格闘術の方はきちんと師匠について学んでいる。よろしく頼む」
ペランスは中肉中背で、青黒の髪に白い獣耳をしている。日に焼けた顔はなかなか整っており酒場に行けばモテるタイプだ。耳がもふもふしてる。触りたいわぁ。
「よろしくー」
「さて、坊ちゃん、格闘術を学びたいと旦那から聞いたが確かか?」
「んふー。ごしんじゅつやる」
「ごしんじゅつ?ああ護身術か。わかった。旦那の意志ではなく坊ちゃんの希望だな?」
「うん」
「そうか。それなら師匠と呼べ」
「わかった。ししょー」
ペランスの雰囲気が変わる。
「良し。お前がこれから学ぶ格闘術は、古来から伝承されている格闘術だ。名を『震極拳』という」
「しんきょくけん。強いな?」
「ああ。強い。格闘術の中でも特に実戦的だ。一撃必殺を狙う攻撃を特徴とし、素早い攻撃を繰り出す。お前は幼児だから油断させて一撃を与えられるように教えていく」
「ししょー、僕パンチ、柔らかいよ?」
「ああ、パンチはもう少し大きくなるまで封印だ。肘打ちや体当たりを主体としよう。あとは暗器の使い方を教える」
「あんき?」
「隠し武器の事だ。俺もいくつか持ってる」
師匠は懐に手を突っ込み指輪を取り出し嵌める。そして手を振ると長い針が現れた。
「おおー」
「これが暗器だ。この武器は指輪から人を刺せる針に形状が変わる。魔法武器だが、魔法に頼らぬ武器もある。旦那に話して兄弟分用意するように言ってあるから楽しみにな」
「楽しみ」
師匠は指輪を外し懐にしまい僕に向き直った。
「さて、今から俺が震極拳の基本の型、武神套路(とうろ)を行なう。これを続けていくと自然に格闘動作が身につくように設計されている。まずは見て、感じろ」
「うん」
師匠は流れるようにパンチ、肘打ち、体当たり、蹴りを繰り出し動作を繰り出す。歩き方、呼吸、身体の動かし方が特異だ。地面を蹴るように攻撃に移る。無駄な動きがなく綺麗だ。
師匠は動きを終えると呼吸を整えて僕に向き直った。
「これが武神套路だ。見たか」
「見た。難しい」
「そうだな。俺も最初は難しかった。ここまで来るのに二十年かかった」
「そんなに?」
「俺もまだまだ道の途中だ。さて、稽古に入ろう。中庭を走れ」
「うん」
僕は中庭を走り出す。最初はいつも同じ感じで走っていた。余裕だ、と思っていたが中庭を5周、10周、20周、30周…なかなか師匠から止めの声がかからない。足がもつれる。早足が早歩きに変わり足が絡まって転けた。
僕は必死に立ち上がる。身体が泣けと叫んでいるが立ち上がって走ろうとするが、足が絡まってまた転けた。
僕は全身の力を使ってなんとか起き上がり、早歩きで一周回る。半泣きになっていた。
「よし、止め。休め」
ふー、ふーと息をしながら僕は仰向けで横たわる。師匠は手を僕の身体にあて何かを流し込んだ。身体が温まるのを感じる。
「ん?ひーる?」
「いや違う。闘気を流している」
「とーき?」
「これを感じるのか?」
「うん。温かいー」
「そうか、そうか。うん。良いぞ、立ち上がれ」
「うん」
僕は起き上がった。嘘みたいに身体が軽い。
「良いか、これは一過性、つまり稽古の間しか効かない。終わったら体力回復ポーションを飲むのだ。旦那には伝えてある」
「わかったー」
「良し、次の稽古だ」
今度は反復横跳びだった。これは追い込まれる前に終わった。
「おわったー?」
「まだだ。最後に肘撃の型を教える。走り、横跳び、この型は俺がいない時でも続けるようにな」
「わかった!」
師匠は地面を蹴りながら進み、肘を下から突き上げるようにして攻撃を繰り出す。僕は見よう見まねでやっている。一見大変だが手足がこんがらがる。僕は何回も型を繰り返す。なかなか満足がいかない。
「ゆっくり一つずつ動きを確認しながらやるのだ」
「わかった」
ゆっくりと動作をはじめる。それから少しずつ速度を上げていく。集中力が上がっていく。地面を蹴り前に。地面を蹴り前に。肘を下から上に。肘を下から上に…次第に手足がそろってくる。とりあえず今できる動きはできてきた。
「よし。止め。頑張ったな。頑張ったお前には宿題を出そう」
「うん」
「体当たりの型だ。俺は明日は警備、明後日はお前の兄弟への指導だからその間に駆け足と横跳びと肘撃の練習と合わせてやっておけよ」
「わかった!」
師匠は体当たりの型をする。地面を蹴って身を低くして前に進み相手に接近して、立ち上がりざまに身体をぶつける感じだ。これもゆっくりと身体に馴染ませるように型を行う。次第にスピードを上げてなんとか動きがわかったところで師匠から声がかかった。
「よし。今日は終わりだ。体力回復ポーションを飲んでおけよ。明日がキツくなるからな」
「うん。ありがと」
「おう。じゃあまたな」
ドルトを伴って庭にでる。ドルトはそのまま見ていくようだ。僕はペランスの元に駆け寄る。
「よく来たな。坊ちゃん、改めて挨拶を。俺はペランス。獣人族、貂(てん)族の戦士だ。剣も得意だが格闘術の方はきちんと師匠について学んでいる。よろしく頼む」
ペランスは中肉中背で、青黒の髪に白い獣耳をしている。日に焼けた顔はなかなか整っており酒場に行けばモテるタイプだ。耳がもふもふしてる。触りたいわぁ。
「よろしくー」
「さて、坊ちゃん、格闘術を学びたいと旦那から聞いたが確かか?」
「んふー。ごしんじゅつやる」
「ごしんじゅつ?ああ護身術か。わかった。旦那の意志ではなく坊ちゃんの希望だな?」
「うん」
「そうか。それなら師匠と呼べ」
「わかった。ししょー」
ペランスの雰囲気が変わる。
「良し。お前がこれから学ぶ格闘術は、古来から伝承されている格闘術だ。名を『震極拳』という」
「しんきょくけん。強いな?」
「ああ。強い。格闘術の中でも特に実戦的だ。一撃必殺を狙う攻撃を特徴とし、素早い攻撃を繰り出す。お前は幼児だから油断させて一撃を与えられるように教えていく」
「ししょー、僕パンチ、柔らかいよ?」
「ああ、パンチはもう少し大きくなるまで封印だ。肘打ちや体当たりを主体としよう。あとは暗器の使い方を教える」
「あんき?」
「隠し武器の事だ。俺もいくつか持ってる」
師匠は懐に手を突っ込み指輪を取り出し嵌める。そして手を振ると長い針が現れた。
「おおー」
「これが暗器だ。この武器は指輪から人を刺せる針に形状が変わる。魔法武器だが、魔法に頼らぬ武器もある。旦那に話して兄弟分用意するように言ってあるから楽しみにな」
「楽しみ」
師匠は指輪を外し懐にしまい僕に向き直った。
「さて、今から俺が震極拳の基本の型、武神套路(とうろ)を行なう。これを続けていくと自然に格闘動作が身につくように設計されている。まずは見て、感じろ」
「うん」
師匠は流れるようにパンチ、肘打ち、体当たり、蹴りを繰り出し動作を繰り出す。歩き方、呼吸、身体の動かし方が特異だ。地面を蹴るように攻撃に移る。無駄な動きがなく綺麗だ。
師匠は動きを終えると呼吸を整えて僕に向き直った。
「これが武神套路だ。見たか」
「見た。難しい」
「そうだな。俺も最初は難しかった。ここまで来るのに二十年かかった」
「そんなに?」
「俺もまだまだ道の途中だ。さて、稽古に入ろう。中庭を走れ」
「うん」
僕は中庭を走り出す。最初はいつも同じ感じで走っていた。余裕だ、と思っていたが中庭を5周、10周、20周、30周…なかなか師匠から止めの声がかからない。足がもつれる。早足が早歩きに変わり足が絡まって転けた。
僕は必死に立ち上がる。身体が泣けと叫んでいるが立ち上がって走ろうとするが、足が絡まってまた転けた。
僕は全身の力を使ってなんとか起き上がり、早歩きで一周回る。半泣きになっていた。
「よし、止め。休め」
ふー、ふーと息をしながら僕は仰向けで横たわる。師匠は手を僕の身体にあて何かを流し込んだ。身体が温まるのを感じる。
「ん?ひーる?」
「いや違う。闘気を流している」
「とーき?」
「これを感じるのか?」
「うん。温かいー」
「そうか、そうか。うん。良いぞ、立ち上がれ」
「うん」
僕は起き上がった。嘘みたいに身体が軽い。
「良いか、これは一過性、つまり稽古の間しか効かない。終わったら体力回復ポーションを飲むのだ。旦那には伝えてある」
「わかったー」
「良し、次の稽古だ」
今度は反復横跳びだった。これは追い込まれる前に終わった。
「おわったー?」
「まだだ。最後に肘撃の型を教える。走り、横跳び、この型は俺がいない時でも続けるようにな」
「わかった!」
師匠は地面を蹴りながら進み、肘を下から突き上げるようにして攻撃を繰り出す。僕は見よう見まねでやっている。一見大変だが手足がこんがらがる。僕は何回も型を繰り返す。なかなか満足がいかない。
「ゆっくり一つずつ動きを確認しながらやるのだ」
「わかった」
ゆっくりと動作をはじめる。それから少しずつ速度を上げていく。集中力が上がっていく。地面を蹴り前に。地面を蹴り前に。肘を下から上に。肘を下から上に…次第に手足がそろってくる。とりあえず今できる動きはできてきた。
「よし。止め。頑張ったな。頑張ったお前には宿題を出そう」
「うん」
「体当たりの型だ。俺は明日は警備、明後日はお前の兄弟への指導だからその間に駆け足と横跳びと肘撃の練習と合わせてやっておけよ」
「わかった!」
師匠は体当たりの型をする。地面を蹴って身を低くして前に進み相手に接近して、立ち上がりざまに身体をぶつける感じだ。これもゆっくりと身体に馴染ませるように型を行う。次第にスピードを上げてなんとか動きがわかったところで師匠から声がかかった。
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