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幼少時代。
授業に参加。
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20日後までエメイラの授業に参加できなかった。その前に何回かお兄さん、お姉さん達に授業があったのだが、聖別式前という事でマネしたらいけないということで参加が見送られていた。
その間何をしていたかというと師匠の元で修行したり、お店の店先に出たり、魔物図鑑を書写してたりしていた。師匠は基礎練習と肘撃と体当たりの技を教えてくれており、ひたすらその反復練習を繰り返している。
店先に立つのは1時間と時間が決められたが、その1時間を狙ってお客様がどっと集まる。僕の手元には使われないチップが溜まっていく。計算したら銀貨3枚以上あった。三万円を三歳児が手に入れても買うものがない。もうちょっと溜まったらお店でなんか家族のものを買おうと思った。
書写はエメイラの指示でやり始めた事だ。今までの書取りではなくて、ひたすら本の文章を書き写していく。意味がわからなくてもとりあえず一枚書いてあとで質問を受け付ける、という感じだ。最初は戸惑ったがやり続けていると頭の中で文章が繋がっていくのがわかる。エメイラは書き写しが終わったら製本業者に頼んで挿絵を入れ、本にしてくれるらしい。
拙い文字が本になるのか、と少し嫌な気持ちになるが必死で綺麗に文字を書いていると少しずつ文字も上手くなり始めた。なるほどそれで書写をさせたのか、と感心した。
エメイラの授業に参加する日がやってきた。とは言っても見学だ。お父さんとお母さんと一緒にお兄さん達を見守る。
食後、食堂に集まり授業は始まる。まずは座学をするようだ。魔術でも、魔法でも魔力を感じ、動かさないとダメだという話だった。30分くらい話が続いたあと、今度は実践に入るようだ。
「まずは復習として魔力を感じることから始めましょ。ロイックエン、ストラスト、ミシェレルは儀式を終えているので魔力を感じる事ができるわ。まずは前と同じように呼吸を整えながらここに意識をしてね」
エメイラはへその辺りを触りながら3人に指示を出す。3人は肩幅に足を広げながら呼吸を整えるように深呼吸をする。
「まずはそこに魔力がある事を理解しようとしてみて。魔力が感知できたら手をゆっくりあげて」
3人はしばらくそのままでいたが、ストラ兄さんが手を上げ、ついでロイック兄さんが手を上げ、最後にミシェレル姉さんが手を上げた。
「はい止め。3人とも魔力を感じているわね。ストラストはもうちょっと完全に意識するまで待ってから手を上げてね。中途半端な所で手を上げるのが癖になると、中途半端な術や法しか使えなくなるの。ロイックエンは逆に少し遅いわね。もっと自分の意識に自信をつけなさい。ミシェレルは感知能力を上げれるように頑張りましょうね」
そして3人を見渡して。
「それでも前より感じるのが皆早くなったわね。これなら大丈夫だわ。集中する必要な事のない時間に少し練習する事を許可します。魔力を感じる時間を少しずつ増やしていってね」
「「「はい」」」
「じゃあ今日の本題に移るわね。魔力を移動させる練習をしましょう。これは良いというまで私の前でしかやってはいけないわ。約束できるなら教えるけどどうかしら?」
「エメイラさん、約束します」
「わかったよ。絶対しない」
「私もしないと約束する」
「よろしい。あ…リョウ?なんで自分の魔力を感じようとしてるのかな?あなたにはまだ無理だと言ってるよね」
僕は無意識に魔力を感じようとしている事に気づいた。
「ごめんね」
「あと二年待ちなさい。私が付きっきりで指導するから。今は我慢よ」
「わかった」
「さて、魔力をお腹の辺りから背中まで移動させてみましょうね。ロイックエンこちらに。手を掴むわね。今からお腹にある魔力を背中にあげるわ。何回かやるから感じてみて。他の二人は座って待ってね」
ロイック兄さんの魔力をエメイラが動かすようだ。エメイラがロイック兄さんの腕を掴んでいる。10分ほどその体制にいただろうか。ロイック兄さんがわかったようだ。
「エメイラさん、今背中にある?」
「その通りよ。じゃあこれは?」
「腰の辺りかな」
「正解よ。じゃあこれは?」
「動いてないね」
「わかったようね。じゃあロイックエンは休憩。ストラスト来て」
今度はストラ兄さんの番になった。
「じゃあ行くわよ」
エメイラが腕を掴んで魔力を動かし始める。ストラ兄さんも10分程で感覚を掴んだ。
「よし、ストラスト休憩。ミシェレル、おいで」
ミシェレルは苦戦した。20分ぐらい経ったが感覚が掴めないようだ。泣きそうになっている。
「んー。どうしようかな…ロイックエンとストラスト、肩幅で立ってなんとか魔力が背中にまで動くように練習してみなさい。リョウ来て」
いきなり僕が呼ばれた。
「エメイラ、何?」
「ミシェレルの魔力見える?ミシェレル、魔力を感じてみなさい」
ミシェ姉さんは肩幅に立つと魔力を意識し始める。しばらくすると魔力らしい光がお腹あたりにかすかに光り始めるのが見えた。
「見えた。お腹」
「いいわ。今から魔力を動かすからどの辺りにあるか触ってあげて」
「んふー。わかった」
エメイラが魔力を動かすとゆっくりとお腹からお尻の辺り、腰、背中、お腹に戻ると動いて行くのが見える。僕はその光が指し示す通りに今どこにあるか触っていく。十分くらい続いただろうか。
「リョウ、手を離して。ミシェレル、今はどこにある?」
「お腹」
「これは?」
「お尻」
「これは?」
「お腹」
「これは?」
「背中」
「正解よ。感覚を掴んだわね」
「ありがとうリョウ」
「じゃあ、忘れないうちに魔力を動かす練習をするわね。3人とも魔力が背中に向かうよう意識してみなさい」
3人は肩幅で立ち魔力を上げてみようと頑張っている。
「力が入りすぎよ。筋力ではなく想像力で動かすの。私は糸で魔力を引っ張り上げるって想像で身につけたんだけど3人は自分が想像しやすいもので持ち上げてみてね」
三者三様の想像をしているようだ。
ミシェレルが「あ」と言った。
「エメイラさん、できるようになったかも」
「やってみて」
ミシェ姉さんの魔力はお腹から背中まで移動した。
「はい。ミシェレルは成功ね。休憩しなさい。ロイックエンとストラストは腰までは来るようになったわ。あともうちょっと頑張ってみて」
そのあと10分くらいしてロイック兄さんとストラ兄さんがほぼ同時にできるようになった。
「はい。みんな良くやったわ。続きは次の授業でやりましょう。最終的には手の先、足の先まで魔力を自在に動かせるようにするからがんばってね」
その間何をしていたかというと師匠の元で修行したり、お店の店先に出たり、魔物図鑑を書写してたりしていた。師匠は基礎練習と肘撃と体当たりの技を教えてくれており、ひたすらその反復練習を繰り返している。
店先に立つのは1時間と時間が決められたが、その1時間を狙ってお客様がどっと集まる。僕の手元には使われないチップが溜まっていく。計算したら銀貨3枚以上あった。三万円を三歳児が手に入れても買うものがない。もうちょっと溜まったらお店でなんか家族のものを買おうと思った。
書写はエメイラの指示でやり始めた事だ。今までの書取りではなくて、ひたすら本の文章を書き写していく。意味がわからなくてもとりあえず一枚書いてあとで質問を受け付ける、という感じだ。最初は戸惑ったがやり続けていると頭の中で文章が繋がっていくのがわかる。エメイラは書き写しが終わったら製本業者に頼んで挿絵を入れ、本にしてくれるらしい。
拙い文字が本になるのか、と少し嫌な気持ちになるが必死で綺麗に文字を書いていると少しずつ文字も上手くなり始めた。なるほどそれで書写をさせたのか、と感心した。
エメイラの授業に参加する日がやってきた。とは言っても見学だ。お父さんとお母さんと一緒にお兄さん達を見守る。
食後、食堂に集まり授業は始まる。まずは座学をするようだ。魔術でも、魔法でも魔力を感じ、動かさないとダメだという話だった。30分くらい話が続いたあと、今度は実践に入るようだ。
「まずは復習として魔力を感じることから始めましょ。ロイックエン、ストラスト、ミシェレルは儀式を終えているので魔力を感じる事ができるわ。まずは前と同じように呼吸を整えながらここに意識をしてね」
エメイラはへその辺りを触りながら3人に指示を出す。3人は肩幅に足を広げながら呼吸を整えるように深呼吸をする。
「まずはそこに魔力がある事を理解しようとしてみて。魔力が感知できたら手をゆっくりあげて」
3人はしばらくそのままでいたが、ストラ兄さんが手を上げ、ついでロイック兄さんが手を上げ、最後にミシェレル姉さんが手を上げた。
「はい止め。3人とも魔力を感じているわね。ストラストはもうちょっと完全に意識するまで待ってから手を上げてね。中途半端な所で手を上げるのが癖になると、中途半端な術や法しか使えなくなるの。ロイックエンは逆に少し遅いわね。もっと自分の意識に自信をつけなさい。ミシェレルは感知能力を上げれるように頑張りましょうね」
そして3人を見渡して。
「それでも前より感じるのが皆早くなったわね。これなら大丈夫だわ。集中する必要な事のない時間に少し練習する事を許可します。魔力を感じる時間を少しずつ増やしていってね」
「「「はい」」」
「じゃあ今日の本題に移るわね。魔力を移動させる練習をしましょう。これは良いというまで私の前でしかやってはいけないわ。約束できるなら教えるけどどうかしら?」
「エメイラさん、約束します」
「わかったよ。絶対しない」
「私もしないと約束する」
「よろしい。あ…リョウ?なんで自分の魔力を感じようとしてるのかな?あなたにはまだ無理だと言ってるよね」
僕は無意識に魔力を感じようとしている事に気づいた。
「ごめんね」
「あと二年待ちなさい。私が付きっきりで指導するから。今は我慢よ」
「わかった」
「さて、魔力をお腹の辺りから背中まで移動させてみましょうね。ロイックエンこちらに。手を掴むわね。今からお腹にある魔力を背中にあげるわ。何回かやるから感じてみて。他の二人は座って待ってね」
ロイック兄さんの魔力をエメイラが動かすようだ。エメイラがロイック兄さんの腕を掴んでいる。10分ほどその体制にいただろうか。ロイック兄さんがわかったようだ。
「エメイラさん、今背中にある?」
「その通りよ。じゃあこれは?」
「腰の辺りかな」
「正解よ。じゃあこれは?」
「動いてないね」
「わかったようね。じゃあロイックエンは休憩。ストラスト来て」
今度はストラ兄さんの番になった。
「じゃあ行くわよ」
エメイラが腕を掴んで魔力を動かし始める。ストラ兄さんも10分程で感覚を掴んだ。
「よし、ストラスト休憩。ミシェレル、おいで」
ミシェレルは苦戦した。20分ぐらい経ったが感覚が掴めないようだ。泣きそうになっている。
「んー。どうしようかな…ロイックエンとストラスト、肩幅で立ってなんとか魔力が背中にまで動くように練習してみなさい。リョウ来て」
いきなり僕が呼ばれた。
「エメイラ、何?」
「ミシェレルの魔力見える?ミシェレル、魔力を感じてみなさい」
ミシェ姉さんは肩幅に立つと魔力を意識し始める。しばらくすると魔力らしい光がお腹あたりにかすかに光り始めるのが見えた。
「見えた。お腹」
「いいわ。今から魔力を動かすからどの辺りにあるか触ってあげて」
「んふー。わかった」
エメイラが魔力を動かすとゆっくりとお腹からお尻の辺り、腰、背中、お腹に戻ると動いて行くのが見える。僕はその光が指し示す通りに今どこにあるか触っていく。十分くらい続いただろうか。
「リョウ、手を離して。ミシェレル、今はどこにある?」
「お腹」
「これは?」
「お尻」
「これは?」
「お腹」
「これは?」
「背中」
「正解よ。感覚を掴んだわね」
「ありがとうリョウ」
「じゃあ、忘れないうちに魔力を動かす練習をするわね。3人とも魔力が背中に向かうよう意識してみなさい」
3人は肩幅で立ち魔力を上げてみようと頑張っている。
「力が入りすぎよ。筋力ではなく想像力で動かすの。私は糸で魔力を引っ張り上げるって想像で身につけたんだけど3人は自分が想像しやすいもので持ち上げてみてね」
三者三様の想像をしているようだ。
ミシェレルが「あ」と言った。
「エメイラさん、できるようになったかも」
「やってみて」
ミシェ姉さんの魔力はお腹から背中まで移動した。
「はい。ミシェレルは成功ね。休憩しなさい。ロイックエンとストラストは腰までは来るようになったわ。あともうちょっと頑張ってみて」
そのあと10分くらいしてロイック兄さんとストラ兄さんがほぼ同時にできるようになった。
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