【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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幼少時代。

プレゼント。

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 襲撃事件の次の日の売り上げは過去最高額だったらしい。そして僕のチップも過去最高額だった。僕のバッグの中には金貨二枚以上のチップが貯まっている。三歳児なのにこんなお金を持っているのは僕だけではなかろうか。

 どうしようかなぁ。買うものもないしなぁ。と悩んで結局家族のものを買おうと思った。早速ドルトに相談しようと思ったけど、お父さんにばらしそうなのでモムノフさんの所へ相談に行く事にした。ちなみに何故モムノフさんだけさん付けなのは最初モムノフサンて名前だと思ったからだ。

「モムノフさん、これ、見て」

 とバッグの中身を見せる。

「どうしたんですこれ?」
「チップ、稼いだ」
「ひー、ふー、みー…金貨二枚はありますな」
「あのね、しー!できる?」
「何でしょう。席を変えますか?」
「うん!」

 モムノフさんに連れられ商会の会議室に入った。初めて入ったけど結構広い。

「それで話とは?」
「お父さん、お母さん、ロイック兄さん、ミシェ姉さん、エメイラ、ミザーリにあげる、もの、ほしい」
「良いですね!何が良いですか?」
「わかんない。モムノフさん、教えて」
「困りましたなー。男性物ならわかりますが女性物までは」
「男なに?」
「ペンなんていかがです?ロイックエン様もストラスト様も学生ですし。旦那様は何でも喜びそうですし、無難かと」
「んふー。ペン。いい!」
「女性物は口の堅い女性商会員を今呼んできましょう」
「ありがと」

 モムノフさんは会議室を出て行ってしばらくして女性商会員を連れてきた。

「折り入って相談てなんでしょう?あら、坊っちゃま」
「よろしくー」
「お坊ちゃまはプレゼントを考えておいでだ。相談にのってやってほしい」
「あのね、お母さん、ミシェ姉さん、エメイラ。ミザーリ。あげるの」
「まあ、素敵。嬉しがるでしょうね」
「何、いい?」
「そうですねー。手鏡やカメオなんかどうですか?」
「手鏡わかる。カメオなに?」
「持って来ますね」

 女性商会員にカメオを持って来てもらった。なるほどブローチみたいなものか。

「誰が、どれ、良い?」
「カメオは奥様とお嬢様にどうかと。この地方で親愛の意味もありますし。エメイラヒルデ様とミザーリ様は手鏡でいいと思いますよ」
「お母さん、ミシェ姉さん、かめお。エメイラ、ミザーリ、手鏡。お父さん、ロイック兄さん、ストラ兄さん、ペン。モムノフさん、お願い?」

 とバッグを差し出す。

「わかりました。お坊ちゃま、この予算内で取り揃えます。今日明日いただけますか?」
「あした?」
「明日の明日です」
「うん!ありがと」

 改めてお願いして会議室に出る。
どうやって渡そうかな?みんなのご飯の時が良いよね。そうだ。あれもプレゼントしよう。マスにお願いしたらやってくれるかな?キッチンにいこう。

「マスー!きたよー!」
「坊ちゃんいらっしゃい。どうしたんだい?」
「マス、お料理、考えた」
「おお?何をだい?」
「おいも」
「芋をどうするんだい?」
「薄く切るの。油で焼くの」
「そんな料理はないぞ?」
「マス、僕やる!」
「坊ちゃん、危ないからダメだ。仕方ない。坊ちゃん教えてくれ、やってみる」
「ありがと」
「これくらいの薄さかい?」
「もっと」
「これくらい?」
「うん!」
 
 マスは切ってくれる。

「で、どうするんだい?」
「お鍋、油、入れる」
「これくらいか?」
「もうちょっと」
「これくらい?多くないか?」
「いい!温かくする」
「わかった」

 温度が上がっていく。揚げ物に最適な温度になったように見える。

「今!マスお芋!」
「入れるんだな。わかった」
「くっつく、ダメ」
「わかった」

 マスはくっつかないようにフォークでかき混ぜながら見守る。軽くぷくーっと膨らむ。もうそろそろ良いのでは。

「マス!」
「ああ、取り出すんだな」

 マスは鍋からお芋を出す。見た目はそうあの食べ物…ポテトチップに見える。

「マス、かんそう、ダメ?」
「かんそうって乾燥の事かい?坊ちゃん良く知ってるな。吹風ブローをゆっくりかけてみよう」

 マスは吹風ブローをかける。良くわからないが乾燥したようだ。

「マス、塩」
「振りかける感じだな、これは」

 塩を振ってくれる。

「できた!」
「よし。食べてみよう」
「うん!」

 ぱりっと音がする。成功だ。

「なんじゃこりゃ。すげえな坊ちゃん」
「できたねー」
「これは旦那様に知らせなければ」
「めー!」
「何でだ?これは凄い物だぞ」
「明日の明日、あげる」
「明日の明日に用意すればいいのだな?」
「うん!あのね、これマス、考えた、良い?」
「ダメだ。坊ちゃんの手柄は坊ちゃんの手柄だ」
「んふー。だめかー」
「マス、明日の明日、お父さん、お母さん話す、良い?」
「俺が説明するのか?それぐらいならいいぞ」
「明日の明日の夜、お願い」
「わかった。もっと良いものに仕上げておく」
 

 そして当日、全ての準備を終えた僕はお母さんに頼んで夜のご飯にミザーリも呼んだ。

 そして夕食後にみんなに残ってもらって、みんなを見渡して言う。

「お父さん、お母さん、ロイック兄さん、ミシェ姉さん、ストラ兄さん、エメイラ、ミザーリ、ありがと。これあげる」

 と一人ずつプレゼントを配る。

「おお。ペンか!嬉しいぞ!ありがとう」
「私はカメオだわ。素敵ねー」
「ペン。ありがとな」
「私もカメオ。ありがとー」
「おおう。リョウすごいな。ありがとうな」
「うれしい」
「主よ。大事にする」

 さて、次はポテトチップだ。驚くだろうな。

「もう一個あげる。マスー!お願い!」

 控えていたマスにポテトチップを持って入ってもらって配ってもらった。

「僕、考えたの、これ。マス作った」
「なあにこれ?見た事ないけど」
「お嬢様、坊ちゃんが考えた芋料理だ。芋を薄く切って多めの油で焼いている。味付けは塩だけだ。とにかく食べてみてくれ」
「これ、もしかして」
 
 ロイック兄さんがお父さんを見る。

「もしかするかもな。調べないとわからんが」

 お父さんが真面目な顔をしている。

「手で食べるの。食べて」

 みんな半信半疑で口にいれる。目を見開いて驚いている。きっと食感に驚いているんだろうな!やったね!

「ねえ。エメイラさん、ミザーリ、これ食べた事ある?すごく美味しいわねこれ」
「長い事生きているがこんな料理はじめてだわ。美味しくて不思議な感触ね」
「私もこんな料理知らない」
「リョウ、美味いなこれ」

 ストラ兄さんはばくばく食べている。

「美味しい。リョウ、これ教えて」
「ミシェお姉さん、良いよ」

「リョウ……お父さん」

 ロイック兄さんはお父さんと見つめあってる。何かあったのかな?

「リョウ、この料理はどうやって思いついたんだ?」

 お父さんは真面目な顔をして言う。

「ん?わかんないー」

 三歳児は難しい事は答えないのだ。

「マス、この料理はあると思うか?」
「俺が学んだ料理の中にはないな」
「そうか……リョウ、良く思いついたな。良くやった。この料理は今までに無いものかもしれん」
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