【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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幼少時代。

不本意な料理名。

 その後、マジスギルド長とアスハ隊長と僕とお父さんは応接室に入り、色々と話をした。マジスギルド長とアスハ隊長は終始今日の料理の手際の良さを褒めていたし、お父さんは親バカ全開で僕の事を自慢しているしで照れた。話をしていると男の人が何かを針が付いている機械らしきものを持ってきた。ギルド長は僕の手を指さして

「リョウはん、ちょっとチクっとするけどこの機械の針の上に指を置いてくれるか?」

 と言った。言われる通り指を置く。軽くチクッとして、よく見ると血が出ていた。でもそんなに痛くないし、指を離すと傷がなかった。

「おっしゃ。ありがとう。これでリョウはんの登録は終わりや。カードができてると思うからあとで受付に寄ってくれへん?」
「うん」
「聖別式前にギルド員。しかもAランク。前代未聞だがリョウエスト君に相応しいな」
「アスハさんもそう思うやろ。王都だったら即Sつけると思うわ」
「あのね。聞きたいの」
「どないした、リョウはん」
「柔らかいパン、ない?」
「ないなあ。もしかして思いついたんか?」
「ううん」
「思いついたら勲章ものやで」
「そうかー。がんばる」
「おう。がんばってな」
「案外簡単に作ってくれそうだな」
「リョウは天才だから作りそうだ」

 実は作り方は知ってるけど何かあった時のために封印しておこう。


 ギルド長と隊長と別れて受付でカードをもらう。カードは何かの金属で出来ていた。再発行は金貨3枚だそうだ。しっかりしまっておこう。
 帰りの馬車ではお父さんとマスが終始ごきげんだった。僕はお父さんに抱きしめられる…うーん、お髭が痛い。
 帰ってから今日作った料理をまた作って家族に振る舞った。お父さんはお酒を呑んでご機嫌だし、お母さんはずっと僕を抱いて大喜びしていたし、ロイック兄さんはお店を開く責任者になれた事を感謝してきたし、ミシェ姉さんはこれで結婚相手の選び放題だわと喜んでいた。ストラ兄さんは今度は共同開発だ!と息巻いて料理の本を学校から借りてきたらしく一緒に本読もうぜと鼻息が荒かった。エメイラはお酒を呑みながら僕の事をじっと見ている。ちょっと怖い。

 ご飯が終わった後、みんなで料理名の事について話をした。じゃがいもはオウトールという名前で鶏肉は地球と同じチキンという名前だった。みんなはリョウオウトールとリョウエストチキンで良いと言っていたけどなんか嫌だ。

「他、お願い」
「うーん。他かあ。何かあるか?」
「うーん。セス通りオウトールとか?」
「スサンオウトールなんかどうかな?」
「しかし、リョウの今後を考えるとその名前はいかんぞ」

 スサンオウトール、スサンオウトール、うん。良いね!

「スサンオウトール、良い!」
「良いのか?リョウの名前の方がよっぽど良いぞ」
「お前が家の事考えてそう言ってるならやめた方が良いぞ」
「スサンオウトール、音、良い!」
「確かに響きは良いな。それで選ぶの?」
「スサンオウトール、ふふふ。素敵な響きな名前だと私は思うわ」

 おお、エメイラが賛成してくれた!

「ねー。エメイラ」
「そうねー」
「それで良いなら良いが後で変えられないぞ」
「うん!スサンオウトール、良い!」
「わかった。スサンオウトールにしよう。次はチキンだな。これはリョウエストチキンが良いぞ」
「俺もそう思う」
「僕も賛成だな」
「リョウエストチキンにしたら?お母さんはそれが良いと思うわ」
「私も賛成」
「んふー。僕、違う、良いの」
「何か考えがあるか?」
「うん!」
「どんな名前だ?」
「るすていんちきん」
「響きは良いけど」
「ほんと響きはいいけどダメだな」
「なんで?」
「ありきたりだから。そんな名前はいっぱいあるんだよ」
「ごりょーしゅさま、喜ぶ、良いよ?」
「確かにそうだけどさ、三歳の子供がつける名前じゃないよ」
「もっと自分の事大事にしなさいな」
「じゃあね、ろみすりーチキン」
「何だその名前?」
「ロイック、ミシェ、ストラ、リョウ、頭」
「あー。頭文字かぁ。勿体無いぞそれ」
「ありがたいけど、リョウ、それはダメだと思うぞ」
「私は家を出るから良いのよ」

 ロイック兄さん、ストラ兄さん、ミシェ姉さんに反対される。

「じゃあ、りえみチキン」
「リョウとエメイラさんとミザーリって言うんだろ?それこそダメだよ」
「ずっと一緒にいるわけじゃないんだから」
「あら、私はずっと一緒にいるわよ」
「エメイラさん…」
「あらあら」
「うふふふ」

 お母さん、ミシェ姉さんはニコニコしている。なんだろ?

「だめ?」
「せめてリョウチキンだな」
「りょうちきんー。うーん」
「いつかお前の為になるからそうしなよ」
「お母さんも賛成よ」
「私もリョウエストチキンが良いと思うけどリョウチキンで勘弁するわ」

 エメイラが偉そうだ。実際偉い人なんだけど。

「わかった!リョウチキン!」
「よし。リョウチキンとスサンオウトールで申請しよう。良いな、リョウ?」
「うーん。うーー」
「男らしくしなさいな。決めたんでしょ?」

 お母さんがそう言う。

「うふー。わかった!」
「よし、決まりだ」

 なんか納得してないけどまあ良いや。があるし。

「そういえば聞いたか?リョウの事『スサンの天使』って呼ばれてるようだぞ」
「あー。私も商会員かぞくに聞いたわ」
「うちの学校でも評判だよ」
「俺の学校でもそうだ」
「なにそれ?でもリョウならそう言われるだろうねー」

 その後もみんな僕の事で盛り上がってる。そんなに目立っているのかな、僕。



 翌日、お父さんが食堂に一人の女性を連れてきた。

 茶色い髪の茶色の瞳のそばかすがあるけど可愛い女性で、革鎧をつけ、茶色の小手、ロングブーツを履き、背中に長弓を背負って、腰には立派な小剣を着けていた。

「ペギーだ。この前の戦闘で大いに働いてくれた弓使いで今回縁あって我が商会で働いてもらえるようになった。なんというか…まあフレドの婚約者だな。ちなみにフレド本人の推薦はないがミザーリ、カダス、ペランスの推薦を受けているから実力はあるぞ」
「フレドも隅におけないわねえ」
「フレドにもついに春が来たか」
「ペギー、結婚はいつなの?」
「一緒に花嫁修行しない?」
「うふー。結婚」

「ペギーです。よろしくお願いします」
「「「「「よろしく(ね)」」」」」




 
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