【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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幼少時代。

お城で頑張る。

 お城に入ると侍従が出てきた。お父さんが自分の名前と僕の名前を言うと案内してくれる。あのナイスミドルじゃないのかと一瞬落胆したが、この人も僕の事色眼鏡で見ずに礼儀正しいので安心した。
 待合室みたいな所に通される。座って待っているとクマみたいな大男が入ってきた。お父さんが立ち上がったので僕も立ち上がる。

「よく来てくれた。今日はよろしく頼む。城の料理長のウスターだ」
「よろしくお願いします。こちらは私の息子で本日料理いたしますリョウエストです」
「大体の話は聞いている。『スサンの天使』よ、待ってたぞ。おじさんと一緒に料理しよう」
「うん!お願いします!」

 ふふ。お願いします、言えるようになったんだよ、僕。

「おぉ。元気が良いなー。それじゃあ行こうか」

 お城のキッチンに案内される。ここで献上品の料理を作るのだ。僕は料理長に抱かれてキッチンに入る。

「よし、お前らあつまれ」

 キッチンの人達が集まった。

「今日は全く新しい料理をこの方に教えてもらう。聞いた事があると思うがこの方は『スサンの天使』リョウエストさんだ。リョウエストさん、カードを」
「うん!」

 僕は懐からギルドカードを出す。

「「「おー!」」」

 みなが驚く。Aランクだからねぇ。

「見ての通りお前らより断然上のAランクだ。今日はいい勉強になる。しかとこの新しい料理を覚えろ」
「「「はい」」」
「じゃあ頼みます」
「お願いします。鶏肉、オウトール、塩、胡椒、小麦粉、オッセ油、お願いします」

 ふっふっふ。もう小麦の白いのとか言わないんだわ、僕。

「「「はい」」」
 
 材料が用意される。お父さんに合図を送ると加工ずみの鶏肉、オウトールが並べられる。

「これ、一人前。用意、お願いします」
「なるほど。厨房の分を含めて六人分これと同じ量のものをカットしろ」
「「「はい」」」

 秘密兵器が役に立ったな。
あとは簡単だった。下味や小麦粉のまぶしなんかは練習でできるようになったし、油の温度の測り方をレクチャーするのも練習したから大丈夫だった。
揚げるのも、一個試しにやるのを見せるだけであとはその場でにいる人達がやってくれたので問題はなく、自分で言うのはなんだが完璧な出来だった。
 
「よし、味見だ。味わってみろ」

 厨房の人々が一口ずつ嬉しそうに食べる。至福の表情で味わっている。顔が美味しいと言っていた。

「うんうん。これは新しくて美味いな。これを発展させる事もできそうだな。リョウエストさん」
「うん!」
「本当にすごいな、本当に三歳か?」
「三歳」
「立派なシェフと仕事した気分だ。いや、立派なシェフだ。リョウエストさんは」
「ありがと」
「良し。盛り付けして出す準備を。誰かレイフェルトンさんに準備できましたと伝えてくれ」
「僕が行きます」
「頼んだぞ。リョウエストさん、ハッセルエンさんは先程の部屋へ。外の侍従に案内してもらって下さい」
「うん!」
「はい」

 侍従に案内してもらって待合室に戻る。しばらく待っているとナイスミドルが入ってきた。

「こんにちは!」
「こんにちは。リョウエスト様お久しぶりですね。お元気でしたか?」
「うん!」
「ハッセルエン様もお久しぶりです」
「はい。レイフェルトン様、本日はよろしくお願いします」
「はい。それでは参りますか」

 ナイスミドルの後ろを着いて歩く。ドルトはここでお別れのようだ。いくつか角を曲がると両開きのドアの前にたどり着いた。

「さあ、こちらでございます。リョウエスト様、今日は肩肘張らぬ謁見でございます。気を楽にしてください」
「あの、敬語?、ダメ、ごめんね」
「ふふふ。よろしいですよ」

 ナイスミドルはドアをノックする。

「失礼します。旦那様、リョウエスト・スサン様ならびに後見のハッセルエン・スサン様をお連れしました」
「ああ、入ってもらえ」

 ドアを開け、僕とお父さんは中に通される。お父さんが礼をしたので僕もぺこりとしておいた。

「よく来たな。遊びにくると思っていたら思わぬ土産を持ってきてくれたという。今日は楽しみに待っていたぞ」
「ごりょーしゅさま、今日、よろしく、お願いします」
「ふむ。まずはレシピを預かろう」
「うん!」

 お父さんからレシピを書いた紙を渡された僕はご領主様の元に持って行った。あれ?これって間違いじゃないかな?先にナイスミドルに渡さないといけないんじゃない?

「ごりょーしゅさま、渡す、いい?」
「ああ、良いぞ」
「うん!どうぞ!」
「しかと受け取った」
「ごりょーしゅさま」
「なんだ?」
「敬語?ダメ、お願いします」
「ふふふ。実に面白いな君は。本当に三歳なのか?」
「うん!三歳」
「大丈夫だ。敬語でなくても良いぞ」
「ありがと」
「では食堂に参ろう」
「かしこまりました。奥方さまとナミリア様がすでにお待ちしております」
「ああ。楽しみにしてたからな。それでは行こうか。リョウエストよ」
「うん!」

 ご領主様と手を繋いで歩いていくと、食堂に到着する。綺麗なリネンがかけられた装飾が綺麗なテーブルと豪華な椅子が並べられた列を進むと奥にはさらに豪華なテーブルと椅子があった。結婚式の高砂みたいだ。

 そこには、まさに貴婦人といった女性と同じ年くらいの女の子が待っていた。

「待たせたな。今話題の『スサンの天使』リョウエスト君だ。リョウエスト君、妻と娘だ。妻がレイアム、娘がナミリアだ。よろしく頼む」
「リョウエスト・スサン。お願いします!」
「まあ。可愛らしい。私はレイアム・ラ・ルステインよ。レイアムと呼んでね」
「こんにちは。私ナミリア」
「こんにちは、よろしく、リョウ、お願いします!」
「リョウと呼んで良いってことだな」
「うん!」
「それではリョウ、今日作った料理を食べさせてもらおう」
「うん!お願いします!」

 ナイスミドルが合図すると先程作った料理が出てくる。並べられると頷いてくれたので僕は説明する。

「リョウチキンとスサンオウトール。リョウチキン、鶏肉、塩胡椒、小麦粉まぶす、多い油、焼く。スサンオウトール、オウトール、多い油、焼く。どうぞ」
「うむ、頂こうか」
「あ、ごめんね。オウトール、フォーク、ダメ、手、食べる」
「オウトールの方は手で食べるのね」
「うん!ごめんね」
「謝らなくていいわよ。頂くわ」
「ああ。頂こう」

 ご領主様一家はリョウチキンから食べるようだ。

「うん。うん。これはすごいな」
「美味しいわ。不思議な感触ね。外がカリッとしていて中が柔らかいわ」
「リョウ、これ、美味しい」
「ありがと」
「これはどうやって思いついたの?」
「んふー。わからない」
「リョウは普通の子供が気づかない事を気づくのだ。並の子供じゃないぞ」
「あなたから聞いていたとおりの印象よ」
「リョウ、これ、欲しい」
「わかった!作るよ」
「リョウエスト様、その分は作ってあります。ご安心を」
「ありがと」
「私ももらおうか」
「ふふふ。普段あまり食べないナミリアがおかわりをするなんて」





 


 


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