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幼少時代。
商人ギルドに行こう。
「そう言う事で寝るわ」
お父さんは寝室に行ってしまった。
ロイック兄さんは珍しくガッツポーズしてるし、ストラ兄さんは神に祈るポーズをして「ありがとうございます、ありがとうございます」と言っている。僕はポカーンとそれを見ていた。
お母さんもミシェ姉さんもエメイラも呆気に取られて何してるんだろうね、という顔で二人を見ていた。
しばらくしてストラ兄さんが再起動する。
「リョウ、喜べ、これから定期収入が25年俺たちに入るぞ」
「僕、リョウチキン、スサンオウトール、お金あるよ?」
「まあ、それはそれとして商業登録ってすごい事なんだよ」
「ふーん」
「あんまりわかってないなあ。商業登録ってのはな、商業ギルドに今までになかった商売手法を登録するって事なんだ」
「それ、すごいの?」
「ああ。すごい。類似の商売をする際に権利金が発生する。これは25年間続く。例えばだ、今回これが通ったかわからないが案内看板あるよな」
「うん」
「あれを建てる際に幾らかの金が俺達に入ってくる。そしてこれからすごいことにな、違反した所から多額のお金がもらえる」
「え?真似しちゃダメ?」
「真似するのは良いが金払えって事だ」
「真似してる、してない、どうしてわかる?」
「商業ギルドは商人の権利を守る団体なんだ。だからそれに反する行いをしている所には重大なペナルティがある」
「そうなんだね」
「商人は足のひっぱりあいをするからその権利を守らない商会をタレコミする事が多い」
「それで払うの?」
「払うさ。毎年毎年、悪い事している商会は会報に書かれる。例えば罰金の不払いとかな」
ストラ兄さんはニヤリとする。
「だから商人は商業登録された情報に必ず目を通して、権利を侵害しないように頑張るという事をしなくてはならないんだよ」
おお、ロイック兄さんお帰り。
「僕達は新たに商業登録した有力な商人、と言うことになる。スサン商会の名前も国中の商人が知ることになるんだ。今は領都の商売が主だが王都への足掛かりを作る事になる事が可能になるわけだ」
「うふー。楽しそう」
「ああ。俺たちの世代で更に商売を広げる事も可能だ。兄貴、例の計画も進められそうだな」
「ああ。弟よ。その為には王都に行ってもらう必要があるがかまわないのか?」
「皆まで言うな。兄貴は商会で頑張り俺は外交で頑張る。これがベストさ」
お母さんが再起動する。
「あら、ストラ、あなた王立学園に行くの?」
「ああ。その予定だ」
「お母さんうれしいわ。あなたはそれだけの力があるもの。チャンスは活かさなきゃダメよ」
「ストラ、お土産頼むわね」
「姉さんまだ2年はあるよ」
「そうか。その頃お姉ちゃんも結婚してるわねぇ」
「そうそう。旦那さんに連れてってもらってくれ」
「ストラ、あと2年でものになるように頑張りなさい。私やペランス、ナフェルの言う事をよく聞きなさいね」
「エメイラさん、よろしくお願いします」
「さあさあ、皆んな解散しましょ。貴方達は明日頑張らないといけないんだから早めに寝る事。良いわね」
「「はい」」
翌日、早く起きて修行を終え、衣装屋で揃えた服を着させられた僕は、お父さんとお兄さん達と馬車に乗り街の広場に向かった。街の広場はかなりの人が歩いていて馬車も徐行している。歩きで行った方がいいんじゃないかとお父さんに言ったら、馬車で移動するのは一流商人のステータスだと言う。
仕方なく、馬車の窓から外を見ていた。馬車の横にはフレドとカダスがガードしている。その横を色んな人種、職種の人が歩いている。傭兵、冒険者、商人、工人らしき人々が行き交う。目を凝らしてみると店の周りであまり見かけない小人、水竜人の姿が見が見え、嬉しくなった。
商業ギルドの建物の前に着く。馬車を降りると大きなギルドの建物が鎮座していた。料理ギルドと同じような立方体の建物だが五階建て。つるつるした壁は黄緑色で装飾はペンと本と天秤をモチーフにしたものだった。
お父さんに手を繋がれて建物内に入る。吹き抜けは変わらないが五階建てという事でより豪華に感じる。料理ギルドと違うのは内装の豪華さだろう。壁には大理石っぽい石がふんだんに使われ、品の良い什器と家具が並んでいる。そこを進んでいくと受付らしい女の人が歩いてくる。女の人は僕達の前に立ち止まると僕達にお辞儀した。
「ロイックエン・スサン様、ストラスト・スサン様、リョウエスト・スサン様、そして後見のハッセルエン・スサン様お待ちしておりました。ただいま案内いたします」
「「はい、よろしくお願いします」」
「お願いします」
「よろしく」
ロビーにいる商人らしき人々がざわざわしはじめている。お父さんがニコニコしているが、目は笑っていない。何があったのだろう?
歩いていくと豪華な部屋に通される。ロイック兄さんは驚いていた。
お父さんは椅子に座るよう勧めるとニヤリと笑った。
「ロイック、ストラ、リョウ。これが最もギルドが注目している商人の出迎え方だ。しばし優越感に浸ろう」
「僕、びっくりしたよ。普段はこんな事ないのに」
「言っとくがな、昨日お父さんは接待された側だ。ギルドはそれだけお前らを貴賓と扱ってるって事だ」
「それはすごいな。俺感動しちゃったよ」
「まだだぞ。これからがお前達の勝負だ」
「わかっている。ストラ、リョウ、気を引き締めていこう」
「ああ」
「うん!」
お父さんは寝室に行ってしまった。
ロイック兄さんは珍しくガッツポーズしてるし、ストラ兄さんは神に祈るポーズをして「ありがとうございます、ありがとうございます」と言っている。僕はポカーンとそれを見ていた。
お母さんもミシェ姉さんもエメイラも呆気に取られて何してるんだろうね、という顔で二人を見ていた。
しばらくしてストラ兄さんが再起動する。
「リョウ、喜べ、これから定期収入が25年俺たちに入るぞ」
「僕、リョウチキン、スサンオウトール、お金あるよ?」
「まあ、それはそれとして商業登録ってすごい事なんだよ」
「ふーん」
「あんまりわかってないなあ。商業登録ってのはな、商業ギルドに今までになかった商売手法を登録するって事なんだ」
「それ、すごいの?」
「ああ。すごい。類似の商売をする際に権利金が発生する。これは25年間続く。例えばだ、今回これが通ったかわからないが案内看板あるよな」
「うん」
「あれを建てる際に幾らかの金が俺達に入ってくる。そしてこれからすごいことにな、違反した所から多額のお金がもらえる」
「え?真似しちゃダメ?」
「真似するのは良いが金払えって事だ」
「真似してる、してない、どうしてわかる?」
「商業ギルドは商人の権利を守る団体なんだ。だからそれに反する行いをしている所には重大なペナルティがある」
「そうなんだね」
「商人は足のひっぱりあいをするからその権利を守らない商会をタレコミする事が多い」
「それで払うの?」
「払うさ。毎年毎年、悪い事している商会は会報に書かれる。例えば罰金の不払いとかな」
ストラ兄さんはニヤリとする。
「だから商人は商業登録された情報に必ず目を通して、権利を侵害しないように頑張るという事をしなくてはならないんだよ」
おお、ロイック兄さんお帰り。
「僕達は新たに商業登録した有力な商人、と言うことになる。スサン商会の名前も国中の商人が知ることになるんだ。今は領都の商売が主だが王都への足掛かりを作る事になる事が可能になるわけだ」
「うふー。楽しそう」
「ああ。俺たちの世代で更に商売を広げる事も可能だ。兄貴、例の計画も進められそうだな」
「ああ。弟よ。その為には王都に行ってもらう必要があるがかまわないのか?」
「皆まで言うな。兄貴は商会で頑張り俺は外交で頑張る。これがベストさ」
お母さんが再起動する。
「あら、ストラ、あなた王立学園に行くの?」
「ああ。その予定だ」
「お母さんうれしいわ。あなたはそれだけの力があるもの。チャンスは活かさなきゃダメよ」
「ストラ、お土産頼むわね」
「姉さんまだ2年はあるよ」
「そうか。その頃お姉ちゃんも結婚してるわねぇ」
「そうそう。旦那さんに連れてってもらってくれ」
「ストラ、あと2年でものになるように頑張りなさい。私やペランス、ナフェルの言う事をよく聞きなさいね」
「エメイラさん、よろしくお願いします」
「さあさあ、皆んな解散しましょ。貴方達は明日頑張らないといけないんだから早めに寝る事。良いわね」
「「はい」」
翌日、早く起きて修行を終え、衣装屋で揃えた服を着させられた僕は、お父さんとお兄さん達と馬車に乗り街の広場に向かった。街の広場はかなりの人が歩いていて馬車も徐行している。歩きで行った方がいいんじゃないかとお父さんに言ったら、馬車で移動するのは一流商人のステータスだと言う。
仕方なく、馬車の窓から外を見ていた。馬車の横にはフレドとカダスがガードしている。その横を色んな人種、職種の人が歩いている。傭兵、冒険者、商人、工人らしき人々が行き交う。目を凝らしてみると店の周りであまり見かけない小人、水竜人の姿が見が見え、嬉しくなった。
商業ギルドの建物の前に着く。馬車を降りると大きなギルドの建物が鎮座していた。料理ギルドと同じような立方体の建物だが五階建て。つるつるした壁は黄緑色で装飾はペンと本と天秤をモチーフにしたものだった。
お父さんに手を繋がれて建物内に入る。吹き抜けは変わらないが五階建てという事でより豪華に感じる。料理ギルドと違うのは内装の豪華さだろう。壁には大理石っぽい石がふんだんに使われ、品の良い什器と家具が並んでいる。そこを進んでいくと受付らしい女の人が歩いてくる。女の人は僕達の前に立ち止まると僕達にお辞儀した。
「ロイックエン・スサン様、ストラスト・スサン様、リョウエスト・スサン様、そして後見のハッセルエン・スサン様お待ちしておりました。ただいま案内いたします」
「「はい、よろしくお願いします」」
「お願いします」
「よろしく」
ロビーにいる商人らしき人々がざわざわしはじめている。お父さんがニコニコしているが、目は笑っていない。何があったのだろう?
歩いていくと豪華な部屋に通される。ロイック兄さんは驚いていた。
お父さんは椅子に座るよう勧めるとニヤリと笑った。
「ロイック、ストラ、リョウ。これが最もギルドが注目している商人の出迎え方だ。しばし優越感に浸ろう」
「僕、びっくりしたよ。普段はこんな事ないのに」
「言っとくがな、昨日お父さんは接待された側だ。ギルドはそれだけお前らを貴賓と扱ってるって事だ」
「それはすごいな。俺感動しちゃったよ」
「まだだぞ。これからがお前達の勝負だ」
「わかっている。ストラ、リョウ、気を引き締めていこう」
「ああ」
「うん!」
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