【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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幼少時代。

魔女の失墜。

「なかなかギルド長来ないな」
「こないね」

 お兄さん達は待ちくたびれている。

「協議してるんだろ」

 お父さんはのんびりとそう言う。

「ねえねえ、あれ、使う?」
「そうだな。使おうか」
「楽勝に見えるけどね」
「いざとなった時に使えば良いぞ」


 ギルド長は先程挨拶をした法務長ヤロイフを連れて入ってきた。

「先程は部下が失礼しました。法務部は彼を減給処分にする事を決定いたしました。誠に申し訳ありません」
「担当者は私が務めます。よろしくお願いします」

 ギルド長が担当者となった。

「さて、先程までの話ですが、おっしゃっている権利金の配分と違反金の配分は現実的ではありません。もう少し現実味のある数字をお願いします」
「なるほど、逆に聞きます。権利金の配分と違反金の配分、どのくらいだと思いますか?」
「権利金が6対4。違反金も6対4ですね」
「なるほどちなみに6はわが商会ですか?」
「左様です」
「権利金は7割。違反金も7割です」
「それではこちらに益がありません」
「このギルドは商業登録は益を求めてはいけないんじゃないでしょうか。ここ数十年碌な商業登録をこちらのギルドは出していないですよね。喉から手が出るほど成果が欲しいんじゃないですか?」
「なるほど。流石スサン家の血筋ですね。6割2分でいかがでしょうか?」
「話にならないですね」
「6割4分。これに資金融資の優遇をつけましょうか?」
「なるほど、それをつけて6割8分」
「フッ。言いましたね。商業登録には資金融資の優遇は受けてはならないですよ。このことを本部に報告しておきましょうか?勿論録音しております」
「うわ。卑怯だわ」
「6割でコントラクトしたら許しましょう」
「それ脅し?」
「脅しととらえても結構。さあ、6割でコントラクトして下さい」
「もう良いぞ。リョウ」
「録音、おなじー」
「は?」

 僕はエメイラに持たされた魔法道具を取り出した。これ、録音の魔法道具なんだよ。

(キュルキュル)

『脅しととらえても結構。さあ、6割でコントラストしましょう』

(キュルキュル)

『脅しととらえても結構。さあ、6割でコントラクトしましょう』

(キュルキュル)

『脅しにとらえても結構。さあ、6割でコントラクトしましょう』

「これはエメイラヒルデ師作の道具だからそちらより精度が良いよ」
「くっ。私の言う事より、あなた達の言う事を聞くとは思えないわ。やはり6割でコントラクトね」
「ぷっ」
「あははは」
「バカだね、この人」
「何よバカってこのクソ坊主」
「ちなみに今のも録音した?リョウ」
「したよー」
「オッケー。帰ろう」
「待って。私の所でしかコントラクトできないわよ」
「だれが本部に送るっていった。ほんとバカだな。何が『魔女』だ」
「ただの揚げ足取りのおばさんじゃん」
「ギルド長、情報、知らない?」
「許さないわよ。あなた達の事、本部に伝えてやるわ。スサン商会は終わりよ」

 僕はべーっとやってやったよ。

「とにかく、8割とあんたの首で許してやるよ」

 ロイック兄さんは不敵にそう言う。

「どこに送るのよ!?」
「リョウ、言ってやれ」

 ストラ兄さんが僕に親指を立てて言う。

「マックスさん、レイアムさん、ナミリア、レイさん」
「誰よそれ?」
様だ。略すなよ。失礼だろ?」
「えー。お父さん。マックスさん、マックスさん、呼べって言った」
「こう言う所じゃダメだぞ。いくらナミリア様の学友だからって」
「は?」
「え?」
「だってー、このおばさん、脅す、嫌」
「待って…いや、お待ちください。先程の失言は撤回します。どうかご勘弁を」

 法務長ヤロイフの行動は早かった。ドアを開けて職員に叫ぶ。

「守備兵を呼べ。ギルド長がだ!!衛兵も呼んでくれ!」

「じゃあ、そう言う事で」
「バイバーイ」
「さよなら、お元気で」


  僕達はロビーから外にでて馬車に乗り込み家に帰った。

 帰ってからは淡々と事を進めた。役員連中が一斉に謝りにきて謝罪したが、具体的な数字の話がでない為帰らせた。菓子折りなんかじゃ動かないよ?
 それから何も返事がないので僕は約束通り城に行き、ナイスミドルこと、レイさんに録音(エメイラにより編集済み)を聞いてもらった。
レイさんはすぐにご領主様ことマックスさんに知らせてくれて、マックスさんに録音を聞いてもらった。

「リョウ、怖かったろ」
「怖かった、コントラクト、しなさいって」
「お兄さん達は大丈夫か?」
「大丈夫ー、元気ない、だけ」
「そうか。レイ、このルステインは舐められてるな」
「そうですね。このような事がまかり通ると思われたら心外ですな」
「顛末をしたためてくれ。速文で王都の商業ギルドと国に送る」
「わかりました。ギルドの方は厳重注意でよろしいですか?」
「ああ。そうしてくれ」
「あの捕らえているギルド長はどうします?」
「恐喝の余罪があるはずだ。調べてくれ」
「かしこまりました」
「リョウ、これくらいしか出来んが勘弁してくれ」
「ありがと、お願いします」


 王都に連絡が行って一週間後、ルステインの商業ギルドの役員が一掃された。新しい役員やギルドマスターはまともな人らしい。
 前のギルドマスターであるキシアムは余罪がみつかったので刑に服するみたいだ。

 なお、王都ギルド本部の判断により権利金、違反金の配分は9割となった。

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