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幼少時代。
スサン商会対貴族。
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「それは対策が必要だな。まずは店のものに情報を漏らさぬように徹底させる事と店のガードを増やす事、それをして行こう。ロイックは傭兵ギルドから何人か雇ってくれ。ストラは近所の人に聞き込みを。私は噂を流しておく…うちに手を出そうとする不届者がいるとな」
「「わかった」」
「リョウはしばらくは外出を控えるように。また誘拐を企んでいるかもしれんからな」
「うん!」
お母さんとミシェ姉さんが食堂に来た。二人はまだ興奮冷めやらないようだ。幸せな二人には不安をおこさないようにしないとな。お父さんもお兄さん達もつとめて明るく振る舞った。
何日か過ぎた。傭兵ギルドから五人ほど人間を雇ってスサン商会は厳戒態勢を取っている。僕は店先に出る以外家に引きこもっていた。ストラ兄さんによると近所を嗅ぎ回っている人間が増えたらしい。いよいよきな臭くなってきたなあ。
そんなある日、店先に立っていると貴族風の男と兵士三人が来店した。店が騒がしい。
何かあったかと思って店を覗くとお父さんに貴族風の男が恫喝している。
「だからさっき言った通り帳簿を出せ!」
お父さんは毅然として答える。
「どこのどなたか名乗らない方に商人として大事な帳簿をお渡しする事はできません」
「なんだと?聞こえんな。早く帳簿を出せと言ってるんだ」
「お渡しできません」
「ふっふっふ。何か隠しているのは明白だ。私も鬼ではない、わかるな」
「わかりません」
「出すものを出したら勘弁してやると言ってるのだ」
「そんな言われのないお金は一銭も払わない」
「このバカが」
いきなりお父さんの頬にビンタをする貴族風の男。ちょうど店に出ていたお兄さん達がお父さんを庇う。
「おい。丁度良い。息子達を捕らえよ。払えるようにしてやるのだ」
「「「は」」」
僕、ロイック兄さん、ストラ兄さんの前に兵士が立った。ロイック兄さんを見るとうなずいた。
兵士が手を伸ばしてくる。僕はさっと兵士の懐に入ると地を蹴り、技を喰らわす。
「えるぼーすとらいく!」
金的に思いっきり当てる。兵士はうずくまる。
「えるぼーすとらいく!」
顔に思いっきり打ち込む。兵士は顔を押さえる。
「えるぼーすとらいく!」
顎にヒットさせる。兵士は昏倒して転がる。
横を見るとロイック兄さんは間接技を決めてるし、ストラ兄さんは首を決め相手を気絶させている。
ドルトは剣を抜き貴族風の男に突きつけている。カダス、ミザーリそして何故かエメイラも武器を構え囲んでいた。
「さて、お客様。うちの商会に何のご用ですか?」
「くっ。よ、よ、用事は特にない」
貴族風の男は後退りする。店の店先に出て僕の倒した兵士をぎょっとして見る。顔色は蒼白だ。
「お、覚えておけ」
と言って走って行った。兵士は置いていかれ、一人意識のある兵士を皆で囲む。
「こいつら衛兵の所へ連れていけ」
お父さんがカダスとミザーリに言う。カダスが二人、ミザーリが一人引きずって衛兵の詰め所に連れていった。
あちこちで笑い声や拍手が聞こえる。
「よ!スサン商会!」
と声がかかり人々が拍手する。お父さんは軽く手をあげて店に戻った。
それからしばらくして店の商会員たちが外に飛び出し走り出した。それぞれ腰にお爺様からもらった木剣を差している。
僕とストラ兄さん、ロイック兄さん、ミシェ姉さんがお父さんに呼ばれる。
「先ほどの貴族が兵を連れてくる可能性がある。お爺様の所へ行け」
「僕はスサン商会を継ぐ身だ。残るよ」
「俺も残るね。商人として売られた喧嘩は買わないとね」
「僕は、いる。ここ、僕の家」
「うふふふ。お父さんとお母さんだけにさせないわよ」
「お前達。家に入ってろよ」
「それは約束できない」
「同じく」
「僕も」
「私はお母さんを守るわね」
ミシェ姉さん、守られるのはあなたの方だと思う。
「お前達…仕方ないやつだな」
「父さんの子だからなぁ」
「そうだな」
「うん」
「私は家に行くわね」
次々に商会員が帰ってくる。一人の騎士が店の前に現れる…お爺様だ。
「助太刀にきたぞ」
「お父さん、仕事はどうされたので?」
「お館様に言ってやめてきた。ただのナフェルじゃ。ワシは」
「良いんですか?」
「仕事より可愛い孫達が大事だ」
「そうですか。知りませんよ」
「セルバルク騎士爵が兵を集めている。ひと戦になるぞ。ふふ。腕がなるわ」
夕暮れの街にお父さんを筆頭に店先に並ぶ。傭兵ギルドの五人は契約違反だといって帰り、三人は残ってくれ、野次馬を遠ざけている。偵察に出ていたミザーリが帰ってきた。
「来ました!馬に乗っているものが1人、兵士12」
「なんじゃ。楽勝じゃな」
「ナフェルは脇にいてよ。私が暴れたいわ」
エメイラがお爺様に言った。
「お前が出たら一瞬で終わるじゃろ。面白くないわ」
「俺の獲物も残してくれよ」
「俺のもだ」
カダスと師匠はニヤリとする。
馬に乗ってきたのは先ほどの貴族風の男だ。兵士達が後ろに続く。
店先に並んでいる僕達を見て兵士達は武器を構える。
お爺様が前に出た。
「ワシと戦う気概のあるやつはいるか?」
お父さんが前に出る。
「お客様、当店の店先で武器を構える事は禁止されております。お帰り下さい」
兵士4人は槍を放り投げて両手を上げて歩いてくる。投降するようだ。お爺様がニヤリとすると兵士達もニヤリとする。
こちらに来ると剣を抜き、相手側に向けた。
「「わかった」」
「リョウはしばらくは外出を控えるように。また誘拐を企んでいるかもしれんからな」
「うん!」
お母さんとミシェ姉さんが食堂に来た。二人はまだ興奮冷めやらないようだ。幸せな二人には不安をおこさないようにしないとな。お父さんもお兄さん達もつとめて明るく振る舞った。
何日か過ぎた。傭兵ギルドから五人ほど人間を雇ってスサン商会は厳戒態勢を取っている。僕は店先に出る以外家に引きこもっていた。ストラ兄さんによると近所を嗅ぎ回っている人間が増えたらしい。いよいよきな臭くなってきたなあ。
そんなある日、店先に立っていると貴族風の男と兵士三人が来店した。店が騒がしい。
何かあったかと思って店を覗くとお父さんに貴族風の男が恫喝している。
「だからさっき言った通り帳簿を出せ!」
お父さんは毅然として答える。
「どこのどなたか名乗らない方に商人として大事な帳簿をお渡しする事はできません」
「なんだと?聞こえんな。早く帳簿を出せと言ってるんだ」
「お渡しできません」
「ふっふっふ。何か隠しているのは明白だ。私も鬼ではない、わかるな」
「わかりません」
「出すものを出したら勘弁してやると言ってるのだ」
「そんな言われのないお金は一銭も払わない」
「このバカが」
いきなりお父さんの頬にビンタをする貴族風の男。ちょうど店に出ていたお兄さん達がお父さんを庇う。
「おい。丁度良い。息子達を捕らえよ。払えるようにしてやるのだ」
「「「は」」」
僕、ロイック兄さん、ストラ兄さんの前に兵士が立った。ロイック兄さんを見るとうなずいた。
兵士が手を伸ばしてくる。僕はさっと兵士の懐に入ると地を蹴り、技を喰らわす。
「えるぼーすとらいく!」
金的に思いっきり当てる。兵士はうずくまる。
「えるぼーすとらいく!」
顔に思いっきり打ち込む。兵士は顔を押さえる。
「えるぼーすとらいく!」
顎にヒットさせる。兵士は昏倒して転がる。
横を見るとロイック兄さんは間接技を決めてるし、ストラ兄さんは首を決め相手を気絶させている。
ドルトは剣を抜き貴族風の男に突きつけている。カダス、ミザーリそして何故かエメイラも武器を構え囲んでいた。
「さて、お客様。うちの商会に何のご用ですか?」
「くっ。よ、よ、用事は特にない」
貴族風の男は後退りする。店の店先に出て僕の倒した兵士をぎょっとして見る。顔色は蒼白だ。
「お、覚えておけ」
と言って走って行った。兵士は置いていかれ、一人意識のある兵士を皆で囲む。
「こいつら衛兵の所へ連れていけ」
お父さんがカダスとミザーリに言う。カダスが二人、ミザーリが一人引きずって衛兵の詰め所に連れていった。
あちこちで笑い声や拍手が聞こえる。
「よ!スサン商会!」
と声がかかり人々が拍手する。お父さんは軽く手をあげて店に戻った。
それからしばらくして店の商会員たちが外に飛び出し走り出した。それぞれ腰にお爺様からもらった木剣を差している。
僕とストラ兄さん、ロイック兄さん、ミシェ姉さんがお父さんに呼ばれる。
「先ほどの貴族が兵を連れてくる可能性がある。お爺様の所へ行け」
「僕はスサン商会を継ぐ身だ。残るよ」
「俺も残るね。商人として売られた喧嘩は買わないとね」
「僕は、いる。ここ、僕の家」
「うふふふ。お父さんとお母さんだけにさせないわよ」
「お前達。家に入ってろよ」
「それは約束できない」
「同じく」
「僕も」
「私はお母さんを守るわね」
ミシェ姉さん、守られるのはあなたの方だと思う。
「お前達…仕方ないやつだな」
「父さんの子だからなぁ」
「そうだな」
「うん」
「私は家に行くわね」
次々に商会員が帰ってくる。一人の騎士が店の前に現れる…お爺様だ。
「助太刀にきたぞ」
「お父さん、仕事はどうされたので?」
「お館様に言ってやめてきた。ただのナフェルじゃ。ワシは」
「良いんですか?」
「仕事より可愛い孫達が大事だ」
「そうですか。知りませんよ」
「セルバルク騎士爵が兵を集めている。ひと戦になるぞ。ふふ。腕がなるわ」
夕暮れの街にお父さんを筆頭に店先に並ぶ。傭兵ギルドの五人は契約違反だといって帰り、三人は残ってくれ、野次馬を遠ざけている。偵察に出ていたミザーリが帰ってきた。
「来ました!馬に乗っているものが1人、兵士12」
「なんじゃ。楽勝じゃな」
「ナフェルは脇にいてよ。私が暴れたいわ」
エメイラがお爺様に言った。
「お前が出たら一瞬で終わるじゃろ。面白くないわ」
「俺の獲物も残してくれよ」
「俺のもだ」
カダスと師匠はニヤリとする。
馬に乗ってきたのは先ほどの貴族風の男だ。兵士達が後ろに続く。
店先に並んでいる僕達を見て兵士達は武器を構える。
お爺様が前に出た。
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お父さんが前に出る。
「お客様、当店の店先で武器を構える事は禁止されております。お帰り下さい」
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