【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
52 / 689
幼少時代。

見学開始。

しおりを挟む
 ナミリアが街に見学に行く日が決まりスサン商会も慌ただしくなった。商会員かぞくのみんなはナミリア様に楽しい1日を!をスローガンに段取りに駆けずり回っている。僕の発案で色んな所へ回ってもらったけど、二つ返事でみな引き受けてくれたと言っていたので嬉しい。
 お父さんと僕は城に通ってレイさんと話し合い詳細を詰めている。警備面はお爺様が担当だ。お爺様とお父さんは何度もコースを回って安全を確認していた。
 ロイック兄さんとストラ兄さんにもお願いをした。お兄さん達はそれは面白い、と言ってくれて率先して動いてくれた。
 今回の計画をマックスさんとレイアムさんに話す。まだ舌足らずが治らないから計画書を見せながら説明する。マックスさんはなぜ自分は仕事なんだと言い、レイアムさんは嬉しいと言ってくれた。

 この外出を前に僕が用意したものがある。それは『旅のしおり』だ。やっぱりこれがないと始まらないだろうと言う事で作った。僕はあえて全部行き先を書かずにサプライズ!と書いた所を三ヶ所用意した。ワクワクしてもらいたいなぁ。



 朝、僕とお父さんは城に向かった。城に入るとメイドさんが迎えてくれた。メイドさんはナミリアが最近肌身離さず『旅のしおり』を持ち歩いていると教えてくれた。やったね!
 
 待っているとナミリアとレイアムさんが待合室に入ってきた。今日の格好はいつものようなドレスでなく、町娘風だ。レイアムさんもいつもよりは地味なドレス姿だ。二人の格好はお母さんとミシェ姉さんが発注して用意してもらった。町娘姿も可愛いな。

「では、お嬢様、参りましょう!」

 と僕が言うとナミリアは拍手する。

「おトイレは大丈夫かな?ハンカチは持った?旅のしおりは持ったかな?」
「はい!」
「では出発!」
「はい!」

 僕とお父さん、ナミリア、レイアムさんは一つの馬車に乗り込む。お付きの人たちは違う馬車に乗り込む。

 門番さんに見送られて城門を出る。
城壁を抜けて大通りに出る。貴族街を抜けたところでサプライズだ。

「最初、サプライズ」
「どこ?」
「ふふふ、お楽しみ」

 工業区に出て、ある場所に止まる。ナミリアの大好きなものを作っている所だ。

「さあ、ここは何、してる所?」
「うーん。わかんない」
「入ってみよう!」

 と腕を突き上げるとナミリアも嬉しそうに腕を突き上げた。そのままドアの方へ連れていく。

「そーっと開けるね」
「はい!」

 ドアを開けると様々な武器が並んでいる。そう、鍛冶屋だ。

「わーっ。すごい!」
「ここは鍛冶屋さん。色々な武器、作ってるよ」

 ナミリアの見えない所に手をあげる。店主の登場だ。

「おう。お嬢ちゃん、いらっしゃい、何をお探しで?」

 地精ドワーフのおじちゃんがにこやかに現れる。ナミリアは一瞬びくっとなったが笑顔になった。だって色々武器を抱えてもらったからね。

「ぶき、見たいの」
「おう。見るだけただだ。じっくり見てくんな」

 ナミリアは僕の方を見た。僕がうなずくと武器を眺め始める。しばらく見た所でおじちゃんにキューを出す。

「お嬢ちゃん、武器が好きかい?」
「すき」
「だったら作る所見るかい?」

 また僕の方を見る。うなずいた。

「はい!」

 実はこのおじさん、街一番の名工テバーンさんだ。テバーンさんにはあるお願いをしてるんだけど……。

 職人さん達がきびきびと働いている。最初の鉄の状態を見せてもらい、鋳型を作る職人に少しだけ鋳型をいじらせてもらい、それから鋳型に金属を流し入れるのをやってもらった。
 それの、バリを取っての研ぎ。最後の仕上げ。最後の仕上げはテバーンさんがやる。仕上げをやるのはナイフだ。

「お嬢ちゃん、仕上げをするから見ていくかい?」
「はい!」

 パーツが武器になる過程だ。ナミリアはじっくり手元を見ている。さすがに名工。あっという間に完成した。

「さあ、お嬢ちゃん、今日おじさんの仕事を見てくれたお礼だよ。大事に使いな」

 とナイフをナミリアに渡す。良いの?って顔で見てくるのでまたうなずく。

「わあー」
 
 とナイフを大事に抱える。

「ナミリア、お礼、言う」
「ありがと、ございます」
「おう。また来いよ」
「はい!」

 ナミリアは何度も鍛冶屋を振り返る。うん。つかみはオッケーだ。馬車に戻り、ナイフを預かる。

 
 そこでここが工業区でどんな所か教える。見学だからね。お父さんが補足してくれる。さすがお父さん、わかりやすい。


「じゃあ次、いくよ!次、なに?」
「とけい、とう!」
「じゃあ、いこう!おー!」
「おー!」

 お父さんが合図してくれ、馬車は発車する。工業区で色んな人が働いている所を通ってもらう。窓からナミリアは楽しそうに見ていた。


 そのまま街の中心、広場に出る。そこの真ん中に時計塔がある。大きい魔法道具の時計が25mの高さの塔についていて、それを眺める。ナミリアは喜んでいたが、実はそれが目的ではない。

「ナミリア、ごはん、食べよう」
「はい!」
「美味しいところ、知ってる。行こう!」
「はい!」

 と街の広場の屋台に案内する。実はここは今日だけ開店する屋台。しかもナミリアとレイアムさん専用の屋台だ。店主に扮するのはうちの料理人マスだ。
 外で呼び込みとお客さんのサクラをしてるのは兵士さん達だ。

「いらっしゃい。坊ちゃん久しぶり。今日は新しい商品のリョウチキンだよ」
「リョウチキン、だって」
「好き!」

 うん。知ってる。最近の献立にあえてのっけてもらわないようにしたから食べたいだろうね。

「いくら?」
「一人前銅貨3枚だよ」

 マスはウインクしながら答える。

「ナミリア、ここ、4人いる。銅貨3枚、いくら?」
「えーと。えーと」
「ゆっくり、良いよ」
「10枚?」
「もうちょっと。3+3は?」
「6」
「これで二人分。あと二人分3を足してみよう」
「うーんと。12!」
「良くできた。これお金。おじさんに、4人て、言う、渡す」
「はい!4人!」
「はいよ。銅貨12枚頂くよ」
「はい!」

 ナミリアはお金を渡す。そして商品をもらってそこに用意された椅子に座り食べる。ナミリアもレイアムさんも美味しそうに食べる。うん。買い食いって美味しいよね。

 



 
 
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜

naturalsoft
ファンタジー
アヴァロン王国は現国王が病に倒れて、第一王子が摂政に就いてから変わってしまった。度重なる重税と徴収に国民は我慢の限界にきていた。国を守るはずの騎士達が民衆から略奪するような徴収に、とある街の若者が立ち上がった。さらに森で捨てられた悪役令嬢を拾ったことで物語は進展する。 ※一部有料のイラスト素材を利用しています。【無断転載禁止】です。 素材利用 ・森の奥の隠里様 ・みにくる様

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――

銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」 世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。 魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。 彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。 一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。 構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。 彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。 「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」 暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。 管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。 これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。 ※アルファポリスで先行で公開されます。

ペットになった

ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。 言葉も常識も通用しない世界。 それでも、特に不便は感じない。 あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。 「クロ」 笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。 ※視点コロコロ ※更新ノロノロ

チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記

ノン・タロー
ファンタジー
 ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。  これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。 設定 この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。 その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

処理中です...