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幼少時代。
父と兄弟の謁見。
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「スサン兄弟の歌?知ってるかストラ」
「知らない。もしかして俺たちの事?」
「そうだ。お前達の事が歌になっている」
「なんで?」
「俺たちなんかした?」
「んふー?」
「お父さんも商会員達も知らなかったんだがな、今あちこちでお前達の歌が広まっている」
「は?」
「ええー」
「んふ」
「お前達がセルバルク騎士爵、いや元騎士爵の兵を退治した事があったろ?あれが物語になっている」
「え、一人やっつけただけだよ」
「僕、一人」
「お父さんとお母さんを助けるために、貴族の軍勢を退けた話になってる」
「あははは。面白い」
エメイラ、笑いすぎ。
「そんなあ」
「俺の名前出てくるの?」
「僕も?」
「名前は出てこない。ロイック、お前は《英傑》、ストラ、お前は《神童》、そしてリョウ、お前は《天使》だ」
「僕が英傑……」
「俺が神童……」
「僕は天使、変わらない」
「まあ、名が売れた事を良しとしろ。それに恥じない生き方をすれば良い」
「ま、まあそうだね」
「が、頑張るよ」
「うん!」
「だがペランスや父の訓練や、エメイラの講座は増やさねばならないな。ある程度の力も必要になってくるだろう」
「そうだね。エメイラさん、よろしく頼む」
「エメイラさん、よろしく」
「わかったわ。任せておいて」
「僕は?」
「お前はまだ聖別式前だからゆっくりで良い」
「うん!」
「王様にも非公式の場だがお褒めの言葉をもらった」
「すごい。父さん」
「お父さんやったね」
「おめでとう」
「良き子を育てたってな。王子様達がこの物語の大ファンらしい。そしてこの『スサンの歌』のおかげで公爵様や侯爵様にもお会いできた。少量だが取引する事が決まったぞ」
「すごいね」
「俺の計画が進むな」
「んふー」
「ねえねえ、私は?」
「ミシェ、同行したニメイジ準男爵様も喜んでいたぞ。良きところから嫁をもらうとな」
「嬉しいー」
「あなた、良かったですね」
「ああ。そうだな。ハノン、良き子達を産んでくれた」
「あなた……」
「ふふふ」
「うふふ」
「ま、まあそれからな、リョウの料理がとにかく好評で色々な貴族様のところに伯爵様と向かった」
「良かった」
「行く先々でお父さんが説明して回って、信用されたのかいくつかの貴族と取引する事になった」
「おおー」
「すげえな」
「と、そうだ。ロイックとリョウありがとな。晩餐会に向けて新しい料理登録をしてくれただろう」
「ああ。偶然だったんだよ。ちょうど『スサンの天使』に新しい料理登録するところでね」
「レイさん、呼びにきたの」
「そうだったんだな。とにかく、あれの反響が凄かった。美食家の公爵様に呼ばれて絶賛されたし、あちこちの貴族様の奥様からどうやったらこんな素敵な子が育つのかと聞かれたりな。最後には王子様のところに伯爵様と呼ばれ伺うと、『天使』と会ってみたい、とおっしゃられた。聖別式前ということを伝えて許してもらったがリョウは聖別式後、一度王都に行かねばならないな」
「うん!」
「お前達三人は明後日城に登城しろと伯爵様が言っている。つきあってくれ」
「わかったよ」
「なんかすごい事になってきたな」
「良いよ」
登城の日になった。お父さんはいつもと同じで、ロイック兄さんはちょっと緊張していて、ストラ兄さんはかなり緊張していた。僕?僕は平常運転だ。だって10日に1回通っているからね。
馬車二台で今日は行く。もしかしたら別れて帰る可能性があるといけないからとお父さんが言ったからだ。お父さんはロイック兄さんと僕はストラ兄さんと別で馬車に乗った。
「リョウ、城ってどんな所だ?」
「歩くと遠いの。お城、ルステインの涙、という、綺麗な城」
「うん。みんなきっちりしてるのか?怖い事ないか?」
「ないよ。みんな、優しい」
「そうか。それなら良いが。マクシミリアン閣下は怖いか?」
「ううん。優しい」
「そうか。あー。心配だなー」
馬車は車止めに止まりみんなでお城に歩いた。みんな鍛えているからあんまり疲れてないね。僕も慣れたから一人で歩けるよ。
城門を過ぎてお城に入る前にチェックを受ける。
「ハッセルエンさん、一昨日ぶりだな。休めたかい?」
「ああ。休めたよ。そちらは?」
「ああ、今日から仕事復帰だ。ハッセルエンさんに息子さん達だね。話は聞いてる。入ってくれ」
「チェックはしなくて良いのかい?」
「ああ。お館様が良いとおっしゃってる。ようこそ。ハッセルエンさん。《英傑》《神童》《天使》」
みんなで城に入る。今日の出迎えはレイさんだった。
「いらっしゃいませ。ようこそ」
「レイフェルトン様しばらくです」
「そうですね。不在の際、息子様方には色々と尽力いただきました。御礼申し上げます」
「いえ。お役に立てて何よりです」
「それでは参りましょうか」
レイさんは待合室ではなく違う場所に案内する。僕も行った事がない部屋だ。
「失礼いたします!スサン一家をお連れいたしました!」
レイさんは大きい声でドアに向かって言う。
ドアが開かれそこには大広間が広がっていた。ここは謁見室か。一番奥にマックスさんとレイアムさんが座り、貴族や家来が列に並んでいる。お父さんも驚いているようだ。
レイさんが僕たちを案内する。止まったところでお父さんがひざまずき、僕たちもそれに倣った。
マックスさんが声をかける。
「表をあげよ」
「はっ」
とお父さんが顔を上げる。僕たちも上げる。
「うむ。良く来てくれた。しばし付き合ってくれ」
「「「はっ」」」
お父さんやお兄さん達がそうやって返事をする。僕もあわてて
「は」
と言った。マックスさんがレイさんから書状を受け取ると口を開く。
「皆の者、王意である」
「知らない。もしかして俺たちの事?」
「そうだ。お前達の事が歌になっている」
「なんで?」
「俺たちなんかした?」
「んふー?」
「お父さんも商会員達も知らなかったんだがな、今あちこちでお前達の歌が広まっている」
「は?」
「ええー」
「んふ」
「お前達がセルバルク騎士爵、いや元騎士爵の兵を退治した事があったろ?あれが物語になっている」
「え、一人やっつけただけだよ」
「僕、一人」
「お父さんとお母さんを助けるために、貴族の軍勢を退けた話になってる」
「あははは。面白い」
エメイラ、笑いすぎ。
「そんなあ」
「俺の名前出てくるの?」
「僕も?」
「名前は出てこない。ロイック、お前は《英傑》、ストラ、お前は《神童》、そしてリョウ、お前は《天使》だ」
「僕が英傑……」
「俺が神童……」
「僕は天使、変わらない」
「まあ、名が売れた事を良しとしろ。それに恥じない生き方をすれば良い」
「ま、まあそうだね」
「が、頑張るよ」
「うん!」
「だがペランスや父の訓練や、エメイラの講座は増やさねばならないな。ある程度の力も必要になってくるだろう」
「そうだね。エメイラさん、よろしく頼む」
「エメイラさん、よろしく」
「わかったわ。任せておいて」
「僕は?」
「お前はまだ聖別式前だからゆっくりで良い」
「うん!」
「王様にも非公式の場だがお褒めの言葉をもらった」
「すごい。父さん」
「お父さんやったね」
「おめでとう」
「良き子を育てたってな。王子様達がこの物語の大ファンらしい。そしてこの『スサンの歌』のおかげで公爵様や侯爵様にもお会いできた。少量だが取引する事が決まったぞ」
「すごいね」
「俺の計画が進むな」
「んふー」
「ねえねえ、私は?」
「ミシェ、同行したニメイジ準男爵様も喜んでいたぞ。良きところから嫁をもらうとな」
「嬉しいー」
「あなた、良かったですね」
「ああ。そうだな。ハノン、良き子達を産んでくれた」
「あなた……」
「ふふふ」
「うふふ」
「ま、まあそれからな、リョウの料理がとにかく好評で色々な貴族様のところに伯爵様と向かった」
「良かった」
「行く先々でお父さんが説明して回って、信用されたのかいくつかの貴族と取引する事になった」
「おおー」
「すげえな」
「と、そうだ。ロイックとリョウありがとな。晩餐会に向けて新しい料理登録をしてくれただろう」
「ああ。偶然だったんだよ。ちょうど『スサンの天使』に新しい料理登録するところでね」
「レイさん、呼びにきたの」
「そうだったんだな。とにかく、あれの反響が凄かった。美食家の公爵様に呼ばれて絶賛されたし、あちこちの貴族様の奥様からどうやったらこんな素敵な子が育つのかと聞かれたりな。最後には王子様のところに伯爵様と呼ばれ伺うと、『天使』と会ってみたい、とおっしゃられた。聖別式前ということを伝えて許してもらったがリョウは聖別式後、一度王都に行かねばならないな」
「うん!」
「お前達三人は明後日城に登城しろと伯爵様が言っている。つきあってくれ」
「わかったよ」
「なんかすごい事になってきたな」
「良いよ」
登城の日になった。お父さんはいつもと同じで、ロイック兄さんはちょっと緊張していて、ストラ兄さんはかなり緊張していた。僕?僕は平常運転だ。だって10日に1回通っているからね。
馬車二台で今日は行く。もしかしたら別れて帰る可能性があるといけないからとお父さんが言ったからだ。お父さんはロイック兄さんと僕はストラ兄さんと別で馬車に乗った。
「リョウ、城ってどんな所だ?」
「歩くと遠いの。お城、ルステインの涙、という、綺麗な城」
「うん。みんなきっちりしてるのか?怖い事ないか?」
「ないよ。みんな、優しい」
「そうか。それなら良いが。マクシミリアン閣下は怖いか?」
「ううん。優しい」
「そうか。あー。心配だなー」
馬車は車止めに止まりみんなでお城に歩いた。みんな鍛えているからあんまり疲れてないね。僕も慣れたから一人で歩けるよ。
城門を過ぎてお城に入る前にチェックを受ける。
「ハッセルエンさん、一昨日ぶりだな。休めたかい?」
「ああ。休めたよ。そちらは?」
「ああ、今日から仕事復帰だ。ハッセルエンさんに息子さん達だね。話は聞いてる。入ってくれ」
「チェックはしなくて良いのかい?」
「ああ。お館様が良いとおっしゃってる。ようこそ。ハッセルエンさん。《英傑》《神童》《天使》」
みんなで城に入る。今日の出迎えはレイさんだった。
「いらっしゃいませ。ようこそ」
「レイフェルトン様しばらくです」
「そうですね。不在の際、息子様方には色々と尽力いただきました。御礼申し上げます」
「いえ。お役に立てて何よりです」
「それでは参りましょうか」
レイさんは待合室ではなく違う場所に案内する。僕も行った事がない部屋だ。
「失礼いたします!スサン一家をお連れいたしました!」
レイさんは大きい声でドアに向かって言う。
ドアが開かれそこには大広間が広がっていた。ここは謁見室か。一番奥にマックスさんとレイアムさんが座り、貴族や家来が列に並んでいる。お父さんも驚いているようだ。
レイさんが僕たちを案内する。止まったところでお父さんがひざまずき、僕たちもそれに倣った。
マックスさんが声をかける。
「表をあげよ」
「はっ」
とお父さんが顔を上げる。僕たちも上げる。
「うむ。良く来てくれた。しばし付き合ってくれ」
「「「はっ」」」
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「は」
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