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幼少時代。
王意である。
「王意である」
マックスさんは丸められた文を捧げ持ち上に上げる。
「「「「ははーっ」」」」
列に並んだ人たちがみな頭を下げてそう言う。
お父さんもお兄さん達も頭を下げた。慌てて僕も頭をさげる。
「面をあげ」
皆が顔を上げる。
「国王様の王意を伝える。こたびの料理登録と商業登録、まことにあっぱれである。兄弟が噂以上の働きをしている事、我は嬉しく思う。まずは父、ハッセルエン、そなたは良き子を育て上げた。金100枚を与え、その働きに報いたい」
「ありがたき幸せ」
「次にロイックエン、ストラスト。長年停滞している商業活動に風穴を開けるべく、新たな商業登録を四つも登録したと聞く。誠にあっぱれなり。それぞれ金50枚と大鷲勲章を持ってその働きを褒め称えたい。これからも励めよ」
「「ありがたき幸せ」」」
「最後にリョウエスト・スサン。史上最年少のA級料理人としてその才能をいかんなく発揮し、新しい料理登録をなしえた事、誠にあっぱれだ。その味は舌の肥えた美食家を唸らせ、天下一の料理人だと評する者もいる。かく言う我もその一人だ。また新しい料理を創り出す事を心より祈っている。その働きに金100枚、大鷲勲章を持って報いたい。これからも励めよ」
「ありがたき?幸せ」
「以上が王意である。なお、我からもそち達に謝意を贈りたい。それぞれ金50枚を持ってその働きに報いたいと思う」
「「「「ありがたき幸せ」」」」
「それから我のところに国王様より命令書が一通届いている。ストラスト、ならびにリョウエストが成人するまで後見に入れとの事だ。ストラスト、リョウエスト、良いな」
「は、はい、よろしくお願いします」
「お願いします」
「以上で本日の謁見は終わる。ご苦労だった」
僕達は侍従さんの案内によって待合室に入った。お兄さんたちがふう、と深呼吸する。
「お父さん、知ってたの?」
「中身は知らなかった。お褒めの言葉だけだと思ったよ。まさか王意とは」
「王意、何?」
「王様の命令書や任命書だ。正式文書という意味もある」
「大鷲勲章ってなんだろね?」
「その辺はお父さんもわからないな。ともかく大金が手に入ったんだ。大事に使えよ」
「「うん」」
コンコンとノックの音がする。メイドさんが入って来た。
「失礼します。お館様がお呼びです。ご案内いたします」
「よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」
案内されたのはマックスさんの執務室だった。僕たちは用意された椅子に座る。しばらく待っていたらマックスさんとレイアムさんがやって来た。立ち上がり礼をするお父さんとお兄さん達。
「ああ、待たせたな。座ってくれ」
「「「はい」」」
「驚いたかハッセルエン」
「はい。まさか王意とは」
「私もだ。帰りがけに渡されて驚いた。国王様の側近の話だと、王は物語とリョウの料理がお気に入りだそうだ。だから調べさせたらしい」
「そうなんですね」
「いずれにせよ、お前達兄弟は色んなところに注目されていると言う事だ。名前に負けないよう努力するように」
「「はい」」
「うん!」
「さて、ここに残ってもらったのはお前達全員に色んなところから色んな提案をされている事を伝えるためだ。まずはハッセルエン。お前には何家かの貴族から取引したいと持ちかけられている。お前のところにも直接言っていると思うが、私のところに来たものと照らし合わせて対応してくれ」
「かしこまりました」
「それから王都に支店は出さないのかと問い合わせがあった。それも対応してくれ。ハッセルエン、支店を出す気があるか?」
「今は領都と新規のお客様で手一杯になると思います」
「そうか」
「失礼ながら伯爵様」
「なんだロイックエン?」
「それは私とストラストで作りたいと思っております。その為の準備で6年はかかると思われます」
「そうか。ハッセルエン、優秀な子を持ったな」
「はい」
「その時が来たら言ってくれ。領をあげて応援する」
「ありがとうございます」
「さて、次はロイックエン。内々に私のところにいくつか問い合わせがあったが、お前には縁談の申し込みが多数届くと思う。あの歌があるからないとは思うが、もし婿にとりたいと言う貴族がいたら私のところに言ってくれば対処しよう。あとは自分で対処してくれ」
「ありがとうございます」
「ストラスト、お前は王命により私が15歳の成人になるまで後見に入る事となった。何かあったら相談にのるから遠慮なく言うように」
「あ、ありがとうございます」
「早速だが王立学園に進学する意思があるとハッセルエンに聞いたがこれに相違ないか?」
「はい。王都にて学業を納め、人脈を広げたく思っております」
「うん。それでな、もし進学するというなら進学にかかる費用を応援したいと公爵家、侯爵家のそれぞれ一つずつの家から申し入れがあった。これを受けるか?」
「あの、派閥的にどうでしょうか?」
「うむ。一つは王党派、一つは貴族派だな。」
「なるほど…失礼ながら伯爵様にお願いがあります。形だけでも応援をしていただきませんでしょうか?中立派の伯爵様が入っていただけるならパワーバランスを取れると思うので」
「もちろん我が家も応援するつもりだ。この話受けてかまわないか?」
「はい。お願いします」
「さて、リョウよ。お前はいつも通り城に来て、いつも通り生活すれば良い」
「うん!」
「今現在も引き合いがあるが、養子の話も多く来るだろうからハッセルエン、その辺は私が対応しよう」
「ありがとうございます」
「私は此度の社交で他領との結びつきを深める事ができた。これもスサン一家のおかげだ。感謝する。今後とも我が家と連携してもらいたく思う。よろしく頼むぞ」
「「「かしこまりました」」」
「うん!」
マックスさんは丸められた文を捧げ持ち上に上げる。
「「「「ははーっ」」」」
列に並んだ人たちがみな頭を下げてそう言う。
お父さんもお兄さん達も頭を下げた。慌てて僕も頭をさげる。
「面をあげ」
皆が顔を上げる。
「国王様の王意を伝える。こたびの料理登録と商業登録、まことにあっぱれである。兄弟が噂以上の働きをしている事、我は嬉しく思う。まずは父、ハッセルエン、そなたは良き子を育て上げた。金100枚を与え、その働きに報いたい」
「ありがたき幸せ」
「次にロイックエン、ストラスト。長年停滞している商業活動に風穴を開けるべく、新たな商業登録を四つも登録したと聞く。誠にあっぱれなり。それぞれ金50枚と大鷲勲章を持ってその働きを褒め称えたい。これからも励めよ」
「「ありがたき幸せ」」」
「最後にリョウエスト・スサン。史上最年少のA級料理人としてその才能をいかんなく発揮し、新しい料理登録をなしえた事、誠にあっぱれだ。その味は舌の肥えた美食家を唸らせ、天下一の料理人だと評する者もいる。かく言う我もその一人だ。また新しい料理を創り出す事を心より祈っている。その働きに金100枚、大鷲勲章を持って報いたい。これからも励めよ」
「ありがたき?幸せ」
「以上が王意である。なお、我からもそち達に謝意を贈りたい。それぞれ金50枚を持ってその働きに報いたいと思う」
「「「「ありがたき幸せ」」」」
「それから我のところに国王様より命令書が一通届いている。ストラスト、ならびにリョウエストが成人するまで後見に入れとの事だ。ストラスト、リョウエスト、良いな」
「は、はい、よろしくお願いします」
「お願いします」
「以上で本日の謁見は終わる。ご苦労だった」
僕達は侍従さんの案内によって待合室に入った。お兄さんたちがふう、と深呼吸する。
「お父さん、知ってたの?」
「中身は知らなかった。お褒めの言葉だけだと思ったよ。まさか王意とは」
「王意、何?」
「王様の命令書や任命書だ。正式文書という意味もある」
「大鷲勲章ってなんだろね?」
「その辺はお父さんもわからないな。ともかく大金が手に入ったんだ。大事に使えよ」
「「うん」」
コンコンとノックの音がする。メイドさんが入って来た。
「失礼します。お館様がお呼びです。ご案内いたします」
「よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」
案内されたのはマックスさんの執務室だった。僕たちは用意された椅子に座る。しばらく待っていたらマックスさんとレイアムさんがやって来た。立ち上がり礼をするお父さんとお兄さん達。
「ああ、待たせたな。座ってくれ」
「「「はい」」」
「驚いたかハッセルエン」
「はい。まさか王意とは」
「私もだ。帰りがけに渡されて驚いた。国王様の側近の話だと、王は物語とリョウの料理がお気に入りだそうだ。だから調べさせたらしい」
「そうなんですね」
「いずれにせよ、お前達兄弟は色んなところに注目されていると言う事だ。名前に負けないよう努力するように」
「「はい」」
「うん!」
「さて、ここに残ってもらったのはお前達全員に色んなところから色んな提案をされている事を伝えるためだ。まずはハッセルエン。お前には何家かの貴族から取引したいと持ちかけられている。お前のところにも直接言っていると思うが、私のところに来たものと照らし合わせて対応してくれ」
「かしこまりました」
「それから王都に支店は出さないのかと問い合わせがあった。それも対応してくれ。ハッセルエン、支店を出す気があるか?」
「今は領都と新規のお客様で手一杯になると思います」
「そうか」
「失礼ながら伯爵様」
「なんだロイックエン?」
「それは私とストラストで作りたいと思っております。その為の準備で6年はかかると思われます」
「そうか。ハッセルエン、優秀な子を持ったな」
「はい」
「その時が来たら言ってくれ。領をあげて応援する」
「ありがとうございます」
「さて、次はロイックエン。内々に私のところにいくつか問い合わせがあったが、お前には縁談の申し込みが多数届くと思う。あの歌があるからないとは思うが、もし婿にとりたいと言う貴族がいたら私のところに言ってくれば対処しよう。あとは自分で対処してくれ」
「ありがとうございます」
「ストラスト、お前は王命により私が15歳の成人になるまで後見に入る事となった。何かあったら相談にのるから遠慮なく言うように」
「あ、ありがとうございます」
「早速だが王立学園に進学する意思があるとハッセルエンに聞いたがこれに相違ないか?」
「はい。王都にて学業を納め、人脈を広げたく思っております」
「うん。それでな、もし進学するというなら進学にかかる費用を応援したいと公爵家、侯爵家のそれぞれ一つずつの家から申し入れがあった。これを受けるか?」
「あの、派閥的にどうでしょうか?」
「うむ。一つは王党派、一つは貴族派だな。」
「なるほど…失礼ながら伯爵様にお願いがあります。形だけでも応援をしていただきませんでしょうか?中立派の伯爵様が入っていただけるならパワーバランスを取れると思うので」
「もちろん我が家も応援するつもりだ。この話受けてかまわないか?」
「はい。お願いします」
「さて、リョウよ。お前はいつも通り城に来て、いつも通り生活すれば良い」
「うん!」
「今現在も引き合いがあるが、養子の話も多く来るだろうからハッセルエン、その辺は私が対応しよう」
「ありがとうございます」
「私は此度の社交で他領との結びつきを深める事ができた。これもスサン一家のおかげだ。感謝する。今後とも我が家と連携してもらいたく思う。よろしく頼むぞ」
「「「かしこまりました」」」
「うん!」
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