【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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神の修行。

権能の話。

 アネーシャさんと別れナーディルさんに走りの練習を教えてもらった。短距離走法、中距離走法、長距離走法の型を身体に精神に教え込ませていく。

「これは基礎だ。全ての闘技は走法を元にしている。まずはこれを鍛え、闘技に入れば習得は早くなる」
「ナーディルさん、リーリシアから話を聞いてくれたんですね」
「ああ。厄介だが、俺の勉強にもなる。それにな、スキルなしでもある程度戦ってもらえるように考える」
「ありがとうございます」
「礼はまた美味い飯を食わせてもらえば良い」
「わかりました」
「さて、剣術の基礎をやっていたな」
「はい」
「一度見せてくれ」
「わかりました」

 愛用の木短剣を思い浮かべて取り出す。

「おお。それができるのか。なかなか地上の人間や半神デミゴッド達はできないぞ」
「なにがですか?」
「うん。料理は欲求に繋がるからここで出しやすいんだ。欲求にならない物は出しにくいんだ。なんらかのスキルや権能パワーを得ているかもしれないな」
権能パワー?」
「スキルの一種みたいなものだが少し違う。スキルっていうのは『こういう理屈でこの事ができる』って感じなんだが権能パワーは『そういう事ができる権利を持っているから使う』という事だ」
「よくわかりません」
「例えば炎の魔法と炎の権能パワーについて話そう。炎の魔法は相手を指定して、魔法名を唱え、空気中の燃焼物質に点火して相手にダメージを与えたり、自分を守ったりするが、炎の権能パワーはいつでもどこでもどんな状態でも炎を出したいと思えば出る。こういう違いだがわかるか?」
「なるほど。それなら良くわかります」 
「これも先天性スキルと同じように聖別式で判明する。だが今の状態を見るとその可能性は多いと思う」
「なるほど。あったら嬉しいですね。あれ?でも景色は簡単に作れますよね」
「そうだな。それはここの使用を許可できるみなができる事だ。食事や物質も許可されているが個人のスペックや権能パワー、スキルによりかなり左右される……そういえば昨日の料理もおかしかった……あんな繊細な料理の味の違いを出すのには神相当のスペックがいるはずだ」
「そうなんですね?でも僕今半神デミゴッドですよね」
「うん。権能パワーを得てる説が濃厚になったな」
「それは今得てるかどうかわかるんですか?」
「わからないと思う。俺は勘で持ってるか持ってないかある程度わかると思うが100%ではないし、知識を司るやつもいるがそれも100%ではないだろう。今のリョウは聖別コンセクレーションの途中で来ている。だからどのスキル、権能パワーを得て、どこまで習得ダウンロードしているのか判別は難しい。多分母上もわからないと思う。先天性スキルと権能パワーは個人の普段の生活、憧れによってでるからな」
「そっかあ」
「まあ、それは後のお楽しみにして、リョウはスキルを得る訓練をした方がよっぽど建設的だと思うぞ」
「そうですね」
「じゃあ剣術を見せてくれ」

 剣術の振り、払い、突きの基礎の型をやる。しばらく型をなぞっているとナーディルさんが頷いた。

「よし、やめ。なるほど。リョウの爺さんはなかなかの腕だな。基礎はなかなかできている。しっかりと教えればスキル習得はそんなに大変ではないだろう」
「ありがとうございます」
「うん。それでは走法の練習と剣術の基礎をしばらくやっていこう」
「はい」
「ではそろそろ仕事だから行く。また美味い飯食べさせてくれよ」
「わかりました。行ってらっしゃい」
「ああ。またな」

 ナーディルさんは消えていった。
 色々な情報が出てきて頭がいっぱいだ。とりあえず一つ一つ消化しようと思って林に足を向ける。

 薬草を改めて採取していく。前の採取結果がまだ残っていたのでそれを見ながら、これは薬草、これは毒草、これはただの草と判別しながら採取していく。ラクラ薬師もこうやって薬草を取りながら修行していたのだろうか。薬師の道はなかなか険しいな。

 一通り取ったので答え合わせをする。かなりの間違いがあった。僕はメモ帳とボールペンを創り出しメモを取りながらスケッチをする。それをしていたらイサリナさんが横に立っていた。びっくりして転けそうになる。

「あっ…大変申し訳ありません。リョウ様にお母上様からの伝言です。少し遅くなるそうです」
「わかりました。僕ももう少しここにいます」
「かしこまりました」
「ありがとうございます」
「えーと。あの、申し訳ありません。少し教えていただきたいのですが、そのペンはどのような構造になっているのでしょうか?」
「上にインクが溜まっており下に落ちてきます。そして……うーん難しい。ちょっと説明が難しいので、実際使ってみてください。分解しても新しいのを創ります」

 僕はボールペンを10本創り出してイサリナさんに渡した。

「あの、これみんなに配ってよろしいでしょうか?」
「良いですよ」
「でしたら申し訳ありませんがあと2本お願いします」
「わかりました」

 僕はボールペン2本をさらに創り出して渡した。

「ありがとうございます。みんな喜ぶと思います。それではお帰りをお待ちしております」
「はい」
 

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