【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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神の修行。

イサリナさんの講義。

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「今日はよろしくお願い致します」
「よろしくお願いします」
「さて、今回は私の一面である精神についてお話しさせていただきたく思います。さて、リョウ様は精神についてどういうものだとお考えになっていらっしゃいますか?」
「うーん。肉体に対して精神ですか?」
「左様でございます。それが一番精神を表していると言っても過言ではありません。もう一つ意味があるのですがそれは認識、思考、反省を行う心的能力です。反省はごめんなさい、許してくださいというものではなく、それでいいのかと考える事です。さて、この精神を能力と言いましたが精神は鍛えられると思いますか?」
「はい、思います」
「その通りでございます。精神は鍛えられるのです。今後、リョウ様には逆境に対する抵抗力をつけてもらい、その後相手の心理を読み、自分が優位に立てるように立ち回る方法をお教えしたいと思います」
「抵抗力をつけるってどういう訓練になりますか?」
「何十個かのシチュエーションを見て実際に行動して頂きます。最初は恐怖にすくんだり、悲しみに押しつぶされる事となるかと思いますがそれを乗り越える事で抵抗力を上げていって頂きます」
「怖いですけどやってみます」
「まず、お願いしたいことがあります。よろしいでしょうか?」
「はい」
「リョウ様は人の本質は善だとお考えでしょうか?」
「いいえ」
「まずはそう考えて頂きたく思います。自分が善であると、相手からの善意に期待致します。いわゆる『甘え』でございますね。例えば、長い付き合いだからちょっとぐらい良いか、と甘えるのと長い付き合いだから逆に親切さ、謙虚さを忘れないでは大いに違うとお思いになりますよね?」
「はい」
「こうした『甘え』は思考、認識に影響致します。自分に対しても甘くなるのです。まあいいや、となるのでございますね。精神は常に良い意味での緊張感があった方が失敗することが少なくなります。ですから自分と他人の精神は善と考えることをやめて頂きたく思います」
「わかりました」
「さて、お茶に致しましょうか」
「ありがとうございます」

 イサリナさんはお茶を用意してくれる。綺麗な所作だ。お茶が美味しい。

「美味しいです」
「はい。ありがとうございます」
「質問があるのですが」 
「なんでしょう?」
「精神が強い人とはどんな人ですか?」
「そうですね…まずは逆境に強いというのが一つ。もう一つは人たらしであることでしょうか」
「人たらし…ですか?」
「そうでございます。あまり良い印象はございませんでしょう?」
「そうですね。あんまりないです」
「ですがこれ以外の言葉が見つからないのでございます。相手を洞察力をもって観察し、人の心理を自分の良いようにもっていくという感じなのでございますが、どうしたら相手に喜怒哀楽を与えるのか考えられる人は知性がおありになりますね?」
「はい。そう思います」
「それが私の言う人たらしでございます。
「なるほど」
「例えば私とリョウ様がお話ししていると仮定致します。リョウ様が面白い話をしたとして、私が笑わなかったらどうお思いになりますか」
「面白くなかったとか、怒らせたとかですかね」
「逆に私が笑顔だったらどうでしょうか」
「ウケたなとか…あ、でもつくり笑顔かもしれないとか考えるかなあ」
「私が声を出して笑ったらどう思われますか?」
「本当にウケたな、と思いますね」
「これが人たらしの基本でございます。今私は表情だけでリョウ様の気持ちを動かしました。こういうことを意図的に考えて行える人になって頂きたく思います」
「わかりました」
「リョウ様にはあと秘密を共有できる友人や伴侶、家族が必要になってきます。秘密というのは抱えれば抱えるほど精神的に動けなくなるものです。伴侶はリーリシア様がいますからなんとも言えませんが友人や家族は確実に作って頂きたく思います」
「早めに作ります」
「そうして下さいませ。さて、本日の仕上げとして一つのシチュエーションを攻略していただきたいと思います。今回のテーマは表情で動かす。声を出せません。身体は動きます。表情とジェスチャーで相手を動かしてみてください」


 

 気づくと僕は路上にたっていた。格好は冒険者風の鎧を着ていて剣を腰に差している。
 路上を歩いていると群衆がいる。群衆は僕に投石をしている。慌てて避けたが剣を持った男たちが現れて投石と剣でやられ倒れた。
 ふと気づくとまた路上を歩いていた。目の前には群衆がいる。これを表情とジェスチャーで動かそうと言うのか!?また倒れるんじゃないかとビクッとするが、怒りの表情を浮かべて剣を抜いてみる…今度は群衆がビビって投石はやめたが、剣を持った男達が何人もやってきてやられて倒れた。
 次は悲しいしぐさで行ってみたがやはりダメだった。
 もう笑うしかないかと思い笑顔を作って剣を構えて歩いていった。明らかに先程と違い群衆も、男達も近寄り難くしている。その笑顔で男達や群衆を追っかけてみた。われ先にと逃げている。途中からパニックになって逃げ出したのでその場から離れる。




 目が覚めた。どうやらイサリナさんに眠らされて夢を見ていたようだ。

「リョウ様、今のでほぼ正解でございます。相手から見るとこちらが余裕があるように見えるので、相手から見ると脅威に見えるのでございます」
「そうですね。そんな風に反応してました。『ほぼ』って事は正解はなんですか?」
「もっと獰猛な感じに笑うんです」
「あー。もっと怖そう」
「そういう人物を演じる事も大事なのでおいおいそういった役割を演じるロールプレイも勉強致しましょうか」
「よろしくお願いします」


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