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神の修行。
楽しい壮行会。
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修行最終日。僕は万感の思いを込めて修行の地に立っていた。この修練場に作ったスペース。何周回っただろう。何度倒れ起き上がっただろう。魔術が暴走しそうな時もあったな。最初の鍛治作品、ぐちゃぐちゃだっけ。突然襲撃を受けた時は大変だったな。治癒修行、半端なく痛かったな。夢の中で何度も発狂しそうになったっけ……そんな思いの中僕はゆっくりと走り出した。次第にスピードを上げて最高速度まで出し、またゆっくりとしてから短距離走法、中距離走法、長距離走法の型をなぞる。一通り終わると景色は一変していた。
競技場の客席にはたくさんの眷属神が座り、一番良い観覧席にはリーリシアが座っている。
近くには6神。彼らはニヤニヤしながら立っていた。
「今日は最終日ということでな、各自がやりたい事をやろうって決めた」
「ぼ、僕は相変わらず回復魔法だからな」
「順番はくじ引きー。身体あったまったとこでごめんー」
「俺、今日は試験やめたー」
「遺失魔術は昨日までの事で。ごめんなさいね」
「今日は夢はないのでご安心ください」
「さてはじめよかー」
「最初はわたしー」
アネーシャさんが手を上げた。
するとアスレチックコースのようなものが現れた。
「いい、ルールを説明するよー。これは指定した行動をしないと通れないコースよ。それもきっちりやらないと通さないからねー!準備いい?」
「はい」
「よーい、どんー!」
コースに入って最初の課題は追跡だった。ひたすら目標物を追いかける。途中で見失って、痕跡を見つけて追う。やっとゴールして次は忍び足だ。今度は目標に見つからないようにひたすら忍ぶ。それが終わったら今度はモノ探し…探索をして、鍵開けをし、登攀をし、尾行する。それで終わりかと思いきや最後に変装をする。それでゴールだ。何度か引っかかった所があるけど大体うまく行った。
「おわっちゃったかー。楽しかったー?」
「楽しかったです」
「またやろうねー」
アネーシャさんはそう言いながら客席に歩いていった。
「次は私でございます。よろしくお願いいたします」
「はい。よろしくお願いします」
「今日は二人で即興で役割を決めて演じます。まあ、即興劇というものでございますね。長く続けられたら修行終了としましょう」
「はい」
イサリナさんはリーリシアにお題を聞くと『兄と妹』だったので、そのシチュエーションで劇を始める。最初はほんわかとしたものだったが途中でシリアスになり、涙涙の物語になってしまう感じだったのをなんとか方向転換して、逆境を耐え抜いてハッピーエンドって感じで終わった。客席は大盛り上がりしてたので良かったと思う。
「合格でございます。何年後かわかりませんがまたやりたいと思います」
「そうだね。またやりましょう」
「それでは失礼します」
イサリナさんは客席にあがっていった。
「つ、次は僕だ。今日は回復魔法の出力の調整だ。ちょうど良い治癒をかけていけ」
ロスハーンさんは最後までロスハーンさんだった。
いつものように斬られたり、貫かれたり、内臓にダメージ喰らったり、骨折したり、火傷したり、凍傷になったり、全身打撲になったりした。その度その度、ちょうど治るだけの回復魔法をかけていく。今日は特に文句は言われなかった。一度失敗したら酷いダメージを喰らったが。今日は最後まで立ってると決めていた。それが出来ただけ自分の進歩を感じた。終わったら眷属神から拍手が聞こえる。傍目にみたらキツそうだものね。
「良いか、地上に戻ったらお母さんを泣かせるなよ」
「はい」
「いざと言う時には回復魔法を使うのをためらうな」
「はい」
「じ、じゃあな」
ロスハーンさんは客席に戻った。
「次は俺とマデリエネだよー」
「初心に帰って知識の交換をしましょう」
「未来のユーリシアをお題で話をしよかー」
「良いですね。話しましょう」
三人で円卓を囲み話しはじめる。まずは科学技術が発達した地球の話だ。それを話したあと、現状のユーリシアの話へ。現状何が足りないかと話をしてから、地球とユーリシアのハイブリッドは誕生するのか、という話になった。観客たちは静かに聴いている。最終的には魔術、魔法、闘技などを特色として残しながらも社会的インフラを整備していく形が良いんじゃないかという結論がでたのだが、今後どうなっていくのだろうか。
「楽しい話をありがとうございました。またお話しいたしましょう」
「リョウの地上での活躍に期待してるー」
「はい。ありがとうございます」
最後はナーディルさんだ。
ナーディルさんの所へ行くと木槍と木剣が置いてあった。
「どちらを選ぶ?」
「どっちも良いですか?」
「好きにしろ」
木剣を腰に差し、木槍を両手に持つ。
「さて、試合おうか」
「はい」
試合形式の稽古が始まる。何度かやってるけど強さの底が全然見えないんだよね。ナーディルさんの攻撃をなんとか捌き反撃するも簡単に返される。途中で槍を絡め取られて木剣を手にして攻撃。だがいなされ喉元に槍を突きつけられる。
第一試合はそれで終わり。第二、第三試合と続き第十三試合まで負けっぱなしだった。第十四試合、僕はかなり体力を失っていた。それでも果敢に攻撃をし、防御をする。ふらふらの中、偶然胴に槍が当たり一本を取った。
「今のは良い一撃だった。まだやるか?」
「当然です。けどちょっとタイムです」
体力回復ポーションを飲む。
「お願いします」
「よし来い!」
その後試合を重ねて三十試合までやった。負けっぱなしだけどまあこんなものだろう。
「よし。良く耐えた。折を見て神殿に訪ねてこい。修行の成果をみてやる」
「はい。ありがとうございます」
そして客席に振り返る。
「よし、みんな聞いてくれ。リョウがこの度一生を過ごすために地上に降りる。みんなもそれとなく気にかけてやってくれ。それでは酒を創れ。乾杯の音頭はリーリシア様お願いします」
「はい。リョウ、三年間、良くがんばりました。良き人生を期待しています。乾杯」
「「「かんぱーい」」」
競技場中に乾杯の声が響き渡る。
6神とリーリシアと乾杯する。この人生でこの場所での飲み会はこれで最後だ。楽しい呑み会にしよう。
競技場の客席にはたくさんの眷属神が座り、一番良い観覧席にはリーリシアが座っている。
近くには6神。彼らはニヤニヤしながら立っていた。
「今日は最終日ということでな、各自がやりたい事をやろうって決めた」
「ぼ、僕は相変わらず回復魔法だからな」
「順番はくじ引きー。身体あったまったとこでごめんー」
「俺、今日は試験やめたー」
「遺失魔術は昨日までの事で。ごめんなさいね」
「今日は夢はないのでご安心ください」
「さてはじめよかー」
「最初はわたしー」
アネーシャさんが手を上げた。
するとアスレチックコースのようなものが現れた。
「いい、ルールを説明するよー。これは指定した行動をしないと通れないコースよ。それもきっちりやらないと通さないからねー!準備いい?」
「はい」
「よーい、どんー!」
コースに入って最初の課題は追跡だった。ひたすら目標物を追いかける。途中で見失って、痕跡を見つけて追う。やっとゴールして次は忍び足だ。今度は目標に見つからないようにひたすら忍ぶ。それが終わったら今度はモノ探し…探索をして、鍵開けをし、登攀をし、尾行する。それで終わりかと思いきや最後に変装をする。それでゴールだ。何度か引っかかった所があるけど大体うまく行った。
「おわっちゃったかー。楽しかったー?」
「楽しかったです」
「またやろうねー」
アネーシャさんはそう言いながら客席に歩いていった。
「次は私でございます。よろしくお願いいたします」
「はい。よろしくお願いします」
「今日は二人で即興で役割を決めて演じます。まあ、即興劇というものでございますね。長く続けられたら修行終了としましょう」
「はい」
イサリナさんはリーリシアにお題を聞くと『兄と妹』だったので、そのシチュエーションで劇を始める。最初はほんわかとしたものだったが途中でシリアスになり、涙涙の物語になってしまう感じだったのをなんとか方向転換して、逆境を耐え抜いてハッピーエンドって感じで終わった。客席は大盛り上がりしてたので良かったと思う。
「合格でございます。何年後かわかりませんがまたやりたいと思います」
「そうだね。またやりましょう」
「それでは失礼します」
イサリナさんは客席にあがっていった。
「つ、次は僕だ。今日は回復魔法の出力の調整だ。ちょうど良い治癒をかけていけ」
ロスハーンさんは最後までロスハーンさんだった。
いつものように斬られたり、貫かれたり、内臓にダメージ喰らったり、骨折したり、火傷したり、凍傷になったり、全身打撲になったりした。その度その度、ちょうど治るだけの回復魔法をかけていく。今日は特に文句は言われなかった。一度失敗したら酷いダメージを喰らったが。今日は最後まで立ってると決めていた。それが出来ただけ自分の進歩を感じた。終わったら眷属神から拍手が聞こえる。傍目にみたらキツそうだものね。
「良いか、地上に戻ったらお母さんを泣かせるなよ」
「はい」
「いざと言う時には回復魔法を使うのをためらうな」
「はい」
「じ、じゃあな」
ロスハーンさんは客席に戻った。
「次は俺とマデリエネだよー」
「初心に帰って知識の交換をしましょう」
「未来のユーリシアをお題で話をしよかー」
「良いですね。話しましょう」
三人で円卓を囲み話しはじめる。まずは科学技術が発達した地球の話だ。それを話したあと、現状のユーリシアの話へ。現状何が足りないかと話をしてから、地球とユーリシアのハイブリッドは誕生するのか、という話になった。観客たちは静かに聴いている。最終的には魔術、魔法、闘技などを特色として残しながらも社会的インフラを整備していく形が良いんじゃないかという結論がでたのだが、今後どうなっていくのだろうか。
「楽しい話をありがとうございました。またお話しいたしましょう」
「リョウの地上での活躍に期待してるー」
「はい。ありがとうございます」
最後はナーディルさんだ。
ナーディルさんの所へ行くと木槍と木剣が置いてあった。
「どちらを選ぶ?」
「どっちも良いですか?」
「好きにしろ」
木剣を腰に差し、木槍を両手に持つ。
「さて、試合おうか」
「はい」
試合形式の稽古が始まる。何度かやってるけど強さの底が全然見えないんだよね。ナーディルさんの攻撃をなんとか捌き反撃するも簡単に返される。途中で槍を絡め取られて木剣を手にして攻撃。だがいなされ喉元に槍を突きつけられる。
第一試合はそれで終わり。第二、第三試合と続き第十三試合まで負けっぱなしだった。第十四試合、僕はかなり体力を失っていた。それでも果敢に攻撃をし、防御をする。ふらふらの中、偶然胴に槍が当たり一本を取った。
「今のは良い一撃だった。まだやるか?」
「当然です。けどちょっとタイムです」
体力回復ポーションを飲む。
「お願いします」
「よし来い!」
その後試合を重ねて三十試合までやった。負けっぱなしだけどまあこんなものだろう。
「よし。良く耐えた。折を見て神殿に訪ねてこい。修行の成果をみてやる」
「はい。ありがとうございます」
そして客席に振り返る。
「よし、みんな聞いてくれ。リョウがこの度一生を過ごすために地上に降りる。みんなもそれとなく気にかけてやってくれ。それでは酒を創れ。乾杯の音頭はリーリシア様お願いします」
「はい。リョウ、三年間、良くがんばりました。良き人生を期待しています。乾杯」
「「「かんぱーい」」」
競技場中に乾杯の声が響き渡る。
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