【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
106 / 689
ブラッシュアップ開始。

パンとワインはどうするか。

しおりを挟む
「それはまた…」
「とんでもないことを…」
「うわぁ…」
「これ、僕しか、やれない、仕事」
「流石に商会では背負いきれないな」
「お父さん、無理なの?」
「ストラ、規模が大きすぎる仕事なんだ。一領都の大店にできる仕事ではない」
「僕ね、色々考えたの、これ、王国使う、しかないの」
「そうだな。持っていくのは王国だな」
「王国と、権利金を、折半するの」
「そんな事できるの?」
「ああ。王国と共同開発を持ち掛ければ良い。発明者の権利は守られるぞ」
「それの、やり方、わからないの」
「お父さんは、王様の知己を得ている。お父さんが手紙を書こう」
「それ、ダメ、思う」
「なんでだ?」
「マックスさん、悲しむ」
「そうか。今度の城に行くのはいつだ?」
「明後日かなあ」
「マクシミリアン様とその時打ち合わせできるか問い合わせをしよう」
「そうなるとリョウは王城に行く事になるのか」
「大丈夫か?」
「うん。頑張る」
「ちなみにさ、パンてどうやって作るんだ?」
「あのね、酵母液という液を作るの。五日くらいかかるけど、結構簡単なの。それを、パン生地に、混ぜて作るの」
「良くわからないけど真似されそうだな」
「お父さん、錬金術師、知り合いいる?」
「ああ、友達にいるぞ」
「酵母液、ワイン、作るの、錬金術で、早くて簡単なの」
「わかった。これが終わったら呼ぼう。口の固いやつだから安心してくれ」
「ありがと」
「ワインはどうやるんだ?」
「甘いぶどうを使うか、砂糖を入れるの。酵母液も使う」
「なるほどな。どちらにせよ、これも王国だな」
「リョウの事、誇らしいよ。兄として僕もしっかりやらねばな」
「そうだな兄貴、これは負けてられないぞ。きっちり仕事をしようじゃないか」
「リョウ、他になにかあるのならすぐに言いなさい。お父さん、がんばるからな」
「うん!」

 会議が終わってからお父さんは丁稚に甘い葡萄を買ってくる事と錬金術師の友人を呼んでくるように頼んでいた。それからお父さん、ドルトさん、モムノフさんは会議に入る。上手く行くといいなあ。
 ロイック兄さんもストラ兄さんを送り出して早速計算に入っている。ロイック兄さんめちゃくちゃ数字に強いからね。ストラ兄さんはアイデアマンでロイック兄さんは実務でいいバランスとれてるよね。
 僕はそれを見届けるとミシェ姉さんに連行されました。何か結婚生活に役にたつ事教えて、と言われたので結婚神から聞いた夫婦円満の秘訣を教えてあげたよ。
 夫婦といえばアレも作りたいな。今度また相談しよう。


 昼過ぎに丁稚が帰ってきた。二人で籠四杯分の葡萄を買ってきたみたい。丁稚さんにはそのまま、ワインのヘタをとってぐちゃぐちゃにしてもらった。これ、ワインにも適してる葡萄だったら良いな。こっち原産の葡萄、アネーシャさんに教われば良かったなあ。アネーシャさん、美味しいワインができるようにお願いします。
 
 エメイラの講義を受けている最中にエスナがお客様がきたと言ってきた。きっと錬金術師の人だろう。エメイラにごめんと言ったらぷんぷん怒っていたので、美味しいワインを作るためだよ、といったら嬉しがっていた。

 店に出たらお父さんと黒ローブの銀髪で碧眼の背の高い人が話していた。

「リョウ、こいつはデボンだ。ルステインでも名の通った錬金術師だぞ」
「デボンだ。スサンの天使の料理を手伝えると聞いて飛んできた。俺、あの料理の大ファンなんだよ」
「ありがと、ございます」
「立ってるのはあれだから、応接室に行こう」
「美味いお茶を出してくれ」
「わかった」

 三人で応接室のソファーに座る。

「それで、話って」
「錬金術の、経年変化と、変質を、使って、もらいたいもの、があって。あと、デボンさんに、その、レポートを書いて下さい」
「ほお。錬金術についてよく勉強してるな。『天使』は使えないのか?」
「スキルは、ない」
「わかった。何を作るんだ?」
「歴史に、残るもの」
「ほお。それに俺のレポートをつけさせてくれると?」
「そう。やる気、でた?」
「何かを知りたい」
「聞いたら、やめちゃ、だめ」
「わかった」
「柔らかいパン。美味しいワイン」
「なんだと?」
「もう一回言う。柔らかいパン、美味しいワイン」
「おおう。本当か?ハッセルエン」
「ああ。この子が言ってるのは本当だ」
「やる。やらせてくれ。金はいらん」
「ありがと。もう一つ、お願いある」
「いいぞ、なんでも」
「錬金術の基礎、教えて、ください」
「おお。いいぞ」
「ありがと」
「いつできる?」
「今から大丈夫?」
「ああ。いいぞ。そのパンとワイン試せるんだな」
「うん」
「よしやろう!早速案内してくれ!」
「お父さん、ワインの樽、売ってる?」
「小さいのならあるぞ」
「それ四つと、大きな袋、売って。あとポーション、用の瓶欲しい」
「用意させよう」
「いくら?」
「息子から金はとらないよ」
「ありがと。じゃあデボンさん、こっち」

 先程丁稚に潰させてた葡萄のある従業員食堂に行く。マスに頼んでコップを30個ほど用意してもらう。

「デボンさん、清浄クリーン、使える?」
「使えなきゃ錬金術師できないぞ」
「コップにおねがい」
「わかった」

 コップが綺麗になる。そこに葡萄を潰したのと水を入れていく。

「うん。これで、良い。デボンさん、これ、5日、時間進めて」
「ちょっと待てよ」

 デボンさんは錬金布を収納から取り出す。

「あ、錬金布!」
「よく知ってるな。これお前の家でも売ってるぞ」
「そうなの、ありがと」

 準備を待っていたら商会員かぞくが頼んだものを用意して持ってきてくれた。

「よし、行くぞ」
「うん!」
「経年変化、5日。よし。やれ!」

 全部のコップの水が黄色くなる。

「うん。多分、成功」


 
 
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜

naturalsoft
ファンタジー
アヴァロン王国は現国王が病に倒れて、第一王子が摂政に就いてから変わってしまった。度重なる重税と徴収に国民は我慢の限界にきていた。国を守るはずの騎士達が民衆から略奪するような徴収に、とある街の若者が立ち上がった。さらに森で捨てられた悪役令嬢を拾ったことで物語は進展する。 ※一部有料のイラスト素材を利用しています。【無断転載禁止】です。 素材利用 ・森の奥の隠里様 ・みにくる様

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。 そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。 カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。 やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。 魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。 これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。 エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。 第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。 旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。 ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――

銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」 世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。 魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。 彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。 一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。 構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。 彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。 「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」 暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。 管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。 これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。 ※アルファポリスで先行で公開されます。

ペットになった

ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。 言葉も常識も通用しない世界。 それでも、特に不便は感じない。 あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。 「クロ」 笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。 ※視点コロコロ ※更新ノロノロ

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

処理中です...