【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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ブラッシュアップ開始。

パンとワインはどうするか。

「それはまた…」
「とんでもないことを…」
「うわぁ…」
「これ、僕しか、やれない、仕事」
「流石に商会では背負いきれないな」
「お父さん、無理なの?」
「ストラ、規模が大きすぎる仕事なんだ。一領都の大店にできる仕事ではない」
「僕ね、色々考えたの、これ、王国使う、しかないの」
「そうだな。持っていくのは王国だな」
「王国と、権利金を、折半するの」
「そんな事できるの?」
「ああ。王国と共同開発を持ち掛ければ良い。発明者の権利は守られるぞ」
「それの、やり方、わからないの」
「お父さんは、王様の知己を得ている。お父さんが手紙を書こう」
「それ、ダメ、思う」
「なんでだ?」
「マックスさん、悲しむ」
「そうか。今度の城に行くのはいつだ?」
「明後日かなあ」
「マクシミリアン様とその時打ち合わせできるか問い合わせをしよう」
「そうなるとリョウは王城に行く事になるのか」
「大丈夫か?」
「うん。頑張る」
「ちなみにさ、パンてどうやって作るんだ?」
「あのね、酵母液という液を作るの。五日くらいかかるけど、結構簡単なの。それを、パン生地に、混ぜて作るの」
「良くわからないけど真似されそうだな」
「お父さん、錬金術師、知り合いいる?」
「ああ、友達にいるぞ」
「酵母液、ワイン、作るの、錬金術で、早くて簡単なの」
「わかった。これが終わったら呼ぼう。口の固いやつだから安心してくれ」
「ありがと」
「ワインはどうやるんだ?」
「甘いぶどうを使うか、砂糖を入れるの。酵母液も使う」
「なるほどな。どちらにせよ、これも王国だな」
「リョウの事、誇らしいよ。兄として僕もしっかりやらねばな」
「そうだな兄貴、これは負けてられないぞ。きっちり仕事をしようじゃないか」
「リョウ、他になにかあるのならすぐに言いなさい。お父さん、がんばるからな」
「うん!」

 会議が終わってからお父さんは丁稚に甘い葡萄を買ってくる事と錬金術師の友人を呼んでくるように頼んでいた。それからお父さん、ドルトさん、モムノフさんは会議に入る。上手く行くといいなあ。
 ロイック兄さんもストラ兄さんを送り出して早速計算に入っている。ロイック兄さんめちゃくちゃ数字に強いからね。ストラ兄さんはアイデアマンでロイック兄さんは実務でいいバランスとれてるよね。
 僕はそれを見届けるとミシェ姉さんに連行されました。何か結婚生活に役にたつ事教えて、と言われたので結婚神から聞いた夫婦円満の秘訣を教えてあげたよ。
 夫婦といえばアレも作りたいな。今度また相談しよう。


 昼過ぎに丁稚が帰ってきた。二人で籠四杯分の葡萄を買ってきたみたい。丁稚さんにはそのまま、ワインのヘタをとってぐちゃぐちゃにしてもらった。これ、ワインにも適してる葡萄だったら良いな。こっち原産の葡萄、アネーシャさんに教われば良かったなあ。アネーシャさん、美味しいワインができるようにお願いします。
 
 エメイラの講義を受けている最中にエスナがお客様がきたと言ってきた。きっと錬金術師の人だろう。エメイラにごめんと言ったらぷんぷん怒っていたので、美味しいワインを作るためだよ、といったら嬉しがっていた。

 店に出たらお父さんと黒ローブの銀髪で碧眼の背の高い人が話していた。

「リョウ、こいつはデボンだ。ルステインでも名の通った錬金術師だぞ」
「デボンだ。スサンの天使の料理を手伝えると聞いて飛んできた。俺、あの料理の大ファンなんだよ」
「ありがと、ございます」
「立ってるのはあれだから、応接室に行こう」
「美味いお茶を出してくれ」
「わかった」

 三人で応接室のソファーに座る。

「それで、話って」
「錬金術の、経年変化と、変質を、使って、もらいたいもの、があって。あと、デボンさんに、その、レポートを書いて下さい」
「ほお。錬金術についてよく勉強してるな。『天使』は使えないのか?」
「スキルは、ない」
「わかった。何を作るんだ?」
「歴史に、残るもの」
「ほお。それに俺のレポートをつけさせてくれると?」
「そう。やる気、でた?」
「何かを知りたい」
「聞いたら、やめちゃ、だめ」
「わかった」
「柔らかいパン。美味しいワイン」
「なんだと?」
「もう一回言う。柔らかいパン、美味しいワイン」
「おおう。本当か?ハッセルエン」
「ああ。この子が言ってるのは本当だ」
「やる。やらせてくれ。金はいらん」
「ありがと。もう一つ、お願いある」
「いいぞ、なんでも」
「錬金術の基礎、教えて、ください」
「おお。いいぞ」
「ありがと」
「いつできる?」
「今から大丈夫?」
「ああ。いいぞ。そのパンとワイン試せるんだな」
「うん」
「よしやろう!早速案内してくれ!」
「お父さん、ワインの樽、売ってる?」
「小さいのならあるぞ」
「それ四つと、大きな袋、売って。あとポーション、用の瓶欲しい」
「用意させよう」
「いくら?」
「息子から金はとらないよ」
「ありがと。じゃあデボンさん、こっち」

 先程丁稚に潰させてた葡萄のある従業員食堂に行く。マスに頼んでコップを30個ほど用意してもらう。

「デボンさん、清浄クリーン、使える?」
「使えなきゃ錬金術師できないぞ」
「コップにおねがい」
「わかった」

 コップが綺麗になる。そこに葡萄を潰したのと水を入れていく。

「うん。これで、良い。デボンさん、これ、5日、時間進めて」
「ちょっと待てよ」

 デボンさんは錬金布を収納から取り出す。

「あ、錬金布!」
「よく知ってるな。これお前の家でも売ってるぞ」
「そうなの、ありがと」

 準備を待っていたら商会員かぞくが頼んだものを用意して持ってきてくれた。

「よし、行くぞ」
「うん!」
「経年変化、5日。よし。やれ!」

 全部のコップの水が黄色くなる。

「うん。多分、成功」


 
 
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