【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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ブラッシュアップ開始。

マックスさん、慌てる。

 次の日、マックスさんに会談の要請をしていたお父さんがエメイラの講義をしている僕の部屋にきた。
 
「リョウ、明日ご領主様と話をする事が決まった。よろしく頼むぞ」
「うん!」
「エメイラ、邪魔して悪かったな。また後でな」
「はいはい」
「リョウ、正念場だね。明日頑張りなさいよ」
「エメイラ、魔力、見ちゃ、ダメ?」
「ダメよ。癖になるから」
「うー。エメイラ、お願い」
「お願いしてもダメよ」
「わかった。頑張る」

 僕は魔力を感じることはできるようになったけど、なかなかお腹の一点に収束しなくて困っている。一度でも溜まった感覚ができれば良いのだけど。僕はジト目でエメイラを見る。エメイラに気づかないふりをされた。よし、明日エメイラから離れられるお城で黙って魔力を集めよう。
 エメイラの講義が終わって僕は昼寝と称してひたすらステータスの出し入れをやっていた。なんかもうすぐ上がりそうな気がするけどまだまだな気もする。途中で飽きたので忍び足で遊んでみる。んー。これは意味ないのかな?

 
 翌日、お父さんとミザーリと一緒に城に向かった。もういつもの事なので城門につくと勝手に橋が降りてくる。きちんと挨拶をして城に向かう。
 城の入り口も挨拶すれば通してくれる。今日は侍従さんでなくてレイさんだ。やっぱり緊急だとレイさんだよね。

「レイさん、こんにちは!」
「レイフェルトン様」
「何やら緊急の話し合いを持ちたいとの事とお聞きしましたが、そんなに大変な話ですか?」
「はい。王国と伯爵家を巻き込む話になると思います」
「なんと。早速案内しましょう」
「よろしくお願いします」

 お父さんと僕はレイさんに案内されてマックスさんの執務室だな。

「どうぞ」
「「失礼します」」
「おう。よく来たなリョウ、ハッセルエン。此度は急用と話を聞いているがまことか?」
「はい。ご領主様。実はリョウがとんでもないものを作り出しました」
「とんでもないものとは料理か?」
「はい。とりあえずお人払いをお願い致します」
「わかった。レイ、人払いを」
「かしこまりました」
「レイアム様のご意見もお聞きしたく思います。よろしければ…」
「わかった。呼ぼう。レイ、頼むぞ」
「かしこまりました」

 マックスさんと話をする。マックスさんもどんな話をするかわからないからドキドキしていた。

「あなた、お呼びとお聞きしたのですが…まあ。いらっしゃい。ナミリアなら部屋にいるわよ」
「レイアム、緊急の話みたいなのだ。そなたの話も聞きたいと」
「わかりましたわ」
「リョウ、その料理とやらは?」
「はい、これです」

 籠いっぱいのパンとワイン樽とコップをお父さんに出してもらった。

「これはパン?」
「これはワインか?」
「食べてみて、下さい。ワインは、普通と、違うので、飲み過ぎ、注意です」
「わかった」
「わかりました」
「では毒味をさせていただきます」

 レイさんはワインを注ぎ一口飲む。それに満足するとパンを頬張った。

「なるほど…これは…」
「どうだ、レイ?」
「何も言いません。とにかく食べて、そして呑んでみてください」
「「わかった(わ)」」

 二人はパンから食べる。パンは硬いのが当たり前だったから恐る恐る齧っている。

「なんだ、これは?」
「本当にパンなの?」
「うん。柔らかい、パンなの」
「そうか。歯で容易に噛み切れるぞ」
「味わいも本当上品だわ」
「んふー。作り方、違うの」
「リョウ、感動したぞ」
「私も感激しました」
「ありがと」

 レイさんはワインを用意する。

「さて、ワインを頂こうか」
「はい」

 二人はワインを一口呑む。

「し、衝撃的だな。これがワインか…」
「美味しい。爽やかなのにちゃんとしたお酒の味がするわ」
「確かに爽やかな中にどっしりとした味わいがある。まるで果物の酒を呑んでいる…いやそんな陳腐なものではないか」
「これをリョウが?」
「こちらとパンの秘密はリョウが作り出しました液にございます。その製法は容易に気づくものではありません」
「さすがリョウだな。それで、これをどうしたい?」
「我が商会では、これを単独で独占することを放棄します」
「まことか!?」
「はい。できればご領主様に仲立ちに入ってもらい王国と共同で開発したものとして全土に広めてもらいたく思います」
「思います」
「私にその大役をやれと言う事だな」
「あなた。すごく良い話に聞こえるのは私だけでしょうか?」
「奥様、我がルステイン家もこれで安泰でございます」
「お前達はなんて素晴らしい領民なんだ!」
「もちろん商人ですから利は求めます。王国5、伯爵様が1、我が商会は4でいかがでしょうか?」
「なりません。当方が1割もとったら王国の臣として恥ずべき事です」
「レイ、その通りだ。私は5対5で話をつけてこよう。ハッセルエン、まだ用意はあるか?」
「はい。こちらに」

 お父さんはパン一籠とワイン一樽を取り出す。

「よし。レイ、王都に連絡しワイバーン便を。私自らが行く。これは我が家にとって喜ばしい事態だ。早急に動くぞ」
「かしこまりました」
「レイアム、悪いが明日から城を開ける。面倒をかけるが頼むぞ」
「はい。わかりましたわ」
「ハッセルエン、リョウよ。これは必ず王城から呼び出しがくる。覚悟しておけ」
「かしこまりました」
「うん!パン、収納、入れて、運ぶ、大丈夫?」
「大丈夫だ。手配しよう」
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