108 / 806
ブラッシュアップ開始。
マックスさん、慌てる。
次の日、マックスさんに会談の要請をしていたお父さんがエメイラの講義をしている僕の部屋にきた。
「リョウ、明日ご領主様と話をする事が決まった。よろしく頼むぞ」
「うん!」
「エメイラ、邪魔して悪かったな。また後でな」
「はいはい」
「リョウ、正念場だね。明日頑張りなさいよ」
「エメイラ、魔力、見ちゃ、ダメ?」
「ダメよ。癖になるから」
「うー。エメイラ、お願い」
「お願いしてもダメよ」
「わかった。頑張る」
僕は魔力を感じることはできるようになったけど、なかなかお腹の一点に収束しなくて困っている。一度でも溜まった感覚ができれば良いのだけど。僕はジト目でエメイラを見る。エメイラに気づかないふりをされた。よし、明日エメイラから離れられるお城で黙って魔力を集めよう。
エメイラの講義が終わって僕は昼寝と称してひたすらステータスの出し入れをやっていた。なんかもうすぐ上がりそうな気がするけどまだまだな気もする。途中で飽きたので忍び足で遊んでみる。んー。これは意味ないのかな?
翌日、お父さんとミザーリと一緒に城に向かった。もういつもの事なので城門につくと勝手に橋が降りてくる。きちんと挨拶をして城に向かう。
城の入り口も挨拶すれば通してくれる。今日は侍従さんでなくてレイさんだ。やっぱり緊急だとレイさんだよね。
「レイさん、こんにちは!」
「レイフェルトン様」
「何やら緊急の話し合いを持ちたいとの事とお聞きしましたが、そんなに大変な話ですか?」
「はい。王国と伯爵家を巻き込む話になると思います」
「なんと。早速案内しましょう」
「よろしくお願いします」
お父さんと僕はレイさんに案内されてマックスさんの執務室だな。
「どうぞ」
「「失礼します」」
「おう。よく来たなリョウ、ハッセルエン。此度は急用と話を聞いているがまことか?」
「はい。ご領主様。実はリョウがとんでもないものを作り出しました」
「とんでもないものとは料理か?」
「はい。とりあえずお人払いをお願い致します」
「わかった。レイ、人払いを」
「かしこまりました」
「レイアム様のご意見もお聞きしたく思います。よろしければ…」
「わかった。呼ぼう。レイ、頼むぞ」
「かしこまりました」
マックスさんと話をする。マックスさんもどんな話をするかわからないからドキドキしていた。
「あなた、お呼びとお聞きしたのですが…まあ。いらっしゃい。ナミリアなら部屋にいるわよ」
「レイアム、緊急の話みたいなのだ。そなたの話も聞きたいと」
「わかりましたわ」
「リョウ、その料理とやらは?」
「はい、これです」
籠いっぱいのパンとワイン樽とコップをお父さんに出してもらった。
「これはパン?」
「これはワインか?」
「食べてみて、下さい。ワインは、普通と、違うので、飲み過ぎ、注意です」
「わかった」
「わかりました」
「では毒味をさせていただきます」
レイさんはワインを注ぎ一口飲む。それに満足するとパンを頬張った。
「なるほど…これは…」
「どうだ、レイ?」
「何も言いません。とにかく食べて、そして呑んでみてください」
「「わかった(わ)」」
二人はパンから食べる。パンは硬いのが当たり前だったから恐る恐る齧っている。
「なんだ、これは?」
「本当にパンなの?」
「うん。柔らかい、パンなの」
「そうか。歯で容易に噛み切れるぞ」
「味わいも本当上品だわ」
「んふー。作り方、違うの」
「リョウ、感動したぞ」
「私も感激しました」
「ありがと」
レイさんはワインを用意する。
「さて、ワインを頂こうか」
「はい」
二人はワインを一口呑む。
「し、衝撃的だな。これがワインか…」
「美味しい。爽やかなのにちゃんとしたお酒の味がするわ」
「確かに爽やかな中にどっしりとした味わいがある。まるで果物の酒を呑んでいる…いやそんな陳腐なものではないか」
「これをリョウが?」
「こちらとパンの秘密はリョウが作り出しました液にございます。その製法は容易に気づくものではありません」
「さすがリョウだな。それで、これをどうしたい?」
「我が商会では、これを単独で独占することを放棄します」
「まことか!?」
「はい。できればご領主様に仲立ちに入ってもらい王国と共同で開発したものとして全土に広めてもらいたく思います」
「思います」
「私にその大役をやれと言う事だな」
「あなた。すごく良い話に聞こえるのは私だけでしょうか?」
「奥様、我がルステイン家もこれで安泰でございます」
「お前達はなんて素晴らしい領民なんだ!」
「もちろん商人ですから利は求めます。王国5、伯爵様が1、我が商会は4でいかがでしょうか?」
「なりません。当方が1割もとったら王国の臣として恥ずべき事です」
「レイ、その通りだ。私は5対5で話をつけてこよう。ハッセルエン、まだ用意はあるか?」
「はい。こちらに」
お父さんはパン一籠とワイン一樽を取り出す。
「よし。レイ、王都に連絡しワイバーン便を。私自らが行く。これは我が家にとって喜ばしい事態だ。早急に動くぞ」
「かしこまりました」
「レイアム、悪いが明日から城を開ける。面倒をかけるが頼むぞ」
「はい。わかりましたわ」
「ハッセルエン、リョウよ。これは必ず王城から呼び出しがくる。覚悟しておけ」
「かしこまりました」
「うん!パン、収納、入れて、運ぶ、大丈夫?」
「大丈夫だ。手配しよう」
「リョウ、明日ご領主様と話をする事が決まった。よろしく頼むぞ」
「うん!」
「エメイラ、邪魔して悪かったな。また後でな」
「はいはい」
「リョウ、正念場だね。明日頑張りなさいよ」
「エメイラ、魔力、見ちゃ、ダメ?」
「ダメよ。癖になるから」
「うー。エメイラ、お願い」
「お願いしてもダメよ」
「わかった。頑張る」
僕は魔力を感じることはできるようになったけど、なかなかお腹の一点に収束しなくて困っている。一度でも溜まった感覚ができれば良いのだけど。僕はジト目でエメイラを見る。エメイラに気づかないふりをされた。よし、明日エメイラから離れられるお城で黙って魔力を集めよう。
エメイラの講義が終わって僕は昼寝と称してひたすらステータスの出し入れをやっていた。なんかもうすぐ上がりそうな気がするけどまだまだな気もする。途中で飽きたので忍び足で遊んでみる。んー。これは意味ないのかな?
翌日、お父さんとミザーリと一緒に城に向かった。もういつもの事なので城門につくと勝手に橋が降りてくる。きちんと挨拶をして城に向かう。
城の入り口も挨拶すれば通してくれる。今日は侍従さんでなくてレイさんだ。やっぱり緊急だとレイさんだよね。
「レイさん、こんにちは!」
「レイフェルトン様」
「何やら緊急の話し合いを持ちたいとの事とお聞きしましたが、そんなに大変な話ですか?」
「はい。王国と伯爵家を巻き込む話になると思います」
「なんと。早速案内しましょう」
「よろしくお願いします」
お父さんと僕はレイさんに案内されてマックスさんの執務室だな。
「どうぞ」
「「失礼します」」
「おう。よく来たなリョウ、ハッセルエン。此度は急用と話を聞いているがまことか?」
「はい。ご領主様。実はリョウがとんでもないものを作り出しました」
「とんでもないものとは料理か?」
「はい。とりあえずお人払いをお願い致します」
「わかった。レイ、人払いを」
「かしこまりました」
「レイアム様のご意見もお聞きしたく思います。よろしければ…」
「わかった。呼ぼう。レイ、頼むぞ」
「かしこまりました」
マックスさんと話をする。マックスさんもどんな話をするかわからないからドキドキしていた。
「あなた、お呼びとお聞きしたのですが…まあ。いらっしゃい。ナミリアなら部屋にいるわよ」
「レイアム、緊急の話みたいなのだ。そなたの話も聞きたいと」
「わかりましたわ」
「リョウ、その料理とやらは?」
「はい、これです」
籠いっぱいのパンとワイン樽とコップをお父さんに出してもらった。
「これはパン?」
「これはワインか?」
「食べてみて、下さい。ワインは、普通と、違うので、飲み過ぎ、注意です」
「わかった」
「わかりました」
「では毒味をさせていただきます」
レイさんはワインを注ぎ一口飲む。それに満足するとパンを頬張った。
「なるほど…これは…」
「どうだ、レイ?」
「何も言いません。とにかく食べて、そして呑んでみてください」
「「わかった(わ)」」
二人はパンから食べる。パンは硬いのが当たり前だったから恐る恐る齧っている。
「なんだ、これは?」
「本当にパンなの?」
「うん。柔らかい、パンなの」
「そうか。歯で容易に噛み切れるぞ」
「味わいも本当上品だわ」
「んふー。作り方、違うの」
「リョウ、感動したぞ」
「私も感激しました」
「ありがと」
レイさんはワインを用意する。
「さて、ワインを頂こうか」
「はい」
二人はワインを一口呑む。
「し、衝撃的だな。これがワインか…」
「美味しい。爽やかなのにちゃんとしたお酒の味がするわ」
「確かに爽やかな中にどっしりとした味わいがある。まるで果物の酒を呑んでいる…いやそんな陳腐なものではないか」
「これをリョウが?」
「こちらとパンの秘密はリョウが作り出しました液にございます。その製法は容易に気づくものではありません」
「さすがリョウだな。それで、これをどうしたい?」
「我が商会では、これを単独で独占することを放棄します」
「まことか!?」
「はい。できればご領主様に仲立ちに入ってもらい王国と共同で開発したものとして全土に広めてもらいたく思います」
「思います」
「私にその大役をやれと言う事だな」
「あなた。すごく良い話に聞こえるのは私だけでしょうか?」
「奥様、我がルステイン家もこれで安泰でございます」
「お前達はなんて素晴らしい領民なんだ!」
「もちろん商人ですから利は求めます。王国5、伯爵様が1、我が商会は4でいかがでしょうか?」
「なりません。当方が1割もとったら王国の臣として恥ずべき事です」
「レイ、その通りだ。私は5対5で話をつけてこよう。ハッセルエン、まだ用意はあるか?」
「はい。こちらに」
お父さんはパン一籠とワイン一樽を取り出す。
「よし。レイ、王都に連絡しワイバーン便を。私自らが行く。これは我が家にとって喜ばしい事態だ。早急に動くぞ」
「かしこまりました」
「レイアム、悪いが明日から城を開ける。面倒をかけるが頼むぞ」
「はい。わかりましたわ」
「ハッセルエン、リョウよ。これは必ず王城から呼び出しがくる。覚悟しておけ」
「かしこまりました」
「うん!パン、収納、入れて、運ぶ、大丈夫?」
「大丈夫だ。手配しよう」
あなたにおすすめの小説
異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~
夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する!
農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。
逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。
これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。
最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~
gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。
なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。
一人称視点、独り言多め、能天気となっております。
なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。
ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A
ご指摘あればどんどん仰ってください。
※2017/8/29 連載再開しました!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ひだまりのFランク冒険者
みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。
そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。
そんな中
冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。
その名は、リルド。
彼は、特に何もない感じに毎日
「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。
この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
子ドラゴンとゆく、異世界スキル獲得記! ~転生幼女、最強スキルでバッドエンドを破壊する~
九條葉月
ファンタジー
第6回HJ小説大賞におきまして、こちらの作品が受賞・書籍化決定しました! ありがとうございます!
七歳の少女リーナは突如として前世の記憶を思い出した。
しかし、戸惑う暇もなく『銀髪が不気味』という理由で別邸に軟禁されてしまう。
食事の量も減らされたリーナは生き延びるために別邸を探索し――地下室で、ドラゴンの卵を発見したのだった。
孵化したドラゴンと共に地下ダンジョンに潜るリーナ。すべては、軟禁下でも生き延びるために……。
これは、前を向き続けた少女が聖女となり、邪竜を倒し、いずれは魔王となって平和に暮らす物語……。