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ブラッシュアップ開始。
語り手のロイック兄さん。
食事が終わりお茶の時間になった。大人はワインを嗜んでいる。
なんの話をする?と兄弟で話し合った結果、まずは盗賊討伐の話をしようということになった。ロイック兄さんが話を始める。ストラ兄さんは補足だ。ロイック兄さんの話は面白がらせたり、怖がらせたりする。ストラ兄さんとまた違った話上手だ。
「それで盗賊はスサン商会と領軍が一緒に倒したのですが、そこからが我らスサン商会が他の商会と違いまして」
「どう違うのだ?」
「はい、リョウが後片付けをしようと言い出したのでみんなで後片付けをしたんです。商会員や我らは死体を運んでいました」
「領軍がやることを手伝ったのか」
「左様です。そして片付けをして次の日店を開けました」
「えー。嘘だろ」
「すごーい」
「おかげさまでその時の売り上げは過去最高でした。もっとも、それはすぐに更新しましたけど」
「それはいつだ?」
「悪魔退治の次の日です」
「はははははは」
「あははは。スサン商会すごいな」
「いや。面白い話だ」
「民草というのは強いものなのだなあ」
「面白いと言いましたらこんな話があります。私共が商業ギルドに……」
次の話は商業ギルドでギルドマスターをやり込めた話だ。あれは面白かった。
「…それでリョウがマクシミリアン閣下に全てお知らせした事で商業ギルドが綺麗になりました。ルステインの伯爵様のお力と王国の法により我らは守られたのです。その節はお世話になりました。この話は以上です」
「なんか感動したよ」
「私も」
「兄弟が力を合わせる。物語より物語だったな」
「のお、あの話を聞きたいのじゃが。お前達が兵士をぶっ倒した話じゃ」
「はい。事の起こりはリョウがマクシミリアン閣下の御息女の学友だった事から始まります…」
あれの話は三人だったのにロイック兄さん、数をぼやけさせて話してる。夢は持たせたいよね。
「…そんなところにマクシミリアン閣下が颯爽と現れて解決に尽力してくださったのです。レイフェルトンさまの罪を不問とし、我に尽くせとお言いになり、我が祖父にはこれからもルステインの騎士であれ、と言ってくれました。ちなみにその騎士爵は余罪がわかり百叩きの上、労役が課されております。そして我らは御息女の案内を一手にさせてもらうことになりました。この話はこれでおしまいです」
「事実を聞くと面白いな。ルステインの領主はよほど愛されていると見える」
「マクシミリアンはルステインになくてはならない存在なのだな」
「はい、その通りです。それは御息女の見学で証明されました」
「ほお。その話も聞きたいな」
「はい。御息女の見学は街をあげての歓迎となりました。見学場所のほとんどは二つ返事で了承してくれ、貸切にしてくれましたし、なんと、私たちが思いもかけない催しを開くことができました」
「ほお、どんな催しだ?」
「早く聞きたいぞ」
「なあに?」
「はい、ルステインの商業区というところがあるのですが、そこの加盟商会全員が参加してお祭りをつくってしまいました。小規模なものでなく、かなり大規模なものです」
「すごいな」
「民が率先して息女を喜ばせようと頑張るとは」
「よろこんだでしょ?」
「はい。それはもう。御息女も付き添いでいらっしゃった奥様も大変喜んでおられました。我々もここまで皆様が動いていただけるとは思っておらず感動しておりました。最後にわれわれの学校の生徒たちを集めてルステインでよく歌われる歌を歌ったのですが、歌う人が一人増えまた一人増えと、最後は街全体の大合唱となりました。街全体が御息女様、奥様を称えるべく歌ったのです」
「鳥肌が立った」
「私もそんな統治者になりたい」
「きっと御息女はその事を一生忘れないでしょうね」
「すごいー」
「マクシミリアンの王国の臣としての態度は今回非常に好感を持てたが、この話を聞くとより好感が持てるな」
「良き統治者であり、良き臣か。良い家来に恵まれたのお。その者が繋いでくれた縁で今回我らが儲けさせてもらったのだ。ドナハルトよ、感謝せねばならないの」
「そうですね、父さん」
「他には面白い話はないのか?」
「そうですね…ルステイン最強の居候の話ならありますね」
「なんだその話、面白そうだな」
「聞きたいー」
「もしかしてエメイラヒルデ師の話か?」
「はい、その通りです。もっとも我が家では居候ではなく家族としているのですが。当人が最強の居候と言ってるのでそうしてください」
「なるほど。なぜルステインの守護神になったか知りたい」
僕も知りたいわ。そんな話聞いた事ないなあ。
「はい。こちらは本人から聞いた話です。ある所に放浪しているエルフがいました。エルフは孤独で孤独で仕方ない状態でした。ある日ルステインに到着して、ここでも誰にも話しかけてもらえなかったのです。そんな時ある男が声をかけてきました。いつものくだらない男かと思いましたが違いました。男はエルフの話を親身に聞いてくれ、女にはしてやれんが仲間にならしてやるぞ、と言ったのです。仲間になってからエルフの環境は一変しました。仲間が増え、心許せる人を多く得たのです」
「そやついいヤツだな」
「はい。男とエルフは何度も冒険を共にしました。ある日男は自分のことを話し始めました。男はルステインの次期領主でした。男は言います。もう冒険が出来なくなったと。そしてエルフに一つの提案をします。我が領の『外部顧問』とならないかと」
「ほお、それでルステインにおるのか」
「いえ。その地位は有名無実で実際の効力は民に対しては全くありません。その外部顧問とは『未来永劫ルステインの領主は政争や闘争にエメイラヒルデを巻き込まない』というものです。エルフは感激しました。そしてエルフはルステインの民として自分の手の届く範囲を助けるようになったのでした」
なるほどそんな訳があったのね。エメイラ、良かったねえ。
「代々のルステイン領主がエメイラヒルデ師を決して当てにしないのはそういうわけがあるのか」
「ルステインの男は義理堅いのお」
「そういう地位の与え方もあるのか。いい勉強になったぞ」
「エメイラヒルデ師って方はようやく故郷を得たのね」
「なんて良い話なのかしら」
「それが居候してるスサン商会すごいな」
うん。僕もそう思うよ。
なんの話をする?と兄弟で話し合った結果、まずは盗賊討伐の話をしようということになった。ロイック兄さんが話を始める。ストラ兄さんは補足だ。ロイック兄さんの話は面白がらせたり、怖がらせたりする。ストラ兄さんとまた違った話上手だ。
「それで盗賊はスサン商会と領軍が一緒に倒したのですが、そこからが我らスサン商会が他の商会と違いまして」
「どう違うのだ?」
「はい、リョウが後片付けをしようと言い出したのでみんなで後片付けをしたんです。商会員や我らは死体を運んでいました」
「領軍がやることを手伝ったのか」
「左様です。そして片付けをして次の日店を開けました」
「えー。嘘だろ」
「すごーい」
「おかげさまでその時の売り上げは過去最高でした。もっとも、それはすぐに更新しましたけど」
「それはいつだ?」
「悪魔退治の次の日です」
「はははははは」
「あははは。スサン商会すごいな」
「いや。面白い話だ」
「民草というのは強いものなのだなあ」
「面白いと言いましたらこんな話があります。私共が商業ギルドに……」
次の話は商業ギルドでギルドマスターをやり込めた話だ。あれは面白かった。
「…それでリョウがマクシミリアン閣下に全てお知らせした事で商業ギルドが綺麗になりました。ルステインの伯爵様のお力と王国の法により我らは守られたのです。その節はお世話になりました。この話は以上です」
「なんか感動したよ」
「私も」
「兄弟が力を合わせる。物語より物語だったな」
「のお、あの話を聞きたいのじゃが。お前達が兵士をぶっ倒した話じゃ」
「はい。事の起こりはリョウがマクシミリアン閣下の御息女の学友だった事から始まります…」
あれの話は三人だったのにロイック兄さん、数をぼやけさせて話してる。夢は持たせたいよね。
「…そんなところにマクシミリアン閣下が颯爽と現れて解決に尽力してくださったのです。レイフェルトンさまの罪を不問とし、我に尽くせとお言いになり、我が祖父にはこれからもルステインの騎士であれ、と言ってくれました。ちなみにその騎士爵は余罪がわかり百叩きの上、労役が課されております。そして我らは御息女の案内を一手にさせてもらうことになりました。この話はこれでおしまいです」
「事実を聞くと面白いな。ルステインの領主はよほど愛されていると見える」
「マクシミリアンはルステインになくてはならない存在なのだな」
「はい、その通りです。それは御息女の見学で証明されました」
「ほお。その話も聞きたいな」
「はい。御息女の見学は街をあげての歓迎となりました。見学場所のほとんどは二つ返事で了承してくれ、貸切にしてくれましたし、なんと、私たちが思いもかけない催しを開くことができました」
「ほお、どんな催しだ?」
「早く聞きたいぞ」
「なあに?」
「はい、ルステインの商業区というところがあるのですが、そこの加盟商会全員が参加してお祭りをつくってしまいました。小規模なものでなく、かなり大規模なものです」
「すごいな」
「民が率先して息女を喜ばせようと頑張るとは」
「よろこんだでしょ?」
「はい。それはもう。御息女も付き添いでいらっしゃった奥様も大変喜んでおられました。我々もここまで皆様が動いていただけるとは思っておらず感動しておりました。最後にわれわれの学校の生徒たちを集めてルステインでよく歌われる歌を歌ったのですが、歌う人が一人増えまた一人増えと、最後は街全体の大合唱となりました。街全体が御息女様、奥様を称えるべく歌ったのです」
「鳥肌が立った」
「私もそんな統治者になりたい」
「きっと御息女はその事を一生忘れないでしょうね」
「すごいー」
「マクシミリアンの王国の臣としての態度は今回非常に好感を持てたが、この話を聞くとより好感が持てるな」
「良き統治者であり、良き臣か。良い家来に恵まれたのお。その者が繋いでくれた縁で今回我らが儲けさせてもらったのだ。ドナハルトよ、感謝せねばならないの」
「そうですね、父さん」
「他には面白い話はないのか?」
「そうですね…ルステイン最強の居候の話ならありますね」
「なんだその話、面白そうだな」
「聞きたいー」
「もしかしてエメイラヒルデ師の話か?」
「はい、その通りです。もっとも我が家では居候ではなく家族としているのですが。当人が最強の居候と言ってるのでそうしてください」
「なるほど。なぜルステインの守護神になったか知りたい」
僕も知りたいわ。そんな話聞いた事ないなあ。
「はい。こちらは本人から聞いた話です。ある所に放浪しているエルフがいました。エルフは孤独で孤独で仕方ない状態でした。ある日ルステインに到着して、ここでも誰にも話しかけてもらえなかったのです。そんな時ある男が声をかけてきました。いつものくだらない男かと思いましたが違いました。男はエルフの話を親身に聞いてくれ、女にはしてやれんが仲間にならしてやるぞ、と言ったのです。仲間になってからエルフの環境は一変しました。仲間が増え、心許せる人を多く得たのです」
「そやついいヤツだな」
「はい。男とエルフは何度も冒険を共にしました。ある日男は自分のことを話し始めました。男はルステインの次期領主でした。男は言います。もう冒険が出来なくなったと。そしてエルフに一つの提案をします。我が領の『外部顧問』とならないかと」
「ほお、それでルステインにおるのか」
「いえ。その地位は有名無実で実際の効力は民に対しては全くありません。その外部顧問とは『未来永劫ルステインの領主は政争や闘争にエメイラヒルデを巻き込まない』というものです。エルフは感激しました。そしてエルフはルステインの民として自分の手の届く範囲を助けるようになったのでした」
なるほどそんな訳があったのね。エメイラ、良かったねえ。
「代々のルステイン領主がエメイラヒルデ師を決して当てにしないのはそういうわけがあるのか」
「ルステインの男は義理堅いのお」
「そういう地位の与え方もあるのか。いい勉強になったぞ」
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うん。僕もそう思うよ。
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