【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
138 / 806
ブラッシュアップ開始。

夜食を作る。

 パーティー会場に戻ると50人くらいの人が残っていた。お父さんは貴族数人と話をし、マックスさんはマックスさんで何人かの貴族の輪を作って話をしていた。ロイック兄さんと僕はお父さんに呼ばれる。どうやらスサンの天使の話をしているようだが、僕はとりあえずいらないようだ。やる事がないようなのでお父さんに言い、エフェルト公爵様の所へ行った。エフェルト公爵様は数人の貴族達とカードゲームに興じているようだ。
 
「公爵様、お腹へった?」
「おお。リョウエスト君。少し減ったかな」
「僕、お料理、する。良い?」
「何?リョウエスト君料理してくれるのかね?」
「はい。公爵様、お友達」
「おお。そう言ってくれてありがたい。おい君、リョウエスト君が料理をしてくれるそうだ。注文をとってくれ。リョウエスト君、我が家自慢の厨房に案内しよう」

 エフェルト公爵様と僕は楽しく話をしながら厨房に移動する。厨房は後片付けをしながら、明日の準備をしていた。

「みんな聞いてくれ、リョウエスト君が料理をしてくれる。手伝ってやってくれ」
「「「はい」」」
「お願いします」

 さっき注文を取りに行った使用人がやってきた。

「リョウエスト様、二十人前よろしくお願い致します」
「わかった。パスタ、見せて」
「はい!こちらです!」

 ちなみにこの世界に長いパスタはない。ショートパスタが基本だ。僕は細めのパスタを選ぶと二十人前茹でるように頼む。ついでにキャベツのような野菜を野菜室から持ってくると一口大に切ってもらう。

「豚肉、ありますか?」
「はい。ご用意致します」

 用意してもらった豚肉を厨房の人達と細切れにする。
 
「パスタ、茹で上がります!」
「何人か、別れて、豚肉、野菜、炒めて」
「「「はい」」」
「火が、通った人、パスタ入れて」

 見ながらパスタの量を調節する。『収納』から基本のソースを取り出す。

「今から、回る、ソース入れる、絡めて」

 炒めている人の所に回ってソースを入れ、塩胡椒をする。ソースの焦げた香りが厨房に広がる。良い感じになった人から皿に盛り付けてもらう。

 深夜のソース焼きそばって背徳の味だと思う。

 気づくと公爵様とカードゲームを一緒にしていた人がじっと見ていた。

「リョウエスト君、たまらない匂いだ。食べなくても美味しいと私の鼻が言っている」
「鮮やかな指示だった。君は本当に五歳かね?」
「料理の申し子って君の事だね」
「早くテーブルに戻りましょう」
「そうだな」

 と言いながら公爵様達は厨房を出ていった。とりあえずソースは預けて、僕は紙を取り出し、書くものを借りて基本ソースのレシピを書く。そしてゆっくりとパーティーの部屋に戻った。

 パーティーに戻るとみな夢中になって食べていた。エフェルト公爵の所へ行く。

「リョウエスト君、エクセレントだ。お酒に合うような味付けにしたのかね?」
「はい!」
「流石だ。流石王国の料理番だよ」
「公爵様、これ、プレゼント」

 公爵様にレシピを渡す。

「これは?」
「今日、使った、ソースの、レシピ」
「いいのかね?」
「はい!登録済み。これで、いつでも、食べれる」
「ありがとう。君は素晴らしい友人だよ」
「どう、いたしまして」

 使用人が僕の所に来る。

「リョウエスト様、注文が来ましたがどうしましょう」
「厨房に、ソース、預けてる。使って?」
「ありがとうございます。そのように厨房に伝えます」

 別の人が来た。この人王子様たちが会場に入る時ご入来と言った人だ。

「リョウエスト様、お礼を申したいという方がいらっしゃいます。よろしければご案内いたします」
「リョウエスト君、行ってきなさい」
「はい!公爵様、いってきます」

 あちこちを回り味の感想を聞く。お酒を呑んでる人が大抵だったが、みんな満足しているようで良かった。追加で頼んでいる人も結構いる。ソースが足りればいいな。

 お父さんがいる所に行くとお父さん達の商談相手は公爵様と侯爵様だった。二人は話をしながらお酒と一緒に味わっている。

「スサンの天使でこれも出すのかい?」

 公爵様が聞いてきた。ロイック兄さんに目配せをするとロイック兄さんが応えた。

「これも今メニューに入れるかどうか検討しております。ご要望があればメニューに加えますが」
「参った。そちらの要望を全て聞こうじゃないか。あのパンで十分驚いたがこのパスタでトドメを刺されたよ」
「ありがとうございます。ではそちらの御用商会様と打ち合わせをして進めさせて頂きます」
「私の所にも頼む」
「わかりました。よろしくお願いします」

 どうやら二軒決定みたいだね。

 
 そのあとマックスさんの所に行くと
マックスさんにハグされた。マックスさんの所も話が上手くいきそうみたい。

「お味、どうですか?」
「このソースがたまらなく美味いね。マクシミリアン君、今度の社交シーズンは本当にリョウエスト君と回るのかね」
「はい。私と行動を共にします。陛下の料理の関係上、共にできない場合もありますが」
「陛下の料理番だからな。それは仕方ないだろう。リョウエスト君。来年、マクシミリアン君と一緒に私のうちにきて欲しい」
「はい、よろしく、お願いします」

 来年の社交シーズン、僕も行くのか。王様一家のお料理もあるし大舞踏会の料理もあるからしょうがないなあ。
 
 結局、夜半過ぎまで酒宴は続き僕が眠りにつけたのは朝方だった。





 

         
感想 9

あなたにおすすめの小説

異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~

夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する! 農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。 逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。 これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。

最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。 なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。 一人称視点、独り言多め、能天気となっております。 なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。 ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A ご指摘あればどんどん仰ってください。 ※2017/8/29 連載再開しました!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ひだまりのFランク冒険者

みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。 そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。 そんな中 冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。 その名は、リルド。 彼は、特に何もない感じに毎日 「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。 この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

[完]異世界銭湯

三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。 しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。 暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…