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旅立つ者。
旅の疲れ。
旅の日程は順調に進んだ。
途中の難所は何事もなく進み、宿も上等な宿に泊まる事ができ順調そのものだった。
もう少しでルステインに着く。道は未舗装路から石畳に変わり、ルステインの門が見えてきた。ルステインに入る人々の列が並んでいる。僕達は貴族用の門に行く。門には旧知の兵士さんが立っていた。
「検問です。ってスサン商会さんじゃないですか!?ここはご存知の通り貴族用の門ですよ?」
「ああ。リョウ、見せなさい」
僕は王国の料理番の書状を見せた。
「へ?王国の料理番?名誉貴族?ししゃくー!?」
「僕、王国の、名誉貴族に、なったの」
「なるほどー。『天使』様になったんですね」
「変わらないよ?これから、よろしくね」
「はい。リョウエスト様。兵士達には伝えておきます。こちらこそ今後ともよろしくお願いします」
「また、お城行く。よろしく!」
「はい、お待ちしてます。どうぞお通り下さい」
「ありがと」
馬車は門を抜けて倉庫街と門前町の大通りに入る。馬車が行き交い旅人達が闊歩する。列からフレドが飛び出して先行する。先触れに行ってくれたのであろう。馬車は街の広場に入る。大きく、そして特徴的な商業ギルドの横を過ぎセス大通りに入った。
馬車はスピードを緩め、そして停まる。スサン商会に戻ってきたのだ。
お父さんが先に降りて、デボンさんが降りる。僕は数日過ごした馬車にお疲れ様、と言い外に出た。お父さんがお母さんとミシェ姉さんと抱き合っている。後ろの馬車からお兄さん達とスージーさんが降りてきた。お母さん達が僕を抱きしめた。
「おかえりなさい。よく頑張ったね」
「リョウ、すごいわね。よく頑張りました」
「はい!」
二人に抱きしめられて苦しかったが心地よい暖かさだった。店先にエメイラが出てきた。お母さんとミシェ姉さんがお兄さん達の方へ行き、それと入れ替わりにエメイラが来て抱きしめあった。
「待ってたわ。お疲れさま」
「ただいま」
「頑張っていたそうじゃない。誇らしいわ」
「はい!」
「あら、もううん、って言わないの?」
「頑張ってる」
「うふふ。頑張ってね」
身体を離す。エメイラはお父さんやお兄さん達とハグをする。スージーさんの荷物を下ろした馬車が裏の方へ走っていく。店から商会員が何人か出てきて傭兵の精算をしている。
「さあ、入ろう」
お父さんがみんなに言う。僕はミシェ姉さんとエメイラと手を繋いで中に入った。店にはお客様がそこそこ入っている。僕は買い物の邪魔をしないように家の方へ入り、待ち構えていたアニナとエスナにハグをする。
「「お帰りなさいませ」」
「ただいま」
「叙爵おめでとうございます。アニナは嬉しいです」
「ありがと」
「お祝いしなくてはいけませんね」
「んー。普通が良い」
「かしこまりました。ささ、坊ちゃま、『収納』から服を出してくださいな」
「わかった」
「エスナ、坊ちゃまの服を洗濯場に出して」
「はい」
「坊ちゃまお着替えをしましょう」
「はい!」
着替えをして清浄をかけてもらいさっぱりした。しばらくアニナと話していたらエメイラとミザーリが入ってきた。ミザーリは旅装を解きさっぱりとした服装をしている。
「リョウ、私達に何があったか教えてくれる?ミザーリもあまり話してなかったからわからないんだって」
「いいよ、ミザーリ、お疲れ様」
「はい。ありがとうございます」
「どこから、話す?」
「王都に着いてからよ」
「うん…あ」
「ふふふふ」
「あはは…主よ、無理しないで大丈夫ですよ」
「王都に、着いてからね、伯爵様の、タウンハウスに、入ったの。それでね……」
僕は王都であった事を話す。謁見の『王国の料理番』をもらった場面では二人とも興奮して「おおー」ってなったし、王様達の食事があちこち切られてたと伝えた時は「かわいそう」と言っていた。王宮で泊まった話はうらやましがられ、スージーとの出会いは驚かれ、料理ランクのSSカードを取り出すと嬉しがった。話していると眠くなってきて、頑張って起きていたが、どうにも眠くなった。目が開けられなくなりいつの間にか眠っていた。
夢の中にイサリナさんが出てきた。
「リョウ様、お帰りなさいませ」
「ただいま」
「今回の旅、私達はみな結果に驚きました。リョウ様はお母上様の願いを見事叶えてくれたのです」
「そうかな?まだパンとワインだけだ。これからだよ」
「色んな料理が地上に溢れるのを楽しみにしています」
「うん」
「アネーシャ様から伝言です。リョウ様が良くお使いになっていた醤油味の木の実を作り出したそうです。ルステインの周辺の林に自生させてるとおっしゃってるので、一度アネーシャ様の神殿に訪れてお話してみると良いと思います」
「わかった」
「グンヴォル様からは良く見つけてくれた、と伝言を頂きましたが、それでわかりますでしょうか?」
「わかった」
「それでは失礼致します」
「ありがとう。またねー」
「はい。また」
起きたら何故かミザーリに膝枕されていた。エメイラが僕の頭を撫でている。
「主、起きたか?」
「うん。寝てた」
「疲れてたのね。ゆっくりなさい」
「このまま寝てくれてかまわないからな」
「ベッドで、寝る」
そう言ったが眠すぎて身体が動かない。僕はミザーリの膝に身を任せると眠りの海に落ちていった。
途中の難所は何事もなく進み、宿も上等な宿に泊まる事ができ順調そのものだった。
もう少しでルステインに着く。道は未舗装路から石畳に変わり、ルステインの門が見えてきた。ルステインに入る人々の列が並んでいる。僕達は貴族用の門に行く。門には旧知の兵士さんが立っていた。
「検問です。ってスサン商会さんじゃないですか!?ここはご存知の通り貴族用の門ですよ?」
「ああ。リョウ、見せなさい」
僕は王国の料理番の書状を見せた。
「へ?王国の料理番?名誉貴族?ししゃくー!?」
「僕、王国の、名誉貴族に、なったの」
「なるほどー。『天使』様になったんですね」
「変わらないよ?これから、よろしくね」
「はい。リョウエスト様。兵士達には伝えておきます。こちらこそ今後ともよろしくお願いします」
「また、お城行く。よろしく!」
「はい、お待ちしてます。どうぞお通り下さい」
「ありがと」
馬車は門を抜けて倉庫街と門前町の大通りに入る。馬車が行き交い旅人達が闊歩する。列からフレドが飛び出して先行する。先触れに行ってくれたのであろう。馬車は街の広場に入る。大きく、そして特徴的な商業ギルドの横を過ぎセス大通りに入った。
馬車はスピードを緩め、そして停まる。スサン商会に戻ってきたのだ。
お父さんが先に降りて、デボンさんが降りる。僕は数日過ごした馬車にお疲れ様、と言い外に出た。お父さんがお母さんとミシェ姉さんと抱き合っている。後ろの馬車からお兄さん達とスージーさんが降りてきた。お母さん達が僕を抱きしめた。
「おかえりなさい。よく頑張ったね」
「リョウ、すごいわね。よく頑張りました」
「はい!」
二人に抱きしめられて苦しかったが心地よい暖かさだった。店先にエメイラが出てきた。お母さんとミシェ姉さんがお兄さん達の方へ行き、それと入れ替わりにエメイラが来て抱きしめあった。
「待ってたわ。お疲れさま」
「ただいま」
「頑張っていたそうじゃない。誇らしいわ」
「はい!」
「あら、もううん、って言わないの?」
「頑張ってる」
「うふふ。頑張ってね」
身体を離す。エメイラはお父さんやお兄さん達とハグをする。スージーさんの荷物を下ろした馬車が裏の方へ走っていく。店から商会員が何人か出てきて傭兵の精算をしている。
「さあ、入ろう」
お父さんがみんなに言う。僕はミシェ姉さんとエメイラと手を繋いで中に入った。店にはお客様がそこそこ入っている。僕は買い物の邪魔をしないように家の方へ入り、待ち構えていたアニナとエスナにハグをする。
「「お帰りなさいませ」」
「ただいま」
「叙爵おめでとうございます。アニナは嬉しいです」
「ありがと」
「お祝いしなくてはいけませんね」
「んー。普通が良い」
「かしこまりました。ささ、坊ちゃま、『収納』から服を出してくださいな」
「わかった」
「エスナ、坊ちゃまの服を洗濯場に出して」
「はい」
「坊ちゃまお着替えをしましょう」
「はい!」
着替えをして清浄をかけてもらいさっぱりした。しばらくアニナと話していたらエメイラとミザーリが入ってきた。ミザーリは旅装を解きさっぱりとした服装をしている。
「リョウ、私達に何があったか教えてくれる?ミザーリもあまり話してなかったからわからないんだって」
「いいよ、ミザーリ、お疲れ様」
「はい。ありがとうございます」
「どこから、話す?」
「王都に着いてからよ」
「うん…あ」
「ふふふふ」
「あはは…主よ、無理しないで大丈夫ですよ」
「王都に、着いてからね、伯爵様の、タウンハウスに、入ったの。それでね……」
僕は王都であった事を話す。謁見の『王国の料理番』をもらった場面では二人とも興奮して「おおー」ってなったし、王様達の食事があちこち切られてたと伝えた時は「かわいそう」と言っていた。王宮で泊まった話はうらやましがられ、スージーとの出会いは驚かれ、料理ランクのSSカードを取り出すと嬉しがった。話していると眠くなってきて、頑張って起きていたが、どうにも眠くなった。目が開けられなくなりいつの間にか眠っていた。
夢の中にイサリナさんが出てきた。
「リョウ様、お帰りなさいませ」
「ただいま」
「今回の旅、私達はみな結果に驚きました。リョウ様はお母上様の願いを見事叶えてくれたのです」
「そうかな?まだパンとワインだけだ。これからだよ」
「色んな料理が地上に溢れるのを楽しみにしています」
「うん」
「アネーシャ様から伝言です。リョウ様が良くお使いになっていた醤油味の木の実を作り出したそうです。ルステインの周辺の林に自生させてるとおっしゃってるので、一度アネーシャ様の神殿に訪れてお話してみると良いと思います」
「わかった」
「グンヴォル様からは良く見つけてくれた、と伝言を頂きましたが、それでわかりますでしょうか?」
「わかった」
「それでは失礼致します」
「ありがとう。またねー」
「はい。また」
起きたら何故かミザーリに膝枕されていた。エメイラが僕の頭を撫でている。
「主、起きたか?」
「うん。寝てた」
「疲れてたのね。ゆっくりなさい」
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