【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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旅立つ者。

薬を作る。

 城に行った日から僕は薬学と錬金術を集中的にやりはじめた。どうしても作りたい薬品があったし、錬金術は今後絶対に必要になってくるからだ。
 今まで薬研してきた材料を使いポーションを作る。体力回復ポーションと回復ポーションだ。蒸留水を錬金術で抽出し、材料と混ぜる。分量は向こうで修行した時に覚えたが、小さい身体だと微妙な水加減が難しく、何度も失敗した。しかし何度も繰り返す事で少しずつ性能がよくなり満足する出来のポーションを連続して作り出せるようになった。それを持ってラクラ薬師のもとを訪れる。

「ラクラ薬師ー。きたよー」
「いらっしゃい。今日は授業の日じゃないがどうしたんだい?」
「これ、作ったの。見てー」

 僕は収納からポーションを出す。

「これは体力回復ポーションと回復ポーションだね。坊や本当にこれを作ったのかい?」
「はい!」
「どれ見てやろう」

 ラクラ薬師はポーションの蓋を開けるとスプーンですくい、味を確かめた。

「驚いた。これはかなり良い品質のポーションじゃないか。坊やどうやって作ったんだい?」
「錬金術で、蒸留水を、抽出して、それと材料を、混ぜたの」
「作り方はあってるね。おかしいね。あたしはまだ基礎しか教えてないよ」
「本を読んで、やってみたの」
「勉強熱心だね。あたしの前でできるかい?薬研した材料はここにあるよ」
「はい!」

 煮沸した水を入れた水筒と錬金術で使うガラス器具を使って水を蒸留する。

「なるほど錬金術も学んでるわけだね。坊やは本当に勉強熱心だ」
「これと、材料を、混ぜる」
「やってみな」

 材料を計ってポーション瓶に入れ、蒸留水を適量入れてかき混ぜる。

「はい。出来た」
「確かめてみよう……おお、良い品質だね。これなら他の薬を教えても良いね」
「やったー!ラクラ薬師、これ見て」

 一枚の紙を取り出す。

「なんだいこれ?ありきたりな材料だけど、変わった組み合わせだね…ふんふん……坊やこれをどうやって調べたんだい?」
「んー。薬学の本を、見てた時に、思いついたの」
「なんだい?それだけで思いついたのかい?」
「そう」
「なるほど……坊やもそうなのかい。あたしも時々勝手にレシピを思いつく事がある。坊やはアネーシャ様に愛されている存在なんだろうね」
「ラクラ薬師ー。僕これ、作ってみたいの」
「そうかい。これは気をつけて扱わなきゃいけない薬だよ。まずは薬を売る相手を選ぶ事だね。口の固い人を選んでおくれ。他に売っちゃダメだよ」
「はい。それ使わなきゃ、いけない人に、あげるの」
「お代はきっちりともらいな。薬師としてあんたは薬を作るんだからきちんとね」
「はい」
「それから、みだりにこの薬が作れると言わない事。約束できるかい?」
「約束する」
「あたしの前でしか作らない。いいね」
「わかった」
「誰に売るんだい?」
「ミシェ姉さんと、お城のレイアムさんと、王女様」
「なんでそんな人達と知り合いなんだい?」
「ラクラ薬師ー。誰にも、言わないって、お約束できる?」
「わかったよ。誰にも言わないよ」

 僕はラクラ薬師に書状を見せる。

「なんだいこれは。王国の料理番?……名誉貴族……坊やは子爵様かい?」
「ラクラ薬師、だから教えたの」
「そうかい。まあ、坊やが誰でも良いさ。あたしの大事な生徒だからね。それでレイアム様と王女様が知り合いなんだね。レイアム様にはすぐ届けてやりな。あの方は特に喜ぶだろうさ」
「うん!」
「じゃあ、作ってみな。あたしが見て良かったら鑑定書をつけてやろう」
「ありがと」

 その後、ラクラ薬師の指導の元ポーションを作った。何度か失敗したけど成功してラクラ薬師からお墨付きをもらった。

  
 

 その日の夕ご飯が終わった後、アニナがエスナとフレドとペギーを連れてきた。お父さんが話し始める。

「みんなに報告がある。前々からお父さんとお母さんは相談されていたのだがエスナがこの度年季奉公を終え田舎に帰る事となった」
「お世話になりました。田舎で結婚をするため帰る事になりました。ここに来て5年、本当にありがとうございました」
「エスナ、良かった」
「「「おめでとう」」」
「ありがとうございます」
「仕事は本日で終わりだ。10日後だったかな?」
「はい」
「10日後に出る乗り合い馬車で田舎に帰るそうだ」
「お土産、買ってね」

 収納から金貨1枚出して渡す。それを見てお兄さん達も渡した。

「こんなに……ありがとうございます」
「エスナ、しばらくゆっくりしてから帰りなさい」
「はい」
「それから、フレドとペギーが結婚する事になった」
「「「「おめでとう」」」」
「ありがとうございます」
「…ありがとうございます」
「一度ペギーの田舎に挨拶をしに行くそうだ。明日より10日間休みを取る。その間カダスが隊長役をやって臨時にエメイラが警備に入ってくれる。傭兵を何人か雇っているが、フレドとペギーが帰ってくるまで気を抜かないように」
「ご面倒おかけします」
「…よろしくお願いします」
「フレド、お土産買っていけ」

 ストラ兄さんは金貨1枚渡す。ロイック兄さんと僕も金貨を出した。

「…ありがとうございます」
「本当にありがとうございます」






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