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旅立つ者。
邸宅なんだが。
今日も地精達はよく働いている。毎日、良く働き、良く飲むのが彼らの生き方なのだろう。男も女も同じ仕事をし汗を流していて、男女平等な種族だと良くわかる。
「ヴェリー、かなりの、進み具合だね」
「ふふふ。そう思うだろ。工期としては今はちょうどいい具合さ」
「え?もう壁も、仕上がりそう、じゃない?」
「こんな箱が良いのかい?私は許せないね。あんたは私たちの地精心に火をつけてくれた。私達はそれに対して最高の仕事で返さなきゃならないだろ?」
「でもヴェリー、ここは工房だよ」
「そう思ってるのはあんただけだよ。あんた自分の仕事がどんなに素晴らしいか知ってるのかい?」
「んー。ただワインと、パン作った、だけだよ」
「あんたの仕事は私達地精にとって素晴らしいものさ。みんなあんたのワインに感銘を受けてる。街中で私達種族が今一番話してる話題があんたとあのワインなのさ」
「まだ流通量が、少ないから、珍しいんじゃないかな?」
「あんた、そんな事思ってるのかい。珍しいなんてもんじゃないんだよ。あんたはワインの価値を変えてしまった。今に私達もエールにこだわらずワインを呑むようになるんだ。地精にとってあんたは一流どころじゃない。超一流の仕事をやってのけた男なんだよ」
「そ、そうなのか」
「あんたに限らず、一流の職人を私らはは崇拝する。そんな一流の職人が私ら地精の地精心を理解する者だったら、あんた私らがどうなるのかわかるかい?」
「んー。仕事をがんばる?」
「仕事を頑張るのは当たり前さ。私らはあんたに相応しいものを作り出そうとしてる。どの地精だってそうさ。あんたに最高の場所を作ってやりたいと思ってるんだよ」
「ありがと」
「あんたの馬車作ってる馬車屋だって、ここの看板を作ってる鍛冶屋だってみんな地精さ。最高の仕事をしたいって手を上げた者ばかりなんだよ」
「それじゃあ、その人達にも、良いお酒をやらない、となあ」
「それはハッセルエンさんがもうやってるよ。あんたの父親も地精心が良くわかっている男だ」
「ありがたいな」
「それじゃ仕事に戻るよ。あんたはあんたに相応しい仕事をしな」
「わかった」
僕は家に戻った。僕に相応しい仕事って何だろな。最近舞い戻ってきたエメイラの部屋に行って話をする。
「エメイラ、僕に、相応しい仕事って何?」
「あら、料理番じゃないの?」
「冒険者にも、薬師にも、錬金術師にも、魔術師にも、商人にも、貴族にもなりたい」
「贅沢だわね。あなた全部できそうだものね」
「一つに、絞れないのは、悪い事?」
「悪くはないわ。あなたに相応しいのはあなたらしく生きる事じゃないかしら。もうこの際職業はあなたって事にしちゃえば良いわ」
「そっか。そうすれば悩まなくて良いね」
「そう。あなたは色んな可能性を秘めているわ。こうしなきゃならない、って制限をかけるより、自分の思う道を生きればいいのよ」
「そっかあ」
「私はそんなあなたになってもらいたいと思うわ」
「わかった、ありがと」
「お役に立てて何よりよ」
僕は工房ができるまでの準備期間として、とりあえずやりたい事のリストを作った。並べてみるとかなり膨大でできるかわからないものもかなりあった。でもまだ5歳。時間はいっぱいあるし、一つ一つこなしていけば良いかと思っている。
工期がちょっと伸びたが僕の工房が完成した。外観は精緻な彫刻の天使の羽があちこちに散りばめられた、ベージュの壁と薄紅色の屋根が特徴的な三階建ての建物で、曲線や曲面を多用したガウディのアパートメントを彷彿とさせるものだった。
入り口正面には立体的になった僕の紋章がつけられ、入り口左の壁には王家の紋章と王国の料理番と彫り込みがされ、右側にはスサンの天使工房と彫られている。
って設計と全然変わってるよねこれ。そもそも二階建てだったよね。三階建てになっているってどういう事だ?街の新名所になってるなこれ。さっきから色んな人が立ち止まってじっと見ているし。親しみやすいデザインがベースで良かったよ。これが他のデザインだったらどうなっていただろう。
重厚で石の彫刻が施された扉から中に入ってみると、入ったすぐ右手が警備室、正面には両開きの扉があり、それを開けるとサロンとダンスルームがあった。
右手に向かうとそこには巨大キッチンとダイニング。さらに奥には遊戯室とミニキッチンと風呂とトイレがあった。全体的に言える事だが派手にはならないように各所に彫刻が施されている。センスがとても良い。文句のつけどころがない感じだった。
左手には作業室が3つ並んでいる。作業室の一つは空っぽだ。何か新しい事をやりたかったらここでやれという事だろう。二つ目は錬金術と薬学の道具が置かれている。全て揃っていて仕事をすぐに始められるようになっていた。三つ目は最新式の鍛治炉が据え付けられた鍛冶場になっている。ここにもぴかぴかな道具が並べておいてあり材料さえあればすぐに鍛治が行えそうだ。
二階に上がると主寝室とゲストルームがあって風呂トイレの他に7部屋の部屋がある。ここは使用人の部屋だろう。
三階には屋根裏部屋がいくつかと倉庫があった。ここは正直使うかわからないな。思いきって秘密基地として使うのも面白そうだ。
自分の工房ができた。どっちかというと邸宅だけど。
さあ、やりたい事をやっていこう。
「ヴェリー、かなりの、進み具合だね」
「ふふふ。そう思うだろ。工期としては今はちょうどいい具合さ」
「え?もう壁も、仕上がりそう、じゃない?」
「こんな箱が良いのかい?私は許せないね。あんたは私たちの地精心に火をつけてくれた。私達はそれに対して最高の仕事で返さなきゃならないだろ?」
「でもヴェリー、ここは工房だよ」
「そう思ってるのはあんただけだよ。あんた自分の仕事がどんなに素晴らしいか知ってるのかい?」
「んー。ただワインと、パン作った、だけだよ」
「あんたの仕事は私達地精にとって素晴らしいものさ。みんなあんたのワインに感銘を受けてる。街中で私達種族が今一番話してる話題があんたとあのワインなのさ」
「まだ流通量が、少ないから、珍しいんじゃないかな?」
「あんた、そんな事思ってるのかい。珍しいなんてもんじゃないんだよ。あんたはワインの価値を変えてしまった。今に私達もエールにこだわらずワインを呑むようになるんだ。地精にとってあんたは一流どころじゃない。超一流の仕事をやってのけた男なんだよ」
「そ、そうなのか」
「あんたに限らず、一流の職人を私らはは崇拝する。そんな一流の職人が私ら地精の地精心を理解する者だったら、あんた私らがどうなるのかわかるかい?」
「んー。仕事をがんばる?」
「仕事を頑張るのは当たり前さ。私らはあんたに相応しいものを作り出そうとしてる。どの地精だってそうさ。あんたに最高の場所を作ってやりたいと思ってるんだよ」
「ありがと」
「あんたの馬車作ってる馬車屋だって、ここの看板を作ってる鍛冶屋だってみんな地精さ。最高の仕事をしたいって手を上げた者ばかりなんだよ」
「それじゃあ、その人達にも、良いお酒をやらない、となあ」
「それはハッセルエンさんがもうやってるよ。あんたの父親も地精心が良くわかっている男だ」
「ありがたいな」
「それじゃ仕事に戻るよ。あんたはあんたに相応しい仕事をしな」
「わかった」
僕は家に戻った。僕に相応しい仕事って何だろな。最近舞い戻ってきたエメイラの部屋に行って話をする。
「エメイラ、僕に、相応しい仕事って何?」
「あら、料理番じゃないの?」
「冒険者にも、薬師にも、錬金術師にも、魔術師にも、商人にも、貴族にもなりたい」
「贅沢だわね。あなた全部できそうだものね」
「一つに、絞れないのは、悪い事?」
「悪くはないわ。あなたに相応しいのはあなたらしく生きる事じゃないかしら。もうこの際職業はあなたって事にしちゃえば良いわ」
「そっか。そうすれば悩まなくて良いね」
「そう。あなたは色んな可能性を秘めているわ。こうしなきゃならない、って制限をかけるより、自分の思う道を生きればいいのよ」
「そっかあ」
「私はそんなあなたになってもらいたいと思うわ」
「わかった、ありがと」
「お役に立てて何よりよ」
僕は工房ができるまでの準備期間として、とりあえずやりたい事のリストを作った。並べてみるとかなり膨大でできるかわからないものもかなりあった。でもまだ5歳。時間はいっぱいあるし、一つ一つこなしていけば良いかと思っている。
工期がちょっと伸びたが僕の工房が完成した。外観は精緻な彫刻の天使の羽があちこちに散りばめられた、ベージュの壁と薄紅色の屋根が特徴的な三階建ての建物で、曲線や曲面を多用したガウディのアパートメントを彷彿とさせるものだった。
入り口正面には立体的になった僕の紋章がつけられ、入り口左の壁には王家の紋章と王国の料理番と彫り込みがされ、右側にはスサンの天使工房と彫られている。
って設計と全然変わってるよねこれ。そもそも二階建てだったよね。三階建てになっているってどういう事だ?街の新名所になってるなこれ。さっきから色んな人が立ち止まってじっと見ているし。親しみやすいデザインがベースで良かったよ。これが他のデザインだったらどうなっていただろう。
重厚で石の彫刻が施された扉から中に入ってみると、入ったすぐ右手が警備室、正面には両開きの扉があり、それを開けるとサロンとダンスルームがあった。
右手に向かうとそこには巨大キッチンとダイニング。さらに奥には遊戯室とミニキッチンと風呂とトイレがあった。全体的に言える事だが派手にはならないように各所に彫刻が施されている。センスがとても良い。文句のつけどころがない感じだった。
左手には作業室が3つ並んでいる。作業室の一つは空っぽだ。何か新しい事をやりたかったらここでやれという事だろう。二つ目は錬金術と薬学の道具が置かれている。全て揃っていて仕事をすぐに始められるようになっていた。三つ目は最新式の鍛治炉が据え付けられた鍛冶場になっている。ここにもぴかぴかな道具が並べておいてあり材料さえあればすぐに鍛治が行えそうだ。
二階に上がると主寝室とゲストルームがあって風呂トイレの他に7部屋の部屋がある。ここは使用人の部屋だろう。
三階には屋根裏部屋がいくつかと倉庫があった。ここは正直使うかわからないな。思いきって秘密基地として使うのも面白そうだ。
自分の工房ができた。どっちかというと邸宅だけど。
さあ、やりたい事をやっていこう。
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