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旅立つ者。
少女たちの行く末。
「はい。私はキーカ。この子はサッチです。私たちは孤児院で育ちました」
「だから盗みをしようと思ったってか?」
ミザーリは凄む。
「ミザーリ!」
「すまない」
「続けて」
「はい……あの、話をしたら助けてくれるんですか?」
「わからない。だって、君たち、知らない」
「…そうですか」
「君たちの話、よっては、解放するかも」
「ご主人は寛大な方だ。話をしてみなさい」
ストークが3人の前にスープを置く。僕とフィグさんにはお茶だ。セルブロと言う男が話しはじめる。
「はい。私はセルブロと申します。ここで昔は荷馬車を引いていました。馬に轢かれ足がこんなになり、ここで荷下ろしの仕事をして生活するようになりました。そんなある日この2人に出会いました」
「それで?」
「2人はここを仕切っていた男に拾われスリをさせられていました」
「君たち、何故、スリを?」
「私とサッチは盗賊のスキル持ちです。孤児院でいじめに遭いました。それはもう執拗にいじめられた私達は孤児院を出てここでスリとしての生活を始めました」
「そう」
「ここを仕切っているランクという男に捕まり、手下となりました。セルブロさんが拾ってくれなければ私たちはそのままスリをやり続けたでしょう」
「さっきスリをやろうとしてたじゃないか!?」
「ミザーリ、ゆっくり、話を聞く」
「はい」
「私が悪いのです。足の怪我が悪化してなかなか市場に出られなくなって。毎日の食事にも困るようになってしまい仕方なく彼女達はやったのです。私が悪いんです。捕まえるなら私を!」
「なるほどね」
「何故、セルブロは、2人を拾ったのだ?」
「私と死んだ女房の間には娘がいました。娘は私を見限って出て行きました。その娘の面影があったから放っておけなくて…」
「だから、拾った」
「はい。彼女たちが限界なのは見ていてわかりました。だからと言うのもあります」
「疲れてて、何度か失敗を繰り返しました。その度ランクに殴られて…」
「私を捕まえてください。だったら2人は少なくとも食事は食べられます」
「サッチ……」
「まあ、落ち着いて」
「はい」
「これから、どうしたい?」
「お腹いっぱいでなくても良いからご飯が食べたいです」
「3人で暮らしたいです」
「3人が食べられるだけの仕事ができれば」
「主よ……」
「ミザーリ、施しは、ダメ」
「はい」
「リョウエストさん、私も貧乏な家庭で過ごしました。だから気持ちはすごくわかるのです。ですが盗みはいけない事です」
「そうだよね、ストーク」
「はい」
「僕は罰を、与える」
「かしこまりました」
「まずはここに、銀貨3枚ある」
「はい」
「これで明日、きれいな服、に変わってない、罰をあたえる」
「はい」
「そして明日、僕の工房に、来なかったら、罰を与える」
「かしこまりました」
「うん、うちに来たら、来たで、罰を与える」
「はい」
「確か、まだ、うちの御者に、なる子供の、教える者、いなかった?」
「申し訳ありません。未だ手配できておりません」
「あと、家と庭の、整備の人、いたか?」
「大変申し訳ありません」
「ちょうど良い、セルブロ、お前の罰だ。お前の家は持ち家か?」
「いいえ。賃貸です」
「いつでも出られるのか?」
「はい」
「セルブロ、お前には、まだ罰がある。うちの、狭い部屋に、毎晩いてもらう。それから、二食、たべてもらう。いやだろうが賃金を渡す」
「ありがとうございます。本当にありがとうございます」
「仕事をしなければ放り出す罰を与える」
「はい」
「ストーク」
「はい」
「まだメイド、決めてない?」
「遅くなって申し訳ありません」
「仕方ないの。キーカ、サッチと言ったな」
「はい」
「お前達にも、罰を与える」
「「はい」」
「お前達は、明日から、うちのギピアに、地獄の特訓を、受ける罰を、与える」
「「はい」」
「いやだろうが、1日でも早く、メイドになる罰だ」
「「ありがとうございます」」
「メイドギルドにも、登録する罰を与える」
「「はい」」
「逃げたら、見つけ出して、罰を与える」
「「はい」」
「ただし、一人前に、なれば罰を与えない」
「「はい」」
「それから嫌だろうが、お前達に無理矢理二食食わせる罰を与える」
「「はい」」
「お前達は、うちの、屋根裏部屋、に住まわせる。屋根裏だぞ」
「「はい」」
「月に少し小遣いを、やるくらいしか、お前らには与えない。だからと言って、またスリを、したら罰を与える」
「もうしません」
「しなくて良いです」
「ストーク」
「はい」
「なかなか、良い罰、他にはある?」
「そうですね……無理矢理教会に連れて行き『清浄』を覚えさせる罰などいかがでしょうか?」
「なるほど。ストーク、なかなか、酷い事を、考えるの」
「恐縮でございます」
「最後に、罰を与えるの。セルブロ、お前は、この2人を、娘として、育てる罰だ。キーカ、サッチ、2人は、セルブロを、父として、生活する罰だ」
「リョウエスト様……」
「うえーん」
「うう……」
「その他罰はあるか?」
「私が、2人に厳しく料理を教える罰がありますね」
「では私は、2人を鍛える罰を与えよう」
「2人とも、なかなか、すごいの」
「リョウエストさんには敵いません」
「主が最高の悪です」
「だから盗みをしようと思ったってか?」
ミザーリは凄む。
「ミザーリ!」
「すまない」
「続けて」
「はい……あの、話をしたら助けてくれるんですか?」
「わからない。だって、君たち、知らない」
「…そうですか」
「君たちの話、よっては、解放するかも」
「ご主人は寛大な方だ。話をしてみなさい」
ストークが3人の前にスープを置く。僕とフィグさんにはお茶だ。セルブロと言う男が話しはじめる。
「はい。私はセルブロと申します。ここで昔は荷馬車を引いていました。馬に轢かれ足がこんなになり、ここで荷下ろしの仕事をして生活するようになりました。そんなある日この2人に出会いました」
「それで?」
「2人はここを仕切っていた男に拾われスリをさせられていました」
「君たち、何故、スリを?」
「私とサッチは盗賊のスキル持ちです。孤児院でいじめに遭いました。それはもう執拗にいじめられた私達は孤児院を出てここでスリとしての生活を始めました」
「そう」
「ここを仕切っているランクという男に捕まり、手下となりました。セルブロさんが拾ってくれなければ私たちはそのままスリをやり続けたでしょう」
「さっきスリをやろうとしてたじゃないか!?」
「ミザーリ、ゆっくり、話を聞く」
「はい」
「私が悪いのです。足の怪我が悪化してなかなか市場に出られなくなって。毎日の食事にも困るようになってしまい仕方なく彼女達はやったのです。私が悪いんです。捕まえるなら私を!」
「なるほどね」
「何故、セルブロは、2人を拾ったのだ?」
「私と死んだ女房の間には娘がいました。娘は私を見限って出て行きました。その娘の面影があったから放っておけなくて…」
「だから、拾った」
「はい。彼女たちが限界なのは見ていてわかりました。だからと言うのもあります」
「疲れてて、何度か失敗を繰り返しました。その度ランクに殴られて…」
「私を捕まえてください。だったら2人は少なくとも食事は食べられます」
「サッチ……」
「まあ、落ち着いて」
「はい」
「これから、どうしたい?」
「お腹いっぱいでなくても良いからご飯が食べたいです」
「3人で暮らしたいです」
「3人が食べられるだけの仕事ができれば」
「主よ……」
「ミザーリ、施しは、ダメ」
「はい」
「リョウエストさん、私も貧乏な家庭で過ごしました。だから気持ちはすごくわかるのです。ですが盗みはいけない事です」
「そうだよね、ストーク」
「はい」
「僕は罰を、与える」
「かしこまりました」
「まずはここに、銀貨3枚ある」
「はい」
「これで明日、きれいな服、に変わってない、罰をあたえる」
「はい」
「そして明日、僕の工房に、来なかったら、罰を与える」
「かしこまりました」
「うん、うちに来たら、来たで、罰を与える」
「はい」
「確か、まだ、うちの御者に、なる子供の、教える者、いなかった?」
「申し訳ありません。未だ手配できておりません」
「あと、家と庭の、整備の人、いたか?」
「大変申し訳ありません」
「ちょうど良い、セルブロ、お前の罰だ。お前の家は持ち家か?」
「いいえ。賃貸です」
「いつでも出られるのか?」
「はい」
「セルブロ、お前には、まだ罰がある。うちの、狭い部屋に、毎晩いてもらう。それから、二食、たべてもらう。いやだろうが賃金を渡す」
「ありがとうございます。本当にありがとうございます」
「仕事をしなければ放り出す罰を与える」
「はい」
「ストーク」
「はい」
「まだメイド、決めてない?」
「遅くなって申し訳ありません」
「仕方ないの。キーカ、サッチと言ったな」
「はい」
「お前達にも、罰を与える」
「「はい」」
「お前達は、明日から、うちのギピアに、地獄の特訓を、受ける罰を、与える」
「「はい」」
「いやだろうが、1日でも早く、メイドになる罰だ」
「「ありがとうございます」」
「メイドギルドにも、登録する罰を与える」
「「はい」」
「逃げたら、見つけ出して、罰を与える」
「「はい」」
「ただし、一人前に、なれば罰を与えない」
「「はい」」
「それから嫌だろうが、お前達に無理矢理二食食わせる罰を与える」
「「はい」」
「お前達は、うちの、屋根裏部屋、に住まわせる。屋根裏だぞ」
「「はい」」
「月に少し小遣いを、やるくらいしか、お前らには与えない。だからと言って、またスリを、したら罰を与える」
「もうしません」
「しなくて良いです」
「ストーク」
「はい」
「なかなか、良い罰、他にはある?」
「そうですね……無理矢理教会に連れて行き『清浄』を覚えさせる罰などいかがでしょうか?」
「なるほど。ストーク、なかなか、酷い事を、考えるの」
「恐縮でございます」
「最後に、罰を与えるの。セルブロ、お前は、この2人を、娘として、育てる罰だ。キーカ、サッチ、2人は、セルブロを、父として、生活する罰だ」
「リョウエスト様……」
「うえーん」
「うう……」
「その他罰はあるか?」
「私が、2人に厳しく料理を教える罰がありますね」
「では私は、2人を鍛える罰を与えよう」
「2人とも、なかなか、すごいの」
「リョウエストさんには敵いません」
「主が最高の悪です」
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