【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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旅立つ者。

ストラ兄さんの旅。

 ルマーニソースを登録した僕は毎日のように新しい料理の研究をしている。基本的に醤油と同じ扱いで良いことが最近わかった。冒険者ギルドから届いたルマーニの実を抽出して中樽の半分程のルマーニソースを手に入れた僕はレシピ登録に向けてフィグさんと頑張っている。

 そんなある日の夕食後の歓談時、ストラ兄さんの旅の話になった。

「ストラは今度の旅の段取りは組んだか?」
「お父さん、俺は今度の旅、王都までは乗り合い馬車で行こうと思ってる」
「うちの馬車を使えばいいぞ」
「はじめての一人旅だから旅の醍醐味を味わいたいんだ」
「1人では行かさないぞ。誰かがついていくのでなくては認められないな」
「一応ペランス師匠には話している。お父さんが良かったら2人で行くよ」
「ねえ、ストラ、旅は危険なものなのよ。わかってる?」
「エメイラとペランス師匠やお爺様のおかげで身を守れるようにはなったと思う。自分の力でどこまでやれるか試したいんだ」
「まだ成人前なのよ?絶対に油断したらダメよ」
「わかった」
「私の結婚式前に怪我してきたりしたら許さないからね」
「ミシェ姉さんの結婚式に傷をつける事はしないさ。ただ王都の行き帰りが乗り合い馬車になるだけだよ」
「公爵様と、侯爵様の、所は、どうするの?」
「ああ。侯爵様が馬車を仕立ててくれるって言うから甘えようと思ってる」
「王都は何日滞在するんだ?」
「6日間の予定だ」
「王立学園に行く用事はあるか?」
「到着2日目に面接する事になってるよ」
「ついでにお爺さんに会って様子を伺ってもらえないか?」
「いいよ」
「お爺さん、何?」
「ああ、リョウは知らないのか。お爺さんはな、元々スサン商会を営んでいる時も古い歴史を研究していてな、それが世間に認められて学者になった。ここ10年ほど周辺国の学校で教鞭を取っていたんだが、この度王国に招聘されて王立学園で教鞭を取る事になったんだ。なかなか王国に帰ってこないからリョウも一度しか会った事がないんだが、これからは王都にいるしたまには帰ってくるだろう」
「お爺さん、僕の名前、つけた」
「そうだ。ロイックもストラもリョウもお爺さんが名付けたんだ。ロイックは古い偉人の名前でエンは代々の当主が名乗る名前だ。ストラはストラと言う古い都市とラストという英雄の名前がくっついている。リョウは古い時代の英雄の名前と聖人の名前がくっついているんだぞ」
「うん。それ、聞いた。お爺さんの、名前は?」
「ラジュラエン・スサンだ」
「ふーん」
「ラジュラはよくある名前だから気に入らないらしい」
「あー。お父さん言いそうね」
「私とハノンがミシェレルと名前をつけた時もひと悶着あったな」
「変にこだわりが強くて笑ったわね」
「ラジュラには昔よくお世話になったわ。ラジュラは慈善家でもあったの。だから良く私の活動を応援してくれたわ」
「エメイラと知り合ったのもお爺さんの縁だったものな」
「そうね。ハッセルエンがまだ5歳くらいの時だったかしら」
「ともかくお爺さんに会ってミシェの結婚式の事を本人に伝えてくれ。お爺さんは手紙を溜める癖があるんだ。今回の事も心配だ」
「ストラ、泊まり先は決まってるのか?」
「王都までの乗り合い馬車の停泊地はこの前王都に行った時ある程度調べてあるよ。王都はレウフォ叔父さんの家で1泊、あとは王城で4泊させてもらえるって。そのあとの公爵様と侯爵様の泊まりは向こうが予定を組んでくれてるみたい。ついでに御息女の勉強を見てくれと言われてるから城じゃないかなと思ってる」
「距離的に公爵様が先か」
「そう。そのあと侯爵様。多分1ヶ月では帰ってこれないかと思う」
「そうだろうな。土産は用意したのか?」
「うちの商品のいくつかと今度の新製品。兄貴と相談して進めちゃったけどマレイローさんが特に問題はないっていうから商業登録しちゃうよ?」
「ああ、進めてくれて良い」
「今回の目玉は髪を乾かす魔法道具だね。あれが一番評判になるだろうな。スージーが試したら髪がサラサラになった」
「何それ私欲しいわ」
「エメイラにも、母さんにも、ミシェにも用意してるよ」
「ありがと」
「嬉しいわ」
「嫁入り道具にするね」
「ストラが帰ってくるか来ないかの頃今度はロイックが出発か」
「そうだね。ほとんどが打ち合わせと契約の旅だよ。途中で見合いがあるけど。国内七ヶ所だからかなり移動距離が長い」
「キャラバンを組む必要がないだけマシか」
「王都までは荷馬車と一緒に移動だけどね。荷馬車4台が王都に行って帰る事になる」
「4台か。うちもそんな大荷物を運ぶようになったんだな」
「そうだね。もうすぐもっと荷馬車が必要になってくると思うよ」
「掃除の魔法道具、流行りそうだものね」
「名前決まった?」
「髪を乾かす道具がスサン・ドライブロー。風を起こす道具はスサン・ウインド。掃除道具がスサン・バキュームだ」
「かっこいいの」
「リョウのはスサン・ミキサーとスサン・ハンドミキサーだよ」
「いいね。いつ頃商品化しそう?」
「1ヶ月くらいだって言ってた」
「やったね!間に合うー」
「何が?」
「んー。内緒」






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