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旅立つ者。
誘拐ギルドからの救出。
「ミザーリ、見つかった?」
「見つからないね。一つ一つ鍵開けしていくしかないか」
「何が?」
「地下に6人閉じ込められてるの」
「助けに、行く」
僕は収納より『盗賊の七つ道具』を取り出して言う。
「あなたなんでそんなもの持ってるのよ」
「んー。作った!」
「前の記憶?」
「そう」
「ミザーリ、一つ一つ開けていきましょ。私はリョウについていくわ」
「わかった」
地下に3人で降りる。ミザーリは奥から、僕達は手前から鍵開けをする。
アネーシャさんにもらった宝箱で散々練習はしてきたが実践は初めてだ。道具を鍵穴に差し込みしばらく手先の感覚と音に集中する。ビクッとなった。鍵開けが来たな。鍵の構造が頭に浮かぶ。しばらく弄るとカチっとした音がした。
「開いたよ」
「やったじゃない」
「助けに来たよ。静かに出てね」
「はい」
中にいたのは商人風の男だ。
「ありがとうございます。ありがとうございます」
「うん。次を開けるから、静かに、しといてね」
「わかりました」
僕は二番目の鍵を鍵開けする。中から開けてくれ開けてくれとどんどん叩かれる。
「静かにしなさい!鍵開けするから下がって!」
エメイラは怒る。
「わかりました。すいません」
という声が聞こえ静かになった。
「開けるね。静かにしてね」
「はい」
僕は鍵開けをする。しばらくすると鍵の構造がわかる。なかなか時間がかかったが鍵が開いた。そこにいたのも商人風の男だった。
次に行こうとしたらミザーリが開けていた。
「主よ、あと一番奥に鍵のかかった部屋があります。そちらをお願いします」
「わかった。エメイラ行くよ。ミザーリは助け出した者を上に」
「了解」
僕は一番奥の鍵を鍵開けする。なかなかしっかりした鍵のようだ。かなり無理な体勢になったがなんとか開ける事ができた。やっぱり小さい身体でやると無理がでるね。
中を覗くとお宝が積まれていた。ざっと見て金貨が入った箱と宝石類、拵えの良い剣、装飾品が何個か置いてある。
「あなた全部収納に入れておきなさい。賊の荷物は全部討伐者のものよ」
「エメイラが、持てば、いいよ」
「私は要らないわ」
「あとで山分けー」
そう言って収納に全部突っ込んで一階に戻った。一階には被害者が全員地べたで座っている。ミザーリは周囲の警戒をしているようだ。
「あなたがミザーリを連れていってと言わなければこの人たちにも危害を与えちゃってたわ」
「そんな、魔術、あるの?」
「ええ。広範囲に効く魔術があるの」
「それ、怖いね」
「ええ。先制攻撃にはちょうど良いの。この建物の中の人は全て範囲に入るわね」
「また、教えて」
「良いわ。便利だから教えるわね」
「主よ、ストークが帰ってきた。兵士達を連れている」
「ミザーリ、ありがと。みんな、帰れるよ」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「生き残った!」
「あなた達のおかげだ」
「嬉しいわ」
ストークがやってきた。
「お待たせいたしました。なるほど、全て終わっている様子。お疲れ様でございます」
「ストーク、お疲れ様」
「もったいないお言葉」
兵士達がやってきた。誘拐ギルドの面々を外に出している。
「ご苦労様です。噂には聞いてましたがこいつらが誘拐ギルドですか!?」
「そう、これが、ボス」
「ご協力ありがとうございます」
「人質になった人たちを帰してあげてね」
「はい。わかりました。どうして皆様はこちらに?」
「ああ。リョウが金貨3500枚の賞金をかけられてたの。だからルステインの誘拐ギルドの大元を潰したってわけよ」
「なるほど。もしかして『スサンの天使』様ですか?」
「リョウエスト・スサン。よろしく」
「よろしくお願いします。ナフェル騎士爵には色々話を聞いてます。この度はありがとうございました」
「うん」
「あとは我々がやりますのでお帰りになって大丈夫です」
「よろしく」
「さあ帰りましょう」
「とんだ料理登録になったわね」
「主が無事で良かった」
「フィグさんと、ボルクは?」
「今馬車で待機しております。兵士の1人に警備させています」
「ありがと」
みんなで馬車に乗り込む。馬車が走り出してからエメイラが喋り出す。
「なんにせよ、リョウの誘拐を企てたものの名前がわかったからひねり潰してやるわ」
「どうするの?」
「見せしめに殺ってくるわ」
エメイラが本気だ。
「ストーク、なんとかして」
「エメイラヒルデ様、名前をおっしゃってください。王都の司法に任せますので」
「わかったわ。それまで待ってあげるわ」
同日夕方、王城内国王執務室。
「エメイラヒルデと名乗る者から速文です。リョウエスト名誉子爵邸から送られて来てるようです」
「読もう……宰相を呼べ」
「はっ」
宰相が入ってくる。
「お呼びで」
「これを」
「はい……なるほど。王都に呼びましょう。マクシミリアンさんの方にもしっかり証拠集めをするように伝えます」
「そうだな。我は相当舐められているようだな。ちょうど良い。見せしめにしろ」
「かしこまりました」
「全く。しかしリョウエストも幸運だな。あのエメイラヒルデが完全に味方をしている。末恐ろしいやつだ」
「本当に。いかなる貴族になるのか楽しみですな」
「大人になった時が楽しみで仕方ないな」
「見つからないね。一つ一つ鍵開けしていくしかないか」
「何が?」
「地下に6人閉じ込められてるの」
「助けに、行く」
僕は収納より『盗賊の七つ道具』を取り出して言う。
「あなたなんでそんなもの持ってるのよ」
「んー。作った!」
「前の記憶?」
「そう」
「ミザーリ、一つ一つ開けていきましょ。私はリョウについていくわ」
「わかった」
地下に3人で降りる。ミザーリは奥から、僕達は手前から鍵開けをする。
アネーシャさんにもらった宝箱で散々練習はしてきたが実践は初めてだ。道具を鍵穴に差し込みしばらく手先の感覚と音に集中する。ビクッとなった。鍵開けが来たな。鍵の構造が頭に浮かぶ。しばらく弄るとカチっとした音がした。
「開いたよ」
「やったじゃない」
「助けに来たよ。静かに出てね」
「はい」
中にいたのは商人風の男だ。
「ありがとうございます。ありがとうございます」
「うん。次を開けるから、静かに、しといてね」
「わかりました」
僕は二番目の鍵を鍵開けする。中から開けてくれ開けてくれとどんどん叩かれる。
「静かにしなさい!鍵開けするから下がって!」
エメイラは怒る。
「わかりました。すいません」
という声が聞こえ静かになった。
「開けるね。静かにしてね」
「はい」
僕は鍵開けをする。しばらくすると鍵の構造がわかる。なかなか時間がかかったが鍵が開いた。そこにいたのも商人風の男だった。
次に行こうとしたらミザーリが開けていた。
「主よ、あと一番奥に鍵のかかった部屋があります。そちらをお願いします」
「わかった。エメイラ行くよ。ミザーリは助け出した者を上に」
「了解」
僕は一番奥の鍵を鍵開けする。なかなかしっかりした鍵のようだ。かなり無理な体勢になったがなんとか開ける事ができた。やっぱり小さい身体でやると無理がでるね。
中を覗くとお宝が積まれていた。ざっと見て金貨が入った箱と宝石類、拵えの良い剣、装飾品が何個か置いてある。
「あなた全部収納に入れておきなさい。賊の荷物は全部討伐者のものよ」
「エメイラが、持てば、いいよ」
「私は要らないわ」
「あとで山分けー」
そう言って収納に全部突っ込んで一階に戻った。一階には被害者が全員地べたで座っている。ミザーリは周囲の警戒をしているようだ。
「あなたがミザーリを連れていってと言わなければこの人たちにも危害を与えちゃってたわ」
「そんな、魔術、あるの?」
「ええ。広範囲に効く魔術があるの」
「それ、怖いね」
「ええ。先制攻撃にはちょうど良いの。この建物の中の人は全て範囲に入るわね」
「また、教えて」
「良いわ。便利だから教えるわね」
「主よ、ストークが帰ってきた。兵士達を連れている」
「ミザーリ、ありがと。みんな、帰れるよ」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「生き残った!」
「あなた達のおかげだ」
「嬉しいわ」
ストークがやってきた。
「お待たせいたしました。なるほど、全て終わっている様子。お疲れ様でございます」
「ストーク、お疲れ様」
「もったいないお言葉」
兵士達がやってきた。誘拐ギルドの面々を外に出している。
「ご苦労様です。噂には聞いてましたがこいつらが誘拐ギルドですか!?」
「そう、これが、ボス」
「ご協力ありがとうございます」
「人質になった人たちを帰してあげてね」
「はい。わかりました。どうして皆様はこちらに?」
「ああ。リョウが金貨3500枚の賞金をかけられてたの。だからルステインの誘拐ギルドの大元を潰したってわけよ」
「なるほど。もしかして『スサンの天使』様ですか?」
「リョウエスト・スサン。よろしく」
「よろしくお願いします。ナフェル騎士爵には色々話を聞いてます。この度はありがとうございました」
「うん」
「あとは我々がやりますのでお帰りになって大丈夫です」
「よろしく」
「さあ帰りましょう」
「とんだ料理登録になったわね」
「主が無事で良かった」
「フィグさんと、ボルクは?」
「今馬車で待機しております。兵士の1人に警備させています」
「ありがと」
みんなで馬車に乗り込む。馬車が走り出してからエメイラが喋り出す。
「なんにせよ、リョウの誘拐を企てたものの名前がわかったからひねり潰してやるわ」
「どうするの?」
「見せしめに殺ってくるわ」
エメイラが本気だ。
「ストーク、なんとかして」
「エメイラヒルデ様、名前をおっしゃってください。王都の司法に任せますので」
「わかったわ。それまで待ってあげるわ」
同日夕方、王城内国王執務室。
「エメイラヒルデと名乗る者から速文です。リョウエスト名誉子爵邸から送られて来てるようです」
「読もう……宰相を呼べ」
「はっ」
宰相が入ってくる。
「お呼びで」
「これを」
「はい……なるほど。王都に呼びましょう。マクシミリアンさんの方にもしっかり証拠集めをするように伝えます」
「そうだな。我は相当舐められているようだな。ちょうど良い。見せしめにしろ」
「かしこまりました」
「全く。しかしリョウエストも幸運だな。あのエメイラヒルデが完全に味方をしている。末恐ろしいやつだ」
「本当に。いかなる貴族になるのか楽しみですな」
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