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旅立つ者。
ロイック兄さんの旅立ち。
ロイック兄さんの旅立ちの前日となった。ロイック兄さんは今日までずっと朝から晩まで商会にいて、色々な仕事の段取りをしてきたと言う。夕食時もお父さんと仕事の話をしていたし、旅に出たら寝るといって夜遅くまで仕事をしていたみたいだ。僕は時々ロイック兄さんにポーションを差し入れして大丈夫?と聞いていたが、いつも大丈夫だと返事が返ってきた。
お父さんによると今度の旅は王都支店、スサンの天使の方向性が決まる旅だという。手堅く伸ばすか、飛躍を狙うか決まるらしい。どっちにせよ、ロイック兄さんはこの旅で一皮むけるだろうと言っていた。
今日はお兄さんは午前中に仕事を終え、旅支度をすると言い部屋に戻っていった。僕はかなりの量作ったポーションをストークに持たせて渡してもらった。あとは何が出来るかと思ったが特に出来る事もないのでやめた。
夕食は僕がストラ兄さんを送り出した時と同じように新しい料理を作って出した。ロイック兄さんもしばらく食べれないと言っていっぱい食べていた。夕食後の歓談は旅の工程の話から始まった。ロイック兄さんは王都までのスケジュールはきつそうだが、それ以降は余裕があるスケジュールみたい。流石に長距離だから夜もゆっくり休めた方が良いものね。
「ねえねえ、お見合いはどこでやるのかしら?」
「王都でやるよ。結局3人と会う事に決めた」
「そう。3人も連れてくるのね」
「お兄さん、モテそうだものね。連れてきそうだわ」
「大変だわ。この家も改装しなくちゃ」
「あのね、僕は一人だけの方が良いんだけど」
「お兄さん、お嫁さんは、何人増えてもいいよ」
「リョウまでそう言うのか。僕はそんなモテる方ではないよ」
「3人ともタイプが違う人?」
「釣書を見せたでしょ。あの中にいた伯爵令嬢と子爵令嬢と商会の子だよ」
「冒険者の子は?」
「諦めたよ。縁がなかったって事でお断りした。父さんも母さんも難色を示していたしね」
「現実的だわね」
「父さんと母さんとミシェとストラ、リョウ、エメイラと仲良くしてくれなければ結婚は難しいと思うしね」
「お父さんはお前が好きになった相手と結婚してくれれば良いとおもうぞ。前に言った通り人数も一人に絞る必要はないからな」
「わかったよ」
「じゃあ、お嫁さんがいっぱいくるのね」
「母さん、それは違うよ」
「お姉さんたち、欲しかったのね」
「ミシェ、たちはいらないよ」
「私、リョウと一緒に工房に住むわ」
「部屋は余ってるから大丈夫だよ」
「だって、ロイックがそうならストラもそうでしょ?」
「あー。ストラもモテそうだものね」
「あの子色んな人に好かれるもの。ストラストは絶対そうだわ」
「どこかの娘さんを連れて帰ってきそう」
「ロイックより結婚が早いかもしれんな」
「学生結婚も良いわね」
「あなた、家を改築しましょ?」
「考えておく必要があるな」
「明日、早い?」
「そうだね。朝早く出て明日の宿でゆっくりしたいかな」
「僕、早く起きる」
「見送ってくれるかい?」
「私も早く起きるわよ」
「お母さんもあなたを見送るわ」
「私は当然早く起きるぞ。今回のキャラバンはたくさんの商会員が旅立つからな」
「じゃあ私も起きようかしら」
「みんなありがとう」
翌日未明からスサン商会は動き出した。人足を呼んで荷積みをしたり、傭兵の受付をしたり、打ち合わせをしたり。ロイック兄さんの片腕となったイゼルがテキパキと指示をしている。結局、最初4台と言っていた荷馬車は5台となった。全て幌付きの高級タイプの馬車で側面には王国御用商会スサン商会と書かれておりかっこいい。足回りは商業登録したばかりのサスペンションが取り付けられている。ロイック兄さんが乗る馬車は王都に前行った時に使った長距離タイプの馬車だが、それも足回りが改造されていて乗りやすくなっているようだ。その馬車にも王国御用商会スサン商会の文字が彫られている。
フレド、ペギー、ジェン、新入りのアガックが護衛の要だ。それに加え今回は確かな身元の傭兵を20人雇ったそうだ。ちょっとした盗賊なら近寄りたくない数だろう。荷馬車は王都でそのまま買い付けをして戻ってくるらしくそれにはフレド、ペギーが付き従い、ロイック兄さんの出張にはジェンとアガックがついていく段取りとなっている。
店の前は馬車と馬、走竜、走る甲虫であるゲゼルボンが入り乱れ、ちょっとした戦争に行くような状態になっている。イゼルがあちこち動き回り最終確認をしているようだ。
「気をつけてな」
「ああ、父さん、期待して待っていて」
「生水に気をつけてね。忘れ物はない?」
「えーと。ないはずだ。母さん、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「ミシェ、結婚式までには戻るよ」
「わかったわ」
「気をつけて、いく」
「リョウ、母さんたちを頼んだぞ」
「うん」
「ロイックエンの旅路が平穏なことを祈るわ。『祝福』」
「ありがとう。エメイラもお願いね」
「わかったわ」
「じゃあ行ってきます!」
「「いってらっしゃい」」
「お土産、待ってるわ」
「気をつけて」
「楽しんできて」
馬車の群れは走り出した。
お父さんによると今度の旅は王都支店、スサンの天使の方向性が決まる旅だという。手堅く伸ばすか、飛躍を狙うか決まるらしい。どっちにせよ、ロイック兄さんはこの旅で一皮むけるだろうと言っていた。
今日はお兄さんは午前中に仕事を終え、旅支度をすると言い部屋に戻っていった。僕はかなりの量作ったポーションをストークに持たせて渡してもらった。あとは何が出来るかと思ったが特に出来る事もないのでやめた。
夕食は僕がストラ兄さんを送り出した時と同じように新しい料理を作って出した。ロイック兄さんもしばらく食べれないと言っていっぱい食べていた。夕食後の歓談は旅の工程の話から始まった。ロイック兄さんは王都までのスケジュールはきつそうだが、それ以降は余裕があるスケジュールみたい。流石に長距離だから夜もゆっくり休めた方が良いものね。
「ねえねえ、お見合いはどこでやるのかしら?」
「王都でやるよ。結局3人と会う事に決めた」
「そう。3人も連れてくるのね」
「お兄さん、モテそうだものね。連れてきそうだわ」
「大変だわ。この家も改装しなくちゃ」
「あのね、僕は一人だけの方が良いんだけど」
「お兄さん、お嫁さんは、何人増えてもいいよ」
「リョウまでそう言うのか。僕はそんなモテる方ではないよ」
「3人ともタイプが違う人?」
「釣書を見せたでしょ。あの中にいた伯爵令嬢と子爵令嬢と商会の子だよ」
「冒険者の子は?」
「諦めたよ。縁がなかったって事でお断りした。父さんも母さんも難色を示していたしね」
「現実的だわね」
「父さんと母さんとミシェとストラ、リョウ、エメイラと仲良くしてくれなければ結婚は難しいと思うしね」
「お父さんはお前が好きになった相手と結婚してくれれば良いとおもうぞ。前に言った通り人数も一人に絞る必要はないからな」
「わかったよ」
「じゃあ、お嫁さんがいっぱいくるのね」
「母さん、それは違うよ」
「お姉さんたち、欲しかったのね」
「ミシェ、たちはいらないよ」
「私、リョウと一緒に工房に住むわ」
「部屋は余ってるから大丈夫だよ」
「だって、ロイックがそうならストラもそうでしょ?」
「あー。ストラもモテそうだものね」
「あの子色んな人に好かれるもの。ストラストは絶対そうだわ」
「どこかの娘さんを連れて帰ってきそう」
「ロイックより結婚が早いかもしれんな」
「学生結婚も良いわね」
「あなた、家を改築しましょ?」
「考えておく必要があるな」
「明日、早い?」
「そうだね。朝早く出て明日の宿でゆっくりしたいかな」
「僕、早く起きる」
「見送ってくれるかい?」
「私も早く起きるわよ」
「お母さんもあなたを見送るわ」
「私は当然早く起きるぞ。今回のキャラバンはたくさんの商会員が旅立つからな」
「じゃあ私も起きようかしら」
「みんなありがとう」
翌日未明からスサン商会は動き出した。人足を呼んで荷積みをしたり、傭兵の受付をしたり、打ち合わせをしたり。ロイック兄さんの片腕となったイゼルがテキパキと指示をしている。結局、最初4台と言っていた荷馬車は5台となった。全て幌付きの高級タイプの馬車で側面には王国御用商会スサン商会と書かれておりかっこいい。足回りは商業登録したばかりのサスペンションが取り付けられている。ロイック兄さんが乗る馬車は王都に前行った時に使った長距離タイプの馬車だが、それも足回りが改造されていて乗りやすくなっているようだ。その馬車にも王国御用商会スサン商会の文字が彫られている。
フレド、ペギー、ジェン、新入りのアガックが護衛の要だ。それに加え今回は確かな身元の傭兵を20人雇ったそうだ。ちょっとした盗賊なら近寄りたくない数だろう。荷馬車は王都でそのまま買い付けをして戻ってくるらしくそれにはフレド、ペギーが付き従い、ロイック兄さんの出張にはジェンとアガックがついていく段取りとなっている。
店の前は馬車と馬、走竜、走る甲虫であるゲゼルボンが入り乱れ、ちょっとした戦争に行くような状態になっている。イゼルがあちこち動き回り最終確認をしているようだ。
「気をつけてな」
「ああ、父さん、期待して待っていて」
「生水に気をつけてね。忘れ物はない?」
「えーと。ないはずだ。母さん、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「ミシェ、結婚式までには戻るよ」
「わかったわ」
「気をつけて、いく」
「リョウ、母さんたちを頼んだぞ」
「うん」
「ロイックエンの旅路が平穏なことを祈るわ。『祝福』」
「ありがとう。エメイラもお願いね」
「わかったわ」
「じゃあ行ってきます!」
「「いってらっしゃい」」
「お土産、待ってるわ」
「気をつけて」
「楽しんできて」
馬車の群れは走り出した。
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