【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
182 / 688
旅立つ者。

お嬢様達の晩餐。

しおりを挟む
 マリーダさんとメリンさんの観光はまずはストラ兄さんの部屋から始まった。ストラ兄さんの部屋に喜び、そしていつも震極拳や剣術の練習をしている中庭に喜び、ストラ兄さんが戦った店先で大喜びした。その後ルステインの市街に出る前にうちの屋外看板や僕の工房アトリエを見て喜んだそうだ。
 僕はキッチンに戻り食事の準備を続ける。つまみ食い要員でミシェ姉さんとエメイラが来て色々話しながらつまんでいる。話している内容は聞こえないが盛り上がってて何よりだ。ある程度準備できたので、お土産でも作ろうかなと思っていたらエメイラが魔法道具のパーツが欲しいと言ってたので収納にしまっていたものを全部だした。工房を借りるね、と言ってたので貸す。お土産で何か作るのかな?ミシェ姉さんはこれ、結婚式で出してくれる?と食事のセレクトに余念がない。前から言われてたのを合わすと結構な品数になる。そろそろ勘弁してもらいたいものだ。
 観光に行っていたお嬢様達が帰ってきたようだ。ミシェ姉さんとエメイラが二人を連れてきて一緒にお風呂に入ろうと言い出す。あの二人とも上位貴族の令嬢ですけど、と心配する僕をよそに四人でお風呂に向かっていった。
 お風呂でめちゃ盛り上がっているらしい。笑い声がこちらにも聞こえてくる。それはそれでほっといてギピアとキーカとサッチに面倒を見るように頼んだ。ストークがアレクとボルクをたしなめていた。アレクとボルクは本物のお嬢様に出会ってすっかりのぼせ上がっていたのだ。その様子を見て笑ってしまった。セルブロは庭から見頃の花を積んできて花瓶に入れダイニングに飾っていた。
 
 そんな事をしていたらストラ兄さんがやってきた。どんな旅をしてきたのか聞く。王都までの乗り合い馬車の旅は楽しかったようだ。途中の難所ではまた狼の魔獣の襲撃があったが、傭兵と共に迎撃して見事撃退したらしい。王都では学園に行き、テストと面接をして入学テスト不要と言われたそうだ。お爺さんにも会ったらしい。王都の1日目にはレウフォ叔父さんの家に泊まり2日目から王城に止まってウルリッヒ様やルマーニ様、ルディス様と一緒に遊んだり、学んだりしてきたそうだ。僕の料理のレシピは王宮料理人に伝わっていたそうだが微妙に味が違ったらしい。特にうどんがふにゃふにゃだったと言っていた。公爵領と侯爵領では大歓迎されたらしい。ここでも僕の料理のレシピは喜ばれたといっていた。ストラ兄さんてすごいよね。王室と二大派閥のトップとすっかり仲良しなんだもの。献上品であるドライヤーや扇風機、掃除機は大好評でまた株を上げてきたみたいだし、学園入学前にコネクションはバッチリなんじゃないだろうか。

 お風呂に入ってから四人が出てこないと思ってたら、うちの主寝室で話しながらのんびりしているそう。仲良しでなによりです。
 
 夕食の時間になり、お父さん、お母さんはマリーダさんとメリンさんのお付きの人と一緒にやってきた。今日はいつもの料理と嗜好を変えている。楽しんでもらうと幸いだね。二階から四人が降りてきた。なんかミシェ姉さんとマリーダさんとメリンさんが手を繋ぎながら降りてくる。なかなか面白い構図だ。ストラ兄さんはなんかぽかーんとしていた。

「今日は、マリーダさん、メリンさんを歓迎する、お料理した。楽しんで下さい。まずは前菜のサラダです。かかっているのは、新しく作った、調味料の『ストラソース』なの」
「俺の名前使ってくれたのか?」
「うん。美味しいソースなの」
「ストラストのソースなのね?」
「そう、です」
「嬉しいわ」
「お客様で、食べる人、初めて。楽しんで下さい」
「…んー。美味しいわ。野菜がこんなに美味しくなるなんて!」
「お嬢様、お毒味を」
「いらないわよ。相手は『王国の料理番』よ。失礼だわ」
「かしこまりました」
「これ、お二人に、レシピ渡す。新鮮な卵、使ってね。あと、作った日に、食べること。これをお願いします」
「ありがとう。リョウ」
「嬉しいわ」
「野菜のほかに色々つけたくなるわね」
「リョウチキンにも合うんじゃないか?」
「ストラ兄さん、正解だよ」
「おお。今度頼む」
「次はスープだけど、鍋そのままで、出すね。自分の欲しいものを、欲しい量、注いで、欲しい。僕ら、家族と同じものを食べる。良いですか?」
「初めてだわ。受け入れてもらっているようですごく嬉しいわ」
「なんか感動するわね」
「リョウの言うとおりです。今日は家族として皆さんを歓迎します」
「リョウ、なかなか粋な事するわね」
「抵抗あるなら、欲しい具材を言ってね、ストラ兄さんに、よそわせるから」
「俺かよ」
「じゃあストラストによそってもらう」
「私も」
「はい。具材は?」

 ストラ兄さんが二人の分をよそう。仲良いね。

「んー。おいしいー」
「これも食べた事のない味だわ」
「これ、ルマーニの実、というものを、使ったスープだよ」
「あ、この前いただいた料理に入ってたものね」
「あれも美味しかったわ」
「ルマーニの実、今この国の、どこでも、手に入る、ようになった。スクワンジャー公爵領、ゼローキア侯爵領でも、取れる、思う」
「そうなのね。お父さんに知らせなきゃ」
「爺、よろしく頼むわね」
「「かしこまりました」」
「リョウ、これでおしまいか?」
「ううん。お父さん、今日はまだあるよ。皆さん、鶏肉か豚肉、どちらがいい?」
「お嬢様、僭越ですが鶏肉がよろしいかと。我が領の特産です」
「じゃあ、鶏肉にするわ」
「じゃあ、私の領は特産が豚肉だから豚肉で」
「うん。多分、そう言うと思って、準備したの。あとのみんなは何が良い?」
「豚肉にしようか」
「鶏肉で」
「豚肉にしようかしら」
「リョウが好きな方でいいわ」
「エメイラ、両方半分こしよー」
「いいわね」
「鶏肉…メリン睨むなよ。わかった両方で」



 
 
 
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜

naturalsoft
ファンタジー
アヴァロン王国は現国王が病に倒れて、第一王子が摂政に就いてから変わってしまった。度重なる重税と徴収に国民は我慢の限界にきていた。国を守るはずの騎士達が民衆から略奪するような徴収に、とある街の若者が立ち上がった。さらに森で捨てられた悪役令嬢を拾ったことで物語は進展する。 ※一部有料のイラスト素材を利用しています。【無断転載禁止】です。 素材利用 ・森の奥の隠里様 ・みにくる様

極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――

銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」 世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。 魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。 彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。 一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。 構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。 彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。 「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」 暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。 管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。 これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。 ※アルファポリスで先行で公開されます。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

悪役令息(冤罪)が婿に来た

花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー 結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!? 王女が婚約破棄した相手は公爵令息? 王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした? あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…。 その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た。 彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す。 そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を。 彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を。 その数日後王家から正式な手紙がくる。 ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」 イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する。 「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」 心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ! ※ざまぁ要素はあると思います。 ※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております。

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

処理中です...