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旅立つ者。
ワイバーンの旅。
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ストラ兄さんが帰ってきてしばらくして僕の手元に緊急の手紙が届いた。差出人を見ると国王様の私信で僕宛てだった。読むとこんな事が書かれていた。
『この度、ルディスの婚約が決まった。婚約者は海を挟んだ国の皇太子であり、ルディスはこちらに帰っては来れない。今度婚約者がやってくるので料理を頼みたい。約束を破るようで悪いが一度城に来てもらいたい』
そして婚約者が訪れる日付が書いてあった。それは6日後で、今から手配しても間に合わない時間であった。
「ストーク、間に合わせる、どうすれば良い?」
「ワイバーン便を呼びましょう。お金はかかりますが王国の一大事です。リョウ様、フィグさん、私なら一度で運ぶ事が出来ます。まずは着陸場所であるルステイン城の許可をとります。それから呼びますので2日はかかります。よろしいですか?」
「わかった。着いたら、登録したい事がある、商業ギルドの人と、料理ギルドのイタヌさんを、呼ぶ、手配して。それから王様に、必ず行きます。ウルリッヒ様と、ルディス様、の名前を料理関係で、使わせてと、速文言って」
「かしこまりました」
「フィグさんの所行く。お料理の練習する」
「かしこまりました」
僕はフィグさんと料理の練習をした。2日後にワイバーンが来る事になった。マックスさんがタウンハウスを宿泊場所に提供するように手配してくれたみたいだ。ありがたい。
僕はお父さんに急遽旅立つ事を告げると、エメイラに頼んでルディス様を守る魔法道具を作ってもらい、とりあえず必要な料理の材料を王宮に手配しながら料理の練習をし、旅の準備をしてその日を待った。朝未明に家を出てボルク運転のキッチンエンジェル号で城に向かった。城に行くと話は通っていて、城の中庭に通してもらった。
「リョウ、大変な事になったな。お前の料理は美味しいから問題はないだろうが、初めてのワイバーン便で大変かもしれない。もし、怖かったら座席にある睡眠剤を使うと良い。寝て起きたら王都だ」
「マックスさん、ありがと」
「ストーク、リョウを頼むな。フィグも大変だろうが頑張ってくれ」
「「はい」」
空に黒い点が現れてどんどん大きくなっていく。ワイバーンだ。ワイバーンは籠のようなものを身体に取り付けている。
「マックスさん、ありがと。行ってきます」
「気をつけてな」
「はい!」
籠に3人で乗り込む。順番はストーク、僕、フィグさんだ。座席に座ると革の帯で体を締められる。これはシートベルトの代わりだろうな。締めるとワイバーンの操縦者が籠を閉めて「発進します」と大声で言ってきた。いよいよ出発だ。ワイバーンはふわっと飛び上がる。上昇していくが結構なGだ。上昇して、ある程度上まで昇ると水平飛行になる。安定飛行に変わった為僕は下を覗く。ルステインの街が見える。それはどんどん小さくなり、見えなくなった。
しばらくすると下には森が広がるばかりの景色となった。山もいくつか超えるようだ。今日の20時には王都に着くという。かなりの速さだ。僕は朝早かったので睡眠を欲していた。しばらく我慢していたがどうしても眠くなり寝てしまった。
気づいた時にはワイバーンが下に降りようとしている所だった。まだ到着ではなく、途中にある中継基地で休憩との事だった。ワイバーンが下降する時エレベーターが下りる時の気持ち悪さが感じられた。やがてそれは治り、ふわっと地上に降りたことを感じた。操縦者が籠に入ってきて帯を緩めてくれる。僕はゆっくりと籠から出て中継基地に入った。ストークもフィグさんも若干顔色が悪かったが元気そうだった。そういえば上空にいたのに寒くはなかったし、空気もちゃんと吸えていたなと思ったら、あの籠は魔法技師のテクノロジーの塊らしい。魔法技師、侮りがたし。
中継基地で1時間休憩ののち、ワイバーンは飛び上がった。今日はあと1回休憩するとの事だった。僕は諦めて薬を飲む。健康よ、僕は寝たいのだ。反応しないでくれ、と念じてたら寝た。次に起きたら中継基地だった。操縦者と少し話をしてたら、僕が今までの最年少だったようで最年少記録おめでとうございます、と言われた。そしてここからは2時間とちょっとで景色が面白いので起きてた方がいいですよ、と教えてもらった。
最後のフライトが始まる。また革の帯が巻かれ、締められて準備が終わった。この帯はただのシートベルトではなくて排泄しにくくなる魔術の式が込められているらしい。魔法道具の式にも色々あるんだなと感心してるとワイバーンが飛び立った。森ばかりの光景が一面の畑模様となって、村をいくつか通過した。それから建物が少しずつ増えてきて、バラックの建物が立ち並ぶ貧民街になった。ワイバーンは城壁を超える。倉庫街を抜けて住居区に入り、住居区は商業の街へと変わる。貴族街が向こうに見える。手前に芝生がある。そこにワイバーンがゆったりと下降していく。中継基地を下りる時に比べて下りるスペースが小さいのか、いささか揺れがある。地上に到達した時、ガクッと揺れた。
地上に降りた時、ふわふわしている状態だった。しばらく三半規管がおかしくなるだろう。でも倒れるまでもない。3人ともそれを感じているのか、しばらく同じ体勢で立っていた。
回復したのかストークが動き出す。フィグさんも動き出して、最後は僕だった。
ストークは迎えを探し出してくれていた。ルステイン伯爵家の馬車が待ってくれていた。ありがたくそれに乗り込むとタウンハウスに向かった。
またうやうやしく歓迎された。王様に先触れを頼んで明日登城する事を伝えてもらった。それから商業ギルドと料理ギルドにはストークが行ってくれた。僕は明日両方が来てくれれば間に合うと思い、ご飯を食べて寝てしまった。
『この度、ルディスの婚約が決まった。婚約者は海を挟んだ国の皇太子であり、ルディスはこちらに帰っては来れない。今度婚約者がやってくるので料理を頼みたい。約束を破るようで悪いが一度城に来てもらいたい』
そして婚約者が訪れる日付が書いてあった。それは6日後で、今から手配しても間に合わない時間であった。
「ストーク、間に合わせる、どうすれば良い?」
「ワイバーン便を呼びましょう。お金はかかりますが王国の一大事です。リョウ様、フィグさん、私なら一度で運ぶ事が出来ます。まずは着陸場所であるルステイン城の許可をとります。それから呼びますので2日はかかります。よろしいですか?」
「わかった。着いたら、登録したい事がある、商業ギルドの人と、料理ギルドのイタヌさんを、呼ぶ、手配して。それから王様に、必ず行きます。ウルリッヒ様と、ルディス様、の名前を料理関係で、使わせてと、速文言って」
「かしこまりました」
「フィグさんの所行く。お料理の練習する」
「かしこまりました」
僕はフィグさんと料理の練習をした。2日後にワイバーンが来る事になった。マックスさんがタウンハウスを宿泊場所に提供するように手配してくれたみたいだ。ありがたい。
僕はお父さんに急遽旅立つ事を告げると、エメイラに頼んでルディス様を守る魔法道具を作ってもらい、とりあえず必要な料理の材料を王宮に手配しながら料理の練習をし、旅の準備をしてその日を待った。朝未明に家を出てボルク運転のキッチンエンジェル号で城に向かった。城に行くと話は通っていて、城の中庭に通してもらった。
「リョウ、大変な事になったな。お前の料理は美味しいから問題はないだろうが、初めてのワイバーン便で大変かもしれない。もし、怖かったら座席にある睡眠剤を使うと良い。寝て起きたら王都だ」
「マックスさん、ありがと」
「ストーク、リョウを頼むな。フィグも大変だろうが頑張ってくれ」
「「はい」」
空に黒い点が現れてどんどん大きくなっていく。ワイバーンだ。ワイバーンは籠のようなものを身体に取り付けている。
「マックスさん、ありがと。行ってきます」
「気をつけてな」
「はい!」
籠に3人で乗り込む。順番はストーク、僕、フィグさんだ。座席に座ると革の帯で体を締められる。これはシートベルトの代わりだろうな。締めるとワイバーンの操縦者が籠を閉めて「発進します」と大声で言ってきた。いよいよ出発だ。ワイバーンはふわっと飛び上がる。上昇していくが結構なGだ。上昇して、ある程度上まで昇ると水平飛行になる。安定飛行に変わった為僕は下を覗く。ルステインの街が見える。それはどんどん小さくなり、見えなくなった。
しばらくすると下には森が広がるばかりの景色となった。山もいくつか超えるようだ。今日の20時には王都に着くという。かなりの速さだ。僕は朝早かったので睡眠を欲していた。しばらく我慢していたがどうしても眠くなり寝てしまった。
気づいた時にはワイバーンが下に降りようとしている所だった。まだ到着ではなく、途中にある中継基地で休憩との事だった。ワイバーンが下降する時エレベーターが下りる時の気持ち悪さが感じられた。やがてそれは治り、ふわっと地上に降りたことを感じた。操縦者が籠に入ってきて帯を緩めてくれる。僕はゆっくりと籠から出て中継基地に入った。ストークもフィグさんも若干顔色が悪かったが元気そうだった。そういえば上空にいたのに寒くはなかったし、空気もちゃんと吸えていたなと思ったら、あの籠は魔法技師のテクノロジーの塊らしい。魔法技師、侮りがたし。
中継基地で1時間休憩ののち、ワイバーンは飛び上がった。今日はあと1回休憩するとの事だった。僕は諦めて薬を飲む。健康よ、僕は寝たいのだ。反応しないでくれ、と念じてたら寝た。次に起きたら中継基地だった。操縦者と少し話をしてたら、僕が今までの最年少だったようで最年少記録おめでとうございます、と言われた。そしてここからは2時間とちょっとで景色が面白いので起きてた方がいいですよ、と教えてもらった。
最後のフライトが始まる。また革の帯が巻かれ、締められて準備が終わった。この帯はただのシートベルトではなくて排泄しにくくなる魔術の式が込められているらしい。魔法道具の式にも色々あるんだなと感心してるとワイバーンが飛び立った。森ばかりの光景が一面の畑模様となって、村をいくつか通過した。それから建物が少しずつ増えてきて、バラックの建物が立ち並ぶ貧民街になった。ワイバーンは城壁を超える。倉庫街を抜けて住居区に入り、住居区は商業の街へと変わる。貴族街が向こうに見える。手前に芝生がある。そこにワイバーンがゆったりと下降していく。中継基地を下りる時に比べて下りるスペースが小さいのか、いささか揺れがある。地上に到達した時、ガクッと揺れた。
地上に降りた時、ふわふわしている状態だった。しばらく三半規管がおかしくなるだろう。でも倒れるまでもない。3人ともそれを感じているのか、しばらく同じ体勢で立っていた。
回復したのかストークが動き出す。フィグさんも動き出して、最後は僕だった。
ストークは迎えを探し出してくれていた。ルステイン伯爵家の馬車が待ってくれていた。ありがたくそれに乗り込むとタウンハウスに向かった。
またうやうやしく歓迎された。王様に先触れを頼んで明日登城する事を伝えてもらった。それから商業ギルドと料理ギルドにはストークが行ってくれた。僕は明日両方が来てくれれば間に合うと思い、ご飯を食べて寝てしまった。
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